61 / 96
第61話
しおりを挟む
茶色の目は嘘をついているようでもない。それにこういった歓迎というか攻撃は、この辺りでは珍しくないのだと、ここで初めてロジャー部長の言葉が真剣に取り沙汰された。
「みんな唸るほどクレジットはある。でも先祖代々の土地や鉱山を持っていて、それは滅多に売られることはないんです。買いたくても売らない。するとやっぱりずっと同じ土地に住み続けるか都市に出て行くかしかなくて、他人と疎遠になる訳ですよ」
「ふうん。だからってRPGで死んだらどうするんだよ?」
「死人が出たとは聞いたことはないですね。皆ヒマに飽かせてRPGだの、いにしえの対戦車兵器を復活させたジャベリンミサイルだのを撃ち慣れてるんです」
「やり過ぎのような気もするけど……まあ、いいか」
少し赤い顔をしたハイファがそう言い、ロジャー部長とセンリーは複雑な顔をしながらも、ジョッキのビールを減らしている。シドはいつの間にかジェイとともにショットグラスを手にしていた。中身は平刑事には縁のない、最高級ウィスキーである。
「ところであの巨大カタツムリはどうするんだ?」
「ああ、あれかい。あれは草を食わせて卵を産ませる。その卵がまた旨いんだ」
「へえ……」
「食ってみるか?」
「いや、いい……いいって、だからさ――」
固辞したが出されたブツは普通の卵焼きに見えた。ハイファが一切れ口に入れるのを見てから、シドも思い切って食べてみる。味付けもせず、ただ焼いただけというそれは、意外にもカステラのように甘くて本当に旨かった。
気付くと天井の穴から星が見え、連星のように黄色い月がふたつ並んで夜空にへばりついていた。あれがレアメタルの採れるレラとシムだろう。リモータを見るとまだ二十五時だがワープラグを引きずっているシドとハイファは同時に欠伸を洩らした。
これがホテルならベッドに倒れ込めばいいのだが、何せ他人の家である。
しかしこういった客に慣れているのか、ジェイが娘二人に指示をして、食後のコーヒーを皆に配らせた。オートでバーベキューセットは片付けられ、テーブルに椅子で皆はくつろぎながらコーヒーと一緒に出されたミルクレープを頂く。
綺麗に食べてしまいカップも干されると、全員が案内されたのは地下だった。
エレベーターで下りた空間は地下三階だったがシドにはそんな閉鎖的な感じを抱かせない普通の邸宅に思えた。ただ警備と交代の関係上、四号警備の六名がツインの部屋を三つ借りたので、残りの四人はシングルとなりハイファが結構本気で萎れる。
ないものは仕方ないので、それぞれに借りた部屋に入った。
シドの借りた部屋はパステルブルーの絨毯が敷かれ、パイン材を模したファイバで調度が統一された優しげな印象の部屋だった。勿論バス・トイレに洗面所とダートレスがあり、飲料ディスペンサーまでついていた。ホテル並みだ。
まずはソファセットに灰皿を見つけて煙草を一本吸うと、バーベキューで煙臭くなった衣服を脱いでダートレスに押し込み、スイッチを入れてリフレッシャを浴びた。
すっきりして出てみると、シングルベッドにハイファが座っている。リモータチェッカ付きの部屋でキィロックコードもそれぞれ違うが、ハイファなら破るのはお手のものだ。
「でもさ、他人の家でシングルに男が二人ってのも、どうだかな」
「……男じゃなければいいの?」
これは相当萎れた挙げ句にふて腐れている。回避策を考えながらも、リフレッシャを浴びて解いたままの腰まで届いた明るい金糸をすくい上げてキスを落とした。本当にさらさらの金髪は薄い背に見事な滝を作っていて、既にシドも「まあいいか」という気になっている。
「ハイファ……綺麗だな」
「ん、ありがと。でも貴方こそ綺麗……だからお願い、下着くらいは着けて」
変化が丸見えのシドはハイファがショルダーバッグから出した下着と綿のシャツを身に着けた。ダートレスから衣服を出すと、ハイファが丁寧に畳んでバッグに仕舞う。その間にシドはまた煙草を一本吸い、キャスターがついたキャビネットをベッドの傍まで移動させた。
キャビネットの上に二人の銃を並べると、ハイファもスラックスを脱いでベッドに横になる。互いに抱き枕と腕枕になると、明かりを落としてすぐに眠りに就いた。
