10 / 49
第10話
しおりを挟む
「最初の敵が砂嵐ですか。明日にでも布を買わないと」
「空港の奴らが巻いていた、あれか」
「嵐じゃなくても銃に砂は強敵ですから、あれ被ってたらマシじゃないですかね」
「よそ者臭も薄らぐだろうしな」
風の唸りと小屋の家鳴りは聞こえるが外とは格段に違う静けさだ。咥え煙草の京哉は隣の霧島に躰を密着させ体温を感じながらバックライトの灯った携帯を操作する。
「何だ、一ノ瀬本部長に愚痴でも垂れるのか?」
「違います。確か政府運営の放送局があったから、気象情報でもやってるかなって」
だがネットラジオをやっているアドレスにアクセスしてもノイズが流れるだけだった。今は放送時間の筈だったが幾ら試してもネット自体がザーザーと砂嵐である。
「通信も途絶させる天然のチャフですか、参りましたね」
「ジタバタしても仕方あるまい。宿にチェックインする時間くらいはあるだろう」
「現在時二十二時過ぎ。本当にチェックインできると思います?」
「カネさえ払えば文句は言わんさ」
「ならいいですけど。何れにせよ時差ぼけ直しにちゃんと寝た方がいいですしね」
そうセオリー通りの発言をしてみたが、飛行機で随分と眠ってしまったので京哉は眠気の片鱗もなかった。吸い殻パックを手に二本目の煙草を咥え火を点けると霧島に凭れる。猫のように頭を擦りつけたら霧島が肩を抱いてくれた。
それだけで京哉は深く安堵し心に落ち着きを取り戻す。
霧島の機嫌も上昇したのを感じ取った。
汚い任務なんかさせたくないのに、一緒がこんなに嬉しくて自然だ。
小屋に避難してたっぷり一時間は経った頃、唐突に小屋の軋みが消えた。霧島が石の扉を開けてみると隙間から冷気が入ってくる。空に月と星が戻っていて風もない。
「おっ、収まったぞ。一晩中でなくて良かったな」
「やっと街に行けますね。もうちょっと文化的な所に泊まれそう」
「ここでは衛生的に問題があるからな。砂が身と皮の間に入ったまま擦れたら――」
「ぎゃーっ、痛い痛い痛い! そういう生々しいのは止めて下さい!」
地下牢のような小屋から出ると砂嵐の前より格段に寒くなっていた。これは間違いなく氷点近くまで気温が下がっている。二人は白い息を吐きながら歩き出した。
「うーん、寒いよう。温かいシャワー浴びたいかも」
「私はそれより、うがいをしたい。まだ砂を噛んでいるようだ」
「塩水に浸して砂出ししないと」
「私は味噌汁の具ではない。というより道が殆ど消えてしまったぞ」
砂嵐で砂漠がずれたように足元の日干しレンガはブロックの継ぎ目が見えないくらい、すっかり砂に埋もれてしまっている。こうして埋まった道は次の砂嵐で吹き払われ、また埋もれての繰り返しで何とか道の形を呈しているのだろう。
だが日干しレンガは天然のヤスリで日々削られて摩耗し、あちこち凹んでいる気がした。お蔭で踏んだ感触で道だと分かる。
そうでなくても街の灯りがあるので真っ直ぐ歩けばいいだけだ。その明かりもいよいよ近づいて二人の足取りも軽くなった頃、左側にレンガの塀が見えてきた。長々と続く塀の内側には大小幾つものプレハブのような建築物が照らし出されている。
更に歩くと塀の途切れた所に小屋があり、戦闘服の兵士がぽつんと一人で立っていた。
「プラーグ国軍の第二駐屯地ですね」
資料で見たのを霧島も覚えていた。現地採用人員で構成された警察兼任の部隊である。街を囲むように三ヶ所、政府機関の傍に一ヶ所あるうちのひとつだ。その四ヶ所がプラーグ国軍の全てという。それで間に合うほどプラーグは小さな国なのだ。
小屋の兵士はまだ若い。アサルトライフルの銃口を手にし、杖のようにストックを地面に立てている。二人に不審そうな視線を寄越したが、予想していた誰何はされなかった。
「ふむ、なかなかに弛んでいらっしゃるようだ」
「ちゃんと見れば僕らのショルダーホルスタは分かる筈ですけれどもね」
「目を開けたまま眠っているのかも知れんな」
別に誰何され銃を咎められても構わないのだ。二人はプラーグ政府の発行した正式書類を携えている。
