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第18話
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「でもあの人は誰にとっても繋がっていたいタイプの人間なんだよなあ」
口に出してしまってから『誰でも良かった』という科白を思い出して、またも酷く虚しくなった。
今のところは他の誰にも夫宣言していなくても、霧島はいつまでも躰だけで繋ぎ止めておけるような男ではない。いつかは唯一無二の存在を見つけてしまうだろう。
「ううう、最悪のタラシ野郎に引っ掛かった予感」
独り腹を立てながらダラダラと躰を甘やかしつつ過ごし、十二時半に部屋を出た。
硝煙で汚れるのは分かっているので着用してきたのは安物スーツだ。誰に出遭っても構わないよう伊達眼鏡も忘れていない。気温が高めだったのでコートは置いてきた。
目立つと拙いので腕は吊らなかったが、痛みは殆ど感じない。
スムーズに白藤市に出る。バスに乗っている間に場所を指定するメールを受けた。
「ふうん、白藤大学付属病院の屋上か」
十四時半には着くよう指示されている。だが大学病院の屋上という人目につく場所から直接スナイプをするとは京哉も思っていない。着いたらまた指示がある筈だ。
早めに電車に乗り換えると三区間で直近の駅に着く。
本業の方の聞き込みなどで白藤大学付属病院には何度か来ているので、勝手は分かっていた。駅を出ると目前が巨大な総合病院の敷地になっている。
建物は幾つもあるが、指示されたのは外来診察室や救命救急センターのある一番手前の七階建てだ。
気負いなく京哉は敷地内に足を踏み入れ、エントランスから堂々とお邪魔する。周囲は外来患者や付き添いらしき人々に看護師や職員でいっぱいだ。
行き交う彼らを目立たない足取りで縫って歩き、最初に見つけたエレベーターで上がれる階まで上がった。入院棟と違って屋上は一般人立ち入り禁止だったが、救命救急センター直結のエレベーターに乗り換えて難なく辿り着く。
ここで腕時計を見ると十四時二十三分だった。
計算通りの到着に安堵し屋上面を見渡すと、そこはドクターヘリのヘリポートになっていた。白い塗料で描かれた大きな円と『H』のマーク、いわゆるヘリパッドには幸い今のところヘリは駐機されていない上、人の気配もない。
茫洋と佇んでいると上空からバタバタと騒音が響いてきた。仰ぎ見るとヘリが近づいてくるのが分かった。患者の緊急搬送なら厄介だなと思ったが、医師や看護師は現れない。
どんどん降下してくるヘリのローター音に閉口しながらもじっと見守る。
まもなくヘリは強風を巻き上げながら京哉の目前にランディングし、スキッドを接地した。大手TV番組制作会社であるRTVのロゴが入ったスライドドアが開き顔を見せたのは桜木だった。
ハンドサインと共に大声で叫ばれる。
「早く乗れ!」
慌てて駆け寄り転がり込むと、スライドドアを閉め切るのも待たずヘリはテイクオフ。ターボシャフトエンジンとローター音が五月蠅くて会話もままならない中、シートを取り外された後部の金属板の床に直接腰を下ろした桜木からヘッドセットを渡された。
装着してもまだ五月蠅かったが何とか会話は可能になる。
「ヘリに乗るのは初めてだろう?」
「まさかサプライズのつもりで言わなかったんですか?」
「それならどうする? おっと、それより仕事に掛かってくれ」
既に組み上げられバイポッドで立てられていた得物を見て京哉は呟く。
「今回はSSG3000ですか」
警察などの法執行機関用に開発されたシグ・ザウエルのSSG3000は、薬室一発マガジン五発の計六発を発射可能なボルトアクション・ライフルで、使用弾は7.62ミリNATO弾。有効射程は約八百メートル。
これも京哉自身が組み上げて試射を重ねたものだ。全長千百八十ミリ、重量はスコープ付きで六千二百グラムと手頃である。
