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第7話(BL特有シーン・回避可)
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気付けば全身を羽交い締めにするかの如くきつく抱き締められ、切れ長の黒い目が覗き込んでいた。その目に揺らめくような情欲が湛えられているのを見取り、反射的に暴れる。
「や、シド……お願い、リフレッシャ、浴びさせて」
「だめだ、ハイファ……酔ったお前は色っぽすぎる」
「やだって……リフレッシャだけ……ねえ、ああっ!」
「だめだ。もう、一秒も待てねぇよ」
その低い声こそがぞくりとするほど色っぽく、陶然としていると再びキスを仕掛けられた。
口の中をさんざん蹂躙したシドはライトパネルで煌々と照らされた中、ハイファのドレスシャツを引き裂かんばかりにしてボタンを外している。
上体を抱えられて袖を抜かされ、ベルトを更に緩められて下衣を下着ごと引き剥がされるまであっという間だった。
「シド、お願い……リフレッシャ……硝煙臭いから」
だが幾ら逃れようと足掻いても力の差は歴然としていて、シドは左手だけでハイファの両手を頭上で縫い止めてしまう。
残る右手でうっすらと桜色に染まった躰を何度か愛撫したのち、シドは自らの指を咥えてたっぷりの唾液で濡らし、いきなり細い脚を割り開こうとした。
「や、シド……やだ……あ、ああんっ!」
渾身の力で脚は閉じたまま、だが膝裏から忍び込んだシドの指先は敏感な色づきを捉えている。拒否することは叶わず寒気のような快感と共に指を受け入れていた。
いつしか頭上で縫い止められていた手は解放されていたが、もうハイファにもシドを止められないことくらいは分かっている。全てを露わにされた自分とは対照的にシドは着衣のままだが、それでもはっきり熱くしたものが太腿に押し付けられていた。
「はぁん……シド、恥ずかしいよ」
「お前が悪いんだぜ……もっと力、抜けよ」
「無理、だよ……あっ、そんな……はぅんっ!」
武器を扱う関節の張った指を捩るように動かされ、二本目を受け入れてハイファはとうとう膝を自ら割った。
眩暈のするような羞恥が消え去った訳ではなかったが、躰は既に隠しようもなく応えてしまっている。存分にほぐされ、腹の上にとろとろと零した蜜を舐め取られてハイファはシドに乞うた。
「ねえ、お願い。もう貴方も脱いで。それで、して」
「分かった――」
潔く全てを脱ぎ晒したシドも先端を濡れそぼらせていた。それを目にしてハイファは膝を立てた両脚を思い切り開く。何もかもが露わな姿態でシドを誘った。
「シド、きて。いっぱいして」
あてがわれたシドが熱い。一瞬後には熱さが灼熱の楔となって押し入ってきた。
「あっ、あっ……はうっ!」
「くっ……ハイファ、ハイファ!」
誘われるままに貫いたシドは融かされそうなくらいに心地いいハイファの感触に、一気に理性をとばしていた。最初から激しく腰をスライドさせ細い躰を容赦なく揺らしてしまう。
ハイファの体内は柔らかくもきつく絡みつき、存分に濡れているので傷つける心配はない。それでシドは容赦なく攻めてしまう。
「いい……すごい、シド、シド!」
「あっ、く……ハイファ、メチャメチャいい――」
同調させてハイファが躰をうねらせるたびに窄まりが締まり、シドに呻きを上げさせた。腰が蕩けそうな快感にシドは堪らなくなって目茶苦茶に掻き回し始める。
シーツに零れた金髪の美しさと妖艶なまでのハイファの乱れように、シドの方が酔わされていた。甘く切ない喘ぎと淫ら極まりない水音までがシドを煽り立てた。
「ああん、シド……もう、いっちゃう」
「まだだ、ハイファ……もっと――」
弾けさせる寸前のものをシドに掴まれ、きつく縛められてハイファは身悶えする。そんな淫らな躰の中を太く硬いもので軋ませ数回擦り上げて、シドはハイファと己を解放した。
「あっふ……ああっ!」
「ハイファ……くっ……あうっ!」
堰き止められていたハイファは自身の喉元まで飛び散らせ、シドは愛しい躰の中にたっぷりと注ぎ込んでいる。だがぐったりと力の抜けた躰の中で、シドはまだ治まりを知らずにいた。
