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第二章 聖女改革
第59話 孤児の行方
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書斎で俺とスティーリアとヴァイオレットが座り、その向かいのソファーにビスティーが座った。そして早速、孤児院の調査結果の報告を聞く。ビスティは手元に紙に記した資料の束を持っていた。それを見ながら早速本題に入る。
「かねてよりご依頼を受けていた、孤児院の件の調査が終了いたしました」
聖女邸に鮨詰めになっていた俺は情報に飢えていた。とにかく早く次の行動に移りたいからだ。こうしている間にもソフィアに縁談なんか持ちかけられたらどうしよう。この世界は女が自由に動けるようにはなっていない。少しでも状況を改善できると良いのだけれど。
「で、どうだった?」
「白か黒かで言ったら黒です」
まあ、想定通りの答えだ。
「やっぱりクビディタス司祭の所では何かがあるんだ」
「そうです。いろんなルートを通して調べた結果ですが、お話してよろしいですか?」
「はい」
そしてビスティ―はテーブルの上に手持ちの資料を広げた。
「表向きはまあ普通に就職してますね。正常なルートで里子に出された子もおりますし、冒険者にメイドになった者もおります。商人のところで働く子もいました」
「なるほど」
「聖女様が教会でお調べになった、名簿の数が足りない件について調べたところ、おかしな点が出てまいりましたので徹底調査することとなりました」
俺とスティーリアが前もって教会で調べておいて良かった。そのおかげで、ギルドも動きやすかったはずだ。火のないところに煙は立たないからな。
「やっぱりおかしかった?」
「はい」
「どんな感じ?」
「言葉を選ばずに申しますと、養子縁組と非公式な養子縁組があります」
非公式ってなに?
「まず容姿のいい子供は男女問わず、クビディタスと繋がっている貴族やその周辺の商人などの所に行っています。その子として正式に育てられている者もいれば、消息が良く分からなくなっている者もおります」
「消息が分からない?」
「はい。それにもいろいろな道があるのです」
「どういった?」
「まず容姿の良い子らは引き取られると、何通りかの人生を送ると言う事です」
「何通りかの人生?」
「はい」
なんだかきな臭くなってきたな。第一に容姿の良い子供ってのが気になるし、大体予想がつくが。胸糞悪くなりそうで聞きたくもないが、調べろって言った手前は聞く義務がある。
「それは?」
「まず公式な養子縁組でございます。その場合は普通に子供として育てられ、実子のサポートにまわされたり自分の所のお抱えの騎士にしたりと様々です。それらは良い勤め先と言えるでしょう」
「ふむふむ」
「そして次に非公式な養子縁組についてです。その場合は貴族の慰み者になっている者がいると言う事です。子供のうちはもちろんですが、成人してからも体の関係を持つことがあるようです」
まっじで胸糞わりい。自分の所で育てて、自分の愛玩用のペットにするって事か。まあ、薄々は勘づいていたが、実際に聞くとやっぱはらわたが煮えくりかえるな。
「それでどうなる?」
「良くて妾になる子もいますが、悪いと売られます」
「…どこに?」
「娼館や奴隷にです」
やっぱきたか。そんなところだろうな。
「酷いね」
「はい。ですが娼館に売られても二通り、普通に良い娼館では人として扱われ、自分の稼ぎで普通に暮らしています。悪い方は、金を巻き上げられ薬づけにされて絞り取られています」
許せん。将来有望な子供達を! とりわけ将来可愛くなるかもしれない女の子を! そんな目に合わせるとは。どうにかして正さねばならない。
「さらに悪い場合は奴隷になりますね。それか病気になって野垂れ時ぬかです。元気なうちから奴隷に売られた者は、むしろ逞しく生きている者もおります。雇われ冒険者などをするものや、悪い場合には盗賊に身をやつします」
「最悪だ。それはいつから続いているかは?」
「恐らく十年以上前からだと」
うわ! どんだけ被害者がいるか分からねえな。
「むしろクビディタスの孤児院にいるなら、見目麗しくない方が幸せなのかと」
「なるほど。それは他の孤児院でも起きている?」
「そこまでは調べておりません。あくまでもクビディタスの所を中心に捜査しておりましたので」
「そうなんだ」
するとビスティーは少し考えてから言った。
「そういえばモデストス司祭の所は白です。捜査の段階で調べる事もあったようですが、あそこはクリーンな孤児院だと言えます」
なるほど、見るからに質素だったしモデストス自身も良い人だった。まあ全ての孤児院がクビディタスのような所だったら地獄だが、モデストスのような所があるのは救いだ。
俺は少し考えて言う。
「なんでクビディタスは捕まらないんだろう?」
「はい。それは強い貴族との繋がりがあるからです。貴族には派閥がありますので、そのうちの一つに気に入られているのです」
「どの貴族? ドモクレー?」
「いえ。違います」
えーっ! あいつじゃないのー! あいつは俺をいやらしい目で見てくるし、キモいのに?
「じゃあ誰かな?」
「実は尻尾しか掴めておりません。だがその後ろだてがあるのは事実です」
「尻尾は分かってるんだ?」
「セクカ伯爵です」
あー、聖女の祝賀会の時に会った事あるぞ。なんつーかよく覚えてないけど、俺の所に鼻の下を伸ばして近づいてきたやつだ。どっちかというとドモクレーの方がキモいが、アイツは白だったのか…。まあ俺にとってはアイツも黒だけど。
「会った事あるね。あれか…、そこから元をたどっては行けなかった?」
「はい。ギルドは内政には関与できませんから。ただ貴族達の不正の温床があるのは間違いありません」
「そうか。その貴族達には聖女支援財団に属してる者もいそうだし、ちょっと調べてみる必要がありそうだ」
俺がチラリとヴィクトリアを見るとコクリと頷いた。ヴィクトリアに内容を精査してもらって、怪しい貴族の洗い出しをしてみることにしよう。
そして俺がビスティに聞く。
「分かった事はそんなところかな?」
「まあそうですね。ですが売られたり消息不明になったりした子達の、現在の場所や状況を記した名簿を作成してまいりました。必要ですか?」
ビスティーがおどおどしたように言う。恐らくその理由に察しはつく。
「買います。いくら?」
するとビスティーはニッコリして言う。
「まいどあり!」
その笑顔に俺はちょっとドキドキしてしまう。ビスティはそのくりくりした目で笑う。思わずいくらでも、お支払いしてしまいそうだ。
俺はチリンチリーンと呼び鈴を鳴らしてメイドを呼んだ。
「はい」
「アデルナを呼んで」
「かしこまりました」
しばらく待つとアデルナがやって来た。そして俺はアデルナに言う。
「ギルドから情報を買うんだけど、私じゃ相場が分からない。ここからの交渉はアデルナがして」
「かしこまりました」
アデルナが出てきたことでビスティーも身構える。もちろん俺のような素人では必要以上に金をとられる可能性があるからだ。こういうのは百戦錬磨のアデルナに任せた方が良い。しばらくアデルナとビスティーが話し合い折り合いがついた。
「それでは大金貨十枚ほど」
前世の日本円にして百万円くらいだった。俺の想定していた金額の三分の一、アデルナに任せなければ俺は大損していたかもしれない。まあこれらを調査するのに何人の人間が動いたか分からないしな。興信所ってのはお高いもんだ。
「ではお支払いを」
「はい」
返事をしてアデルナは部屋を出て行った。
「ではお帰りの際に情報とお金を交換ということで」
俺が言うとビスティが返事をする。
「ありがとうございます! これでギルドマスターに叱られずに済みます!」
なに! けしからん! こんな可愛い子を叱るだなんて!
「もしビアレス殿に叱られるようでしたら、私に言いなさい。私の方から忠告してさしあげます」
するとビスティが驚いた顔をする。まさかそんな事を言われるとは思っても見なかったのだろう。
「あ、あの? よろしいのでしょうか?」
「もちろん。これはビスティーさんと私のホットラインと言う事で」
「わかりました! ありがとうございます!」
ビスティーは笑ってペコペコしている。
「まあせっかくなのでお茶の続きを。そろそろうちのメイドが美味しいお菓子を買って来る頃です」
するとビスティーの顔がぱあぁぁぁ! と明るくなった。まあギルドの男くさい環境からすると、ここは居心地がいいだろうからいつまでも居てくれていい。
ビスティの顔を見ながら、やはりこの世界の女性の立場を向上させてあげなきゃな。と朧気に思う。だがその反面、この難題をどう解決したらいいのか、実はさっぱり見当がついていない俺なのだった。
「かねてよりご依頼を受けていた、孤児院の件の調査が終了いたしました」
聖女邸に鮨詰めになっていた俺は情報に飢えていた。とにかく早く次の行動に移りたいからだ。こうしている間にもソフィアに縁談なんか持ちかけられたらどうしよう。この世界は女が自由に動けるようにはなっていない。少しでも状況を改善できると良いのだけれど。
「で、どうだった?」
「白か黒かで言ったら黒です」
まあ、想定通りの答えだ。
「やっぱりクビディタス司祭の所では何かがあるんだ」
「そうです。いろんなルートを通して調べた結果ですが、お話してよろしいですか?」
「はい」
そしてビスティ―はテーブルの上に手持ちの資料を広げた。
「表向きはまあ普通に就職してますね。正常なルートで里子に出された子もおりますし、冒険者にメイドになった者もおります。商人のところで働く子もいました」
「なるほど」
「聖女様が教会でお調べになった、名簿の数が足りない件について調べたところ、おかしな点が出てまいりましたので徹底調査することとなりました」
俺とスティーリアが前もって教会で調べておいて良かった。そのおかげで、ギルドも動きやすかったはずだ。火のないところに煙は立たないからな。
「やっぱりおかしかった?」
「はい」
「どんな感じ?」
「言葉を選ばずに申しますと、養子縁組と非公式な養子縁組があります」
非公式ってなに?
「まず容姿のいい子供は男女問わず、クビディタスと繋がっている貴族やその周辺の商人などの所に行っています。その子として正式に育てられている者もいれば、消息が良く分からなくなっている者もおります」
「消息が分からない?」
「はい。それにもいろいろな道があるのです」
「どういった?」
「まず容姿の良い子らは引き取られると、何通りかの人生を送ると言う事です」
「何通りかの人生?」
「はい」
なんだかきな臭くなってきたな。第一に容姿の良い子供ってのが気になるし、大体予想がつくが。胸糞悪くなりそうで聞きたくもないが、調べろって言った手前は聞く義務がある。
「それは?」
「まず公式な養子縁組でございます。その場合は普通に子供として育てられ、実子のサポートにまわされたり自分の所のお抱えの騎士にしたりと様々です。それらは良い勤め先と言えるでしょう」
「ふむふむ」
「そして次に非公式な養子縁組についてです。その場合は貴族の慰み者になっている者がいると言う事です。子供のうちはもちろんですが、成人してからも体の関係を持つことがあるようです」
まっじで胸糞わりい。自分の所で育てて、自分の愛玩用のペットにするって事か。まあ、薄々は勘づいていたが、実際に聞くとやっぱはらわたが煮えくりかえるな。
「それでどうなる?」
「良くて妾になる子もいますが、悪いと売られます」
「…どこに?」
「娼館や奴隷にです」
やっぱきたか。そんなところだろうな。
「酷いね」
「はい。ですが娼館に売られても二通り、普通に良い娼館では人として扱われ、自分の稼ぎで普通に暮らしています。悪い方は、金を巻き上げられ薬づけにされて絞り取られています」
許せん。将来有望な子供達を! とりわけ将来可愛くなるかもしれない女の子を! そんな目に合わせるとは。どうにかして正さねばならない。
「さらに悪い場合は奴隷になりますね。それか病気になって野垂れ時ぬかです。元気なうちから奴隷に売られた者は、むしろ逞しく生きている者もおります。雇われ冒険者などをするものや、悪い場合には盗賊に身をやつします」
「最悪だ。それはいつから続いているかは?」
「恐らく十年以上前からだと」
うわ! どんだけ被害者がいるか分からねえな。
「むしろクビディタスの孤児院にいるなら、見目麗しくない方が幸せなのかと」
「なるほど。それは他の孤児院でも起きている?」
「そこまでは調べておりません。あくまでもクビディタスの所を中心に捜査しておりましたので」
「そうなんだ」
するとビスティーは少し考えてから言った。
「そういえばモデストス司祭の所は白です。捜査の段階で調べる事もあったようですが、あそこはクリーンな孤児院だと言えます」
なるほど、見るからに質素だったしモデストス自身も良い人だった。まあ全ての孤児院がクビディタスのような所だったら地獄だが、モデストスのような所があるのは救いだ。
俺は少し考えて言う。
「なんでクビディタスは捕まらないんだろう?」
「はい。それは強い貴族との繋がりがあるからです。貴族には派閥がありますので、そのうちの一つに気に入られているのです」
「どの貴族? ドモクレー?」
「いえ。違います」
えーっ! あいつじゃないのー! あいつは俺をいやらしい目で見てくるし、キモいのに?
「じゃあ誰かな?」
「実は尻尾しか掴めておりません。だがその後ろだてがあるのは事実です」
「尻尾は分かってるんだ?」
「セクカ伯爵です」
あー、聖女の祝賀会の時に会った事あるぞ。なんつーかよく覚えてないけど、俺の所に鼻の下を伸ばして近づいてきたやつだ。どっちかというとドモクレーの方がキモいが、アイツは白だったのか…。まあ俺にとってはアイツも黒だけど。
「会った事あるね。あれか…、そこから元をたどっては行けなかった?」
「はい。ギルドは内政には関与できませんから。ただ貴族達の不正の温床があるのは間違いありません」
「そうか。その貴族達には聖女支援財団に属してる者もいそうだし、ちょっと調べてみる必要がありそうだ」
俺がチラリとヴィクトリアを見るとコクリと頷いた。ヴィクトリアに内容を精査してもらって、怪しい貴族の洗い出しをしてみることにしよう。
そして俺がビスティに聞く。
「分かった事はそんなところかな?」
「まあそうですね。ですが売られたり消息不明になったりした子達の、現在の場所や状況を記した名簿を作成してまいりました。必要ですか?」
ビスティーがおどおどしたように言う。恐らくその理由に察しはつく。
「買います。いくら?」
するとビスティーはニッコリして言う。
「まいどあり!」
その笑顔に俺はちょっとドキドキしてしまう。ビスティはそのくりくりした目で笑う。思わずいくらでも、お支払いしてしまいそうだ。
俺はチリンチリーンと呼び鈴を鳴らしてメイドを呼んだ。
「はい」
「アデルナを呼んで」
「かしこまりました」
しばらく待つとアデルナがやって来た。そして俺はアデルナに言う。
「ギルドから情報を買うんだけど、私じゃ相場が分からない。ここからの交渉はアデルナがして」
「かしこまりました」
アデルナが出てきたことでビスティーも身構える。もちろん俺のような素人では必要以上に金をとられる可能性があるからだ。こういうのは百戦錬磨のアデルナに任せた方が良い。しばらくアデルナとビスティーが話し合い折り合いがついた。
「それでは大金貨十枚ほど」
前世の日本円にして百万円くらいだった。俺の想定していた金額の三分の一、アデルナに任せなければ俺は大損していたかもしれない。まあこれらを調査するのに何人の人間が動いたか分からないしな。興信所ってのはお高いもんだ。
「ではお支払いを」
「はい」
返事をしてアデルナは部屋を出て行った。
「ではお帰りの際に情報とお金を交換ということで」
俺が言うとビスティが返事をする。
「ありがとうございます! これでギルドマスターに叱られずに済みます!」
なに! けしからん! こんな可愛い子を叱るだなんて!
「もしビアレス殿に叱られるようでしたら、私に言いなさい。私の方から忠告してさしあげます」
するとビスティが驚いた顔をする。まさかそんな事を言われるとは思っても見なかったのだろう。
「あ、あの? よろしいのでしょうか?」
「もちろん。これはビスティーさんと私のホットラインと言う事で」
「わかりました! ありがとうございます!」
ビスティーは笑ってペコペコしている。
「まあせっかくなのでお茶の続きを。そろそろうちのメイドが美味しいお菓子を買って来る頃です」
するとビスティーの顔がぱあぁぁぁ! と明るくなった。まあギルドの男くさい環境からすると、ここは居心地がいいだろうからいつまでも居てくれていい。
ビスティの顔を見ながら、やはりこの世界の女性の立場を向上させてあげなきゃな。と朧気に思う。だがその反面、この難題をどう解決したらいいのか、実はさっぱり見当がついていない俺なのだった。
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