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第46話
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結局はウィスキーも一杯だけで霧島はふらりと立ち上がりバスルームに向かった。
衣服を脱ぐと熱めのシャワーを頭から浴びる。シャンプーで黒髪を洗い、ボディソープで躰を泡立てヒゲを剃りながらも、じつはまだ延々と考え続けていた。
かなり早い段階で自分は某大国の思惑に気付いていた。重要な疑問が氷解したのは革命が成功してからだったとはいえ、砂嵐のゴーサインが出る前に殆ど筋書きは読めていたのだ。
終わってしまったことを後悔しているのではない。後悔せぬよう動き、今も納得しているのに変わりない。時が巻き戻っても同じ行動を取るだろうと思える。
ただ某大国の描いた画を破る方法がなかったのかと考え続けているのだ。
この自分を謀ったシナリオの存在自体が許せず、あそこまで考え及んでいたのに、あと一手が届かなかった自分が許せない。もう少しで解けそうなパズルの答えをバラされた気分だ。そんなプライドの高い子供のような考えを転がして、霧島は他から目を逸らしていた。
ふいにバスルームのドア越しに京哉の声がした。
「忍さん、長いけど大丈夫ですか?」
「ん、ああ。今出る」
バスルームを出ると下着とパジャマが洗濯乾燥機の上に置かれていた。バスタオルで躰を適当に拭くと有難く衣服を身に着けてキッチンに出て行く。
タイミングを計っていたのか黒いエプロンを着けた京哉が料理をプレートに盛りつけていた。香ばしい匂いが充満している。
匂いに誘われて霧島はまたカットグラスにウィスキーをタポタポと注いだ。
「京哉、お前も飲むか?」
「じゃあ少しだけご相伴に与ります」
幾ら飲んでも霧島は殆ど酔わない体質だが京哉はそうも行かないのでロンググラスに水割りを作って置いてやる。エプロンを外した京哉と向かい合い着席した。
行儀良く両手を合わせてから食し始める。魚の切り身が絶妙な焼き加減でバターの香りと共に食欲をそそった。
出会った頃の京哉が全く料理を知らなかったとは思えない上達ぶりである。
「さすがは私の妻だ、また料理の腕を上げたな。このトマトソースは絶品だぞ」
「有難うございます。そうして何があってもちゃんと食べてくれる貴方が好きです」
「何故か分からんが腹が立つと余計に腹が減る性分でな」
「だからってもう二杯目は早すぎます。酔わなくても肝臓に悪いでしょう?」
「だが酔えないのも不便だぞ?」
「まあ、燃費が悪いとは言えますよね」
結局霧島は四杯でストップをかけられ、空になった皿を前に手を合わせた。
二人で後片付けしてから京哉が咥え煙草で食後のインスタントコーヒーを淹れる。マグカップを手にしてリビングに移ると、何となく霧島はまたA4版のフレームに見入った。TVは消したまま二人は静かにコーヒーを味わう。
京哉はチェーンスモーク状態だがいつもは窘める霧島も今日は文句を言わず、黙って紫煙を灰色の目で追い続けた。
カップ一杯のコーヒーを飲み干すと京哉は立ち上がって言った。
「じゃあ、僕もシャワー浴びてきますね」
「ゆっくりしてこい」
暫くしてパジャマ姿で戻ってきた京哉は、霧島がソファでまたグラスを傾けているのを見て柳眉を逆立てた。中身は透明でジントニックらしい。
勢い文句を垂れようとした京哉に対し、霧島はTVボードの写真に向かってロンググラスを掲げると揺らして見せた。
「そう怒るな。あいつらと飲んでいたんだ」
「あいつらって、ハミッシュたちと?」
「そのつもりだが可笑しいか?」
「可笑しくないですよ。酌み交わす最後の杯なら僕もですね」
「ちょ、待て、京哉!」
慌てて霧島が止めたが間に合わず、京哉はグラスを奪い取るなり一気に干してしまう。だがロンググラスに七割方満たされていたのは割ってもいないジンそのもので、みるみるうちに京哉は顔を真っ赤に染めてその場にへたり込んでしまった。
「うわあ、何これ……?」
「あのな。全くお前は何でそう妙なところで短絡的なんだ?」
「だってそんなの独りで全部飲むつもりの方が変ですよう」
「いいから水を飲め水を、ほら。急性アルコール中毒を起こすぞ」
口にあてがわれたグラスの水を二杯飲んだところで霧島に抱き上げられ、寝室のベッドに直行となる。だが寝かせられてなお霧島の首に巻きつけた腕を京哉は解かない。
「幾ら私でも酔っ払いとする趣味はないのだがな」
「酔ってないもん」
酔っ払いの常套句を口にした京哉に溜息をついて霧島は追加でグラスに水を汲んできた。素直に飲んだ京哉だったがグラスをナイトテーブルに置くと、また霧島の首に抱きつく。アルコールのせいか違うのか熱く火照った頬を霧島の頬に擦りつけた。
「おい、京哉。だからだな、酔っ払いとする趣味はないと――」
「今日くらい忍さんを酔わせてあげたいんだもん!」
押し殺しながらも強い声で言うと京哉はベッド上から腕を伸ばし、枕元に腰掛けた霧島の上体を強引に引き倒す。お揃いのパジャマは黒いシルクサテンで、滑りの良い上衣を捲り上げると引き締まった腹から逞しい胸に舌を這わせた。
時折きつく吸い上げて、象牙色の滑らかな肌に所有印を穿ち甘い痛みを与える。胸の尖りを舌で転がされ霧島は呻いた。
「あ、う……っ、く」
上半身の到る所を白い手が這い回る。胸を通り鎖骨を辿った指が、霧島の上衣を掴んでボタンも外さず頭から脱がせて両袖を抜く。上から潤んだ黒い瞳が覗き込んだ。
「その気になりました?」
「ならないとでも思っているのか?」
上体だけベッドに乗っかっていた霧島はベッドに上がり直すとシーツにぺたりと座っている京哉をパジャマ越しに抱き竦める。まだ赤みの差している頬に耳朶に首筋に唇を押し当てた。心に寄り添い察してくれる年下の恋人の耳元に低く甘い声で訊く。
「気分は悪くないのか?」
「ん、平気です。もう何ともありません」
「なら……思い切りするぞ」
「いいですから、して。僕も酔わせて」
「分かった。二人で存分に酔うとしよう」
衣服を脱ぐと熱めのシャワーを頭から浴びる。シャンプーで黒髪を洗い、ボディソープで躰を泡立てヒゲを剃りながらも、じつはまだ延々と考え続けていた。
かなり早い段階で自分は某大国の思惑に気付いていた。重要な疑問が氷解したのは革命が成功してからだったとはいえ、砂嵐のゴーサインが出る前に殆ど筋書きは読めていたのだ。
終わってしまったことを後悔しているのではない。後悔せぬよう動き、今も納得しているのに変わりない。時が巻き戻っても同じ行動を取るだろうと思える。
ただ某大国の描いた画を破る方法がなかったのかと考え続けているのだ。
この自分を謀ったシナリオの存在自体が許せず、あそこまで考え及んでいたのに、あと一手が届かなかった自分が許せない。もう少しで解けそうなパズルの答えをバラされた気分だ。そんなプライドの高い子供のような考えを転がして、霧島は他から目を逸らしていた。
ふいにバスルームのドア越しに京哉の声がした。
「忍さん、長いけど大丈夫ですか?」
「ん、ああ。今出る」
バスルームを出ると下着とパジャマが洗濯乾燥機の上に置かれていた。バスタオルで躰を適当に拭くと有難く衣服を身に着けてキッチンに出て行く。
タイミングを計っていたのか黒いエプロンを着けた京哉が料理をプレートに盛りつけていた。香ばしい匂いが充満している。
匂いに誘われて霧島はまたカットグラスにウィスキーをタポタポと注いだ。
「京哉、お前も飲むか?」
「じゃあ少しだけご相伴に与ります」
幾ら飲んでも霧島は殆ど酔わない体質だが京哉はそうも行かないのでロンググラスに水割りを作って置いてやる。エプロンを外した京哉と向かい合い着席した。
行儀良く両手を合わせてから食し始める。魚の切り身が絶妙な焼き加減でバターの香りと共に食欲をそそった。
出会った頃の京哉が全く料理を知らなかったとは思えない上達ぶりである。
「さすがは私の妻だ、また料理の腕を上げたな。このトマトソースは絶品だぞ」
「有難うございます。そうして何があってもちゃんと食べてくれる貴方が好きです」
「何故か分からんが腹が立つと余計に腹が減る性分でな」
「だからってもう二杯目は早すぎます。酔わなくても肝臓に悪いでしょう?」
「だが酔えないのも不便だぞ?」
「まあ、燃費が悪いとは言えますよね」
結局霧島は四杯でストップをかけられ、空になった皿を前に手を合わせた。
二人で後片付けしてから京哉が咥え煙草で食後のインスタントコーヒーを淹れる。マグカップを手にしてリビングに移ると、何となく霧島はまたA4版のフレームに見入った。TVは消したまま二人は静かにコーヒーを味わう。
京哉はチェーンスモーク状態だがいつもは窘める霧島も今日は文句を言わず、黙って紫煙を灰色の目で追い続けた。
カップ一杯のコーヒーを飲み干すと京哉は立ち上がって言った。
「じゃあ、僕もシャワー浴びてきますね」
「ゆっくりしてこい」
暫くしてパジャマ姿で戻ってきた京哉は、霧島がソファでまたグラスを傾けているのを見て柳眉を逆立てた。中身は透明でジントニックらしい。
勢い文句を垂れようとした京哉に対し、霧島はTVボードの写真に向かってロンググラスを掲げると揺らして見せた。
「そう怒るな。あいつらと飲んでいたんだ」
「あいつらって、ハミッシュたちと?」
「そのつもりだが可笑しいか?」
「可笑しくないですよ。酌み交わす最後の杯なら僕もですね」
「ちょ、待て、京哉!」
慌てて霧島が止めたが間に合わず、京哉はグラスを奪い取るなり一気に干してしまう。だがロンググラスに七割方満たされていたのは割ってもいないジンそのもので、みるみるうちに京哉は顔を真っ赤に染めてその場にへたり込んでしまった。
「うわあ、何これ……?」
「あのな。全くお前は何でそう妙なところで短絡的なんだ?」
「だってそんなの独りで全部飲むつもりの方が変ですよう」
「いいから水を飲め水を、ほら。急性アルコール中毒を起こすぞ」
口にあてがわれたグラスの水を二杯飲んだところで霧島に抱き上げられ、寝室のベッドに直行となる。だが寝かせられてなお霧島の首に巻きつけた腕を京哉は解かない。
「幾ら私でも酔っ払いとする趣味はないのだがな」
「酔ってないもん」
酔っ払いの常套句を口にした京哉に溜息をついて霧島は追加でグラスに水を汲んできた。素直に飲んだ京哉だったがグラスをナイトテーブルに置くと、また霧島の首に抱きつく。アルコールのせいか違うのか熱く火照った頬を霧島の頬に擦りつけた。
「おい、京哉。だからだな、酔っ払いとする趣味はないと――」
「今日くらい忍さんを酔わせてあげたいんだもん!」
押し殺しながらも強い声で言うと京哉はベッド上から腕を伸ばし、枕元に腰掛けた霧島の上体を強引に引き倒す。お揃いのパジャマは黒いシルクサテンで、滑りの良い上衣を捲り上げると引き締まった腹から逞しい胸に舌を這わせた。
時折きつく吸い上げて、象牙色の滑らかな肌に所有印を穿ち甘い痛みを与える。胸の尖りを舌で転がされ霧島は呻いた。
「あ、う……っ、く」
上半身の到る所を白い手が這い回る。胸を通り鎖骨を辿った指が、霧島の上衣を掴んでボタンも外さず頭から脱がせて両袖を抜く。上から潤んだ黒い瞳が覗き込んだ。
「その気になりました?」
「ならないとでも思っているのか?」
上体だけベッドに乗っかっていた霧島はベッドに上がり直すとシーツにぺたりと座っている京哉をパジャマ越しに抱き竦める。まだ赤みの差している頬に耳朶に首筋に唇を押し当てた。心に寄り添い察してくれる年下の恋人の耳元に低く甘い声で訊く。
「気分は悪くないのか?」
「ん、平気です。もう何ともありません」
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