疲れきった二人の眠りは深かった。だが部屋に他人が入ってきて起きないようでは、これまで生きては来られなかった。しかし咄嗟にハイファがリモータで明かりを点け、二人揃って銃口を向けた相手が一糸まとわぬ女性だと双方かなり驚く。
「きゃあっ! やめて、撃たないで!」
それはルイザだった。しゃがみ込んだルイザにハイファがシドの綿のシャツを掛けてやる。だがルイザはそれを羽織ったまま、顔を隠しつつ走り出て行ってしまった。
「……何だったんだ、あれは?」
「いわゆる夜這いってヤツじゃないの?」
「じゃあ、もしかしてカリーナも――」
「誰かの部屋に忍んで行ったのかもね」
「俺とお前はともかく、空振りしなきゃいいけどな」
「こういった土地じゃ、お婿さんもなかなか来て貰えないんじゃないのかな」
「最初からジェイもその気だったのかも知れねぇな。ふあーあ」
「……寝よ寝よ」
けれど日付が変わった頃になって再び二人は起こされた。闖入者ではなく今度はリモータ発振だった。その忘れようにも忘れられない発振パターンは、別室からのものだと告げていた。つまりはこの期に及んで別室命令が降ってきたのである。
「うーん、寝込みを襲うのは室長も得意技になってきたなあ」
「頼む……朝までは何もなかったことにして寝かせてくれ」
「でもダイレクトワープ通信モノだしねえ。急ぎだったら困るし」
「……くそう」
起き上がるとシドはベッドから滑り降り、ソファに腰掛けると煙草を咥えてオイルライターで火を点けた。何度か吸い込み紫煙を吐いて、頭のロクロを努めて回す。不機嫌なままベッドに腰掛けたハイファを見上げた。ハイファは申し訳なさそうに曖昧な笑いを浮かべている。
仕方ない、危険な任務にハイファ独りを放り込むことなどできないのだ。惚れた弱み、だが喜んで任務を受けるほどの脳天気でもなく、思い切りムッとして別室員に紫煙を吹きかけた。
ぱたぱたと手で煽いでハイファはそのままリモータに手をやる。
「いいですかー、いきますよー。三、二、一、ポチッと」
同時にシドもリモータ操作、いやいやながら緑色に輝く文字を読み取った。
【中央情報局発:中央情報局第六課及び第九課が手配中のジャイルズ=ライトが、ガムル星系第六惑星アムーラの鉱山主パトリック=オーデル侯爵の近衛師団に潜入したとの情報あり。同近衛師団に潜入し、ジャイルズ=ライトを逮捕せよ。選出任務対応者、第二部別室より一名・ハイファス=ファサルート二等陸尉。太陽系広域惑星警察より一名・若宮志度巡査部長】
「みんな唸るほどクレジットはある。でも先祖代々の土地や鉱山を持っていて、それは滅多に売られることはないんです。買いたくても売らない。するとやっぱりずっと同じ土地に住み続けるか都市に出て行くかしかなくて、他人と疎遠になる訳ですよ」
「ふうん。だからってRPGで死んだらどうするんだよ?」
「死人が出たとは聞いたことはないですね。皆ヒマに飽かせてRPGだの、いにしえの対戦車兵器を復活させたジャベリンミサイルだのを撃ち慣れてるんです」
「やり過ぎのような気もするけど……まあ、いいか」
少し赤い顔をしたハイファがそう言い、ロジャー部長とセンリーは複雑な顔をしながらも、ジョッキのビールを減らしている。シドはいつの間にかジェイとともにショットグラスを手にしていた。中身は平刑事には縁のない、最高級ウィスキーである。
「ところであの巨大カタツムリはどうするんだ?」
「ああ、あれかい。あれは草を食わせて卵を産ませる。その卵がまた旨いんだ」
「へえ……」
「食ってみるか?」
「いや、いい……いいって、だからさ――」
固辞したが出されたブツは普通の卵焼きに見えた。ハイファが一切れ口に入れるのを見てから、シドも思い切って食べてみる。味付けもせず、ただ焼いただけというそれは、意外にもカステラのように甘くて本当に旨かった。
気付くと天井の穴から星が見え、連星のように黄色い月がふたつ並んで夜空にへばりついていた。あれがレアメタルの採れるレラとシムだろう。リモータを見るとまだ二十五時だがワープラグを引きずっているシドとハイファは同時に欠伸を洩らした。
これがホテルならベッドに倒れ込めばいいのだが、何せ他人の家である。
しかしこういった客に慣れているのか、ジェイが娘二人に指示をして、食後のコーヒーを皆に配らせた。オートでバーベキューセットは片付けられ、テーブルに椅子で皆はくつろぎながらコーヒーと一緒に出されたミルクレープを頂く。
