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第四章 新たな一歩
96 お化け屋敷大作戦③
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「ヘンディさん、大丈夫っスか? 足止まってるっスよ」
「…………」
ヘンドリックとザシャ。この2人のホラーに対する耐性は真反対。
ヘンドリックはホラーを大の苦手とし、逆にザシャはホラーが大好物だ。
ヘンドリックはザシャのホラー好きを知っている。今までの彼なら、そんな彼からの期待を壊さないために見栄を張っていただろう。
しかし、フロージア戦で己の殻を破った今の彼は違う。
「悪ぃ、やっぱ怖ぇわ。
すげえなザシャ、こんな怖いのに全くビビる様子が無いなんて」
「へへっ、ホラーは大の得意っスから。
気にしなくていいっスよ。人には得意不得意があって当然なんスから」
「そうだな、じゃあ……あと1時間くらいここで止まろう。気持ちを整える」
「それはちょっと気にしなさすぎじゃないっスか!?」
「怖いんだから仕方ないだろ!? もう少し……心が……心が……」
「全く……全然待つっスけど……。
じゃあ、待ってる間に気になってること聞いていいスか?」
「ん? なんだ?」
「ネイト先輩のことなんスけど……」
「ああ……」
ネイトと聞いてヘンディの表情が変わる。どうやら何か思い当たることがあるようだ。
「聞いた話によると、あの時ネイト先輩も協力してくれてたらしいっス。でも解決したのって最後のあれじゃないっスか。
つまり結局のところ、ネイト先輩のアドバイスは間違いで、それは俺もなんスけど、俺と違ってネイト先輩はヘンディさんと話せてないから、その事を気にしちゃったのかなって」
「……俺も、同じこと考えてた。
もちろんネイトとは一度話したかったんだけど、試合後って、そういった時間取る暇なかっただろ? それで、気づいたらいなくなってて。
会いに行こうとも思ったけど、今あいつは来てほしくないみたいで、その気持ちは俺にもわかるからな……」
「ヘンディさん……」
「もちろん、だからって何もしないわけじゃないぜ?
試合までにネイトが戻ってきたら、心からの言葉をかける! もし戻ってこなかったら、会いに行って言葉をかける!
だけど、俺はネイトなら戻ってくると思う。なんとなく、だけどな」
「俺も……俺も、そう思うっス!」
「だから、ネイトが戻ってきたときに情けない姿を見せないよう、しっかり特訓しないとな!」
「はいっス!
……と、いうわけで、出発しましょうか、ヘンディさん。
1時間も止まってられないっスし、それにお化けに怖がってる姿なんて見せられないっスもんね」
「それとこれは……」
「別じゃないっス」
「とほほ」
自分の言葉に少しだけ後悔しつつも、ヘンディは一歩ずつ歩を進めるのだった。
***
「へぇー、ここはあの技術を使ってるんだ。
ということは、あそこから……ほら、出てきた!」
「ファクタ、ナイスネタバレだ!
いやー、こんなの初見でくらってたら即失神ものだぜ」
突然のゾンビの登場にも驚かないファクタと将人。
将人はホラーには自信が無かったが、化学に精通しているファクタの言葉により余裕を持って耐えることができている。
「んー。それはそれで特訓にならない気がするんだけどねぇ。
でもこれはちょっと怖すぎるというか。多分かなりお金かけて作ってるよこれ。一切の余念なく怖がらせにきてるね」
「いやほんとまじで勘弁だわ。
昔からホラー系は苦手でさぁ。でもビビる姿他のやつらには見せたくないんだよなぁ、憂鬱だぜ」
「まあ流石にこれほど怖いってことは無いだろうけど、メラキュラも。
……いや、でも前回のフロージアがそうだったように相手も本気で僕たちを潰しに来てるわけだし、これくらい怖がらせにくる可能性も無いとはいえないかも……」
「はぁー? ガチで無理すぎる。
今回は絶対にホーム会場になってほしい。絶対に」
「だよね。
……あ、この技術もわかるよ!
将人くん、今から後ろにゾンビ降ってきて追いかけてくるから気をつけて!」
「おお……うわあ、きたきたあ!
びっっくりしたぁ、来るとわかっててもこれなのに知らずに対応するとかほんと無理すぎだろ。
てか、ファクタほんと凄いよな、なんでそんなわかるんだ? もしかして結構頭良かったりする?」
「そんなことないよ。ただ少し科学に興味があるだけかな」
「へぇ、俺は勉強とか苦手だからすげぇや」
「でも悲しいことに試合だとこの知識は全然役に立たないんだよね」
「はっ、今役に立ってるからいいじゃねえか。
で、次はどこに向かえばいいんだ?」
「向こうだね。この辺りは何の仕掛けも無さそうだから安心していいよ」
「ふーっ。そう聞くと安心だぜ」
油断している2人。そして、そんな2人に近づく影。
「早く帰りた……え」
何かが2人の隣を通り過ぎる。
「!? 何だ!? この辺りは何も無いはずじゃねえのかよ!?」
「な、無いはずだけど……」
「……はどこ」
「「!?」」
「ミアちゃんは……どこ!?」
「「ひっ」」
血を被り真っ赤に染まった少女。
科学を知り、油断していた2人はパニックに陥る。
「「うわああああああああああ」」
「あっ、ちょっと、逃げないでぇ~」
「やべえやべえ、怖ぇ怖ぇ、なんだよなんだよ。
おいファクタ、これどうい……って速っ!?」
「うわあああああああああ」
「おい、待って……追いつけねえ、速すぎだろ。俺かなり足速い方なんだけど……」
「うわあああああああああ」
「おい待てって! ファクター!」
今回の特訓、もちろん第一の目的はメラキュラ対策だが、それだけではない。
恐怖により陥る極限状態。ブラド風にいうと、火事場の馬鹿力。こういった状況は、未知の力を目覚めさせる可能性がある。人によっては、今回の体験が力の覚醒のきっかけとなるだろう。
***
そしてその頃残る2人は……
「ちょ、ミア、先に行って! 怖いわけじゃないけど、ほら、前の方が楽しいって言うし」
「り、凛こそ怖くないのなら先に行ったら!? べべべ別に私もぜんっぜん怖いとか思ってないけど、仕方がないから譲ってあげる!」
「「むむむ」」
などと言い合っている2人。
そんな2人の後ろから……
「うらめしや~」
「「きゃーーーー!!!!!!」」
「出たー! おばばばお化けー!」
「ここここ怖くなんか怖くなんかなななないんだからねー!」
逃げ出す2人。しかし、顔は少し笑みを帯びていて……
(怖いけど……と、友達とのお化け屋敷って……ちょっと楽しいかも……!)
(ロケじゃないお化け屋敷って結構……べ、別に楽しいとか1ミリも思ってないから!)
「「きゃーーーーーーー!!!!!!」」
彼女たち2人には本気で怖がらせることは不適切。そう判断された結果、お化け屋敷の設定はかなり甘くなり……2人は内心かなり楽しんでいたのであった。
「…………」
ヘンドリックとザシャ。この2人のホラーに対する耐性は真反対。
ヘンドリックはホラーを大の苦手とし、逆にザシャはホラーが大好物だ。
ヘンドリックはザシャのホラー好きを知っている。今までの彼なら、そんな彼からの期待を壊さないために見栄を張っていただろう。
しかし、フロージア戦で己の殻を破った今の彼は違う。
「悪ぃ、やっぱ怖ぇわ。
すげえなザシャ、こんな怖いのに全くビビる様子が無いなんて」
「へへっ、ホラーは大の得意っスから。
気にしなくていいっスよ。人には得意不得意があって当然なんスから」
「そうだな、じゃあ……あと1時間くらいここで止まろう。気持ちを整える」
「それはちょっと気にしなさすぎじゃないっスか!?」
「怖いんだから仕方ないだろ!? もう少し……心が……心が……」
「全く……全然待つっスけど……。
じゃあ、待ってる間に気になってること聞いていいスか?」
「ん? なんだ?」
「ネイト先輩のことなんスけど……」
「ああ……」
ネイトと聞いてヘンディの表情が変わる。どうやら何か思い当たることがあるようだ。
「聞いた話によると、あの時ネイト先輩も協力してくれてたらしいっス。でも解決したのって最後のあれじゃないっスか。
つまり結局のところ、ネイト先輩のアドバイスは間違いで、それは俺もなんスけど、俺と違ってネイト先輩はヘンディさんと話せてないから、その事を気にしちゃったのかなって」
「……俺も、同じこと考えてた。
もちろんネイトとは一度話したかったんだけど、試合後って、そういった時間取る暇なかっただろ? それで、気づいたらいなくなってて。
会いに行こうとも思ったけど、今あいつは来てほしくないみたいで、その気持ちは俺にもわかるからな……」
「ヘンディさん……」
「もちろん、だからって何もしないわけじゃないぜ?
試合までにネイトが戻ってきたら、心からの言葉をかける! もし戻ってこなかったら、会いに行って言葉をかける!
