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第34話
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きつくバニラの香る煙草を吸いながら、殺し屋はやや早口で伝えた。
「明日の晩、遠出しての襲撃がある。お前さんたちにも参加して貰う」
「遠出、ですか?」
「サモッラ山脈を少し越えて、ブレガーの茶葉及び阿片の取引を阻止する作戦だ」
「山脈越えまでするのか?」
「新茶と阿片を護る敵も死にものぐるいの筈だからな」
答えのようで答えでない言葉を残し、まだ長い煙草を灰皿に投げ捨てるとオットーは行ってしまった。黒地に白のくっきりストライプを見送って霧島は呟く。
「マフィア同士の戦争にキナ臭いもないが、どうも嫌な雲行きだな」
「よそ者に詳しいことは語れないってことなのかも知れませんね」
「そうだな。だが山脈を少し越えるとすると位置的には……まあ、行けば分かるか」
「ですよ。それよりキーファとフィオナでしょう、問題は」
「聞かれると拙い、その話は部屋に帰ってからだ」
食堂の飲料ディスペンサーで大きな紙コップに一杯ずつアイスティーを手に入れ、二人は部屋に戻った。デスクの椅子に前後逆に腰掛けた霧島は京哉のオイルライターを弄ぶ。
「お前は駆け落ちに加担するつもりなのか?」
「僕の方が訊きたいですよ。てっきり貴方は乗り気なんだと思ってたんですけど」
「余程あとを上手く立ち回らんと、こちらが拙いことになる」
「でも、加担しようとしまいと、あれは放っといてもやらかしちゃいますよね」
「二人のどちらかが殺されても寝覚めが悪そうだしな」
ベッドに座った京哉は霧島を窺う。霧島は全く先が読めないからか不機嫌そうだ。
「じゃあ賛成派ですか?」
「消極的な、だ。止める方法があれば考えておいてくれ」
旨くも不味くもない夕食を摂りシャワーを浴びると、TVニュースでまた国会大混乱の様子など眺めて、二人は早めにひとつベッドに入った。
◇◇◇◇
翌日は早めの昼食を摂り終えるなり携帯にメールが入り、二人はキーファを部屋に迎えに行った。上手く用事でも言いつけたのか部屋の前のガードは姿がなかった。
砂色のスーツに薄いサファリジャケットを羽織ったキーファの荷物は小ぶりのザックがひとつきりで、目立たないよう京哉が引き受ける。先回りした霧島が車寄せに車を着けると何気ない風を装ってキーファは京哉と一緒に後部座席に収まった。
やはり普段通りにすぐ車を出したが、運転しつつ霧島は面白くもなさそうに訊く。
「思い残したことはないのか?」
「何もない。出してくれ」
お互い何の外連味もないやり取りだったが、それでも真っ赤な坂道を下る時、キーファは背後の青々とした茶畑に視線を向けていた。霧島に倣い京哉も黙ったままだ。
バッカスではマントを羽織ったフィオナが心細げに待っていた。カウンターに置かれたアイスティーのグラスはびっしょりと汗をかいていたが殆ど減っていない。
キーファの姿を見るなりフィオナは立ち上がって駆け寄り、涙ながらに抱きついた。
「本当に俺と……いいのか?」
「もう、こんな争いの地なんて沢山。お願い、つれて行って」
車に積まれたフィオナの荷物も微々たるものだった。それ以上持ち出すことができなかったのかも知れないが、女性としては相当な覚悟だろうと京哉は思った。
ブレガーの車の後部座席にキーファとフィオナを乗せて京哉が運転し、レアードの車はそのまま霧島がステアリングを握って慌ただしく出発した。それぞれ運転手を務める霧島と京哉は周囲に目を配る。どちらのファミリーの者に見られても拙い。
後部座席に隠れるように乗ったキーファたちの車は京哉の運転で順調に街を抜け、サモッラ山脈の裾野に向かって走ってゆく。広い道ではなく裏道の小径を選んだようだった。
それを追いながら霧島は背後に尾行車がないのをたびたび確認する。
辺りを木々が覆ってから一時間も走った頃、小径の脇の小さな草地で京哉はキーファの要望通りに車を駐めた。霧島も車を並べてエンジンを切る。全員が外に出た。
「あとがやりづらいかも知れん。申し訳ない」
キーファの言葉に霧島は普段と変わらぬ表情ながら、相変わらずのご機嫌斜めだ。
「分かっているなら何故巻き込んだ?」
「こういう時のためだ、後ろ、撃て!」
振り向きざま、霧島と京哉は車の窓から突き出された銃に向かって発砲した。森に撃発音がこだまする。
向こう側の窓枠に座った、いわゆる箱乗り状態で撃ってきた男に霧島はハートショット。同時にもう一人のハンドガンを構えた男に京哉がヘッドショットを食らわせた。
