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第43話(BL特有シーン・回避可)
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自走車椅子のハイファに付き添い、シドは特別室までゆっくり歩く。特別室は既に退院しテラ本星に向かったルドルフ=ロス支社長が使っていた部屋だった。
もう四人部屋でなくてもよくなったのと、FC本社の意向もあって警備がしやすい部屋に引っ越したのだ。
かといって所詮は発展途上のシャリムである。特別室といってもさほど豪華な訳ではなく、少しワイドなシングルベッドがふたつ並び、ソファとロウテーブルが配されているだけの病室だ。ただシドには有難いことに、エアカーテンで仕切られた喫煙ブースがあった。
夕食を二人で摂ったのち、シドはやや広いバスブースにハイファを抱いて入った。
勿論二人とも衣服は脱いで素肌同士、リフレッシャをオンにして、シドは大事にハイファを抱いたまま洗浄液を浴びる。まだ歩けないハイファは大人しく洗浄液を被りシドと一緒に熱い湯を浴びて泡を流した。
そしてバスブースをドライモードにし、床にぺたりと座らせたハイファの長い髪まで、シドは丁寧に温風を通して乾かしてやる。その間ずっとシドの躰の中心は勃ち上がったままだったが、ハイファの躰には何の変化も起こらなかった。
ブースから出ると下着と患者用のガウンを着せ掛け、ベッドまで抱き運んでやった。
シド自身はいつでも動けるように綿のシャツとコットンパンツ姿、レールガンも対衝撃ジャケットも、手の届く場所に置いてある。
時刻は二十一時過ぎ、一日が短いのでもう眠ってもおかしくない時間だ。それに今日は夜の日なので、他星人のシドたちにはずっと夜を過ごしている感覚、妙に気怠い感じがする。
だがハイファはベッドに角度をつけて凭れたまま、じっと天井のライトパネルを見つめていた。目を見開いて何事かを考え続けているようだ。
「ハイファ、もう暗くするか?」
「……」
こちらを見ていないハイファには聞こえていないのだ。シドはハイファの傍まで近づくと、顔を覗き込んで視線を捉え、可能な限りハッキリと発音する。
「もう寝るなら暗くするぞ……んんっ、ん!」
ふいに意外なまでの力で服を掴まれ引き寄せられて、唇を奪われていた。
ねじ込まれるように舌がシドの口内に侵入し、舐め回しては唾液を要求される。シドは何度も応えたのちに、痺れるくらいに舌先を吸われてから解放された。
「んっ、うっく……はあっ、ハイファ……?」
「シド……僕、こんなにシドが欲しいのに――」
薄いガウンは細い躰のラインを露わにしている。だがハイファの身には、やはり何も変化は起こっていなかった。欲しいのに勃たないということらしい。
「そんなに気にするな、元の躰に戻れば治るさ」
「そうかな?」
直接的に壊された部位だけでなく、聞こえない耳といい、反応しない躰といい、あらゆる処を壊されてしまったハイファの傷がどれだけ深いのかをシドは知る。
「大丈夫だ、ハイファ。治る……喩え治らなくても、俺がついてる。傍についてるからさ」
「シド……シドが欲しいよ。お願い」
切実な声と若草色の瞳から零れた涙を見て、シドはハイファのベッドの角度を下げた。なるべく負担にならないよう最初から下衣を脱いでベッドに上がる。シドの躰の中心はもう張り裂けんばかりになって、先端を濡れそぼらせていた。
薄い肩を跨ぎハイファの口にシドは己のものを近づける。ハイファはそれを掴むと愛しげに頬ずりし滲み出す蜜を舐め始めた。舌を潜らせて刺激され、敏感な部分に濃厚に舌を巻きつけられてシドの思考は白熱する。
そうして口を開けるとハイファはシドを咥え込んだ。
「うっ、あ……ハイファ、ハイファ!」
「んんぅ……んん、っん……んんっ!」
太い茎を挟み込んで赤い唇を前後させるハイファは目を瞑り行為に集中している。美しい人形の如き白い顔をして太いものを咥える姿は、何故か痛々しさを感じさせた。
だが浅く咥えられているだけでシドはもう異常なまでに疼きが溜まるのを感じ、腰を動かさないよう堪えるだけで必死となる。
このまま喉に放出し、衣服を引き剥がして突き入れ貫いてしまいたい思いでいっぱい、その前にシドは自ら逃れようとした。
「ハイファ、もういい……っく、ハイファ!」
「んんっ……ん、んっ、んっ……んんぅ!」
腰を引こうとしたがハイファは掴んだまま離さない。それでもいつもの攻めとは微妙に違うのをシドは感じていた。
そして気付く、ハイファ自身は一切欲情などしていないことに。
ハイファはただバスブースでシドが成長させているのを見て、シドのために、シドを自分に繋ぎ止めておきたいばかりに、無理をして行為に及んでいるのだ。
「ハイファ、離してくれ……あっふ……もう、いい」
「んっ、んっ……んんぅ……っん!」
聞こえないハイファはシドの抵抗を拒絶するように目を固く閉じたまま咥え、舌を巻きつけては唇を前後させ、そして涙を止めどなく零していた。
そんな行為だったが攻めは巧みでシドを急激に追い詰める。いきなり背筋に突き上がってきた疼きを押し返せない。
「くうっ……ハイファ、すまん、ハイファ……あうっ!」
幾度も身を震わせてシドは放つ。止めようもなく弾けさせたものをハイファは口の端から溢れさせていた。
それでも喉を鳴らして飲み込んだハイファが愛しくも恋しくて、解放されるなり仰臥したままの細い躰を抱き締める。
やっと目を開けたハイファは涙を零しながらも、不思議と静かで落ち着き払った顔つきをしていた。
もう四人部屋でなくてもよくなったのと、FC本社の意向もあって警備がしやすい部屋に引っ越したのだ。
かといって所詮は発展途上のシャリムである。特別室といってもさほど豪華な訳ではなく、少しワイドなシングルベッドがふたつ並び、ソファとロウテーブルが配されているだけの病室だ。ただシドには有難いことに、エアカーテンで仕切られた喫煙ブースがあった。
夕食を二人で摂ったのち、シドはやや広いバスブースにハイファを抱いて入った。
勿論二人とも衣服は脱いで素肌同士、リフレッシャをオンにして、シドは大事にハイファを抱いたまま洗浄液を浴びる。まだ歩けないハイファは大人しく洗浄液を被りシドと一緒に熱い湯を浴びて泡を流した。
そしてバスブースをドライモードにし、床にぺたりと座らせたハイファの長い髪まで、シドは丁寧に温風を通して乾かしてやる。その間ずっとシドの躰の中心は勃ち上がったままだったが、ハイファの躰には何の変化も起こらなかった。
ブースから出ると下着と患者用のガウンを着せ掛け、ベッドまで抱き運んでやった。
シド自身はいつでも動けるように綿のシャツとコットンパンツ姿、レールガンも対衝撃ジャケットも、手の届く場所に置いてある。
時刻は二十一時過ぎ、一日が短いのでもう眠ってもおかしくない時間だ。それに今日は夜の日なので、他星人のシドたちにはずっと夜を過ごしている感覚、妙に気怠い感じがする。
だがハイファはベッドに角度をつけて凭れたまま、じっと天井のライトパネルを見つめていた。目を見開いて何事かを考え続けているようだ。
「ハイファ、もう暗くするか?」
「……」
こちらを見ていないハイファには聞こえていないのだ。シドはハイファの傍まで近づくと、顔を覗き込んで視線を捉え、可能な限りハッキリと発音する。
「もう寝るなら暗くするぞ……んんっ、ん!」
ふいに意外なまでの力で服を掴まれ引き寄せられて、唇を奪われていた。
ねじ込まれるように舌がシドの口内に侵入し、舐め回しては唾液を要求される。シドは何度も応えたのちに、痺れるくらいに舌先を吸われてから解放された。
「んっ、うっく……はあっ、ハイファ……?」
「シド……僕、こんなにシドが欲しいのに――」
薄いガウンは細い躰のラインを露わにしている。だがハイファの身には、やはり何も変化は起こっていなかった。欲しいのに勃たないということらしい。
「そんなに気にするな、元の躰に戻れば治るさ」
「そうかな?」
直接的に壊された部位だけでなく、聞こえない耳といい、反応しない躰といい、あらゆる処を壊されてしまったハイファの傷がどれだけ深いのかをシドは知る。
「大丈夫だ、ハイファ。治る……喩え治らなくても、俺がついてる。傍についてるからさ」
「シド……シドが欲しいよ。お願い」
切実な声と若草色の瞳から零れた涙を見て、シドはハイファのベッドの角度を下げた。なるべく負担にならないよう最初から下衣を脱いでベッドに上がる。シドの躰の中心はもう張り裂けんばかりになって、先端を濡れそぼらせていた。
薄い肩を跨ぎハイファの口にシドは己のものを近づける。ハイファはそれを掴むと愛しげに頬ずりし滲み出す蜜を舐め始めた。舌を潜らせて刺激され、敏感な部分に濃厚に舌を巻きつけられてシドの思考は白熱する。
そうして口を開けるとハイファはシドを咥え込んだ。
「うっ、あ……ハイファ、ハイファ!」
「んんぅ……んん、っん……んんっ!」
太い茎を挟み込んで赤い唇を前後させるハイファは目を瞑り行為に集中している。美しい人形の如き白い顔をして太いものを咥える姿は、何故か痛々しさを感じさせた。
だが浅く咥えられているだけでシドはもう異常なまでに疼きが溜まるのを感じ、腰を動かさないよう堪えるだけで必死となる。
このまま喉に放出し、衣服を引き剥がして突き入れ貫いてしまいたい思いでいっぱい、その前にシドは自ら逃れようとした。
「ハイファ、もういい……っく、ハイファ!」
「んんっ……ん、んっ、んっ……んんぅ!」
腰を引こうとしたがハイファは掴んだまま離さない。それでもいつもの攻めとは微妙に違うのをシドは感じていた。
そして気付く、ハイファ自身は一切欲情などしていないことに。
ハイファはただバスブースでシドが成長させているのを見て、シドのために、シドを自分に繋ぎ止めておきたいばかりに、無理をして行為に及んでいるのだ。
「ハイファ、離してくれ……あっふ……もう、いい」
「んっ、んっ……んんぅ……っん!」
聞こえないハイファはシドの抵抗を拒絶するように目を固く閉じたまま咥え、舌を巻きつけては唇を前後させ、そして涙を止めどなく零していた。
そんな行為だったが攻めは巧みでシドを急激に追い詰める。いきなり背筋に突き上がってきた疼きを押し返せない。
「くうっ……ハイファ、すまん、ハイファ……あうっ!」
幾度も身を震わせてシドは放つ。止めようもなく弾けさせたものをハイファは口の端から溢れさせていた。
それでも喉を鳴らして飲み込んだハイファが愛しくも恋しくて、解放されるなり仰臥したままの細い躰を抱き締める。
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