綺麗に食べてしまいカップも干されると、全員が案内されたのは地下だった。
エレベーターで下りた空間は地下三階だったがシドにはそんな閉鎖的な感じを抱かせない普通の邸宅に思えた。ただ警備と交代の関係上、四号警備の六名がツインの部屋を三つ借りたので、残りの四人はシングルとなりハイファが結構本気で萎れる。
ないものは仕方ないので、それぞれに借りた部屋に入った。
シドの借りた部屋はパステルブルーの絨毯が敷かれ、パイン材を模したファイバで調度が統一された優しげな印象の部屋だった。勿論バス・トイレに洗面所とダートレスがあり、飲料ディスペンサーまでついていた。ホテル並みだ。
まずはソファセットに灰皿を見つけて煙草を一本吸うと、バーベキューで煙臭くなった衣服を脱いでダートレスに押し込み、スイッチを入れてリフレッシャを浴びた。
すっきりして出てみると、シングルベッドにハイファが座っている。リモータチェッカ付きの部屋でキィロックコードもそれぞれ違うが、ハイファなら破るのはお手のものだ。
「でもさ、他人の家でシングルに男が二人ってのも、どうだかな」
「……男じゃなければいいの?」
これは相当萎れた挙げ句にふて腐れている。回避策を考えながらも、リフレッシャを浴びて解いたままの腰まで届いた明るい金糸をすくい上げてキスを落とした。本当にさらさらの金髪は薄い背に見事な滝を作っていて、既にシドも「まあいいか」という気になっている。
「ハイファ……綺麗だな」
「ん、ありがと。でも貴方こそ綺麗……だからお願い、下着くらいは着けて」
変化が丸見えのシドはハイファがショルダーバッグから出した下着と綿のシャツを身に着けた。ダートレスから衣服を出すと、ハイファが丁寧に畳んでバッグに仕舞う。その間にシドはまた煙草を一本吸い、キャスターがついたキャビネットをベッドの傍まで移動させた。
キャビネットの上に二人の銃を並べると、ハイファもスラックスを脱いでベッドに横になる。互いに抱き枕と腕枕になると、明かりを落としてすぐに眠りに就いた。
疲れきった二人の眠りは深かった。だが部屋に他人が入ってきて起きないようでは、これまで生きては来られなかった。しかし咄嗟にハイファがリモータで明かりを点け、二人揃って銃口を向けた相手が一糸まとわぬ女性だと双方かなり驚く。
「きゃあっ! やめて、撃たないで!」
それはルイザだった。しゃがみ込んだルイザにハイファがシドの綿のシャツを掛けてやる。だがルイザはそれを羽織ったまま、顔を隠しつつ走り出て行ってしまった。
「……何だったんだ、あれは?」
「いわゆる夜這いってヤツじゃないの?」
「じゃあ、もしかしてカリーナも――」
「誰かの部屋に忍んで行ったのかもね」
「俺とお前はともかく、空振りしなきゃいいけどな」
「こういった土地じゃ、お婿さんもなかなか来て貰えないんじゃないのかな」
「最初からジェイもその気だったのかも知れねぇな。ふあーあ」
「……寝よ寝よ」
けれど日付が変わった頃になって再び二人は起こされた。闖入者ではなく今度はリモータ発振だった。その忘れようにも忘れられない発振パターンは、別室からのものだと告げていた。つまりはこの期に及んで別室命令が降ってきたのである。
「うーん、寝込みを襲うのは室長も得意技になってきたなあ」
「頼む……朝までは何もなかったことにして寝かせてくれ」
「でもダイレクトワープ通信モノだしねえ。急ぎだったら困るし」
「……くそう」
起き上がるとシドはベッドから滑り降り、ソファに腰掛けると煙草を咥えてオイルライターで火を点けた。何度か吸い込み紫煙を吐いて、頭のロクロを努めて回す。不機嫌なままベッドに腰掛けたハイファを見上げた。ハイファは申し訳なさそうに曖昧な笑いを浮かべている。
仕方ない、危険な任務にハイファ独りを放り込むことなどできないのだ。惚れた弱み、だが喜んで任務を受けるほどの脳天気でもなく、思い切りムッとして別室員に紫煙を吹きかけた。
ぱたぱたと手で煽いでハイファはそのままリモータに手をやる。
「いいですかー、いきますよー。三、二、一、ポチッと」
同時にシドもリモータ操作、いやいやながら緑色に輝く文字を読み取った。