見上げてくる若草色の瞳が涙をいっぱいに溜めて頷いている。
「リフレッシャは担いで入ってやる……いいか?」
返事を聞かずにシドはまた、行為に没頭していった。
「や、シド……お願い、リフレッシャ、浴びさせて」
「だめだ、ハイファ……酔ったお前は色っぽすぎる」
「やだって……リフレッシャだけ……ねえ、ああっ!」
「だめだ。もう、一秒も待てねぇよ」
その低い声こそがぞくりとするほど色っぽく、陶然としていると再びキスを仕掛けられた。
口の中をさんざん蹂躙したシドはライトパネルで煌々と照らされた中、ハイファのドレスシャツを引き裂かんばかりにしてボタンを外している。
上体を抱えられて袖を抜かされ、ベルトを更に緩められて下衣を下着ごと引き剥がされるまであっという間だった。
「シド、お願い……リフレッシャ……硝煙臭いから」
だが幾ら逃れようと足掻いても力の差は歴然としていて、シドは左手だけでハイファの両手を頭上で縫い止めてしまう。
残る右手でうっすらと桜色に染まった躰を何度か愛撫したのち、シドは自らの指を咥えてたっぷりの唾液で濡らし、いきなり細い脚を割り開こうとした。
「や、シド……やだ……あ、ああんっ!」
渾身の力で脚は閉じたまま、だが膝裏から忍び込んだシドの指先は敏感な色づきを捉えている。拒否することは叶わず寒気のような快感と共に指を受け入れていた。
いつしか頭上で縫い止められていた手は解放されていたが、もうハイファにもシドを止められないことくらいは分かっている。全てを露わにされた自分とは対照的にシドは着衣のままだが、それでもはっきり熱くしたものが太腿に押し付けられていた。
「はぁん……シド、恥ずかしいよ」
「お前が悪いんだぜ……もっと力、抜けよ」
「無理、だよ……あっ、そんな……はぅんっ!」
武器を扱う関節の張った指を捩るように動かされ、二本目を受け入れてハイファはとうとう膝を自ら割った。
眩暈のするような羞恥が消え去った訳ではなかったが、躰は既に隠しようもなく応えてしまっている。存分にほぐされ、腹の上にとろとろと零した蜜を舐め取られてハイファはシドに乞うた。
「ねえ、お願い。もう貴方も脱いで。それで、して」
「分かった――」
潔く全てを脱ぎ晒したシドも先端を濡れそぼらせていた。それを目にしてハイファは膝を立てた両脚を思い切り開く。何もかもが露わな姿態でシドを誘った。
「シド、きて。いっぱいして」
あてがわれたシドが熱い。一瞬後には熱さが灼熱の楔となって押し入ってきた。
「あっ、あっ……はうっ!」
「くっ……ハイファ、ハイファ!」
誘われるままに貫いたシドは融かされそうなくらいに心地いいハイファの感触に、一気に理性をとばしていた。最初から激しく腰をスライドさせ細い躰を容赦なく揺らしてしまう。
ハイファの体内は柔らかくもきつく絡みつき、存分に濡れているので傷つける心配はない。それでシドは容赦なく攻めてしまう。
「いい……すごい、シド、シド!」
「あっ、く……ハイファ、メチャメチャいい――」
同調させてハイファが躰をうねらせるたびに窄まりが締まり、シドに呻きを上げさせた。腰が蕩けそうな快感にシドは堪らなくなって目茶苦茶に掻き回し始める。
シーツに零れた金髪の美しさと妖艶なまでのハイファの乱れように、シドの方が酔わされていた。甘く切ない喘ぎと淫ら極まりない水音までがシドを煽り立てた。
「ああん、シド……もう、いっちゃう」
「まだだ、ハイファ……もっと――」
弾けさせる寸前のものをシドに掴まれ、きつく縛められてハイファは身悶えする。そんな淫らな躰の中を太く硬いもので軋ませ数回擦り上げて、シドはハイファと己を解放した。
「あっふ……ああっ!」
「ハイファ……くっ……あうっ!」
堰き止められていたハイファは自身の喉元まで飛び散らせ、シドは愛しい躰の中にたっぷりと注ぎ込んでいる。だがぐったりと力の抜けた躰の中で、シドはまだ治まりを知らずにいた。
見上げてくる若草色の瞳が涙をいっぱいに溜めて頷いている。
「リフレッシャは担いで入ってやる……いいか?」
返事を聞かずにシドはまた、行為に没頭していった。
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