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第18話(BL特有シーン・回避可)
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何と言っていいか分からずに、ハイファはシドを抱き締める。
リフレッシャを浴びたばかりなのにシドの躰は冷たく、体温を分け与えるように躰を押し付けた。シドも片腕に力を込めて細い躰を抱き締め返す。互いに熱く口づけた。
唇を捩り合わせ、愛おしむように差し入れ合った舌を交互に吸い上げる。唾液を与え合って飲み干すと、シドは更に深くハイファの口内を舌で探った。
「んっ……ん、ぅうん……はぁん、シド」
「ハイファ……愛してる、ハイファ」
抱き合ったまま、ハイファは自ら仰向けにベッドに倒れ込む。細い躰に覆い被さったシドはハイファの胸に黒髪の頭を擦りつけ、耳を当てて確かめるように鼓動を聞いた。
「お前だけ……俺もお前だけしか、もう――」
「シド……本当は僕も怖かったよ、シド」
「そうか」
ハイファの胸に頬を押し付けながらガウンをはだける。
現れた白い肌に手を這わせた。胸の小さな尖りを摘み、指の腹で押し込むように刺激する。もう片方の尖りを口に含むと舌で転がした。
「あっ、はぁん……あ、っん」
ベッドのふちから両脚を投げ出した姿勢でハイファは上体を仰け反らせ、シドの頭を掻き抱いて黒髪を乱す。執拗に胸を攻められ甘い痛みに下半身が勝手に波打った。
ふとシドは上体を起こす。明るい金髪をそっと撫で、長い後ろ髪を指で優しく梳いた。
「……シド?」
「お前、傷ついちまってるだろ。治ってからな」
「そんな……そんな目して、我慢できるの?」
「我慢するさ」
狂おしいような色を浮かべた黒い目を見つめながら、ハイファは自分の金髪を梳くシドの右手を取り、口づけて指を口に含んだ。温かな口腔粘膜で包まれて、指先から流れ込んだ疼きにシドはビクリと躰を震わせる。手を退こうとするが軽いハイファの力に抗えない。
「僕は我慢できない。欲しいよ、シド」
「だから、治ったら――」
「僕の傷は貴方じゃないと癒せない。ねえ、お願い」
潤んだ若草色の瞳からシドは目を逸らす。ハイファは強引に視線を合わせた。
「もっと傷、広げちまうだろ」
「いいから……広げても、壊してもいい。だから……」
「――本当に、いいんだな?」
真剣な面持ちで頷くハイファを僅かに目を細めて見つめ、シドは立ち上がる。ハイファも身を起こし、互いにガウンを脱ぎ捨て全てを晒す。
ベッドに上がったシドは細く白い裸身に躰を重ねた。抱き合って互いの肌を擦りつける。既に勃ち上がった下半身のものが甘く痛んだ。二人の先端から溢れた透明の蜜が濡れ混じって糸を引く。全身でお互いを感じ合った。馴れた肌が吸い付くように馴染む。
徐々にシドの体温も上がりつつあった。
「ハイファ……俺の、ハイファ」
「んっ、シド……貴方だけだよ」
シドはハイファを組み敷いて白い喉に口づけ、鎖骨に、薄い肩に舌を這わせた。唇で挟んで吸い上げ、自分の証しを幾つも刻み込む。
そうして胸から腹を舐め下ろすと、軽い躰をくるりとうつ伏せにさせた。膝を開いて立てさせ、少しでも楽なように腹の下に折り畳んだ毛布を入れてやる。
シーツに這わせて腰を高く掲げた姿勢を取らせると、露わとなった後ろの淡い色づきに舌を伸ばした。蕾に触れるとハイファは躰を跳ねさせる。
「ああっ……やっ、ん……ああんっ!」
「お前の傷は、俺が舐めてやる」
「そんな、んんっ……はぁんっ!」