ここで敢えてバンカケ、いわゆる職務質問をされて正式書類を楯にお偉いさんへの足掛かりにするのも手じゃないのかと京哉は思ったが、自分が考える程度の策なんか霧島はシミュレーション済みだと理解していて口には出さない。
「まあいい、余計な時間を食わずに済んだ。時間で腹は膨れんからな」
「ルアンダ国際空港を発つ前に食べたのに、もうお腹空いたんですか?」
「ああ。寒いとカロリー消費する。早く宿に行って飯だ飯」
何も考えず本当にバンカケされなくてラッキィと霧島は思っているらしい。
勝手に霧島を買い被っておいて勝手に騙され損をしたような気分になった京哉だが、今更兵士の元に戻って悶着を起こすのも不自然である。さっさと宿にチェックインした方がいいのは確かで、レンガの塀沿いに歩を進め宿と食事のある街へと足を踏み入れた。
街は日干しレンガかコンクリートブロックを積んだ建物と、プレハブに毛の生えたような建築物が入り交じっていた。高くてもせいぜい三階建ての建物が空港から続く直線道路沿いに建ち並び、そのまま見えなくなるまで続いている。
地図上ではこの道が街を縦断する大通りだった。いっそ潔いほどの直線で非常に見通しがいい。
だが真っ直ぐなのはこの道くらいで、建物の間の小径は複雑にうねり入り組んでいる。地図を少々見ただけではよそ者には歯が立たないのは一目瞭然なので入り込まず、素直に大通りだけを歩いた。ここの地面も日干しレンガのままでやはり砂が載っている。
いわばメインストリートだというのに街灯は間遠だった。
建物からの明かりもちらほらとしか投げられていない。建物の一階は店舗が多かったが開いている店は殆どなく、布をまとって行き交う住人らは更に少なかった。
観察するに辺りに設置された電柱も数少なく、建物に引き込まれた電線も同様に頼りない。住人が文化的生活を送れているのかも疑問で、これだけ人通りの少ない原因が家の中で愉しくゲームや映画に音楽鑑賞しているためとは思えなかった。
「空港の奴らが巻いていた、あれか」
「嵐じゃなくても銃に砂は強敵ですから、あれ被ってたらマシじゃないですかね」
「よそ者臭も薄らぐだろうしな」
風の唸りと小屋の家鳴りは聞こえるが外とは格段に違う静けさだ。咥え煙草の京哉は隣の霧島に躰を密着させ体温を感じながらバックライトの灯った携帯を操作する。
「何だ、一ノ瀬本部長に愚痴でも垂れるのか?」
「違います。確か政府運営の放送局があったから、気象情報でもやってるかなって」
だがネットラジオをやっているアドレスにアクセスしてもノイズが流れるだけだった。今は放送時間の筈だったが幾ら試してもネット自体がザーザーと砂嵐である。
「通信も途絶させる天然のチャフですか、参りましたね」
「ジタバタしても仕方あるまい。宿にチェックインする時間くらいはあるだろう」
「現在時二十二時過ぎ。本当にチェックインできると思います?」
「カネさえ払えば文句は言わんさ」
「ならいいですけど。何れにせよ時差ぼけ直しにちゃんと寝た方がいいですしね」
そうセオリー通りの発言をしてみたが、飛行機で随分と眠ってしまったので京哉は眠気の片鱗もなかった。吸い殻パックを手に二本目の煙草を咥え火を点けると霧島に凭れる。猫のように頭を擦りつけたら霧島が肩を抱いてくれた。
それだけで京哉は深く安堵し心に落ち着きを取り戻す。
霧島の機嫌も上昇したのを感じ取った。
汚い任務なんかさせたくないのに、一緒がこんなに嬉しくて自然だ。
小屋に避難してたっぷり一時間は経った頃、唐突に小屋の軋みが消えた。霧島が石の扉を開けてみると隙間から冷気が入ってくる。空に月と星が戻っていて風もない。
「おっ、収まったぞ。一晩中でなくて良かったな」
「やっと街に行けますね。もうちょっと文化的な所に泊まれそう」
「ここでは衛生的に問題があるからな。砂が身と皮の間に入ったまま擦れたら――」
「ぎゃーっ、痛い痛い痛い! そういう生々しいのは止めて下さい!」
地下牢のような小屋から出ると砂嵐の前より格段に寒くなっていた。これは間違いなく氷点近くまで気温が下がっている。二人は白い息を吐きながら歩き出した。
「うーん、寒いよう。温かいシャワー浴びたいかも」
「私はそれより、うがいをしたい。まだ砂を噛んでいるようだ」
「塩水に浸して砂出ししないと」
「私は味噌汁の具ではない。というより道が殆ど消えてしまったぞ」
砂嵐で砂漠がずれたように足元の日干しレンガはブロックの継ぎ目が見えないくらい、すっかり砂に埋もれてしまっている。こうして埋まった道は次の砂嵐で吹き払われ、また埋もれての繰り返しで何とか道の形を呈しているのだろう。
だが日干しレンガは天然のヤスリで日々削られて摩耗し、あちこち凹んでいる気がした。お蔭で踏んだ感触で道だと分かる。
そうでなくても街の灯りがあるので真っ直ぐ歩けばいいだけだ。その明かりもいよいよ近づいて二人の足取りも軽くなった頃、左側にレンガの塀が見えてきた。長々と続く塀の内側には大小幾つものプレハブのような建築物が照らし出されている。
更に歩くと塀の途切れた所に小屋があり、戦闘服の兵士がぽつんと一人で立っていた。
「プラーグ国軍の第二駐屯地ですね」
資料で見たのを霧島も覚えていた。現地採用人員で構成された警察兼任の部隊である。街を囲むように三ヶ所、政府機関の傍に一ヶ所あるうちのひとつだ。その四ヶ所がプラーグ国軍の全てという。それで間に合うほどプラーグは小さな国なのだ。
小屋の兵士はまだ若い。アサルトライフルの銃口を手にし、杖のようにストックを地面に立てている。二人に不審そうな視線を寄越したが、予想していた誰何はされなかった。
「ふむ、なかなかに弛んでいらっしゃるようだ」
「ちゃんと見れば僕らのショルダーホルスタは分かる筈ですけれどもね」
「目を開けたまま眠っているのかも知れんな」
別に誰何され銃を咎められても構わないのだ。二人はプラーグ政府の発行した正式書類を携えている。
ここで敢えてバンカケ、いわゆる職務質問をされて正式書類を楯にお偉いさんへの足掛かりにするのも手じゃないのかと京哉は思ったが、自分が考える程度の策なんか霧島はシミュレーション済みだと理解していて口には出さない。
「まあいい、余計な時間を食わずに済んだ。時間で腹は膨れんからな」
「ルアンダ国際空港を発つ前に食べたのに、もうお腹空いたんですか?」
「ああ。寒いとカロリー消費する。早く宿に行って飯だ飯」
何も考えず本当にバンカケされなくてラッキィと霧島は思っているらしい。
勝手に霧島を買い被っておいて勝手に騙され損をしたような気分になった京哉だが、今更兵士の元に戻って悶着を起こすのも不自然である。さっさと宿にチェックインした方がいいのは確かで、レンガの塀沿いに歩を進め宿と食事のある街へと足を踏み入れた。
街は日干しレンガかコンクリートブロックを積んだ建物と、プレハブに毛の生えたような建築物が入り交じっていた。高くてもせいぜい三階建ての建物が空港から続く直線道路沿いに建ち並び、そのまま見えなくなるまで続いている。
地図上ではこの道が街を縦断する大通りだった。いっそ潔いほどの直線で非常に見通しがいい。
だが真っ直ぐなのはこの道くらいで、建物の間の小径は複雑にうねり入り組んでいる。地図を少々見ただけではよそ者には歯が立たないのは一目瞭然なので入り込まず、素直に大通りだけを歩いた。ここの地面も日干しレンガのままでやはり砂が載っている。
いわばメインストリートだというのに街灯は間遠だった。
建物からの明かりもちらほらとしか投げられていない。建物の一階は店舗が多かったが開いている店は殆どなく、布をまとって行き交う住人らは更に少なかった。
観察するに辺りに設置された電柱も数少なく、建物に引き込まれた電線も同様に頼りない。住人が文化的生活を送れているのかも疑問で、これだけ人通りの少ない原因が家の中で愉しくゲームや映画に音楽鑑賞しているためとは思えなかった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる