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第二章 初陣
23 リーダー会議
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「なるほど、そんな事があったのですか」
「ごめん……完全にやらかした」
「まあフォワードは癖が強い選手が多いですしね。ブラドくんに将人くんを認めさせただけで充分な成果と言えるでしょう」
「でも結局その2人も凛の件で喧嘩、というより将人が一方的にブラドのこと嫌ってるんだよな。
はあああああぁぁぁ、どうしよう」
「ま、そんなに落ち込むなって!
とはいえ凛をその後放置したのはマズかったかもな。拒否されても褒め続けた方が良かったんじゃないか?」
「まーったく。そんなことしても凛ちゃんには届かなかったわよ。
あの時キャプテンの取るべき最善の行動は同じ女である私・アリス・未来ちゃん・ラーラちゃんの誰かを呼ぶことよ。
今の凛ちゃんに男が声かけても無意味どころか逆効果ね」
「確かにね~。
話聞いてる感じ凛ちゃんは男の人にかなり強いコンプレックスを抱いてるみたいだし」
「うぅ、申し訳ない」
「そんな落ち込まないで~キャプテン。
アリスたちに任せて! 凛ちゃんはアリスたちが絶対に何とかするよ!
だからキャプテンたちはブラドくんをよろしくっ!」
「やっぱブラドにも何か言わなくちゃいけないよなぁ」
「当たり前でしょ? 流石にその言い様は酷すぎ。
あの性格のままだったらこのチームに不利益しかもたらさないわ。
試合までになんとかすること! わかった?」
「はい……」
「はは、アドバイス送るなんてミアは優しいな」
「ななな!?
べ、別にチームの雰囲気良くしたいだけだしそうしたら居心地も良くなるし凛ちゃんと話すのだってマネージャーだからしてるだけであってだからだからだからあんたたちのためじゃないんだからねー!!!」
相変わらずのツンデレを発揮しながらミアとアリスは部屋を出て行った。
「いやー、面白いなあの子。
アイドルとしての演技だから! とか言ってたけどありゃどう見ても演技じゃないな」
「あれはどう聞いても魂からの叫びでしたね」
「そんなことよりどうする? 俺たちもブラドのとこ行くか?」
「まあクレ、そう焦るなって。まずは話の続きだ。
フォワードが終わったから次はミッドフィールダーだな。クレ頼む」
そう、今は各ポジションでの情報交換会。
フォワードのリーダーの俺、ミッドフィールダーのリーダーのクレ、ディフェンスのリーダーのアラン、ゴールキーパーのリーダーのヘンディ、それにマネージャーの2人を加えた6人で今日の練習を振り返っていた。ちなみにもう1人のマネージャーの未来は監督たちと何やらやることがあるらしく今回は不在だ。
フォワード組の補足だが、当然あの後も練習はしたものの、これ以上ないくらい空気が悪く上手く練習できたとは到底言えなかった。うぅ、肩身が狭い……。
という流れで次はミッドフィールダー組の番。ブラドと凛の件も大事だが他のポジションの状況だって負けず劣らず大事な情報。
キャプテンとしてしっかりと把握しておきたい。
「ミッドフィールダーだが、順調……とは言えないな」
「ヒルですか?」
「そうだ。俺たちの指示に従わず1人で練習していた。声はかけたが聞く耳を持たずといった感じだ」
「まあ予想通りだな。他の3人は?」
「今のところは大丈夫だ。
ネイトも練習には問題なく参加していたしレオも女がいないと愚痴ってはいたが特に問題を起こすことはなかった。ファクタは人当たりもいいし宇宙人とは思えないくらい自然に交流できた。ヒル以外はかなり順調だったな」
「ネイトくんは宇宙人に怯えてるイメージでしたがファクタくんとは上手くやれていましたか?」
「ああ、ファクタが良い奴だからかすぐに馴染めていた」
「そうですか。それは何よりです。
他に何か気になることはありましたか?」
「そういえばファクタ、体が弱くても戦えるって言ってたよな! どんなプレーをしてたんだ!?」
「そうだな、ファクタ含めプレーで気になる点はいくつかあった」
「ほう。ファクタくんだけじゃなくてネイトくんやレオくんもということですか」
「ああ。まずファクタだが、あいつのドリブルには当たらない」
「? 当たらないとは?」
「そのままの意味だ。体が弱いから相手にぶつかると倒れる、場合によっては怪我の可能性もあるそうだ。だから相手に当たらないことを第一に考えたと言っていた。
俺も何度か相手をしたがボールを奪うのにも苦労したし、何より体を入れようとしても上手く避けられるのがかなりやりづらかった。
優秀な戦力だと思う」
「へぇー、面白いな! 一緒にプレーする日が楽しみだぜ!」
ファクタと前に話した時プレイスタイルについては聞いていたが、クレの話し方的にかなり謙遜していたなあいつ。俺も一度手合わせを願いたい。
「そしてネイトとレオだが、2人の気になる点は似ていて、一部練習をやりたがらないことがあった。
理由は聞いたが濁されたり教えてくれなかったりでわからなかった」
「うーん? なんでだ?
まあとりあえずありがとう、クレはキャプテンでもなかったのにリーダー任せて悪かったな。
差し支えないならこれからも頼みたいんだけどいいか?」
「ああ、他に適任者がいないから仕方ない。
ファクタは優秀だが他星のチームでリーダーは荷が重いだろう」
「助かる」
「では色々と気になる点はありましたがとりあえず次にいきましょうか。
次はディフェンスだから僕ですね。僕のところは基本的に好調です。
ラーラさんは男性が苦手と聞いていましたが特別慌てたりする様子もなく練習に参加していました。流石に少しの壁は感じましたが恐らく大丈夫な範囲でしょう。
ペペくんはかなり独特なプレイスタイルなので合わせるのには苦労しますが問題行動などはありませんでした。
ザシャくんは練習面では問題なしですね、ただ……」
「ただ?」
「途中ザシャくんがお手洗いに行った際ブラドくんたちの言い争いを耳にしたようで、ブラドくんに対して結構怒ってましたね。軽く宥めたので怒りは収まったようですが、今後問題になるかもしれません」
「なるほど確かにザシャはブラドを良く思ってなかったみたいだし、あの言い争いを聞いたのならそうなってもおかしくはないな。俺から少し話しとくぜ」
「ありがとうヘンディ、アランもな。アランもこのままリーダー継続で大丈夫か?」
「はい、僕のできる範囲で助力するつもりです」
「ありがとう! 頼りにしてるぜ」
「じゃあ最後はゴールキーパーの俺だな!
問題無し! と言いたいところだけどどうなのかなぁ。
一応練習自体はスムーズにできたんだ。けどルカと心を通わせれたかって聞かれるとノーだな」
「実際ルカくんはよくわからないですよね。
監督に心酔しているのは伝わってくるので問題を起こしたりはしなさそうですけど……」
「監督がルカに『ほっほ、ルカよ……みんなと仲良くするのじゃ』って言ったら従いそうなものだけどなー」
「監督か……そういえば龍也、ブラドとか凛のことは監督に相談したのか?」
「ん? いや一応したけどさ、『ほっほ、そういう問題はチームメイト同士で解決してこそ絆が深まるもんじゃよ。わしら大人は最終手段と思ってほしいのう』だって」
「最終手段か……今はまだそのレベルには達していないってことなんだろうな。
というか……2人とも監督の真似上手いな」
「正直ほっほ付けとけばそれっぽくなるからな。真似のしやすさならチーム1だ」
「それよりあの監督は一体何者なんでしょうか。こんな大事なチームの監督に選ばれているのに情報が全く無いのは不自然です」
「確かにそうだな。年齢や出身地すら不明だし」
「あ、年齢といえばペペからフィロちゃんの年齢聞いたけど知りたいやつい――」
ヘンディがそう口にした瞬間勢いよくドアが開く。
「ヘンディくん、ちょっといいかしら」
「え……」
突然現れたフィロさんに連れていかれそうになると、最後の抵抗とばかりにヘンディが叫ぶ。
「みんな! フィロさんの年齢はにじゅ――」
「15よ」
バタンと勢いよくドアが閉められ部屋は静寂に包まれる。あまりに一瞬の出来事だった。
「……15は流石にサバの読みすぎですね」
「い、いつからいたんだろ」
「さぁ……」
「じ、じゃあ今日は解散で。また明日もよろしく頼む」
「「了解(です)」」
「ごめん……完全にやらかした」
「まあフォワードは癖が強い選手が多いですしね。ブラドくんに将人くんを認めさせただけで充分な成果と言えるでしょう」
「でも結局その2人も凛の件で喧嘩、というより将人が一方的にブラドのこと嫌ってるんだよな。
はあああああぁぁぁ、どうしよう」
「ま、そんなに落ち込むなって!
