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第25話
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「そんなもの、カボチャかナスビくらいにしか思わないわよ。うろうろしてないで、さっさと浴びて頂戴。あとがつかえてるんだから」
「カボチャ、ねえ……」
本格的な砂漠に入ってから初めて見た灌木の緑の傍で、霧島と京哉は仕方なく服を脱ぎ始めた。生活用水を皆で汲んだあと、直径三十メートルほどの池での水浴びが許可されたのだ。
男性が先、女性が後である。故にジョセに急かされているのだった。
別に霧島はとっとと脱いで水浴びしても構わないのだが、愛しい年下の恋人が体型コンプレックスを理由に皆の前で脱ぎたがらないので付き合っているだけである。本音では霧島もそのまま隠し通して欲しかった。けれど京哉自身が水浴びしたくてうずうずしている。
既に男性陣の殆どが水に飛び込んでいた。やけに愉しそうな声が聞こえる。
結局は京哉も思い切って全てを脱いだ。勿論、霧島も傍から離れはしない。池に入ってみると地下水が湧き出して溜まった水は、想像していたより随分と冷たかった。
一度晒してしまえば皆同じ、羞恥も忘れて京哉は頭から水を被る。深い所でも一メートルと少しくらいの深さで、肌を擦ったのち潜って髪の砂を洗い流した。
「やっぱり僕だけ貧相な躰で嫌だなあ」
呟いた京哉の肌を水滴が転がってゆくのを、霧島は切れ長の目を眇めて見る。
「そんなことはない。綺麗だぞ、お前」
「忍さんこそ、美術館に飾っておきたいくらい綺麗ですよ」
「私はカボチャで結構だが、くそう、誰にも見せたくないのだがな、お前のことは」
「そう言ってくれるのは嬉しいけれど、そろそろ交代しないといけませんね」
「何だか旨そうな匂いもしてきたしな」
池から上がると肌がひりつくような日差しで途端に躰が乾いてゆく。ショルダーバッグから出した着替えを身に着け銃を吊ると、女性陣の水浴びのため男性用大天幕に入った。
大天幕の中では火が焚かれ三つの大鍋が煮立っていた。遅いブランチといったところか各々が勝手に皿に注ぎ分けては食べている。二人も皿に大鍋の中のものを盛りつけた。なるべく火から遠ざかって座り、干し肉と豆のスープをスプーンですくう。
「火、焚いててもそんなに暑くないんですね」
「居心地が良くてもこっちでは寝かせんからな。お前の寝顔は誰にも見せるものか」
「ハダカまで見られてるのに……まあ、いいですけど」
食べながら京哉が天幕の中を見渡すと、今朝方の戦闘で負傷した者が数人寝かされていた。傍で診ているのは医師だろうか。ジョセは軽傷だと言っていたが、この暑さでの銃創は命取りになりかねない。昨日村で取引した薬が役立てばいいのだがと京哉は思う。
食べ終えると外の様子を窺った。女性陣の沐浴が済んだのを見て皿を洗いに行く。皿を戻すと今度は洗濯に取り掛かった。同じく洗濯をしている男女がいる隣で衣服を揉み洗いし、霧島と二人掛かりで絞ると、背の低い灌木の茂みの上に広げて干す。
太陽は相変わらずギラギラと照りつけていてこれなら一時間もせずに乾きそうだ。
熱から逃れて大天幕にいると赤毛の大男レズリーがやってきた。
「悪いが立哨当番、受けてくれるかい」
「構わんが、何時からだ?」
「すぐで悪いが十二時から十四時。あんたらのどっちが就いてもいい」
「二人で就く。私たちの次は?」
「ああ、すまん。当番表はこいつだ」
A4くらいの紙に鉛筆書きの当番表を渡され外に出ると、オアシスを背にしてキャンプを取り囲むように配置された四駆やヘリのうち、二機ある小型ヘリの一機に案内された。
「この暑さだからな、機内でエアコンかけて見張っててくれ」
「バッテリは持つのか?」
「心配なら時々エンジンかけてくれればいい」
