Golden Drop~Barter.21~

志賀雅基

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第25話(BL特有シーン・回避可)

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 自分を欲してやまない霧島が下半身に当たっていて、京哉は愛しくて愛しくて堪らなくなる。勃ち上がりきったそれに指を絡めてそっと扱いた。

「ん、っく……だめだ、京哉。保たなくなる」

 扱く手を外され両手をまとめて頭の上に縫い止められる。荒々しいキスの次は右胸の小さな尖りを口に含まれた。残った片手は京哉の熱いものを掴んでいる。

「あっふ……や、あん……だめ、僕も保たない、かも」

 言葉とは裏腹に京哉の躰は知らず細い腰を浮かし蠢かせていた。溜まりきった疼きに耐えられないのだ。もう霧島を受け入れるような体勢を取り、華奢な躰は淫らにも思い切り開いてしまっている。そんな京哉にわざと見せつけるように霧島は京哉自身を扱き上げた。
 透明の蜜が先端から溢れ出て霧島の手を濡らす。

「あ、あんっ……んっ、もう――」

 頭上で縫い止められていた手を放されると思い切り霧島を抱き締めた。欲しくて堪らない意思表示も込めて夢中で逞しい背を掻き抱く。

 二人の熱く滾ったものから零れた蜜が濡れ混じり京哉の白い腹の上で糸を引いた。ぬめりの上に霧島の太すぎるものが当たり、その隙に京哉は自分の腹と霧島の腹で挟み、霧島のものを刺激する。

「うっ……あ……くっ」

 喉の奥から低く呻きを洩らした霧島は身を浮かして逃れた。そして二人のものを扱いて蜜を右手指に絡めると京哉の後ろを探る。じらすように幾度か嬲ったのち、淡く色づいた蕾に指先を食い込ませた。長い指を緩やかに捩りながら傷つけないよう粘膜を探る。

 奥まで挿し入れられて京哉の腰が再び浮いた。膝を立てた脚を大きく開いて何もかもを露わにする。霧島の長い指を咥え込んだ淫らな身を揺らし、見せつけて霧島を煽った。更に甘く高く鳴いてみせ自己主張する。

「んっ、ん……そこ、いい……はぁんっ!」
「私の指が、そんなにいいのか?」

 夢中で頷きながらも霧島の指の根元に悪戯を仕掛けた。だが霧島は憎らしいくらい普段と変わらない顔つきで京哉を馴らし、入り口を拡張し続けて己が入る準備をしている。優しくも京哉が傷つかないよう確実に指を増やしていた。

 しかしその吐息は荒かった。成長した躰の中心はいつもながら華奢な躰には、とても入りそうにない太さで反り返っていた。大柄で鍛えた体躯に端正すぎる面立ち。それに太すぎて張り詰めた欲望の象徴との対比で、霧島こそが酷く淫らだった。そんな霧島はじっくりと京哉をほぐし馴らしてゆく。もう中は欲しがり濡れていた。

「ああん、忍さん……いいから入れて……あぅん」
「傷つけたくない。もう少しだけ我慢しろ」

 少し怒ったような低い声を聞いた次には咥え込まされた数指をバラバラに動かされて、喘ぎすら洩らせなくなった。掻き回され、擦り上げられて涙が零れる。京哉自身より京哉を知り尽くした指先がいやらしく蠢いて京哉の理性も半ば掻き回していた。

 やっと全ての指が抜かれたが、代わりに素早くあてがわれたものが圧倒的存在感で押し入ってきた。いつも予告してから入ってくるのに、今日に限ってはそれもなかったのは、霧島も本当に欲しかったのだろう。

 熱く硬く太すぎるものに一気に挿し貫かれて京哉は息を詰める。耐えられるか分からなくなった。本気で太すぎる。裂かれるかも知れないと思った。
 それでもいい、構わない。むしろ裂けるくらい霧島に悦んで欲しい。

「くっ……きつい、京哉……力を抜いてくれ」
「そんな、無理……引き裂いてもいいから!」
「馬鹿言うな、本当に引き裂きたいのをどれだけ我慢していると思っている」

 裂けてもいいから霧島を悦ばせたいと思った京哉も本気だったが、この低く押し殺したような声で放たれた霧島の本気を知って京哉は思わず驚き見上げた。だがそのとき霧島はもう京哉にのしかかるようにして、激しく腰をスライドさせ始めていた。

 京哉を目茶苦茶にしたい欲望を抑えつけた挙げ句、躰が我慢の限界に達したのだ。

「あうっ! 忍さん、ああん……はうんっ!」
「京哉……すまん、京哉!」
「はぁんっ! ああっ、忍さん、すごい……あぅんっ!」

 防音性能に期待できない部屋で京哉は喉を振り絞るように叫ぶ。そうしていないと意識を手放してしまいそうな霧島の攻めだった。強烈すぎる快感にシーツを掴み締め堪える。

 一方で強引に腰を律動させ始めた霧島は思考が蕩けるような快感を得て、とっくに理性など吹き飛ばしてしまっていた。京哉に煽られていた時から既に限界も近く、愛しい年下の恋人の感触が指先から躰に伝わり、どう貫くか、擦り抉るか、そればかり考えていた。

「だめだ、壊してしまう……私を止めてくれ、京哉!」
「やめないで、もっと、忍さん……はあんっ!」

 おそらく昼間の銃撃戦でまだ二人とも精神的に戦闘態勢から抜けきれていなかったのである。それぞれ互いの攻撃をそのまま行為に置き換え仕掛け合っていた。
 僅かでも理性の残っていた挿入前は、霧島としてはこのままの精神状態で攻めて京哉を壊してしまうのが怖かったのだが我慢した挙げ句に躰がコントロールを失った。

 一方で京哉はそんな霧島を全て受け入れることで征服してしまいたくなり、無闇に煽った挙げ句に自分も理性を半ば飛ばして、自身の躰の状態すら把握できなくなったのだ。お蔭で互いに傷つけそうなほど苦痛と紙一重の異様な快感を与え合っていた。

「いい、そこ……すごい……あうんっ!」
「うっく……最高に気持ちいい、京哉!」

 腰から外れた霧島の片手が京哉の成長したものを握り込む。突き上げるのと同じリズムで扱き始めた。前後を同時に攻められ京哉は気が遠くなるような快感を味わう。

「あっ、はぅんっ……忍さん、もう、だめ――」
「京哉、もう……私も、いくぞ!」

 きつすぎる京哉の中を存分に掻き混ぜた霧島も、溺れきった霧島を受け入れた京哉も、堪え難くなっていた。これ以上はないと思っていた快感が大きなうねりとなって二人を襲う。今度こそ体内が裂けるかという、恐れより刻み込まれたい期待を抱いて快感に呑まれた。

「一緒に……忍さん、早く、お願い……はうっ!」
「京哉……いく、出すぞ……くうっ――」

 二人は同時に爆ぜさせた。何度も霧島が身を震わせて大量に注ぎ込むのを感じながら、京哉も霧島の手の中に熱く迸らせる。二人ともに頭の芯が灼けるような快感を味わった。
 それでも霧島は抜かない。挿入したまま京哉を揺らし続ける。普段のように京哉に淫らな姿態を取らせて愉しんだりもしない。

 ひたすら抱き合いひとつになった二人は互いを擦り合い、その間はずっと互いの顔を見つめ合っていた。京哉は大柄な霧島にのしかかられ、霧島は華奢な身に躰を擦りつけて思い切り淫らに腰を振り、高く鳴き、低く呻いた。

 そうして互いに攻め合い幾度も昂っては振り絞るように迸らせる。

 京哉にとっては無理のない姿勢だったからか長い長い時間、二人で快感を生むことに費やした。常のように京哉が失神させられもしなかった上に足腰を痛めたりといったこともない。
 そんな状態だったために霧島も昼間の戦闘で逆立ったような神経や緊張状態にあった精神も充分に京哉に癒して貰うことができた。

 京哉の側もじっくりと快感を染み込まされ、また激しく攻められ、時に繊細に嬲られ、心も躰もすっかり霧島に癒して貰えた。
 そんな二人はどれだけの間、抱き合っていたのか。覚えがないくらい長く情欲をぶつけ合って平静さを取り戻し、ようやく霧島は脱力し長身を京哉の上で弛緩させた。 

 リラックスしすぎて放心したような時のあと、二人分の後始末をした霧島は京哉の前髪をかき分ける。年上の愛し人の微笑みが柔らかくて京哉も自然と頬が緩んだ。

「何か欲しいものはあるか?」
「何も……貴方の腕枕以外は」

 その声は喘ぎ疲れて嗄れていた。苦笑した霧島はベッドから滑り降りると、手を洗って水を注いだグラスを持ってくる。京哉は口移しの甘い水で喉を潤した。

 二丁の銃が枕元にあるのを確認した霧島は、蛍光灯を常夜灯にするとベッドに上がって横になり、自分と京哉に毛布を被せてから左腕を差し出す。
 いつもと同じ腕枕に京哉はにっこり微笑んだ。ツインのベッドの片方だけしか使用していないのだから、狭いのは仕方ない。別々に眠るより安眠できるのは互いに知っている。

 警察官にしては長いさらりとした髪を指で梳かれながら京哉は霧島に抱きついた。

「他の誰にもこんなの、許しませんからね」
「何を言っている、当たり前だ。誰かのような浮気心を私が出した例があったか?」
「わああ、もう寝ましょう、さあ、寝ましょう!」

 藪蛇になる寸前で回避し、目を瞑ると疲れからすぐに眠りが訪れた。霧島も京哉を抱き枕にして足まで絡める。穏やかな寝息が並ぶまでほんの数秒だった。
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