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第18話
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「いらっしゃいませ。お二人様ですね?」
「はい。できれば喫煙席でお願いします」
制服のお姉さんに案内されたテーブル席は、ロイとテレンスにアドリアンとゲイリーの四人が着いたテーブルの隣だった。片手を挙げておいて着席し、二人は電子メニュー表を眺めてクレジットと交換にセットメニューのボタンを押して注文する。
まもなく注文した品が運ばれてきて、二人は行儀よく手を合わせると食べ始めた。
「あ、このチーズハンバーグ、美味しい。分けてあげるね」
「じゃあ、こっちの肉も半分こな」
隣でも食事をしながらアドリアンとゲイリーが、二人の様子を眺めてニヤニヤしている。
「仲のいい夫婦だな。美人二人がくっついてたら、俺には回ってこない訳だよ」
なととアドリアンが天井を仰いだ。更にゲイリーがハイファの首筋をチラ見して言う。
「その分だと隊長と副長は失恋ってことか。気の毒なもんだ」
パスタのセットをさっさと食したロイがクールな口調で訊いてきた。
「そこまでバディで仲がいいと、ときに仕事上の邪魔になりませんか?」
「うん。一切邪魔になんかならないよ」
即答したハイファに皆が笑い出す。そこから先はそれぞれが持っている銃の話などをしながらハイファは優雅に食事を進め、シドはあっという間に食べ尽くして煙草を我慢した。
セットメニューのドリンクは皆がホットコーヒーを選ぶ。シドとゲイリーの二人は喫煙タイムだ。コーヒーを啜りながらハイファはリモータ操作をしている。
「メシどきに珍しいな、基礎資料でも読んでるのか?」
と、シドは訊いてしまってから、実父のチェンバーズが誘拐されていることを思い出した。気になるのは当然のことで、馬鹿なことを言った自分に呆れる。
だがハイファは気にした風でもなく頷いた。
「スティーブから流された基礎資料も元は別室基礎資料から抜粋したものらしいけど、今読んでるのは抜粋前の別室オリジナルヴァージョンだよ」
「ふうん。何か面白いことでも書いてあったか?」
「面白くはないけど、ラーリアには歓楽街が多いんだって。それで歓楽街を仕切るのはやっぱりマフィア、それもロニアマフィアの看板をそのまま背負った分家なんだってサ」
ロニアマフィアと口にしたハイファは少し憂鬱そうな顔をしている。シドも気分が宜しくない。二人にとってロニアマフィアは刑事課業で手を焼かされているだけでなく、苦々しい別室任務の数々を思い起こさせるものなのだ。
「そうか。だが今回マフィアは関係ねぇし、何があっても俺がお前を護るからさ」
「うん。でも僕だって貴方の背は護るからね、バディなんだから」
またも隣からニヤニヤされていたが、二人は構わず微笑んで頷き合った。
煙草を三本ずつ灰にして、コーヒーカップを干してしまうと六人は一緒に席を立つ。
そうして十三時三十分、ファミリーレストランを出て通関に向かった。臭気探知機やX‐RAYサーチなどの機器の森を抜け、係員に武器所持許可証を見せて通関をクリアする。あとは一階ロータリーからリムジンコイルで宙艦まで運んで貰うだけだ。
降ろされて見上げた宙艦は大型で、全長七、八十メートルもあるだろうか。
「へえ、結構新しいタイプの宙艦だね。乗り心地も良さそうじゃない?」
「四十分ごとに三回のワープ、二時間四十分の旅は快適に過ごせそうだな」
チェックパネルを通過し、エアロックをくぐって客室に入る。内部はどんな艦とも同じで別段違いはなかった。シートに腰掛けたシドは次々と乗り込んでくる客を観察する。
主産業の高級木材や地下資源関係のビジネスマンらしい、スーツのお父さんが多かった。次がラフな装いで手荷物の多い客だ。これは歓楽街狙いの観光客だろうか。あとはマフィア関係だろう、スーツ着用だがリモータにデコレーションを施した目つきの悪い客が混じっている。
そうして眺めているとイリヤにスティーブ、ジェロームにリュノーが乗り込んできた。
「ようし、乗り遅れはないようだな」
皆を見て確認したのち三列シートの通路側、ハイファの隣にスティーブが腰掛ける。それだけではなくハイファに話しかけ始めた。
フェイダル星系第三惑星ラーリアの高級木材を採る森が、過去にスナイプで行った何処ぞのジャングルに似ているらしいとか、星系首都ルーシャの季候は現在雨季であのオペレーションを思い出すとか、話題は過去のことばかりである。
無視もできずにハイファは話を合わせているが、当然シドは面白くない。
おまけに通路を挟んだ向こうから、イリヤが整った顔に涼しい笑みを浮かべて流し見てくるのも気に食わなかった。もっとおまけにスティーブが聞こえるように言い放つ。
「スコールは最高の防音壁だもんな、あのときばかりはハイファス、お前も存分に声を上げてさ……」
CAから配られたワープ薬を飲み下すと、シドは備え付けの毛布を取り出した。一枚を広げて自分とハイファに被せ、毛布の下でしっかりとハイファの手を握る。温かなハイファの右手が強く握り返してきて、シドの左薬指のペアリングをなぞった。満足して宣言する。
「ワープラグ対策だ、一緒に寝ようぜ」
「そうだね、お腹いっぱいで僕も眠いよ」
ワープラグとは他星に行った際の時差ぼけのことだ。
肩を凭れさせ合って目を瞑る寸前に、シドはスティーブの方を見て「ふん」と鼻で笑う。反応も確かめずにガン無視して、ハイファのソフトスーツの肩に黒髪を擦りつけた。
そうして出航のアナウンスが入ったときには、既に二人とも寝息を立てていた。
◇◇◇◇
到着十五分前のアナウンスでシドは目覚めた。もう少し眠っていたかったが仕方ない。大欠伸をかましながら対衝撃ジャケットの袖で目を擦り、ついでに垂れたヨダレをごしごし拭う。
すると隣でハンカチを差し出し掛けたハイファが微妙な顔つきをしてシドを見ていた。
「何だよ、ハイファ?」
「ううん、これが『七分署・抱かれたい男ランキング』連続トップの裏側なんだと思って」
「お前はトップタイだろうが。ふあーあ」
ともあれ任務に向けて頭を切り換えなければならない。まずは宙艦内に流れる電波を捉え、星系首都ルーシャ標準時をテラ標準時と並べてリモータに表示する。
「ふあーあ。自転周期が二十八時間三十三分三秒で、着いたら十五時十五分か」
「酷いワープラグは免れそうだね」
欠伸をしながら二人で毛布を片付けた。他のメンバーも眠っていたようで、同じく毛布を畳んでいる。そうしているうちにも気の早い乗客が通路に列を作り始めた。
まもなく僅かな振動が起こって無事到着のアナウンスが入る。十名の男たちは客列に混じって並び、エアロックを抜けた。外に出た途端に蒸し暑い空気に押し包まれる。
湿度の高さに雨でも降るのかとシドは空を見上げたが、目の底が痛くなるような眩しさで恒星フェイダルは照りつけていた。思わず毒づきたくなるような日差しである。
「シド、ボーッとしてると置いてきぼりだよ」
「ん、ああ、すまん」
宙港メインビルまで送ってくれるリムジンコイルに乗り込んだ。涼しく軽い文明の風を浴びながら窓外を眺める。宙港面には大型宙艦が多数停泊していた。
メインビルがあると思しき進行方向を注視すると、五、六十階はありそうなビルが三本も生えている。複数のスカイチューブで強固に繋がれた三つ子のような、どれがメインビルなのかシドには分からなかった。星系首都とはいえ、かなりの大規模宙港である。
プログラミングされたリムジンコイルは一番手前のビルのロータリーに滑り込み、停止し身を沈ませた。降りてビルに入り、ぞろぞろと歩いて通関をクリアする。
「十五時四十五分、やっと釈放だな。んで、これからどうすんだ、イリヤ?」
「私としては別室任務で他星に慣れたシドとハイファスに倣おうと思っているんだが」
「何だよ、俺たち任せってか。じゃあまずはこっちだ」
ロビーフロアを歩き出したシドとハイファに皆がついて歩いた。向かったのは誰もが利用できるインフォメーション端末のブースである。ハイファが手早くホロキィボードを叩き、ダウンロードしたラーリアのマップをシドもリモータに取り込んだ。
「基礎資料にもマップはあるけど、重ねてより詳しくしておくのは基本だからね」
皆は頷いてマップをリモータに落とし、資料ファイルのマップと重ねる。
次に二人を先頭にしてエレベーターに乗り、ぞろぞろと屋上に向かった。階数表示ボタンでシドはこのビルが五十八階建てだと知る。貼られた電子案内図に依ると、ショッピングモールやレストランフロアも入居しているらしい。
「スカイチューブで繋がったビルは二棟とも宙港付属ホテルか」
「あれだけ大きなビルが二棟も丸ごとホテルなんて、すごいキャパシティだよ」
「そんなに高級木材ってのは儲かるもんなのか?」
「さあ? 地下資源はここ数十年で発見されて採掘し始めたばかりだしねえ」
「その地下資源のプラチナ鉱山を親父さんは視察にきたんだな」
「そうだね。レアメタルはFCの十八番だから」
「はい。できれば喫煙席でお願いします」
制服のお姉さんに案内されたテーブル席は、ロイとテレンスにアドリアンとゲイリーの四人が着いたテーブルの隣だった。片手を挙げておいて着席し、二人は電子メニュー表を眺めてクレジットと交換にセットメニューのボタンを押して注文する。
まもなく注文した品が運ばれてきて、二人は行儀よく手を合わせると食べ始めた。
「あ、このチーズハンバーグ、美味しい。分けてあげるね」
「じゃあ、こっちの肉も半分こな」
隣でも食事をしながらアドリアンとゲイリーが、二人の様子を眺めてニヤニヤしている。
「仲のいい夫婦だな。美人二人がくっついてたら、俺には回ってこない訳だよ」
なととアドリアンが天井を仰いだ。更にゲイリーがハイファの首筋をチラ見して言う。
「その分だと隊長と副長は失恋ってことか。気の毒なもんだ」
パスタのセットをさっさと食したロイがクールな口調で訊いてきた。
「そこまでバディで仲がいいと、ときに仕事上の邪魔になりませんか?」
「うん。一切邪魔になんかならないよ」
即答したハイファに皆が笑い出す。そこから先はそれぞれが持っている銃の話などをしながらハイファは優雅に食事を進め、シドはあっという間に食べ尽くして煙草を我慢した。
セットメニューのドリンクは皆がホットコーヒーを選ぶ。シドとゲイリーの二人は喫煙タイムだ。コーヒーを啜りながらハイファはリモータ操作をしている。
「メシどきに珍しいな、基礎資料でも読んでるのか?」
と、シドは訊いてしまってから、実父のチェンバーズが誘拐されていることを思い出した。気になるのは当然のことで、馬鹿なことを言った自分に呆れる。
だがハイファは気にした風でもなく頷いた。
「スティーブから流された基礎資料も元は別室基礎資料から抜粋したものらしいけど、今読んでるのは抜粋前の別室オリジナルヴァージョンだよ」
「ふうん。何か面白いことでも書いてあったか?」
「面白くはないけど、ラーリアには歓楽街が多いんだって。それで歓楽街を仕切るのはやっぱりマフィア、それもロニアマフィアの看板をそのまま背負った分家なんだってサ」
ロニアマフィアと口にしたハイファは少し憂鬱そうな顔をしている。シドも気分が宜しくない。二人にとってロニアマフィアは刑事課業で手を焼かされているだけでなく、苦々しい別室任務の数々を思い起こさせるものなのだ。
「そうか。だが今回マフィアは関係ねぇし、何があっても俺がお前を護るからさ」
「うん。でも僕だって貴方の背は護るからね、バディなんだから」
またも隣からニヤニヤされていたが、二人は構わず微笑んで頷き合った。
煙草を三本ずつ灰にして、コーヒーカップを干してしまうと六人は一緒に席を立つ。
そうして十三時三十分、ファミリーレストランを出て通関に向かった。臭気探知機やX‐RAYサーチなどの機器の森を抜け、係員に武器所持許可証を見せて通関をクリアする。あとは一階ロータリーからリムジンコイルで宙艦まで運んで貰うだけだ。
降ろされて見上げた宙艦は大型で、全長七、八十メートルもあるだろうか。
「へえ、結構新しいタイプの宙艦だね。乗り心地も良さそうじゃない?」
「四十分ごとに三回のワープ、二時間四十分の旅は快適に過ごせそうだな」
チェックパネルを通過し、エアロックをくぐって客室に入る。内部はどんな艦とも同じで別段違いはなかった。シートに腰掛けたシドは次々と乗り込んでくる客を観察する。
主産業の高級木材や地下資源関係のビジネスマンらしい、スーツのお父さんが多かった。次がラフな装いで手荷物の多い客だ。これは歓楽街狙いの観光客だろうか。あとはマフィア関係だろう、スーツ着用だがリモータにデコレーションを施した目つきの悪い客が混じっている。
そうして眺めているとイリヤにスティーブ、ジェロームにリュノーが乗り込んできた。
「ようし、乗り遅れはないようだな」
皆を見て確認したのち三列シートの通路側、ハイファの隣にスティーブが腰掛ける。それだけではなくハイファに話しかけ始めた。
フェイダル星系第三惑星ラーリアの高級木材を採る森が、過去にスナイプで行った何処ぞのジャングルに似ているらしいとか、星系首都ルーシャの季候は現在雨季であのオペレーションを思い出すとか、話題は過去のことばかりである。
無視もできずにハイファは話を合わせているが、当然シドは面白くない。
おまけに通路を挟んだ向こうから、イリヤが整った顔に涼しい笑みを浮かべて流し見てくるのも気に食わなかった。もっとおまけにスティーブが聞こえるように言い放つ。
「スコールは最高の防音壁だもんな、あのときばかりはハイファス、お前も存分に声を上げてさ……」
CAから配られたワープ薬を飲み下すと、シドは備え付けの毛布を取り出した。一枚を広げて自分とハイファに被せ、毛布の下でしっかりとハイファの手を握る。温かなハイファの右手が強く握り返してきて、シドの左薬指のペアリングをなぞった。満足して宣言する。
「ワープラグ対策だ、一緒に寝ようぜ」
「そうだね、お腹いっぱいで僕も眠いよ」
ワープラグとは他星に行った際の時差ぼけのことだ。
肩を凭れさせ合って目を瞑る寸前に、シドはスティーブの方を見て「ふん」と鼻で笑う。反応も確かめずにガン無視して、ハイファのソフトスーツの肩に黒髪を擦りつけた。
そうして出航のアナウンスが入ったときには、既に二人とも寝息を立てていた。
◇◇◇◇
到着十五分前のアナウンスでシドは目覚めた。もう少し眠っていたかったが仕方ない。大欠伸をかましながら対衝撃ジャケットの袖で目を擦り、ついでに垂れたヨダレをごしごし拭う。
すると隣でハンカチを差し出し掛けたハイファが微妙な顔つきをしてシドを見ていた。
「何だよ、ハイファ?」
「ううん、これが『七分署・抱かれたい男ランキング』連続トップの裏側なんだと思って」
「お前はトップタイだろうが。ふあーあ」
ともあれ任務に向けて頭を切り換えなければならない。まずは宙艦内に流れる電波を捉え、星系首都ルーシャ標準時をテラ標準時と並べてリモータに表示する。
「ふあーあ。自転周期が二十八時間三十三分三秒で、着いたら十五時十五分か」
「酷いワープラグは免れそうだね」
欠伸をしながら二人で毛布を片付けた。他のメンバーも眠っていたようで、同じく毛布を畳んでいる。そうしているうちにも気の早い乗客が通路に列を作り始めた。
まもなく僅かな振動が起こって無事到着のアナウンスが入る。十名の男たちは客列に混じって並び、エアロックを抜けた。外に出た途端に蒸し暑い空気に押し包まれる。
湿度の高さに雨でも降るのかとシドは空を見上げたが、目の底が痛くなるような眩しさで恒星フェイダルは照りつけていた。思わず毒づきたくなるような日差しである。
「シド、ボーッとしてると置いてきぼりだよ」
「ん、ああ、すまん」
宙港メインビルまで送ってくれるリムジンコイルに乗り込んだ。涼しく軽い文明の風を浴びながら窓外を眺める。宙港面には大型宙艦が多数停泊していた。
メインビルがあると思しき進行方向を注視すると、五、六十階はありそうなビルが三本も生えている。複数のスカイチューブで強固に繋がれた三つ子のような、どれがメインビルなのかシドには分からなかった。星系首都とはいえ、かなりの大規模宙港である。
プログラミングされたリムジンコイルは一番手前のビルのロータリーに滑り込み、停止し身を沈ませた。降りてビルに入り、ぞろぞろと歩いて通関をクリアする。
「十五時四十五分、やっと釈放だな。んで、これからどうすんだ、イリヤ?」
「私としては別室任務で他星に慣れたシドとハイファスに倣おうと思っているんだが」
「何だよ、俺たち任せってか。じゃあまずはこっちだ」
ロビーフロアを歩き出したシドとハイファに皆がついて歩いた。向かったのは誰もが利用できるインフォメーション端末のブースである。ハイファが手早くホロキィボードを叩き、ダウンロードしたラーリアのマップをシドもリモータに取り込んだ。
「基礎資料にもマップはあるけど、重ねてより詳しくしておくのは基本だからね」
皆は頷いてマップをリモータに落とし、資料ファイルのマップと重ねる。
次に二人を先頭にしてエレベーターに乗り、ぞろぞろと屋上に向かった。階数表示ボタンでシドはこのビルが五十八階建てだと知る。貼られた電子案内図に依ると、ショッピングモールやレストランフロアも入居しているらしい。
「スカイチューブで繋がったビルは二棟とも宙港付属ホテルか」
「あれだけ大きなビルが二棟も丸ごとホテルなんて、すごいキャパシティだよ」
「そんなに高級木材ってのは儲かるもんなのか?」
「さあ? 地下資源はここ数十年で発見されて採掘し始めたばかりだしねえ」
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