二人がこの距離で外す筈もなく血飛沫が舞う。
山頂方向からきた車は途端に小径を逸れ、森の木々に突っ込み見えなくなった。
「どちらのファミリーだ?」
「レアードだ。ブレガーの車と俺を見て、俺が拉致されたとでも思ったんだろう」
「運が悪かったとしか言いようがないな。ここから先もこうやって行く気か?」
「そうだ。レアードに捕まればフィオナは嬲りもの、逆ならリンチで殺される」
「酷なことだが言わせて貰う。あんた独りで二人分の命を護り抜いて脱出を成功させる可能性は低い。それも二人で考えたのか?」
「嬲りものもリンチもご免、それくらいなら死んだ方がましだ」
サファリジャケットのポケットから出され振って見せられたのは手投げ弾だった。
「けれど俺はフィオナと心中しに行く訳じゃない、二人で生きる道を探しに行く」
僅かながら頬を硬く引き締めて昂然と上げられたキーファの顔を霧島は見つめる。
「ではそんな得物でなく、まともな武器も持っているな? 私たちは何も見なかった」
「本当にすまん。恩に着る」
「ふん。京哉、戻るぞ」
レアードの車は適当な場所に隠すというより放置しておかなければならない。尤も歩いて帰れる距離でもなかったので途中まではこの車が足だ。ステアリングを握った霧島はナビシートに京哉が収まると発車させる。
振り向きもせず森の一本道を霧島は走らせた。そんな霧島に京哉は宥める口調だ。
「無事に海辺まで辿り着ければいいですね」
「そうだな、余計な死体の山を築いても貫こうというのだから、大した決心だ」
「まだご機嫌斜めですね、どうしたんですか?」
「暢気にしていられる訳がなかろう。バレたら明日は我が身なんだぞ」
「それはそうですけど。僕らだけでも門出を祝ってあげてもいいじゃないですか」
「やけに優しいことを抜かすものだな」
「愛のお裾分けですよ、僕らは溢れるほど持っているんですもん」
「ふむ。……っと、京哉……んんっ、ん――」
いきなり京哉に引き寄せられ、霧島は急ブレーキを踏む。京哉から仕掛けられた濃厚なキスに喘いだ。下唇を甘噛みされ、舌を絡め取られると、今度は霧島から仕掛ける。柔らかな唇を捩り合わせ、唾液と共に痛みが走るほど舌先を吸い上げた。
「んっ……ん、っん……はあっ。もう、だめ」
「私もだ、これ以上は理性が持たん。それとも京哉、たまには狭い所でどうだ?」
「ちょっと惹かれますが、絶対あとでモロバレする自信があるので遠慮しまーす」
「明日の晩、遠出しての襲撃がある。お前さんたちにも参加して貰う」
「遠出、ですか?」
「サモッラ山脈を少し越えて、ブレガーの茶葉及び阿片の取引を阻止する作戦だ」
「山脈越えまでするのか?」
「新茶と阿片を護る敵も死にものぐるいの筈だからな」
答えのようで答えでない言葉を残し、まだ長い煙草を灰皿に投げ捨てるとオットーは行ってしまった。黒地に白のくっきりストライプを見送って霧島は呟く。
「マフィア同士の戦争にキナ臭いもないが、どうも嫌な雲行きだな」
「よそ者に詳しいことは語れないってことなのかも知れませんね」
「そうだな。だが山脈を少し越えるとすると位置的には……まあ、行けば分かるか」
「ですよ。それよりキーファとフィオナでしょう、問題は」
「聞かれると拙い、その話は部屋に帰ってからだ」
食堂の飲料ディスペンサーで大きな紙コップに一杯ずつアイスティーを手に入れ、二人は部屋に戻った。デスクの椅子に前後逆に腰掛けた霧島は京哉のオイルライターを弄ぶ。
「お前は駆け落ちに加担するつもりなのか?」
「僕の方が訊きたいですよ。てっきり貴方は乗り気なんだと思ってたんですけど」
「余程あとを上手く立ち回らんと、こちらが拙いことになる」
「でも、加担しようとしまいと、あれは放っといてもやらかしちゃいますよね」
「二人のどちらかが殺されても寝覚めが悪そうだしな」
ベッドに座った京哉は霧島を窺う。霧島は全く先が読めないからか不機嫌そうだ。
「じゃあ賛成派ですか?」
「消極的な、だ。止める方法があれば考えておいてくれ」
旨くも不味くもない夕食を摂りシャワーを浴びると、TVニュースでまた国会大混乱の様子など眺めて、二人は早めにひとつベッドに入った。
◇◇◇◇
翌日は早めの昼食を摂り終えるなり携帯にメールが入り、二人はキーファを部屋に迎えに行った。上手く用事でも言いつけたのか部屋の前のガードは姿がなかった。
砂色のスーツに薄いサファリジャケットを羽織ったキーファの荷物は小ぶりのザックがひとつきりで、目立たないよう京哉が引き受ける。先回りした霧島が車寄せに車を着けると何気ない風を装ってキーファは京哉と一緒に後部座席に収まった。