とはいえ凛をその後放置したのはマズかったかもな。拒否されても褒め続けた方が良かったんじゃないか?」
「まーったく。そんなことしても凛ちゃんには届かなかったわよ。
あの時キャプテンの取るべき最善の行動は同じ女である私・アリス・未来ちゃん・ラーラちゃんの誰かを呼ぶことよ。
今の凛ちゃんに男が声かけても無意味どころか逆効果ね」
「確かにね~。
話聞いてる感じ凛ちゃんは男の人にかなり強いコンプレックスを抱いてるみたいだし」
「うぅ、申し訳ない」
「そんな落ち込まないで~キャプテン。
アリスたちに任せて! 凛ちゃんはアリスたちが絶対に何とかするよ!
だからキャプテンたちはブラドくんをよろしくっ!」
「やっぱブラドにも何か言わなくちゃいけないよなぁ」
「当たり前でしょ? 流石にその言い様は酷すぎ。
あの性格のままだったらこのチームに不利益しかもたらさないわ。
試合までになんとかすること! わかった?」
「はい……」
「はは、アドバイス送るなんてミアは優しいな」
「ななな!?
べ、別にチームの雰囲気良くしたいだけだしそうしたら居心地も良くなるし凛ちゃんと話すのだってマネージャーだからしてるだけであってだからだからだからあんたたちのためじゃないんだからねー!!!」
相変わらずのツンデレを発揮しながらミアとアリスは部屋を出て行った。
「いやー、面白いなあの子。
アイドルとしての演技だから! とか言ってたけどありゃどう見ても演技じゃないな」
「あれはどう聞いても魂からの叫びでしたね」
「そんなことよりどうする? 俺たちもブラドのとこ行くか?」
「まあクレ、そう焦るなって。まずは話の続きだ。
フォワードが終わったから次はミッドフィールダーだな。クレ頼む」
そう、今は各ポジションでの情報交換会。
フォワードのリーダーの俺、ミッドフィールダーのリーダーのクレ、ディフェンスのリーダーのアラン、ゴールキーパーのリーダーのヘンディ、それにマネージャーの2人を加えた6人で今日の練習を振り返っていた。ちなみにもう1人のマネージャーの未来は監督たちと何やらやることがあるらしく今回は不在だ。
フォワード組の補足だが、当然あの後も練習はしたものの、これ以上ないくらい空気が悪く上手く練習できたとは到底言えなかった。うぅ、肩身が狭い……。
という流れで次はミッドフィールダー組の番。ブラドと凛の件も大事だが他のポジションの状況だって負けず劣らず大事な情報。
キャプテンとしてしっかりと把握しておきたい。
「ミッドフィールダーだが、順調……とは言えないな」
「ヒルですか?」
「そうだ。俺たちの指示に従わず1人で練習していた。声はかけたが聞く耳を持たずといった感じだ」
「まあ予想通りだな。他の3人は?」
「今のところは大丈夫だ。
ネイトも練習には問題なく参加していたしレオも女がいないと愚痴ってはいたが特に問題を起こすことはなかった。ファクタは人当たりもいいし宇宙人とは思えないくらい自然に交流できた。ヒル以外はかなり順調だったな」
「ネイトくんは宇宙人に怯えてるイメージでしたがファクタくんとは上手くやれていましたか?」
「ああ、ファクタが良い奴だからかすぐに馴染めていた」
「そうですか。それは何よりです。
他に何か気になることはありましたか?」
「そういえばファクタ、体が弱くても戦えるって言ってたよな! どんなプレーをしてたんだ!?」
「そうだな、ファクタ含めプレーで気になる点はいくつかあった」
「ほう。ファクタくんだけじゃなくてネイトくんやレオくんもということですか」
「ああ。まずファクタだが、あいつのドリブルには当たらない」
「? 当たらないとは?」
「そのままの意味だ。体が弱いから相手にぶつかると倒れる、場合によっては怪我の可能性もあるそうだ。だから相手に当たらないことを第一に考えたと言っていた。
俺も何度か相手をしたがボールを奪うのにも苦労したし、何より体を入れようとしても上手く避けられるのがかなりやりづらかった。
優秀な戦力だと思う」
「へぇー、面白いな! 一緒にプレーする日が楽しみだぜ!」
ファクタと前に話した時プレイスタイルについては聞いていたが、クレの話し方的にかなり謙遜していたなあいつ。俺も一度手合わせを願いたい。
「そしてネイトとレオだが、2人の気になる点は似ていて、一部練習をやりたがらないことがあった。
理由は聞いたが濁されたり教えてくれなかったりでわからなかった」
「うーん? なんでだ?
