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第5話
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県警本部長室から三人は出てエレベーターに乗る。京哉は霧島を見上げて訊いた。
「プラーグの誰かが痺れを切らしたってことでしょうか?」
「そう考えるのが妥当だろう。否認派を減らせば新政府が容認されるというのは単純だが効果的ではある。国連も最高権限を持つ安保理の常任理事国が五ヶ国、非常任理事国が十ヶ国という数に限定されている。日本の議員殺害が彼の国に飛び火せんとも限らん」
「そうしたら国連安保理に喧嘩を売ってまたPKFの派遣になっちゃったりして。知ってる誰かが『ロゼ=エヴァンジェリスタ』じゃないのを祈りたい気分ですね」
「そう短絡的ではないだろうが確かに『砂に削られない固い信念と誇りを持つ』あそこの女性は思い込んだら怖いな。怖いで終わらせも許されもせんが」
ぎらつく太陽の下、熱砂に佇む女性の横顔を二人は思い出して機捜の詰め所に戻った。詰め所は相変わらず咳とクシャミに洟を啜る音が席捲していた。京哉は熱々の茶を配ったのち、霧島と二人、また仲間と過ごした短くとも濃い時間を思い出して盛り上がる。
「あの数日間で一生分の豆を食った気がしたな」
「でもみんなで食べる豆のシチューは美味しかったですよね」
「ああ。だが砂漠で行軍した時は死ぬかと思ったぞ」
「僕らが国際社会側の人間だって知ってからも誰も態度を変えたりしなかったっけ」
「気のいい奴らばかりだった。ハミッシュにジョセリン、キャラハンにユーリンか」
「レズリーにクーンツ。クーンツはハミッシュの指名で副大統領ですからね」
「『ロゼ=エヴァンジェリスタ』の件が片付いたら、多少調べてみるのもいいな」
「休暇とって砂まみれになりに行くとか、どうです?」
「また豆か。今度こそは鳩になるかも知れん」
ひとしきり盛り上がっていたが、聞いていた小田切は激しすぎる特別任務の一端を垣間見て『マジかよ』という顔つきをしていた。だがこれは自然条件や天候の問題であって、このくらいはまだマシというのを知らない小田切は幸せ者だった。
思い出話からふいに現実に目を向けた京哉が首を傾げる。
「それで、何処から手を付けるんですか?」
「議員が殺られた中東も南米も、現地の警察はカネを掴まされて捜査していない」
「まさか現地に飛ぶんじゃ……?」
「そんな面倒はせん。こちらはこちらで網を張る」
「他の狙われそうな暫定政権否認派の議員に張り付くんですね?」
「リストアップする。その間に鳴海、書類の代書を頼んだぞ」
早速京哉は通常の職務に励み始めた。霧島はブラウザを立ち上げて検索に取り掛かる。小田切と二人で頑張った甲斐があり、定時の十七時半には督促メールが来ていた報告書を全て関係各所に送ることができた。
ホッとして小田切と二人でガッツポーズを決め、京哉は霧島を窺うと灰色の目が頷く。どうやら成果があったようだ。
「だがここで口にするのも憚られるからな、あとは帰ってからだ」
「じゃあ引き揚げますか」
湯呑みや灰皿を片付け、ノートパソコンの電源も落とすと隊員たちに挨拶してから三人は詰め所を出る。咳とクシャミを連発する小田切と一階で別れ、霧島と京哉は裏口から出て白いセダンに乗り込んだ。
ジャンケンで負けた霧島が運転席である。風邪引き男だから助手席だと京哉は主張したが涼しい顔で折れようとしなかったのだ。
まずは発車せずステアリングを抱くようにして口を開いた。
「今現在生き残ってプラーグ暫定政権否認を目立つ形で声高に叫んでいるのは、与党の川崎志朗衆議院議員と池野芳夫参議院議員だ。両者共にレアメタル部門を持つ外資系商社をバックに持っている」
「すごい! 本当に調べ上げちゃうなんて、さすがは忍さんですね」
「称賛は有難いが、この程度は検索すれば簡単に出てくる。丁度国会の会期の谷間ではあるが川崎議員の自宅は都内だ。その点、池野議員はこの白藤市内に自宅を構えている」
「じゃあ池野議員を張るんですか?」
「そうなるな。池野議員は後援するエクセラゼネラル重工でも特別顧問の肩書を持っている。そして有難いことに、エクセラゼネラル重工は『給与体系の透明化政策』と銘打って全役員の行動予定をネットにアップしているからな」
「けどあんまりクリーンすぎてもロゼは標的にしづらくないでしょうか?」