狙撃銃は軽ければ無論扱いやすいが、それが良いものとは限らない。あまり軽いとリコイル、つまり撃発時の衝撃を銃自体が吸収せず、射手が後方に吹っ飛ばされてしまうのだ。
限度はあるが狙撃銃は重い方が安定して当たりやすくなる。京哉は体重が軽いので尚更重い方が有利に働くとも云えた。
「で、もしかして……?」
「その通り、このヘリからスナイプして貰う」
思わず天井を仰いだ。揺れるヘリからのスナイプの何処が簡単なんだと文句を垂れたくなったが、そのための自分であり、法執行機関向けの精密狙撃用品である。
所詮は桜木も狙撃に関しては素人なのだ。仕方なく六発フルロードを確かめた。
笑う桜木は気象計とレーザースコープを手にしていて、どうやらスポッタを務めるつもりらしい。素人だからと無下にもできないので京哉は好きにさせておく。
そこでパイロットが振り向きハンドサインで下方を示した。もう狙撃ポイントに着いてしまったようだ。
パイロットに頷いて京哉もレーザースコープを手にすると桜木がスライドドアを開け放つ。途端に強風が渦巻いてヘリは大揺れに揺れた。
一気に不安が湧いた京哉だったが、数秒でヘリは安定し風も思ったほどではなくなる。
落下防止のため桜木と二人してベルトにロープを通し、先端のカラビナをパイロット席の後部に引っ掛けて腹這いになる。頭だけを突き出して機外を見下ろした。
「うわ、高いかも。ロープが切れたら洒落になりませんよ」
高所恐怖症ではないが、普段のビル屋上とは桁違いの高さに京哉は身を固くする。命を託したのが細いロープ一本にカラビナ一個というのは結構な恐怖感だ。だが竦んでいては仕事にならない。
唾と一緒に恐怖も呑み込んで、眼鏡とレーザースコープ越しに地上を走査した。隣の桜木が下方を指差しながら声を発した。
「京哉、一時の方向、距離七百二十メートルを見てくれ。あの茶色い建物から十五時頃ターゲットは出てくる。狙撃対象は二名。これがターゲットの二人だ」
差し出された二枚のコピー紙には男二人の正面バストショットと側面からの画像、更に全身像がカラープリントされていた。
「建物正面の車寄せには先に別の車を停めてあるからな、二名は必ずエントランスの軒下にある車寄せから外に姿を現す筈だ」
その声を聞きつつも京哉は男二人のカラープリントをじっと眺めたのち、目を瞬かせながら茶色い建物と桜木の顔とを交互に見る。眉をひそめ、ぼそりと訊いた。
「あの茶色い建物って県警本部庁舎ですよね?」
「ああ、そうだ」
「それにこの写真、両方制服に警視正の階級章って、警察官じゃないんですか?」
「サツカンだが、それがどうかしたか?」
「この二人は何をしたんです?」
珍しく追求する京哉に桜木は面白そうな色を目に浮かべた。
「サッチョウの監察官室、それも特別監察チームに所属する奴らだが、二人とも永田町で野党議員さまの靴を舐めた挙げ句、インサイダー情報のおこぼれを貰って立派に私腹を肥やしてやがる。出張してきて狙えるのが今日しかなかったという訳だ」
監察官室と聞いて反射的に京哉の頭を父の件が掠めたのは当然だが、今それを問題にしているヒマはない。
「まさか、それだけですか?」
「不満そうだな。ならもうひとつ、こういった形での暗殺に関して『上』も意見が割れているんだ。ターゲットの二人は若いながらも暗殺反対派の急先鋒なんだよ」
説明されてなお京哉は桜木の顔を凝視し続けた。
こういった内情まで聞かされるのは初めてだが小難しい話に興味のない京哉であっても、ある程度は知っていた。
スナイパーとして養成されるため缶詰めになっていた期間中や、その後も銃の試射などで通うたびに、実行本部に出入りしている人間たちが交わす会話の断片や雰囲気から、知りたくなくても情報は勝手に入ってきたからだ。
それらを気にも留めず今まではやってきたが今回に限っては違った。何も自分と同じ警察官がターゲットだからではない。単純に、どう考えてもこの二名は銃弾で頭を砕かれるほどの罪は犯していないように思われたからだ。