それでいいのか本当にと思いながらも、早速二人はセコハン軍用ヘリに乗り込む。軍用ヘリのパイロット席である右席に霧島、左のコ・パイ席に京哉が座った。冷やしすぎるとあとがつらそうなのでエアコンは弱めだ。それでも文明の風にたちまち汗が引いてゆく。
「あのう、まだ反政府ゲリラ入りして一日も経ってないのにあれですが――」
「分かっている。任務がすっ飛んでいる」
揺らめく熱砂を眺めながら霧島は京哉に応えた。やや力の抜けた声で京哉が問う。
「昨日も言いましたけど、例えば他のグループに出会ったとして、もしそこにはリーダーがいても、それを『ズドン!』で終わりって訳じゃないんですよね?」
「そうだな。まだ半日で何とも言えんが、死者まで出した攻撃を受けてもグループの誰かが余所にいる指導者とパイプ役になって連絡を取っている気配もなかったしな」
「上手く潜入したと思ったのにハズレだったんでしょうか?」
チェーンガン搭載型だが三十ミリ口径弾は空っぽ、エンプティの表示が出ている計器盤に肘をつき京哉は溜息をついた。それをチラリと見て霧島は提案する。
「何とかして他のゲリラグループを紹介して貰うか?」
「そういう問題なのかどうかも分からなくなってきちゃいましたよ」
「ふん、今回は分からんことだらけだ」
霧島は計器盤に載った砂を払った。
「何れにせよ取り敢えずは何にでも積極参加して、様子を見るしかないだろうな」
「何にでもって、どういうことですか?」
「仮にもゲリラなんだ、それなりに今回の報復はするだろう」
「ああ、それはそうかも」
「そうしてるうちに見えてくるものがあるかも知れん」
全く期待していない霧島の口ぶりに京哉は笑った。その笑顔から霧島はふいにキスを奪う。上体を乗り出して抱き締め合い、唇の柔らかさを堪能して舌を差し入れると迎え入れたそれと絡ませ合った。互いに甘く痺れるほど吸い合って離れる。
直後コ・パイ席側のドアが控えめにノックされた。反射的に京哉は右手で銃のグリップを握り左手でドアを開ける。するとユーリンがカップを二つ持って立っていた。
「差し入れです」
「わあ、嬉しい。ありがと」
プラスチックのカップを京哉に手渡すなり、頬を染めたユーリンは駆け去る。
「見られましたかね?」
「刺激が強すぎたか」
二人は共犯者の笑みを浮かべ、地下水で淹れられた冷たいコーヒーを味わった。
「カボチャ、ねえ……」
本格的な砂漠に入ってから初めて見た灌木の緑の傍で、霧島と京哉は仕方なく服を脱ぎ始めた。生活用水を皆で汲んだあと、直径三十メートルほどの池での水浴びが許可されたのだ。
男性が先、女性が後である。故にジョセに急かされているのだった。
別に霧島はとっとと脱いで水浴びしても構わないのだが、愛しい年下の恋人が体型コンプレックスを理由に皆の前で脱ぎたがらないので付き合っているだけである。本音では霧島もそのまま隠し通して欲しかった。けれど京哉自身が水浴びしたくてうずうずしている。
既に男性陣の殆どが水に飛び込んでいた。やけに愉しそうな声が聞こえる。
結局は京哉も思い切って全てを脱いだ。勿論、霧島も傍から離れはしない。池に入ってみると地下水が湧き出して溜まった水は、想像していたより随分と冷たかった。
一度晒してしまえば皆同じ、羞恥も忘れて京哉は頭から水を被る。深い所でも一メートルと少しくらいの深さで、肌を擦ったのち潜って髪の砂を洗い流した。
「やっぱり僕だけ貧相な躰で嫌だなあ」
呟いた京哉の肌を水滴が転がってゆくのを、霧島は切れ長の目を眇めて見る。
「そんなことはない。綺麗だぞ、お前」
「忍さんこそ、美術館に飾っておきたいくらい綺麗ですよ」
「私はカボチャで結構だが、くそう、誰にも見せたくないのだがな、お前のことは」
「そう言ってくれるのは嬉しいけれど、そろそろ交代しないといけませんね」
「何だか旨そうな匂いもしてきたしな」
池から上がると肌がひりつくような日差しで途端に躰が乾いてゆく。ショルダーバッグから出した着替えを身に着け銃を吊ると、女性陣の水浴びのため男性用大天幕に入った。
大天幕の中では火が焚かれ三つの大鍋が煮立っていた。遅いブランチといったところか各々が勝手に皿に注ぎ分けては食べている。二人も皿に大鍋の中のものを盛りつけた。なるべく火から遠ざかって座り、干し肉と豆のスープをスプーンですくう。
「火、焚いててもそんなに暑くないんですね」
「居心地が良くてもこっちでは寝かせんからな。お前の寝顔は誰にも見せるものか」
「ハダカまで見られてるのに……まあ、いいですけど」
食べながら京哉が天幕の中を見渡すと、今朝方の戦闘で負傷した者が数人寝かされていた。傍で診ているのは医師だろうか。ジョセは軽傷だと言っていたが、この暑さでの銃創は命取りになりかねない。昨日村で取引した薬が役立てばいいのだがと京哉は思う。
食べ終えると外の様子を窺った。女性陣の沐浴が済んだのを見て皿を洗いに行く。皿を戻すと今度は洗濯に取り掛かった。同じく洗濯をしている男女がいる隣で衣服を揉み洗いし、霧島と二人掛かりで絞ると、背の低い灌木の茂みの上に広げて干す。
太陽は相変わらずギラギラと照りつけていてこれなら一時間もせずに乾きそうだ。
熱から逃れて大天幕にいると赤毛の大男レズリーがやってきた。
「悪いが立哨当番、受けてくれるかい」
「構わんが、何時からだ?」
「すぐで悪いが十二時から十四時。あんたらのどっちが就いてもいい」
「二人で就く。私たちの次は?」
「ああ、すまん。当番表はこいつだ」
A4くらいの紙に鉛筆書きの当番表を渡され外に出ると、オアシスを背にしてキャンプを取り囲むように配置された四駆やヘリのうち、二機ある小型ヘリの一機に案内された。
「この暑さだからな、機内でエアコンかけて見張っててくれ」
「バッテリは持つのか?」
「心配なら時々エンジンかけてくれればいい」
それでいいのか本当にと思いながらも、早速二人はセコハン軍用ヘリに乗り込む。軍用ヘリのパイロット席である右席に霧島、左のコ・パイ席に京哉が座った。冷やしすぎるとあとがつらそうなのでエアコンは弱めだ。それでも文明の風にたちまち汗が引いてゆく。
「あのう、まだ反政府ゲリラ入りして一日も経ってないのにあれですが――」
「分かっている。任務がすっ飛んでいる」
揺らめく熱砂を眺めながら霧島は京哉に応えた。やや力の抜けた声で京哉が問う。
「昨日も言いましたけど、例えば他のグループに出会ったとして、もしそこにはリーダーがいても、それを『ズドン!』で終わりって訳じゃないんですよね?」
「そうだな。まだ半日で何とも言えんが、死者まで出した攻撃を受けてもグループの誰かが余所にいる指導者とパイプ役になって連絡を取っている気配もなかったしな」
「上手く潜入したと思ったのにハズレだったんでしょうか?」
チェーンガン搭載型だが三十ミリ口径弾は空っぽ、エンプティの表示が出ている計器盤に肘をつき京哉は溜息をついた。それをチラリと見て霧島は提案する。
「何とかして他のゲリラグループを紹介して貰うか?」
「そういう問題なのかどうかも分からなくなってきちゃいましたよ」
「ふん、今回は分からんことだらけだ」
霧島は計器盤に載った砂を払った。
「何れにせよ取り敢えずは何にでも積極参加して、様子を見るしかないだろうな」
「何にでもって、どういうことですか?」
「仮にもゲリラなんだ、それなりに今回の報復はするだろう」
「ああ、それはそうかも」
「そうしてるうちに見えてくるものがあるかも知れん」
全く期待していない霧島の口ぶりに京哉は笑った。その笑顔から霧島はふいにキスを奪う。上体を乗り出して抱き締め合い、唇の柔らかさを堪能して舌を差し入れると迎え入れたそれと絡ませ合った。互いに甘く痺れるほど吸い合って離れる。
直後コ・パイ席側のドアが控えめにノックされた。反射的に京哉は右手で銃のグリップを握り左手でドアを開ける。するとユーリンがカップを二つ持って立っていた。
「差し入れです」
「わあ、嬉しい。ありがと」
プラスチックのカップを京哉に手渡すなり、頬を染めたユーリンは駆け去る。
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