やはり普段通りにすぐ車を出したが、運転しつつ霧島は面白くもなさそうに訊く。
「思い残したことはないのか?」
「何もない。出してくれ」
お互い何の外連味もないやり取りだったが、それでも真っ赤な坂道を下る時、キーファは背後の青々とした茶畑に視線を向けていた。霧島に倣い京哉も黙ったままだ。
バッカスではマントを羽織ったフィオナが心細げに待っていた。カウンターに置かれたアイスティーのグラスはびっしょりと汗をかいていたが殆ど減っていない。
キーファの姿を見るなりフィオナは立ち上がって駆け寄り、涙ながらに抱きついた。
「本当に俺と……いいのか?」
「もう、こんな争いの地なんて沢山。お願い、つれて行って」
車に積まれたフィオナの荷物も微々たるものだった。それ以上持ち出すことができなかったのかも知れないが、女性としては相当な覚悟だろうと京哉は思った。
ブレガーの車の後部座席にキーファとフィオナを乗せて京哉が運転し、レアードの車はそのまま霧島がステアリングを握って慌ただしく出発した。それぞれ運転手を務める霧島と京哉は周囲に目を配る。どちらのファミリーの者に見られても拙い。
後部座席に隠れるように乗ったキーファたちの車は京哉の運転で順調に街を抜け、サモッラ山脈の裾野に向かって走ってゆく。広い道ではなく裏道の小径を選んだようだった。
それを追いながら霧島は背後に尾行車がないのをたびたび確認する。
辺りを木々が覆ってから一時間も走った頃、小径の脇の小さな草地で京哉はキーファの要望通りに車を駐めた。霧島も車を並べてエンジンを切る。全員が外に出た。
「あとがやりづらいかも知れん。申し訳ない」
キーファの言葉に霧島は普段と変わらぬ表情ながら、相変わらずのご機嫌斜めだ。
「分かっているなら何故巻き込んだ?」
「こういう時のためだ、後ろ、撃て!」
振り向きざま、霧島と京哉は車の窓から突き出された銃に向かって発砲した。森に撃発音がこだまする。
向こう側の窓枠に座った、いわゆる箱乗り状態で撃ってきた男に霧島はハートショット。同時にもう一人のハンドガンを構えた男に京哉がヘッドショットを食らわせた。
二人がこの距離で外す筈もなく血飛沫が舞う。
山頂方向からきた車は途端に小径を逸れ、森の木々に突っ込み見えなくなった。
「どちらのファミリーだ?」
「レアードだ。ブレガーの車と俺を見て、俺が拉致されたとでも思ったんだろう」
「運が悪かったとしか言いようがないな。ここから先もこうやって行く気か?」
「そうだ。レアードに捕まればフィオナは嬲りもの、逆ならリンチで殺される」
「酷なことだが言わせて貰う。あんた独りで二人分の命を護り抜いて脱出を成功させる可能性は低い。それも二人で考えたのか?」
「嬲りものもリンチもご免、それくらいなら死んだ方がましだ」
サファリジャケットのポケットから出され振って見せられたのは手投げ弾だった。
「けれど俺はフィオナと心中しに行く訳じゃない、二人で生きる道を探しに行く」
僅かながら頬を硬く引き締めて昂然と上げられたキーファの顔を霧島は見つめる。
「ではそんな得物でなく、まともな武器も持っているな? 私たちは何も見なかった」
「本当にすまん。恩に着る」
「ふん。京哉、戻るぞ」
レアードの車は適当な場所に隠すというより放置しておかなければならない。尤も歩いて帰れる距離でもなかったので途中まではこの車が足だ。ステアリングを握った霧島はナビシートに京哉が収まると発車させる。
振り向きもせず森の一本道を霧島は走らせた。そんな霧島に京哉は宥める口調だ。
「無事に海辺まで辿り着ければいいですね」
「そうだな、余計な死体の山を築いても貫こうというのだから、大した決心だ」
「まだご機嫌斜めですね、どうしたんですか?」
「暢気にしていられる訳がなかろう。バレたら明日は我が身なんだぞ」
「それはそうですけど。僕らだけでも門出を祝ってあげてもいいじゃないですか」
「やけに優しいことを抜かすものだな」
「愛のお裾分けですよ、僕らは溢れるほど持っているんですもん」
「ふむ。……っと、京哉……んんっ、ん――」
いきなり京哉に引き寄せられ、霧島は急ブレーキを踏む。京哉から仕掛けられた濃厚なキスに喘いだ。下唇を甘噛みされ、舌を絡め取られると、今度は霧島から仕掛ける。柔らかな唇を捩り合わせ、唾液と共に痛みが走るほど舌先を吸い上げた。
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