更にそこで暗殺反対派の監察官とくれば、まさに父の件を調査しているのではないか、そう京哉が考えたのは当然の流れだった。
もしそうならこの狙撃の意味も桜木の言葉通りではなくなる。
口に出してしまってから『誰でも良かった』という科白を思い出して、またも酷く虚しくなった。
今のところは他の誰にも夫宣言していなくても、霧島はいつまでも躰だけで繋ぎ止めておけるような男ではない。いつかは唯一無二の存在を見つけてしまうだろう。
「ううう、最悪のタラシ野郎に引っ掛かった予感」
独り腹を立てながらダラダラと躰を甘やかしつつ過ごし、十二時半に部屋を出た。
硝煙で汚れるのは分かっているので着用してきたのは安物スーツだ。誰に出遭っても構わないよう伊達眼鏡も忘れていない。気温が高めだったのでコートは置いてきた。
目立つと拙いので腕は吊らなかったが、痛みは殆ど感じない。
スムーズに白藤市に出る。バスに乗っている間に場所を指定するメールを受けた。
「ふうん、白藤大学付属病院の屋上か」
十四時半には着くよう指示されている。だが大学病院の屋上という人目につく場所から直接スナイプをするとは京哉も思っていない。着いたらまた指示がある筈だ。
早めに電車に乗り換えると三区間で直近の駅に着く。
本業の方の聞き込みなどで白藤大学付属病院には何度か来ているので、勝手は分かっていた。駅を出ると目前が巨大な総合病院の敷地になっている。
建物は幾つもあるが、指示されたのは外来診察室や救命救急センターのある一番手前の七階建てだ。
気負いなく京哉は敷地内に足を踏み入れ、エントランスから堂々とお邪魔する。周囲は外来患者や付き添いらしき人々に看護師や職員でいっぱいだ。
行き交う彼らを目立たない足取りで縫って歩き、最初に見つけたエレベーターで上がれる階まで上がった。入院棟と違って屋上は一般人立ち入り禁止だったが、救命救急センター直結のエレベーターに乗り換えて難なく辿り着く。
ここで腕時計を見ると十四時二十三分だった。
計算通りの到着に安堵し屋上面を見渡すと、そこはドクターヘリのヘリポートになっていた。白い塗料で描かれた大きな円と『H』のマーク、いわゆるヘリパッドには幸い今のところヘリは駐機されていない上、人の気配もない。
茫洋と佇んでいると上空からバタバタと騒音が響いてきた。仰ぎ見るとヘリが近づいてくるのが分かった。患者の緊急搬送なら厄介だなと思ったが、医師や看護師は現れない。
どんどん降下してくるヘリのローター音に閉口しながらもじっと見守る。
まもなくヘリは強風を巻き上げながら京哉の目前にランディングし、スキッドを接地した。大手TV番組制作会社であるRTVのロゴが入ったスライドドアが開き顔を見せたのは桜木だった。
ハンドサインと共に大声で叫ばれる。
「早く乗れ!」
慌てて駆け寄り転がり込むと、スライドドアを閉め切るのも待たずヘリはテイクオフ。ターボシャフトエンジンとローター音が五月蠅くて会話もままならない中、シートを取り外された後部の金属板の床に直接腰を下ろした桜木からヘッドセットを渡された。
装着してもまだ五月蠅かったが何とか会話は可能になる。
「ヘリに乗るのは初めてだろう?」
「まさかサプライズのつもりで言わなかったんですか?」
「それならどうする? おっと、それより仕事に掛かってくれ」
既に組み上げられバイポッドで立てられていた得物を見て京哉は呟く。
「今回はSSG3000ですか」
警察などの法執行機関用に開発されたシグ・ザウエルのSSG3000は、薬室一発マガジン五発の計六発を発射可能なボルトアクション・ライフルで、使用弾は7.62ミリNATO弾。有効射程は約八百メートル。
これも京哉自身が組み上げて試射を重ねたものだ。全長千百八十ミリ、重量はスコープ付きで六千二百グラムと手頃である。
狙撃銃は軽ければ無論扱いやすいが、それが良いものとは限らない。あまり軽いとリコイル、つまり撃発時の衝撃を銃自体が吸収せず、射手が後方に吹っ飛ばされてしまうのだ。
限度はあるが狙撃銃は重い方が安定して当たりやすくなる。京哉は体重が軽いので尚更重い方が有利に働くとも云えた。
「で、もしかして……?」
「その通り、このヘリからスナイプして貰う」
思わず天井を仰いだ。揺れるヘリからのスナイプの何処が簡単なんだと文句を垂れたくなったが、そのための自分であり、法執行機関向けの精密狙撃用品である。
所詮は桜木も狙撃に関しては素人なのだ。仕方なく六発フルロードを確かめた。
笑う桜木は気象計とレーザースコープを手にしていて、どうやらスポッタを務めるつもりらしい。素人だからと無下にもできないので京哉は好きにさせておく。
そこでパイロットが振り向きハンドサインで下方を示した。もう狙撃ポイントに着いてしまったようだ。
パイロットに頷いて京哉もレーザースコープを手にすると桜木がスライドドアを開け放つ。途端に強風が渦巻いてヘリは大揺れに揺れた。
一気に不安が湧いた京哉だったが、数秒でヘリは安定し風も思ったほどではなくなる。
落下防止のため桜木と二人してベルトにロープを通し、先端のカラビナをパイロット席の後部に引っ掛けて腹這いになる。頭だけを突き出して機外を見下ろした。
「うわ、高いかも。ロープが切れたら洒落になりませんよ」
高所恐怖症ではないが、普段のビル屋上とは桁違いの高さに京哉は身を固くする。命を託したのが細いロープ一本にカラビナ一個というのは結構な恐怖感だ。だが竦んでいては仕事にならない。
唾と一緒に恐怖も呑み込んで、眼鏡とレーザースコープ越しに地上を走査した。隣の桜木が下方を指差しながら声を発した。
「京哉、一時の方向、距離七百二十メートルを見てくれ。あの茶色い建物から十五時頃ターゲットは出てくる。狙撃対象は二名。これがターゲットの二人だ」
差し出された二枚のコピー紙には男二人の正面バストショットと側面からの画像、更に全身像がカラープリントされていた。
「建物正面の車寄せには先に別の車を停めてあるからな、二名は必ずエントランスの軒下にある車寄せから外に姿を現す筈だ」
その声を聞きつつも京哉は男二人のカラープリントをじっと眺めたのち、目を瞬かせながら茶色い建物と桜木の顔とを交互に見る。眉をひそめ、ぼそりと訊いた。
「あの茶色い建物って県警本部庁舎ですよね?」
「ああ、そうだ」
「それにこの写真、両方制服に警視正の階級章って、警察官じゃないんですか?」
「サツカンだが、それがどうかしたか?」
「この二人は何をしたんです?」
珍しく追求する京哉に桜木は面白そうな色を目に浮かべた。
「サッチョウの監察官室、それも特別監察チームに所属する奴らだが、二人とも永田町で野党議員さまの靴を舐めた挙げ句、インサイダー情報のおこぼれを貰って立派に私腹を肥やしてやがる。出張してきて狙えるのが今日しかなかったという訳だ」
監察官室と聞いて反射的に京哉の頭を父の件が掠めたのは当然だが、今それを問題にしているヒマはない。
「まさか、それだけですか?」
「不満そうだな。ならもうひとつ、こういった形での暗殺に関して『上』も意見が割れているんだ。ターゲットの二人は若いながらも暗殺反対派の急先鋒なんだよ」
説明されてなお京哉は桜木の顔を凝視し続けた。
こういった内情まで聞かされるのは初めてだが小難しい話に興味のない京哉であっても、ある程度は知っていた。
スナイパーとして養成されるため缶詰めになっていた期間中や、その後も銃の試射などで通うたびに、実行本部に出入りしている人間たちが交わす会話の断片や雰囲気から、知りたくなくても情報は勝手に入ってきたからだ。
それらを気にも留めず今まではやってきたが今回に限っては違った。何も自分と同じ警察官がターゲットだからではない。単純に、どう考えてもこの二名は銃弾で頭を砕かれるほどの罪は犯していないように思われたからだ。
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