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第39話
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ドア口から駆け寄ろうとして本部長の声に制止された。
「おっと、動かないでくれたまえ。特別監察チームに銃を献上させられてね。こういう方法もいいかと思ったんだが何せ素人だ。辺り一面を吹き飛ばすかも知れない」
「なら、さっさとそいつを渡しやがれ」
「おや、今度もきみたち二人がお供をしてくれると思ったんだが、違うのかね?」
「言ってることが矛盾してるぜ?」
短い会話ながら相手が既に通常の論理など超えてしまっていることに秋人は気付いている。燻らせた紫煙の向こうを見つめ微笑んだ目は酷く透明で、何処にも存在しない自分の理想世界を俯瞰しているようだった。
「そこまでの覚悟があるなら積極的に寺本も道連れにしてやればいいだろ」
「無論そのつもりだったとも。だが監察官たちの耳は随分遠くなっているようでね」
「何だよ、そいつは。どういうことだ?」
「ある筋から聞いた情報だが警察機構の崩壊を危惧したという建前で永田町が国家公安委員会を押さえに掛かった。政治屋どもが保身のために東奔西走を始めたそうだ」
「……」
警察官の不正を暴き、警察内部の綱紀を正すための監察官や、その上部組織ともいえる公安委員会までが議員の靴を舐めているという事実に秋人は黙り込む。
確かに警察庁長官と県警本部長がすり潰し合い、殺人にまで関わったとなればスキャンダルどころの騒ぎではなくなるだろう。警察はこれまでになく叩かれ信頼を失うのが目に見えていた。警察官を軽んじる風潮が長引けば犯罪件数までが増えることも予測できる。
それ故に『上』が何処かに落とし処を設けるであろうことはノンキャリアで平刑事の秋人にも分かっていた。勿論納得した訳ではなく警察官だからといって特別であってはならないと思っている。どんな罪人とも変わらぬ平等な裁きを受け、犯した罪を償うのが当然の在り方だ。
それをねじ曲げておいて司法警察を名乗るなどとは笑止である。
だが一日でも早く馬鹿げた泥沼の潰し合いを止めさせるべきだった。自分たちも再び襲撃を受ければ今度こそ殺られてしまうかも知れない。そこで紫堂と相談し警察庁の監察官室に話を通すに至ったのだが、その監察官たちまでが汚染されていたとは思わなかった。
しかしここまでくると意外性に慣れてしまい、もう秋人もさほど驚いていない。
驚けない意外性といえば遙か彼方におわす『上』の考え方も同様で、一人の敗者に全て呑み込ませ死に追いやれば済むという呆れた単純さである。お蔭で誰もが犠牲になるまいと他者を蹴り落とし、ときに罪まで犯して自身も『上』を目指すのだ。
誰がどの件で手を下したかはさておき、そんなパワーゲームでパッシヴに押し潰されたのが坂上警視監であり、一方でアクティヴに戦いながらも今また目前の男が同じ轍を踏もうとしている。
それならどうすればいいのかなど、それこそノンキャリアの秋人には分からない。自分が地面を這いずり回るような仕事にプライドを持っていられるのは全体を俯瞰する機会など与えられなくても、悪は悪と明確に判断できる世界に住んでいるからだ。
更には思いを同じくする仲間が全国で約二十六万人もいるのである。
片や孤独に戦った結果として出来上がったのは利を求めて群がっておきながら窮地に陥れば自らの保身のみに走るような者たちが『派閥』と称した、何より嫌う敵と同じものでしかなかったという男は、秋人たちが押し入ってから二本目の煙草を吸い終えて灰皿で火を消した。
タイミングを計りながらも秋人は紫堂を窺う。けれど紫堂は薄く微笑んでいるだけだった。この場は秋人に預けたというより死なせてやる方が親切だとでも言いたげである。
ドア口に立ったまま、秋人は視線を戻して神原本部長を睨みつけた。
「はっきり言うが俺にもあんたの自殺を止める理由は見つからない」
「そうだろうね」
「あんたの言葉ひとつで紫堂が味わった苦痛と屈辱……俺があんたの頭をぶち抜いてやりたいくらいだ。けどな、俺は誰かと違って警察官としてのプライドも捨てたくねぇんだよ。目の前で一人の人間が死ぬのを指を咥えて見てる訳にはいかねぇ。だからどうあっても阻止させて貰うぜ」
「できるものならやってみたまえ。一緒に吹き飛んでも文句は受けつけないよ――」
言うなり神原本部長はためらいなく右手でスイッチを入れる。いや、入れたつもりの右手がなかった。同時に屋内射撃特有の「ガーン!」と尾を引く撃発音を耳にしている。
たった一発に聞こえるほどの速射でトリプルショットを受けた右手は肘の数センチ先からちぎれ落ちていた。
「近づかないでくれたまえ!」
悲鳴のような本部長の叫びを無視して二人は駆け寄る。巻き込むことを承知で決断した神原真司は鮮血を撒き散らしながら震える左手でスイッチを入れたが、セムテックス爆弾は沈黙したまま起爆しなかった。
「無駄ですよ、リードがこれですからね」
目を真っ赤にした本部長の傍に紫堂が屈み、リードをつまみ上げて振る。電池式スイッチから延びた二本のリードは途中で切断され、信管には繋がっていなかった。
右腕に三発を叩き込んで撃ち落としただけでなく、ごく細いリード二本までも九ミリパラで撃ち抜いた男を神原本部長は見上げる。
見返してくる切れ長の目は痛いくらいに真っ直ぐだった。
「もうひとつ、あんたに言っておく」
「……拝聴しよう」
「あんたの舌鋒に比べりゃ相当陳腐に聞こえるだろうが、これだけは言える。あんたは寺本に負けたんじゃない、自分自身に負けた。派閥の長として祭り上げられ権力に酔った挙げ句、全国約二十六万の現場の魂を忘れた自分にな」
「なるほど、そうか……なるほど」
その間に紫堂が本部長自身のタイを解き、右肘を縛り上げて止血処置している。更に内線で秘書室に救急要請しようとしたが蒼白となりつつも本部長自身が留めた。
「私を撃った夕月巡査部長の立場も危うくなる。銃を置いて立ち去って欲しい」
「そうですか。できれば手は冷却して病院にどうぞ。運が良ければ繋がりますから」
「分かっている。それにしてもきみのバディは羨ましい。本当に羨ましい男だ」
「そう言って頂けると自分も光栄です。では、これで失礼します」
言われた通りに秋人はヴァーテックをロウテーブルにガシャリと置く。残弾一発だが神原真司はもう卑怯な逃げ方をしないという確信的な思いが秋人にはあった。
あっさり踵を返した紫堂に続いて秋人も本部長室を出る。四階に下りて第五倉庫に寄り道し、紫堂のヴァーテックと二人分のホルスタをロッカーに戻した。
「身軽になったし、これで本当に終わったな」
「ロシアンルーレットもやらかさずにね」
それ以上のハードな出来事を乗り越えて、紫堂が見せた微笑みに秋人は安堵する。
すっかり元通りに戻った気分で二人は一階に降りた。すると乗り捨てたパトカーは移動されていて探し当てるまで暫く掛かった。
おまけに車載の基幹系無線は『PC盗難事案発生!』などと喚いており、カーロケータでパトカーの位置を知った地域課の人員に二人はその場で取り囲まれて、言い訳に四苦八苦することになる。
そのあと何とか篠宮署に戻ったものの二人は始末書を書くハメに陥ったのだった。
「おっと、動かないでくれたまえ。特別監察チームに銃を献上させられてね。こういう方法もいいかと思ったんだが何せ素人だ。辺り一面を吹き飛ばすかも知れない」
「なら、さっさとそいつを渡しやがれ」
「おや、今度もきみたち二人がお供をしてくれると思ったんだが、違うのかね?」
「言ってることが矛盾してるぜ?」
短い会話ながら相手が既に通常の論理など超えてしまっていることに秋人は気付いている。燻らせた紫煙の向こうを見つめ微笑んだ目は酷く透明で、何処にも存在しない自分の理想世界を俯瞰しているようだった。
「そこまでの覚悟があるなら積極的に寺本も道連れにしてやればいいだろ」
「無論そのつもりだったとも。だが監察官たちの耳は随分遠くなっているようでね」
「何だよ、そいつは。どういうことだ?」
「ある筋から聞いた情報だが警察機構の崩壊を危惧したという建前で永田町が国家公安委員会を押さえに掛かった。政治屋どもが保身のために東奔西走を始めたそうだ」
「……」
警察官の不正を暴き、警察内部の綱紀を正すための監察官や、その上部組織ともいえる公安委員会までが議員の靴を舐めているという事実に秋人は黙り込む。
確かに警察庁長官と県警本部長がすり潰し合い、殺人にまで関わったとなればスキャンダルどころの騒ぎではなくなるだろう。警察はこれまでになく叩かれ信頼を失うのが目に見えていた。警察官を軽んじる風潮が長引けば犯罪件数までが増えることも予測できる。
それ故に『上』が何処かに落とし処を設けるであろうことはノンキャリアで平刑事の秋人にも分かっていた。勿論納得した訳ではなく警察官だからといって特別であってはならないと思っている。どんな罪人とも変わらぬ平等な裁きを受け、犯した罪を償うのが当然の在り方だ。
それをねじ曲げておいて司法警察を名乗るなどとは笑止である。
だが一日でも早く馬鹿げた泥沼の潰し合いを止めさせるべきだった。自分たちも再び襲撃を受ければ今度こそ殺られてしまうかも知れない。そこで紫堂と相談し警察庁の監察官室に話を通すに至ったのだが、その監察官たちまでが汚染されていたとは思わなかった。
しかしここまでくると意外性に慣れてしまい、もう秋人もさほど驚いていない。
驚けない意外性といえば遙か彼方におわす『上』の考え方も同様で、一人の敗者に全て呑み込ませ死に追いやれば済むという呆れた単純さである。お蔭で誰もが犠牲になるまいと他者を蹴り落とし、ときに罪まで犯して自身も『上』を目指すのだ。
誰がどの件で手を下したかはさておき、そんなパワーゲームでパッシヴに押し潰されたのが坂上警視監であり、一方でアクティヴに戦いながらも今また目前の男が同じ轍を踏もうとしている。
それならどうすればいいのかなど、それこそノンキャリアの秋人には分からない。自分が地面を這いずり回るような仕事にプライドを持っていられるのは全体を俯瞰する機会など与えられなくても、悪は悪と明確に判断できる世界に住んでいるからだ。
更には思いを同じくする仲間が全国で約二十六万人もいるのである。
片や孤独に戦った結果として出来上がったのは利を求めて群がっておきながら窮地に陥れば自らの保身のみに走るような者たちが『派閥』と称した、何より嫌う敵と同じものでしかなかったという男は、秋人たちが押し入ってから二本目の煙草を吸い終えて灰皿で火を消した。
タイミングを計りながらも秋人は紫堂を窺う。けれど紫堂は薄く微笑んでいるだけだった。この場は秋人に預けたというより死なせてやる方が親切だとでも言いたげである。
ドア口に立ったまま、秋人は視線を戻して神原本部長を睨みつけた。
「はっきり言うが俺にもあんたの自殺を止める理由は見つからない」
「そうだろうね」
「あんたの言葉ひとつで紫堂が味わった苦痛と屈辱……俺があんたの頭をぶち抜いてやりたいくらいだ。けどな、俺は誰かと違って警察官としてのプライドも捨てたくねぇんだよ。目の前で一人の人間が死ぬのを指を咥えて見てる訳にはいかねぇ。だからどうあっても阻止させて貰うぜ」
「できるものならやってみたまえ。一緒に吹き飛んでも文句は受けつけないよ――」
言うなり神原本部長はためらいなく右手でスイッチを入れる。いや、入れたつもりの右手がなかった。同時に屋内射撃特有の「ガーン!」と尾を引く撃発音を耳にしている。
たった一発に聞こえるほどの速射でトリプルショットを受けた右手は肘の数センチ先からちぎれ落ちていた。
「近づかないでくれたまえ!」
悲鳴のような本部長の叫びを無視して二人は駆け寄る。巻き込むことを承知で決断した神原真司は鮮血を撒き散らしながら震える左手でスイッチを入れたが、セムテックス爆弾は沈黙したまま起爆しなかった。
「無駄ですよ、リードがこれですからね」
目を真っ赤にした本部長の傍に紫堂が屈み、リードをつまみ上げて振る。電池式スイッチから延びた二本のリードは途中で切断され、信管には繋がっていなかった。
右腕に三発を叩き込んで撃ち落としただけでなく、ごく細いリード二本までも九ミリパラで撃ち抜いた男を神原本部長は見上げる。
見返してくる切れ長の目は痛いくらいに真っ直ぐだった。
「もうひとつ、あんたに言っておく」
「……拝聴しよう」
「あんたの舌鋒に比べりゃ相当陳腐に聞こえるだろうが、これだけは言える。あんたは寺本に負けたんじゃない、自分自身に負けた。派閥の長として祭り上げられ権力に酔った挙げ句、全国約二十六万の現場の魂を忘れた自分にな」
「なるほど、そうか……なるほど」
その間に紫堂が本部長自身のタイを解き、右肘を縛り上げて止血処置している。更に内線で秘書室に救急要請しようとしたが蒼白となりつつも本部長自身が留めた。
「私を撃った夕月巡査部長の立場も危うくなる。銃を置いて立ち去って欲しい」
「そうですか。できれば手は冷却して病院にどうぞ。運が良ければ繋がりますから」
「分かっている。それにしてもきみのバディは羨ましい。本当に羨ましい男だ」
「そう言って頂けると自分も光栄です。では、これで失礼します」
言われた通りに秋人はヴァーテックをロウテーブルにガシャリと置く。残弾一発だが神原真司はもう卑怯な逃げ方をしないという確信的な思いが秋人にはあった。
あっさり踵を返した紫堂に続いて秋人も本部長室を出る。四階に下りて第五倉庫に寄り道し、紫堂のヴァーテックと二人分のホルスタをロッカーに戻した。
「身軽になったし、これで本当に終わったな」
「ロシアンルーレットもやらかさずにね」
それ以上のハードな出来事を乗り越えて、紫堂が見せた微笑みに秋人は安堵する。
すっかり元通りに戻った気分で二人は一階に降りた。すると乗り捨てたパトカーは移動されていて探し当てるまで暫く掛かった。
おまけに車載の基幹系無線は『PC盗難事案発生!』などと喚いており、カーロケータでパトカーの位置を知った地域課の人員に二人はその場で取り囲まれて、言い訳に四苦八苦することになる。
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