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7.浴衣姿の憂鬱
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この日は近所で花火大会だった。毎年花火大会の日は周辺が混雑し、慌ただしくなる。ワインバーHIBIKIはとても小さいお店なので、花火大会が開催している時間は店を開けないことにしている。お祭りが終わって一段落した23時頃から開店するのがお決まりだ。
その時間になっても、周囲には浴衣や甚平姿の、お祭りを名残惜しむ人々がうろうろとしている。
0時が近づいた頃、一人の浴衣美人が来店した。一人で来るなんて珍しい。大概お祭りの後はペアで来店することが多いのだ。
「いらっしゃいませ。何を飲まれますか?」
「辛口のロゼワインあるかしら?」
「ございますよ。ちょうどマスカット・ベーリーAを使用した日本のロゼワインがありますので、お待ちくださいね。」ケイはそう言うと、ロゼワインをグラスに注いだ。鮮やかなサーモンピンク色をしている。
「私ね、さっき置いてかれちゃったんです。浴衣姿で一人で飲みに来るなんて、不思議でしたよね?」女性はうつむき気味で話した。
「そうだったんですか、、何で置いてかれちゃったんですか?」
「最近マッチングアプリで知り合った男性に花火大会行こう!って誘われたから、すごく楽しみにしてたんです。花火大会中は話も盛り上がってすごく楽しかったんですけど、帰り際にホテル行こうって誘われて、、」
「それは唐突すぎません?!失礼な男ですね。」ケイは人一倍のお人好しだ。そして奥手であるため、そんなチャラい男のことが許せる訳がない。
「マスターもやっぱりそう思いますか?でもそこで私が断ったら、じゃあいいよって、急に態度を変えて帰ってしまったんです。私結構彼に惚れている部分もあったので、本当によかったのかなって悩んでしまって、、」
「あなたは間違ってないと思いますよ!そんな男のことは忘れて、もっといい男を探しましょう!あなたならきっと大丈夫です。」ケイは空になったグラスにロゼワインを注ぐと、
「今夜は気持ちが落ち着くまで飲んでいってください。付き合いますよ。」
女性は目に光るものを浮かべながら、ミネラル感たっぷりの辛口ロゼワインを流し込んだ。
その時間になっても、周囲には浴衣や甚平姿の、お祭りを名残惜しむ人々がうろうろとしている。
0時が近づいた頃、一人の浴衣美人が来店した。一人で来るなんて珍しい。大概お祭りの後はペアで来店することが多いのだ。
「いらっしゃいませ。何を飲まれますか?」
「辛口のロゼワインあるかしら?」
「ございますよ。ちょうどマスカット・ベーリーAを使用した日本のロゼワインがありますので、お待ちくださいね。」ケイはそう言うと、ロゼワインをグラスに注いだ。鮮やかなサーモンピンク色をしている。
「私ね、さっき置いてかれちゃったんです。浴衣姿で一人で飲みに来るなんて、不思議でしたよね?」女性はうつむき気味で話した。
「そうだったんですか、、何で置いてかれちゃったんですか?」
「最近マッチングアプリで知り合った男性に花火大会行こう!って誘われたから、すごく楽しみにしてたんです。花火大会中は話も盛り上がってすごく楽しかったんですけど、帰り際にホテル行こうって誘われて、、」
「それは唐突すぎません?!失礼な男ですね。」ケイは人一倍のお人好しだ。そして奥手であるため、そんなチャラい男のことが許せる訳がない。
「マスターもやっぱりそう思いますか?でもそこで私が断ったら、じゃあいいよって、急に態度を変えて帰ってしまったんです。私結構彼に惚れている部分もあったので、本当によかったのかなって悩んでしまって、、」
「あなたは間違ってないと思いますよ!そんな男のことは忘れて、もっといい男を探しましょう!あなたならきっと大丈夫です。」ケイは空になったグラスにロゼワインを注ぐと、
「今夜は気持ちが落ち着くまで飲んでいってください。付き合いますよ。」
女性は目に光るものを浮かべながら、ミネラル感たっぷりの辛口ロゼワインを流し込んだ。
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