だけど、俺はネイトなら戻ってくると思う。なんとなく、だけどな」
「俺も……俺も、そう思うっス!」
「だから、ネイトが戻ってきたときに情けない姿を見せないよう、しっかり特訓しないとな!」
「はいっス!
……と、いうわけで、出発しましょうか、ヘンディさん。
1時間も止まってられないっスし、それにお化けに怖がってる姿なんて見せられないっスもんね」
「それとこれは……」
「別じゃないっス」
「とほほ」
自分の言葉に少しだけ後悔しつつも、ヘンディは一歩ずつ歩を進めるのだった。
***
「へぇー、ここはあの技術を使ってるんだ。
ということは、あそこから……ほら、出てきた!」
「ファクタ、ナイスネタバレだ!
いやー、こんなの初見でくらってたら即失神ものだぜ」
突然のゾンビの登場にも驚かないファクタと将人。
将人はホラーには自信が無かったが、化学に精通しているファクタの言葉により余裕を持って耐えることができている。
「んー。それはそれで特訓にならない気がするんだけどねぇ。
でもこれはちょっと怖すぎるというか。多分かなりお金かけて作ってるよこれ。一切の余念なく怖がらせにきてるね」
「いやほんとまじで勘弁だわ。
昔からホラー系は苦手でさぁ。でもビビる姿他のやつらには見せたくないんだよなぁ、憂鬱だぜ」
「まあ流石にこれほど怖いってことは無いだろうけど、メラキュラも。
……いや、でも前回のフロージアがそうだったように相手も本気で僕たちを潰しに来てるわけだし、これくらい怖がらせにくる可能性も無いとはいえないかも……」
「はぁー? ガチで無理すぎる。
今回は絶対にホーム会場になってほしい。絶対に」
「だよね。
……あ、この技術もわかるよ!
将人くん、今から後ろにゾンビ降ってきて追いかけてくるから気をつけて!」
「おお……うわあ、きたきたあ!
びっっくりしたぁ、来るとわかっててもこれなのに知らずに対応するとかほんと無理すぎだろ。
てか、ファクタほんと凄いよな、なんでそんなわかるんだ? もしかして結構頭良かったりする?」
「そんなことないよ。ただ少し科学に興味があるだけかな」
「へぇ、俺は勉強とか苦手だからすげぇや」
「でも悲しいことに試合だとこの知識は全然役に立たないんだよね」
「はっ、今役に立ってるからいいじゃねえか。
で、次はどこに向かえばいいんだ?」
「向こうだね。この辺りは何の仕掛けも無さそうだから安心していいよ」
「ふーっ。そう聞くと安心だぜ」
油断している2人。そして、そんな2人に近づく影。
「早く帰りた……え」
何かが2人の隣を通り過ぎる。
「!? 何だ!? この辺りは何も無いはずじゃねえのかよ!?」
「な、無いはずだけど……」
「……はどこ」
「「!?」」
「ミアちゃんは……どこ!?」
「「ひっ」」
血を被り真っ赤に染まった少女。
科学を知り、油断していた2人はパニックに陥る。
「「うわああああああああああ」」
「あっ、ちょっと、逃げないでぇ~」
「やべえやべえ、怖ぇ怖ぇ、なんだよなんだよ。
おいファクタ、これどうい……って速っ!?」
「うわあああああああああ」
「おい、待って……追いつけねえ、速すぎだろ。俺かなり足速い方なんだけど……」
「うわあああああああああ」
「おい待てって! ファクター!」
今回の特訓、もちろん第一の目的はメラキュラ対策だが、それだけではない。
恐怖により陥る極限状態。ブラド風にいうと、火事場の馬鹿力。こういった状況は、未知の力を目覚めさせる可能性がある。人によっては、今回の体験が力の覚醒のきっかけとなるだろう。
***
そしてその頃残る2人は……
「ちょ、ミア、先に行って! 怖いわけじゃないけど、ほら、前の方が楽しいって言うし」
「り、凛こそ怖くないのなら先に行ったら!? べべべ別に私もぜんっぜん怖いとか思ってないけど、仕方がないから譲ってあげる!」
「「むむむ」」
などと言い合っている2人。
そんな2人の後ろから……
「うらめしや~」
「「きゃーーーー!!!!!!」」
「出たー! おばばばお化けー!」
「ここここ怖くなんか怖くなんかなななないんだからねー!」
逃げ出す2人。しかし、顔は少し笑みを帯びていて……
(怖いけど……と、友達とのお化け屋敷って……ちょっと楽しいかも……!)
(ロケじゃないお化け屋敷って結構……べ、別に楽しいとか1ミリも思ってないから!)
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