まあとりあえずありがとう、クレはキャプテンでもなかったのにリーダー任せて悪かったな。
差し支えないならこれからも頼みたいんだけどいいか?」
「ああ、他に適任者がいないから仕方ない。
ファクタは優秀だが他星のチームでリーダーは荷が重いだろう」
「助かる」
「では色々と気になる点はありましたがとりあえず次にいきましょうか。
次はディフェンスだから僕ですね。僕のところは基本的に好調です。
ラーラさんは男性が苦手と聞いていましたが特別慌てたりする様子もなく練習に参加していました。流石に少しの壁は感じましたが恐らく大丈夫な範囲でしょう。
ペペくんはかなり独特なプレイスタイルなので合わせるのには苦労しますが問題行動などはありませんでした。
ザシャくんは練習面では問題なしですね、ただ……」
「ただ?」
「途中ザシャくんがお手洗いに行った際ブラドくんたちの言い争いを耳にしたようで、ブラドくんに対して結構怒ってましたね。軽く宥めたので怒りは収まったようですが、今後問題になるかもしれません」
「なるほど確かにザシャはブラドを良く思ってなかったみたいだし、あの言い争いを聞いたのならそうなってもおかしくはないな。俺から少し話しとくぜ」
「ありがとうヘンディ、アランもな。アランもこのままリーダー継続で大丈夫か?」
「はい、僕のできる範囲で助力するつもりです」
「ありがとう! 頼りにしてるぜ」
「じゃあ最後はゴールキーパーの俺だな!
問題無し! と言いたいところだけどどうなのかなぁ。
一応練習自体はスムーズにできたんだ。けどルカと心を通わせれたかって聞かれるとノーだな」
「実際ルカくんはよくわからないですよね。
監督に心酔しているのは伝わってくるので問題を起こしたりはしなさそうですけど……」
「監督がルカに『ほっほ、ルカよ……みんなと仲良くするのじゃ』って言ったら従いそうなものだけどなー」
「監督か……そういえば龍也、ブラドとか凛のことは監督に相談したのか?」
「ん? いや一応したけどさ、『ほっほ、そういう問題はチームメイト同士で解決してこそ絆が深まるもんじゃよ。わしら大人は最終手段と思ってほしいのう』だって」
「最終手段か……今はまだそのレベルには達していないってことなんだろうな。
というか……2人とも監督の真似上手いな」
「正直ほっほ付けとけばそれっぽくなるからな。真似のしやすさならチーム1だ」
「それよりあの監督は一体何者なんでしょうか。こんな大事なチームの監督に選ばれているのに情報が全く無いのは不自然です」
「確かにそうだな。年齢や出身地すら不明だし」
「あ、年齢といえばペペからフィロちゃんの年齢聞いたけど知りたいやつい――」
ヘンディがそう口にした瞬間勢いよくドアが開く。
「ヘンディくん、ちょっといいかしら」
「え……」
突然現れたフィロさんに連れていかれそうになると、最後の抵抗とばかりにヘンディが叫ぶ。
「みんな! フィロさんの年齢はにじゅ――」
「15よ」
バタンと勢いよくドアが閉められ部屋は静寂に包まれる。あまりに一瞬の出来事だった。
「……15は流石にサバの読みすぎですね」
「い、いつからいたんだろ」
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「じ、じゃあ今日は解散で。また明日もよろしく頼む」
「「了解(です)」」
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