「池野議員は妻と不仲で別居中だ。これはいわゆる『美味しい物件』ではないか?」
揃いすぎて京哉の否定材料はない。こみ入った話を終え、霧島は白いセダンを発車させる。細い路地や一方通行路を利用して帰宅ラッシュを避け、最短でバイパスに乗った。
「ところで忍さん、中東や南米で議員たちが死んだのっていつですか?」
「確か一昨日辺りに同時に報じられたが、それがどうかしたのか?」
「いえ、そんなに遠くからロゼは日本に入国しているのかなと思って」
「じっくり待つような殺り方でないのは確かだ。だが今夜は池野議員も都内でパーティーに出席だ。そこで我々は違うオペレーションを敢行する……なあ、京哉、いいだろう?」
年上の愛し人の低く甘い声はいつも京哉の心まで蕩かしてしまう。しかし照れもあって京哉はから顔を背け必死で前を向いたまま、思い付きを口にした。
「せっかく風邪も治ってきたのに、大人しく寝ないとぶり返しますよ」
「淋しいことを言うな。何日禁欲したと思っている。お前は私が欲しくないのか?」
「でも……だって、あああ、もういいですっ! 帰ってさっさとヤリましょう!」
「何でそうお前は色気がないんだ」
愚痴りながらも非常に機嫌良く白いセダンを走らせ、真城市内に入るとやがて月極駐車場に車を駐めた。そこからコートも羽織らず駆け足でマンションのエントランスに駆け込む。
オートロックを解除して入るとエレベーターに乗り、五階建てマンションの五階のボタンを押した。角部屋五〇一号室が二人の住処である。
キィロックを外して入ったそこはダイニングキッチンで続き間のリビングがあり、あとは寝室にトイレとバスルームというシンプルな造りだ。
床のオークに壁紙のホワイト、二人掛けと独り掛けのソファやTVボードなどの調度がブラックでラグ類の差し色がブルーという四色で構成された、結構スタイリッシュな部屋である。
だが調度の殆どは部屋の備品であり、元々独りで住んでいた霧島が選ぶのを面倒臭がって同じ色の物を買い揃えただけというのが真相だった。
そんな部屋で二人はまずリビングのエアコンを入れ、寝室でジャケットを脱いだ。ベルトの上から締めた帯革を外す。これはベルトに着けたらずり下がってしまう重い腰道具を下げておく丈夫な革ベルトだ。手錠ホルダーや特殊警棒などがくっつけてある。
それらをダブルベッドの傍にあるライティングチェストの引き出しに入れた。
そして銃の入ったショルダーホルスタを外す。
機捜はその職務の特性から凶悪犯とばったり出遭うことも考慮され、職務中は銃の携行が義務付けられている。隊員が所持するのはシグ・ザウエルP230JPなるフルロードなら三十二ACP弾を薬室一発マガジン八発の合計九発を連射可能な銃だが、貸与される弾薬はたったの五発という代物だ。
いつも制服ではなく私服勤務の機捜隊員は銃を含めた腰道具をポーチに入れて持ち歩くのが普通だが、ポーチごと置き忘れる事案が全国的に多く発生しているのを鑑みて、霧島機捜隊長は可能な限りポーチなどで別所持ではなく、隊員たちには身に着けるよう指導している。
お蔭で警視庁管内の私服のように隊員は大抵スーツ姿だった。
それでも皆が持つシグ・ザウエルP230JPは約五百グラム、だが霧島と京哉の持っているのは同じシグ・ザウエルでもP226という十六発の九ミリパラベラムを発射可能な銃だった。重量は約九百グラムもある。
初めの頃は特別任務のたびに交換・貸与されていたのだが、いつの間にか向こうも面倒臭くなったのか、持たされっ放しになってしまったのだ。それもパウチに入った十五発満タンのスペアマガジン二本のおまけつきで。
二人合わせて九十二発という重装備をさせられて、いったい誰と戦争をするのかと最初はドン引きした。
その時の特別任務で帰還してみたら互いに残弾は三発ずつだったので、もう文句は言わない。それらの重たい装備を全て外すと小柄な京哉は躰が浮き上がるような気さえした。
「で、今週の食事当番として訊くが、腹は減ったか?」
「いいえ、まだ。僕は一服しますから、忍さんが先にお風呂入っちゃって下さい」
「分かった。では先に頂こう」
バスルームの方に霧島が消えると京哉はキッチンの換気扇の下で数時間ぶりの煙草を味わう。二本吸って脳ミソを固めるとバスルームの前で伊達眼鏡を外して服を脱いだ。
この野暮ったいメタルフレームの伊達眼鏡は暗殺スナイパー時代に自分を目立たせないためのアイテムとして導入したのだが、掛け慣れてしまって既に枠のない視界は不自然な気がするのである。