【中央情報局発:中央情報局第六課及び第九課が手配中のジャイルズ=ライトが、ガムル星系第六惑星アムーラの鉱山主パトリック=オーデル侯爵の近衛師団に潜入したとの情報あり。同近衛師団に潜入し、ジャイルズ=ライトを逮捕せよ。選出任務対応者、第二部別室より一名・ハイファス=ファサルート二等陸尉。太陽系広域惑星警察より一名・若宮志度巡査部長】
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
新しい家族は保護犬きーちゃん
ゆきむらさり
エッセイ・ノンフィクション
〔あらすじ〕📝🐶初めて保護犬ちゃんを迎え入れる我が家。
過去の哀しい実情のせいで人間不信で怯える保護犬きーちゃん。
初日から試行錯誤の日々と保護犬きーちゃん
がもたらす至福の日々。
◇
✴️保護犬ちゃん達の過去・現在の実情の記述もあります🐾
✴️日々の些細な出来事を綴っています。現在進行形のお話となります🐾
✴️🐶挿絵画像入りです。
✴️拙いエッセイにもかかわらず、HOTランキングに入れて頂き(2025.7.1、最高位31位)ありがとうございます🙇♀️
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
空色のサイエンスウィッチ
コーヒー微糖派
SF
『科学の魔女は、空色の髪をなびかせて宙を舞う』
高校を卒業後、亡くなった両親の後を継いで工場長となったニ十歳の女性――空鳥 隼《そらとり じゅん》
彼女は両親との思い出が詰まった工場を守るため、単身で経営を続けてはいたものの、その運営状況は火の車。残された借金さえも返せない。
それでも持ち前の知識で独自の商品開発を進め、なんとかこの状況からの脱出を図っていた。
そんなある日、隼は自身の開発物の影響で、スーパーパワーに目覚めてしまう。
その力は、隼にさらなる可能性を見出させ、その運命さえも大きく変えていく。
持ち前の科学知識を応用することで、世に魔法を再現することをも可能とした力。
その力をもってして、隼は日々空を駆け巡り、世のため人のためのヒーロー活動を始めることにした。
そしていつしか、彼女はこう呼ばれるようになる。
魔法の杖に腰かけて、大空を鳥のように舞う【空色の魔女】と。
※この作品の科学知識云々はフィクションです。参考にしないでください。
※ノベルアッププラス様での連載分を後追いで公開いたします。
※2022/10/25 完結まで投稿しました。
結婚相手は、初恋相手~一途な恋の手ほどき~
馬村 はくあ
ライト文芸
「久しぶりだね、ちとせちゃん」
入社した会社の社長に
息子と結婚するように言われて
「ま、なぶくん……」
指示された家で出迎えてくれたのは
ずっとずっと好きだった初恋相手だった。
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
ちょっぴり照れ屋な新人保険師
鈴野 ちとせ -Chitose Suzuno-
×
俺様なイケメン副社長
遊佐 学 -Manabu Yusa-
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
「これからよろくね、ちとせ」
ずっと人生を諦めてたちとせにとって
これは好きな人と幸せになれる
大大大チャンス到来!
「結婚したい人ができたら、いつでも離婚してあげるから」
この先には幸せな未来しかないと思っていたのに。
「感謝してるよ、ちとせのおかげで俺の将来も安泰だ」
自分の立場しか考えてなくて
いつだってそこに愛はないんだと
覚悟して臨んだ結婚生活
「お前の頭にあいつがいるのが、ムカつく」
「あいつと仲良くするのはやめろ」
「違わねぇんだよ。俺のことだけ見てろよ」
好きじゃないって言うくせに
いつだって、強引で、惑わせてくる。
「かわいい、ちとせ」
溺れる日はすぐそこかもしれない
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
俺様なイケメン副社長と
そんな彼がずっとすきなウブな女の子
愛が本物になる日は……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる