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第34話
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「あんたはまだ走れないだろう、平気か?」
「さすがにもう。それにヘリに切り裂かれて五体バラバラか、ミンチになるよりマシでしたからね。死ぬ気で走りましたよ、気分が大事らしいですし。適当すぎる計画実行の挙げ句に何かあったら、死後のガラウケはお願いします」
「どうもネチこい上に色気に欠けるのは難だが……なあ、キスしてもいいか?」
「急にどうしたんですか、中途半端は嫌なんでしょう?」
「中途半端ではないキスをしたいんだが」
「ふふん、いいですよ」
集荷場の裏で立ったまま上体をかき抱かれ京哉は唇を貪るように吸われた。開かせられた歯列から熱い舌が入り込んできて京哉の舌を絡め取って舐め回す。何度も唾液をせがむ霧島に欲しがるだけ与えながら荒々しいキスに京哉は喘いだ。
「んんぅ……んっ、はあっ! ねえ、忍さん」
「何だ、どうした京哉?」
追って追い詰め、奪った奴らを逮捕して……それでも霧島は失くしたものを取り戻せないかも知れない。だが。
「貴方の世界を作るのに、今度は最初から僕も参加できるんですよね?」
「そう、だな。そういうことになるのか」
「じゃあ、とびっきりの素敵な世界を作りましょうよ」
「ああ。京哉、あんたのいる場所が私の世界だ。あんたが私の世界を照らすんだ」
「僕が昨日言った逆ですね。互いに照らし合うバディでパートナーですか。でも本当に僕にとっての恒星は忍さんなんです。だから貴方も僕を照らしてるってことを忘れないで下さい。貴方という光源を失くしたら僕は存在できないんですから」
そう言って京哉は霧島に笑いかける。霧島は霧島、こちらを見つめる表情は普段と変わらない。切れ長の目には京哉にだけ分かる優しい微笑みが浮かんでいた。
集荷場の表に出て更に十分ほど歩くと、ようやくタクシーを拾うことに成功する。
乗り込んで霧島が行き先を告げた。走り出した後部座席で京哉の指先が霧島の左手の指先に触れる。霧島は手を引っ込めずその指先を軽く握った。京哉は深い安堵を得る。青峰大学に着くと守衛に警察手帳を見せて挨拶し、キャンパスに入った。
青々とした植え込みや芝生の間を歩いて医学部棟に向う。
五人にメールし霧島が指定したのは例の医学部棟の非常階段四階の踊り場だった。
そこまで二人は非常階段を上る。四階の踊り場は警官の姿やバリケードテープが消えて血痕も洗い流され、灰皿も戻っていて銃撃戦の痕跡は何もなかった。
「で、今度は何時にしたんですか?」
「十二時ジャストだ。現在時、十一時四十七分か。講義に出てはいないだろうな」
「馬鹿親に止められてるだろうし自宅から出てこられる状況ならいいですけどね」
「出てくるまで待つ。馬鹿親も襲撃失敗の報を聞けばあとがないのを悟るだろう」
そう言って霧島は煙草を咥え使い捨てライターで火を点けると、踊り場の手すりに凭れながら紫煙を吐く。隣に立った京哉も煙草を吸いつつ手すり越しに地上を見た。何度見てもこの高さから落ちて腕と胸のヒビだけで済んだのは奇跡的だと思う。
そうしているうちに午前中の講義が終わり、ドア越しに教室から学生がどっと吐き出されるのが目に入った。その殆どが建物中央の階段やエレベーターを使うらしく遠ざかってゆくが、一部の者はこちらに向かってやってくる。
あっという間に踊り場も学生たちで埋まった。いそいそと煙草を咥える者もいる。するとまた霧島と京哉はよそよそしくも興味ありげな視線に晒された。
それでも二人が煙草を吸い飽きる頃には、学生たちは残らず階段を降りて行った。
「十二時十七分。来るでしょうか?」
「だめなら自宅に乗り込むまでだ。だが、来たぞ」
ドアの上半分に嵌ったガラス越しに五人がやってくる。間違いない、輝明と英俊に真理子、それに淳一と好美である。そうして五人は揃って霧島と京哉の前に立った。
覚悟を決めたのか、それともしらを切り通すつもりなのか、輝明と英俊は傲然と顔を上げて霧島を凝視している。真理子に好美と淳一は暗い顔で俯いたままだ。
英俊がイライラとした手つきで煙草を咥えて火を点ける。輝明は煙草を取り出したが咥えようとせず、パッケージを弄びながら口火を切った。
「何のお話ですか?」
「話があるのはそちらではないのか?」
「もう、お話はした筈です。それに警察の白藤署と県警本部にも問い合わせました。これは違法捜査に当たるんじゃないですか?」
「松方一家、荒木優子、西田夫妻。身に覚えがある筈だ」
途端に好美と淳一がビクリと身をこわばらせる。真理子は俯いたまま息を呑んだ。輝明と英俊は目を逸らすのが却って怖いらしく霧島を睨みつけている。
「おまけにお前たちの親が雇った刺客が吐いた。警察官殺しの罪も重いぞ」
「僕らは……僕らは何もやってない!」
煙草のパッケージを握り潰しながら輝明が叫んだ。同時に真理子と好美が小さくしゃくり上げて泣きだす。英俊がとうとう目を逸らした。震える指に挟んだ煙草を吸うことも忘れ、頬が紅潮してこれも泣きだしそうに肩で息をしている。
「死んだ六人は泣くこともできない。助けてくれと言われなかったか? たった十二歳の松方由衣はお前たちに殺されるために十二年を生きたのか?」
「何処に証拠があるんですか?」
気強くも輝明は食い下がった。ここで折れたら一生は闇だ。死刑も有り得る。
「殺し屋が吐いた。西条輝明、今井英俊、吉岡真理子。お前たち三人の親が刺客を雇い、私たちを襲わせたのがその答えだ。お前たちにフォーカスを絞って捜査すれば、必ず他にも証拠が挙がる」
「必ずって……何を根拠にそんな。ふざけないで下さい」
「ふざけてるのはお前たちだ。出頭しないのなら、ここでお前たちを緊急逮捕する」
「違法捜査で緊急逮捕ですか? 冗談じゃない。みんな、行こうぜ」
唇を引き攣らせて輝明が皆を促した。暗い顔をした英俊と真理子が再びの輝明の催促に従って非常階段を降りて行こうとした。俯いたままの好美と淳一は動かない。
「待て、止まれ!」
輝明の片腕を霧島が掴んだ。振り解けず輝明が身を固くする。そのとき好美と淳一が細く悲鳴のような声を上げながら、むしゃぶりつくように霧島にぶつかった。
仲間を掴んだ腕を引き離そうとしたのだと京哉は思った。だが霧島から離れた好美と淳一が一歩、二歩と退くと彼らの衣服は真っ赤なもので濡れていた。
そして何かの冗談のように霧島のチェスターコートの右胸と右脇腹には、果物ナイフの柄が突き立っていた。その柄を伝いポタポタと霧島の足元に赤い雫が垂れる。
「……忍さん?」
深々と刺さったそれが強殺現場に残されていたのと同型だ、などと思ったのは京哉も混乱していたせいだろうか。
ここから霧島が落とされた時と同じく、過剰な恐怖を脳が勝手にシャットアウトしたかのように、それ以外の何も京哉は考えられなかった。
「さすがにもう。それにヘリに切り裂かれて五体バラバラか、ミンチになるよりマシでしたからね。死ぬ気で走りましたよ、気分が大事らしいですし。適当すぎる計画実行の挙げ句に何かあったら、死後のガラウケはお願いします」
「どうもネチこい上に色気に欠けるのは難だが……なあ、キスしてもいいか?」
「急にどうしたんですか、中途半端は嫌なんでしょう?」
「中途半端ではないキスをしたいんだが」
「ふふん、いいですよ」
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「んんぅ……んっ、はあっ! ねえ、忍さん」
「何だ、どうした京哉?」
追って追い詰め、奪った奴らを逮捕して……それでも霧島は失くしたものを取り戻せないかも知れない。だが。
「貴方の世界を作るのに、今度は最初から僕も参加できるんですよね?」
「そう、だな。そういうことになるのか」
「じゃあ、とびっきりの素敵な世界を作りましょうよ」
「ああ。京哉、あんたのいる場所が私の世界だ。あんたが私の世界を照らすんだ」
「僕が昨日言った逆ですね。互いに照らし合うバディでパートナーですか。でも本当に僕にとっての恒星は忍さんなんです。だから貴方も僕を照らしてるってことを忘れないで下さい。貴方という光源を失くしたら僕は存在できないんですから」
そう言って京哉は霧島に笑いかける。霧島は霧島、こちらを見つめる表情は普段と変わらない。切れ長の目には京哉にだけ分かる優しい微笑みが浮かんでいた。
集荷場の表に出て更に十分ほど歩くと、ようやくタクシーを拾うことに成功する。
乗り込んで霧島が行き先を告げた。走り出した後部座席で京哉の指先が霧島の左手の指先に触れる。霧島は手を引っ込めずその指先を軽く握った。京哉は深い安堵を得る。青峰大学に着くと守衛に警察手帳を見せて挨拶し、キャンパスに入った。
青々とした植え込みや芝生の間を歩いて医学部棟に向う。
五人にメールし霧島が指定したのは例の医学部棟の非常階段四階の踊り場だった。
そこまで二人は非常階段を上る。四階の踊り場は警官の姿やバリケードテープが消えて血痕も洗い流され、灰皿も戻っていて銃撃戦の痕跡は何もなかった。
「で、今度は何時にしたんですか?」
「十二時ジャストだ。現在時、十一時四十七分か。講義に出てはいないだろうな」
「馬鹿親に止められてるだろうし自宅から出てこられる状況ならいいですけどね」
「出てくるまで待つ。馬鹿親も襲撃失敗の報を聞けばあとがないのを悟るだろう」
そう言って霧島は煙草を咥え使い捨てライターで火を点けると、踊り場の手すりに凭れながら紫煙を吐く。隣に立った京哉も煙草を吸いつつ手すり越しに地上を見た。何度見てもこの高さから落ちて腕と胸のヒビだけで済んだのは奇跡的だと思う。
そうしているうちに午前中の講義が終わり、ドア越しに教室から学生がどっと吐き出されるのが目に入った。その殆どが建物中央の階段やエレベーターを使うらしく遠ざかってゆくが、一部の者はこちらに向かってやってくる。
あっという間に踊り場も学生たちで埋まった。いそいそと煙草を咥える者もいる。するとまた霧島と京哉はよそよそしくも興味ありげな視線に晒された。
それでも二人が煙草を吸い飽きる頃には、学生たちは残らず階段を降りて行った。
「十二時十七分。来るでしょうか?」
「だめなら自宅に乗り込むまでだ。だが、来たぞ」
ドアの上半分に嵌ったガラス越しに五人がやってくる。間違いない、輝明と英俊に真理子、それに淳一と好美である。そうして五人は揃って霧島と京哉の前に立った。
覚悟を決めたのか、それともしらを切り通すつもりなのか、輝明と英俊は傲然と顔を上げて霧島を凝視している。真理子に好美と淳一は暗い顔で俯いたままだ。
英俊がイライラとした手つきで煙草を咥えて火を点ける。輝明は煙草を取り出したが咥えようとせず、パッケージを弄びながら口火を切った。
「何のお話ですか?」
「話があるのはそちらではないのか?」
「もう、お話はした筈です。それに警察の白藤署と県警本部にも問い合わせました。これは違法捜査に当たるんじゃないですか?」
「松方一家、荒木優子、西田夫妻。身に覚えがある筈だ」
途端に好美と淳一がビクリと身をこわばらせる。真理子は俯いたまま息を呑んだ。輝明と英俊は目を逸らすのが却って怖いらしく霧島を睨みつけている。
「おまけにお前たちの親が雇った刺客が吐いた。警察官殺しの罪も重いぞ」
「僕らは……僕らは何もやってない!」
煙草のパッケージを握り潰しながら輝明が叫んだ。同時に真理子と好美が小さくしゃくり上げて泣きだす。英俊がとうとう目を逸らした。震える指に挟んだ煙草を吸うことも忘れ、頬が紅潮してこれも泣きだしそうに肩で息をしている。
「死んだ六人は泣くこともできない。助けてくれと言われなかったか? たった十二歳の松方由衣はお前たちに殺されるために十二年を生きたのか?」
「何処に証拠があるんですか?」
気強くも輝明は食い下がった。ここで折れたら一生は闇だ。死刑も有り得る。
「殺し屋が吐いた。西条輝明、今井英俊、吉岡真理子。お前たち三人の親が刺客を雇い、私たちを襲わせたのがその答えだ。お前たちにフォーカスを絞って捜査すれば、必ず他にも証拠が挙がる」
「必ずって……何を根拠にそんな。ふざけないで下さい」
「ふざけてるのはお前たちだ。出頭しないのなら、ここでお前たちを緊急逮捕する」
「違法捜査で緊急逮捕ですか? 冗談じゃない。みんな、行こうぜ」
唇を引き攣らせて輝明が皆を促した。暗い顔をした英俊と真理子が再びの輝明の催促に従って非常階段を降りて行こうとした。俯いたままの好美と淳一は動かない。
「待て、止まれ!」
輝明の片腕を霧島が掴んだ。振り解けず輝明が身を固くする。そのとき好美と淳一が細く悲鳴のような声を上げながら、むしゃぶりつくように霧島にぶつかった。
仲間を掴んだ腕を引き離そうとしたのだと京哉は思った。だが霧島から離れた好美と淳一が一歩、二歩と退くと彼らの衣服は真っ赤なもので濡れていた。
そして何かの冗談のように霧島のチェスターコートの右胸と右脇腹には、果物ナイフの柄が突き立っていた。その柄を伝いポタポタと霧島の足元に赤い雫が垂れる。
「……忍さん?」
深々と刺さったそれが強殺現場に残されていたのと同型だ、などと思ったのは京哉も混乱していたせいだろうか。
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