全て脱ぐとバスルームに入り、シャワーを浴びていた霧島の長身に抱きついた。
「プラーグの誰かが痺れを切らしたってことでしょうか?」
「そう考えるのが妥当だろう。否認派を減らせば新政府が容認されるというのは単純だが効果的ではある。国連も最高権限を持つ安保理の常任理事国が五ヶ国、非常任理事国が十ヶ国という数に限定されている。日本の議員殺害が彼の国に飛び火せんとも限らん」
「そうしたら国連安保理に喧嘩を売ってまたPKFの派遣になっちゃったりして。知ってる誰かが『ロゼ=エヴァンジェリスタ』じゃないのを祈りたい気分ですね」
「そう短絡的ではないだろうが確かに『砂に削られない固い信念と誇りを持つ』あそこの女性は思い込んだら怖いな。怖いで終わらせも許されもせんが」
ぎらつく太陽の下、熱砂に佇む女性の横顔を二人は思い出して機捜の詰め所に戻った。詰め所は相変わらず咳とクシャミに洟を啜る音が席捲していた。京哉は熱々の茶を配ったのち、霧島と二人、また仲間と過ごした短くとも濃い時間を思い出して盛り上がる。
「あの数日間で一生分の豆を食った気がしたな」
「でもみんなで食べる豆のシチューは美味しかったですよね」
「ああ。だが砂漠で行軍した時は死ぬかと思ったぞ」
「僕らが国際社会側の人間だって知ってからも誰も態度を変えたりしなかったっけ」
「気のいい奴らばかりだった。ハミッシュにジョセリン、キャラハンにユーリンか」
「レズリーにクーンツ。クーンツはハミッシュの指名で副大統領ですからね」
「『ロゼ=エヴァンジェリスタ』の件が片付いたら、多少調べてみるのもいいな」
「休暇とって砂まみれになりに行くとか、どうです?」
「また豆か。今度こそは鳩になるかも知れん」
ひとしきり盛り上がっていたが、聞いていた小田切は激しすぎる特別任務の一端を垣間見て『マジかよ』という顔つきをしていた。だがこれは自然条件や天候の問題であって、このくらいはまだマシというのを知らない小田切は幸せ者だった。
思い出話からふいに現実に目を向けた京哉が首を傾げる。
「それで、何処から手を付けるんですか?」
「議員が殺られた中東も南米も、現地の警察はカネを掴まされて捜査していない」
「まさか現地に飛ぶんじゃ……?」
「そんな面倒はせん。こちらはこちらで網を張る」
「他の狙われそうな暫定政権否認派の議員に張り付くんですね?」
「リストアップする。その間に鳴海、書類の代書を頼んだぞ」
早速京哉は通常の職務に励み始めた。霧島はブラウザを立ち上げて検索に取り掛かる。小田切と二人で頑張った甲斐があり、定時の十七時半には督促メールが来ていた報告書を全て関係各所に送ることができた。
ホッとして小田切と二人でガッツポーズを決め、京哉は霧島を窺うと灰色の目が頷く。どうやら成果があったようだ。
「だがここで口にするのも憚られるからな、あとは帰ってからだ」
「じゃあ引き揚げますか」
湯呑みや灰皿を片付け、ノートパソコンの電源も落とすと隊員たちに挨拶してから三人は詰め所を出る。咳とクシャミを連発する小田切と一階で別れ、霧島と京哉は裏口から出て白いセダンに乗り込んだ。
ジャンケンで負けた霧島が運転席である。風邪引き男だから助手席だと京哉は主張したが涼しい顔で折れようとしなかったのだ。
まずは発車せずステアリングを抱くようにして口を開いた。
「今現在生き残ってプラーグ暫定政権否認を目立つ形で声高に叫んでいるのは、与党の川崎志朗衆議院議員と池野芳夫参議院議員だ。両者共にレアメタル部門を持つ外資系商社をバックに持っている」
「すごい! 本当に調べ上げちゃうなんて、さすがは忍さんですね」
「称賛は有難いが、この程度は検索すれば簡単に出てくる。丁度国会の会期の谷間ではあるが川崎議員の自宅は都内だ。その点、池野議員はこの白藤市内に自宅を構えている」
「じゃあ池野議員を張るんですか?」
「そうなるな。池野議員は後援するエクセラゼネラル重工でも特別顧問の肩書を持っている。そして有難いことに、エクセラゼネラル重工は『給与体系の透明化政策』と銘打って全役員の行動予定をネットにアップしているからな」
「けどあんまりクリーンすぎてもロゼは標的にしづらくないでしょうか?」
「池野議員は妻と不仲で別居中だ。これはいわゆる『美味しい物件』ではないか?」
揃いすぎて京哉の否定材料はない。こみ入った話を終え、霧島は白いセダンを発車させる。細い路地や一方通行路を利用して帰宅ラッシュを避け、最短でバイパスに乗った。
「ところで忍さん、中東や南米で議員たちが死んだのっていつですか?」
「確か一昨日辺りに同時に報じられたが、それがどうかしたのか?」
「いえ、そんなに遠くからロゼは日本に入国しているのかなと思って」
「じっくり待つような殺り方でないのは確かだ。だが今夜は池野議員も都内でパーティーに出席だ。そこで我々は違うオペレーションを敢行する……なあ、京哉、いいだろう?」
年上の愛し人の低く甘い声はいつも京哉の心まで蕩かしてしまう。しかし照れもあって京哉はから顔を背け必死で前を向いたまま、思い付きを口にした。
「せっかく風邪も治ってきたのに、大人しく寝ないとぶり返しますよ」
「淋しいことを言うな。何日禁欲したと思っている。お前は私が欲しくないのか?」
「でも……だって、あああ、もういいですっ! 帰ってさっさとヤリましょう!」
「何でそうお前は色気がないんだ」
愚痴りながらも非常に機嫌良く白いセダンを走らせ、真城市内に入るとやがて月極駐車場に車を駐めた。そこからコートも羽織らず駆け足でマンションのエントランスに駆け込む。
オートロックを解除して入るとエレベーターに乗り、五階建てマンションの五階のボタンを押した。角部屋五〇一号室が二人の住処である。
キィロックを外して入ったそこはダイニングキッチンで続き間のリビングがあり、あとは寝室にトイレとバスルームというシンプルな造りだ。
床のオークに壁紙のホワイト、二人掛けと独り掛けのソファやTVボードなどの調度がブラックでラグ類の差し色がブルーという四色で構成された、結構スタイリッシュな部屋である。
だが調度の殆どは部屋の備品であり、元々独りで住んでいた霧島が選ぶのを面倒臭がって同じ色の物を買い揃えただけというのが真相だった。
そんな部屋で二人はまずリビングのエアコンを入れ、寝室でジャケットを脱いだ。ベルトの上から締めた帯革を外す。これはベルトに着けたらずり下がってしまう重い腰道具を下げておく丈夫な革ベルトだ。手錠ホルダーや特殊警棒などがくっつけてある。
それらをダブルベッドの傍にあるライティングチェストの引き出しに入れた。
そして銃の入ったショルダーホルスタを外す。
機捜はその職務の特性から凶悪犯とばったり出遭うことも考慮され、職務中は銃の携行が義務付けられている。隊員が所持するのはシグ・ザウエルP230JPなるフルロードなら三十二ACP弾を薬室一発マガジン八発の合計九発を連射可能な銃だが、貸与される弾薬はたったの五発という代物だ。
いつも制服ではなく私服勤務の機捜隊員は銃を含めた腰道具をポーチに入れて持ち歩くのが普通だが、ポーチごと置き忘れる事案が全国的に多く発生しているのを鑑みて、霧島機捜隊長は可能な限りポーチなどで別所持ではなく、隊員たちには身に着けるよう指導している。
お蔭で警視庁管内の私服のように隊員は大抵スーツ姿だった。
それでも皆が持つシグ・ザウエルP230JPは約五百グラム、だが霧島と京哉の持っているのは同じシグ・ザウエルでもP226という十六発の九ミリパラベラムを発射可能な銃だった。重量は約九百グラムもある。
初めの頃は特別任務のたびに交換・貸与されていたのだが、いつの間にか向こうも面倒臭くなったのか、持たされっ放しになってしまったのだ。それもパウチに入った十五発満タンのスペアマガジン二本のおまけつきで。
二人合わせて九十二発という重装備をさせられて、いったい誰と戦争をするのかと最初はドン引きした。
その時の特別任務で帰還してみたら互いに残弾は三発ずつだったので、もう文句は言わない。それらの重たい装備を全て外すと小柄な京哉は躰が浮き上がるような気さえした。
「で、今週の食事当番として訊くが、腹は減ったか?」
「いいえ、まだ。僕は一服しますから、忍さんが先にお風呂入っちゃって下さい」
「分かった。では先に頂こう」
バスルームの方に霧島が消えると京哉はキッチンの換気扇の下で数時間ぶりの煙草を味わう。二本吸って脳ミソを固めるとバスルームの前で伊達眼鏡を外して服を脱いだ。
この野暮ったいメタルフレームの伊達眼鏡は暗殺スナイパー時代に自分を目立たせないためのアイテムとして導入したのだが、掛け慣れてしまって既に枠のない視界は不自然な気がするのである。
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