固い蕾を何度も舐めねぶり、尖らせた舌先を食い込ませて唾液を送り込んだ。優しく、だが確実にこじ開けて舌をねじ入れる。甘く鳴くハイファの声を聞きながら、潜り込ませた舌先で徐々にほぐれてゆく蕾を飽くことなく攻め立てた。
存分に緩ませて舌を離す。今度は自分の指を咥え、たっぷりの唾液で濡らした。その指で収縮する蕾に触れる。だがそこでためらいを見せたシドにハイファは小さな声で囁いた。
「大丈夫、シド……入れて」
「痛かったら、ちゃんと言うんだぞ」
「うん……あっ、ふ……はぅんっ!」
難なく迎え入れられたことに安堵し、シドは中指を届く限りの奥まで挿し込んで内襞をそっと撫でるように掻いた。ハイファがしなやかに背を反らせる。与えられる快感を逃すまいと細い腰が揺れた。慎重に馴らしながら指を増やすと、甘いハイファの喘ぎが一層高くなる。
「あっ、ああっ……いい、そこ……あぅんっ!」
傷を広げるのは怖かったが、あられもなくねだるハイファが愛しくて堪らず、要求に応えて掻き回し続けた。やがてハイファの細い腰も淫らに前後し始める。
誰よりプライドの高いハイファが這ったまま腰を波打たせ、シドの指を狭い窄まりに咥え込んでいる情景は、シドの腹の底を灼き焦がさんばかりに煽り立てた。
情動を抑えに抑えてゆっくりと優しく馴らしたそこが、クチャクチャにぬるむと全ての指を抜く。愛しい顔を見たくて毛布を除け、細い躰を仰向けにした。ハイファは自ら躰を開く。
情欲に潤んだ瞳で誘われ、シドは熱く滾ったものをハイファにあてがった。
「お願い、シド……頂戴」
「ん、入れるぞ」
ハイファの不規則な呼吸に合わせ、ゆっくりと内襞をかき分けるように身を埋めてゆく。太い切っ先で傷を裂いてしまいそうで、だがもう動きはとめられなかった。
いつもより時間を掛けて、しかし確実に腰を進めてハイファを貫いてゆく。
「……あっ、ああっ……ん、あ、はぁん!」
「ハイファ、大丈夫か?」
「んっ、平気だから……動いて……突いて」
根元まで挿入したシドは言われなくとも我慢は限界、大きく腰を引くと力強く突き上げた。強烈な快感が湧き、ハイファの中の居心地に眩暈がするほどに酔う。
傷ついた細い躰を思いやる気持ちがある一方で、押し包み絡みつく内襞を引き裂くように激しく腰をスライドさせてしまう。
「すまん、ハイファ……くっ、あっ、あ――」
「シド、いい……すご、い……はぅんっ!」
揺らされ激しく粘膜を擦り立てられながらハイファは腰が蕩けそうな快感に喘ぎ続けた。のしかかるようにして貫く端正な顔を見上げる。
滾ったシドの熱が移ったようにぼうっとして視界が涙で滲んだ。シドが太い茎をずるりと引き出しては根元まで突き入れるたびに、あまりの快感で意識が飛びそうになる。
隙間なく埋めるシドがあの男たちに汚された身を浄化してくれるような気さえして、深い安堵を得ると同時に急激にハイファを高みへと押し上げた。
「シド、シド……もう、だめ――」
「俺も……もう、ハイファ……一緒に、くっ!」
限界を訴えるハイファの体内でシドも己を大きく膨れ上がらせる。ハイファの熱いものを握り込む。激しい律動に合わせて幾度か扱いた。粘膜と手で互いの変化を感じ取る。
「あっ、シド、早く……いっちゃう……はぅっ!」
「――んっ……ハイファ……あっ、あぅっ!」
芯をシドに濡らされるのを感じながら、ハイファもシドの手の中に解き放っていた。だが熱く迸らせてなおシドは太く硬く屹立させたまま、それを見てハイファは再び躰を開く。
「いいよ、シド。もっとして」
「いや、もういい。これ以上は歯止めが利かなくなるからな」
「歯止めなんか要らない、もっとシドで埋められたいよ」
「くっ……ハイファ――」
身をうねらせて誘うハイファにシドは右手を伸ばした。片腕だけで細い躰を支え起こすと跪いた自分の上に跨らせる。屹立したものは真下からハイファを挿し貫いていた。
「あ、ああっ……シド、そんな……深い、ああんっ!」
「ハイファ、すまん……ハイファ!」
激しく揺さぶられてハイファはシドにしがみつく。しっとりとした象牙色の肌に爪を立てて愛し人の攻めに堪えた。上下感覚も失くすほどに揺らされ、太く硬いシドに掻き回されているうちに、ハイファも徐々に躰の中心を再び熱くする。
そうしていつしか細い腰を浮かせては落としてシドの熱い楔を自らに打ち込み始めていた。
「うっ、あ……無理すんな、ハイファ!」
「いいからシド、僕の中でもっといって!」
大きな安堵感がハイファを激しい行為に及ばせているようで、シドは傷の心配をしながらも妖艶たるハイファの淫らさに、思い切り腰を突き上げるのをとめられない。仰け反らせた白い喉にキスしながらハイファに応えて粘膜をこね回した。
「はぁんっ、シドが太い、硬いよ……あうんっ!」
「あっ、く……ハイファ、すっげぇ気持ちいい――」
「僕も、すごく、すごくいい……シド、シド!」
二人掛かりで細い躰を攻め立てる。二人は抱き合い、口づけ合いながら、腰が蕩けて混じり合ってしまったような感覚に浸った。あの男たちの痕跡を残らず消し去るように、時間も忘れて求め合い、やがて欲望を同時に吐き出した。
シドが体内から去るとハイファをとろりとした眠気と空腹感が包む。
洗面所で手を洗ってきたシドが飲料ディスペンサーでグラスにアイスティーを注いでくる。身動きの叶わぬハイファに何度も口移しで飲ませた。グラス一杯を飲ませると今度は定位置にあったファーストエイドキットを下げてくる。
「出血はしてねぇみたいだが、一応クスリ塗っとこうぜ」
抗生物質入りの薬をハイファに塗り込めると、片手で甲斐甲斐しくガウンを着せ掛ける。
「痛くねぇか?」
「ん、大丈夫。お腹空いちゃったでしょ」
言った途端にシドの腹が鳴って二人で笑った。
リフレッシャを浴びたばかりなのにシドの躰は冷たく、体温を分け与えるように躰を押し付けた。シドも片腕に力を込めて細い躰を抱き締め返す。互いに熱く口づけた。
唇を捩り合わせ、愛おしむように差し入れ合った舌を交互に吸い上げる。唾液を与え合って飲み干すと、シドは更に深くハイファの口内を舌で探った。
「んっ……ん、ぅうん……はぁん、シド」
「ハイファ……愛してる、ハイファ」
抱き合ったまま、ハイファは自ら仰向けにベッドに倒れ込む。細い躰に覆い被さったシドはハイファの胸に黒髪の頭を擦りつけ、耳を当てて確かめるように鼓動を聞いた。
「お前だけ……俺もお前だけしか、もう――」
「シド……本当は僕も怖かったよ、シド」
「そうか」
ハイファの胸に頬を押し付けながらガウンをはだける。
現れた白い肌に手を這わせた。胸の小さな尖りを摘み、指の腹で押し込むように刺激する。もう片方の尖りを口に含むと舌で転がした。
「あっ、はぁん……あ、っん」
ベッドのふちから両脚を投げ出した姿勢でハイファは上体を仰け反らせ、シドの頭を掻き抱いて黒髪を乱す。執拗に胸を攻められ甘い痛みに下半身が勝手に波打った。
ふとシドは上体を起こす。明るい金髪をそっと撫で、長い後ろ髪を指で優しく梳いた。
「……シド?」
「お前、傷ついちまってるだろ。治ってからな」
「そんな……そんな目して、我慢できるの?」
「我慢するさ」
狂おしいような色を浮かべた黒い目を見つめながら、ハイファは自分の金髪を梳くシドの右手を取り、口づけて指を口に含んだ。温かな口腔粘膜で包まれて、指先から流れ込んだ疼きにシドはビクリと躰を震わせる。手を退こうとするが軽いハイファの力に抗えない。
「僕は我慢できない。欲しいよ、シド」
「だから、治ったら――」
「僕の傷は貴方じゃないと癒せない。ねえ、お願い」
潤んだ若草色の瞳からシドは目を逸らす。ハイファは強引に視線を合わせた。
「もっと傷、広げちまうだろ」
「いいから……広げても、壊してもいい。だから……」
「――本当に、いいんだな?」
真剣な面持ちで頷くハイファを僅かに目を細めて見つめ、シドは立ち上がる。ハイファも身を起こし、互いにガウンを脱ぎ捨て全てを晒す。
ベッドに上がったシドは細く白い裸身に躰を重ねた。抱き合って互いの肌を擦りつける。既に勃ち上がった下半身のものが甘く痛んだ。二人の先端から溢れた透明の蜜が濡れ混じって糸を引く。全身でお互いを感じ合った。馴れた肌が吸い付くように馴染む。
徐々にシドの体温も上がりつつあった。
「ハイファ……俺の、ハイファ」
「んっ、シド……貴方だけだよ」
シドはハイファを組み敷いて白い喉に口づけ、鎖骨に、薄い肩に舌を這わせた。唇で挟んで吸い上げ、自分の証しを幾つも刻み込む。
そうして胸から腹を舐め下ろすと、軽い躰をくるりとうつ伏せにさせた。膝を開いて立てさせ、少しでも楽なように腹の下に折り畳んだ毛布を入れてやる。
シーツに這わせて腰を高く掲げた姿勢を取らせると、露わとなった後ろの淡い色づきに舌を伸ばした。蕾に触れるとハイファは躰を跳ねさせる。
「ああっ……やっ、ん……ああんっ!」
「お前の傷は、俺が舐めてやる」
「そんな、んんっ……はぁんっ!」
固い蕾を何度も舐めねぶり、尖らせた舌先を食い込ませて唾液を送り込んだ。優しく、だが確実にこじ開けて舌をねじ入れる。甘く鳴くハイファの声を聞きながら、潜り込ませた舌先で徐々にほぐれてゆく蕾を飽くことなく攻め立てた。
存分に緩ませて舌を離す。今度は自分の指を咥え、たっぷりの唾液で濡らした。その指で収縮する蕾に触れる。だがそこでためらいを見せたシドにハイファは小さな声で囁いた。
「大丈夫、シド……入れて」
「痛かったら、ちゃんと言うんだぞ」
「うん……あっ、ふ……はぅんっ!」
難なく迎え入れられたことに安堵し、シドは中指を届く限りの奥まで挿し込んで内襞をそっと撫でるように掻いた。ハイファがしなやかに背を反らせる。与えられる快感を逃すまいと細い腰が揺れた。慎重に馴らしながら指を増やすと、甘いハイファの喘ぎが一層高くなる。
「あっ、ああっ……いい、そこ……あぅんっ!」
傷を広げるのは怖かったが、あられもなくねだるハイファが愛しくて堪らず、要求に応えて掻き回し続けた。やがてハイファの細い腰も淫らに前後し始める。
誰よりプライドの高いハイファが這ったまま腰を波打たせ、シドの指を狭い窄まりに咥え込んでいる情景は、シドの腹の底を灼き焦がさんばかりに煽り立てた。
情動を抑えに抑えてゆっくりと優しく馴らしたそこが、クチャクチャにぬるむと全ての指を抜く。愛しい顔を見たくて毛布を除け、細い躰を仰向けにした。ハイファは自ら躰を開く。
情欲に潤んだ瞳で誘われ、シドは熱く滾ったものをハイファにあてがった。
「お願い、シド……頂戴」
「ん、入れるぞ」
ハイファの不規則な呼吸に合わせ、ゆっくりと内襞をかき分けるように身を埋めてゆく。太い切っ先で傷を裂いてしまいそうで、だがもう動きはとめられなかった。
いつもより時間を掛けて、しかし確実に腰を進めてハイファを貫いてゆく。
「……あっ、ああっ……ん、あ、はぁん!」
「ハイファ、大丈夫か?」
「んっ、平気だから……動いて……突いて」
根元まで挿入したシドは言われなくとも我慢は限界、大きく腰を引くと力強く突き上げた。強烈な快感が湧き、ハイファの中の居心地に眩暈がするほどに酔う。
傷ついた細い躰を思いやる気持ちがある一方で、押し包み絡みつく内襞を引き裂くように激しく腰をスライドさせてしまう。
「すまん、ハイファ……くっ、あっ、あ――」
「シド、いい……すご、い……はぅんっ!」
揺らされ激しく粘膜を擦り立てられながらハイファは腰が蕩けそうな快感に喘ぎ続けた。のしかかるようにして貫く端正な顔を見上げる。
滾ったシドの熱が移ったようにぼうっとして視界が涙で滲んだ。シドが太い茎をずるりと引き出しては根元まで突き入れるたびに、あまりの快感で意識が飛びそうになる。
隙間なく埋めるシドがあの男たちに汚された身を浄化してくれるような気さえして、深い安堵を得ると同時に急激にハイファを高みへと押し上げた。
「シド、シド……もう、だめ――」
「俺も……もう、ハイファ……一緒に、くっ!」
限界を訴えるハイファの体内でシドも己を大きく膨れ上がらせる。ハイファの熱いものを握り込む。激しい律動に合わせて幾度か扱いた。粘膜と手で互いの変化を感じ取る。
「あっ、シド、早く……いっちゃう……はぅっ!」
「――んっ……ハイファ……あっ、あぅっ!」
芯をシドに濡らされるのを感じながら、ハイファもシドの手の中に解き放っていた。だが熱く迸らせてなおシドは太く硬く屹立させたまま、それを見てハイファは再び躰を開く。
「いいよ、シド。もっとして」
「いや、もういい。これ以上は歯止めが利かなくなるからな」
「歯止めなんか要らない、もっとシドで埋められたいよ」
「くっ……ハイファ――」
身をうねらせて誘うハイファにシドは右手を伸ばした。片腕だけで細い躰を支え起こすと跪いた自分の上に跨らせる。屹立したものは真下からハイファを挿し貫いていた。
「あ、ああっ……シド、そんな……深い、ああんっ!」
「ハイファ、すまん……ハイファ!」
激しく揺さぶられてハイファはシドにしがみつく。しっとりとした象牙色の肌に爪を立てて愛し人の攻めに堪えた。上下感覚も失くすほどに揺らされ、太く硬いシドに掻き回されているうちに、ハイファも徐々に躰の中心を再び熱くする。
そうしていつしか細い腰を浮かせては落としてシドの熱い楔を自らに打ち込み始めていた。
「うっ、あ……無理すんな、ハイファ!」
「いいからシド、僕の中でもっといって!」
大きな安堵感がハイファを激しい行為に及ばせているようで、シドは傷の心配をしながらも妖艶たるハイファの淫らさに、思い切り腰を突き上げるのをとめられない。仰け反らせた白い喉にキスしながらハイファに応えて粘膜をこね回した。
「はぁんっ、シドが太い、硬いよ……あうんっ!」
「あっ、く……ハイファ、すっげぇ気持ちいい――」
「僕も、すごく、すごくいい……シド、シド!」
二人掛かりで細い躰を攻め立てる。二人は抱き合い、口づけ合いながら、腰が蕩けて混じり合ってしまったような感覚に浸った。あの男たちの痕跡を残らず消し去るように、時間も忘れて求め合い、やがて欲望を同時に吐き出した。
シドが体内から去るとハイファをとろりとした眠気と空腹感が包む。
洗面所で手を洗ってきたシドが飲料ディスペンサーでグラスにアイスティーを注いでくる。身動きの叶わぬハイファに何度も口移しで飲ませた。グラス一杯を飲ませると今度は定位置にあったファーストエイドキットを下げてくる。
「出血はしてねぇみたいだが、一応クスリ塗っとこうぜ」
抗生物質入りの薬をハイファに塗り込めると、片手で甲斐甲斐しくガウンを着せ掛ける。
「痛くねぇか?」
「ん、大丈夫。お腹空いちゃったでしょ」
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