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第47話(BL特有シーン・回避可)
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膝立ちで華奢な躰を跨いだ霧島は京哉のパジャマのボタンを器用に片手で外した。もう一方の手で腹から胸に白くきめ細かな肌を愛撫し始めている。
「んっあっ、ふ……忍さん」
「何だ、どうした?」
相変わらず怜悧さを感じさせる涼しい表情だが京哉にだけに分かる優しい微笑みが頬に漂い、覗き込む灰色の目にも浮かんでいた。そんな霧島に京哉は白状する。
「もう、こんなになっちゃって……僕、少し恥ずかしいかも」
薄地のゆったりとした下衣は京哉の躰の変化をくっきりと露わにしていた。
「隠すな、綺麗だぞ。お前が恥ずかしいなら私はどうする、こんなだぞ」
京哉の上体を支えて上衣の袖を抜かせ、下着ごと下衣も脱がせた霧島は自分も潔く全てを晒す。躰の中心は既に勃ち上がり切っていた。
反り返った己を京哉に見せつつベッドのヘッドボードに置いてあるブレナムブーケを胸に一吹きする。
「はあっ、いい香り……その香り、僕にも下さい」
「ああ。まずは匂いからお前にやる」
身を倒した霧島は京哉の華奢な躰と己の躰を重ねた。すると霧島のものが京哉の太腿に当たり、京哉のものは霧島の引き締まった腹に当たって、互いに擦れて甘い痛みが湧く。
愛しい男の重みを全身で受け止めながら京哉はこの上ない安堵を得ていた。
それと同時に躰のありとあらゆる箇所を肌をゆるゆると擦られ、そこからもたらされる快感が波紋のように広がり、腰に疼きが溜まってゆく。
優しく穏やかな快感に京哉は目を瞑った。
「あっふ、あっ、ああん……っん、あうっ!」
胸の尖りを口に含まれ、舌で転がされて甘噛みされ、思わず鋭い喘ぎを洩らす。そんな京哉の反応を愉しみながら霧島は両方の尖りを丹念に舐めねぶり、薄い肩に顔を埋めた。
華奢な鎖骨から首筋までに舌を這わせる。さっきの仕返しとばかりに鎖骨の下を唇で挟むと強く吸い上げ、幾つも自分の証しを赤く濃く刻み込んだ。
京哉の声がトーンを上げる。
「あぅんっ、はあっ……あぅんっ!」
「もう、ここまで感じているのか」
上半身をまさぐっていた手を下降させて熱いものを握ると細い躰が跳ねた。ゆったりとしたリズムで扱きだす。更に張り詰めて京哉の吐息が浅く速くなった。
「だめ、そんなに、しない、で……はぁんっ!」
「酔っているからか、すごく敏感だな」
耳元で低く甘く囁くと背に回された手に力がこもる。今は見開かれた京哉の目には潤みと情欲が溢れそうに湛えられていた。片手が霧島の黒髪を掻き乱す。
引き寄せられるままに霧島は荒々しく口づけた。唇を捩り合わせ舌を絡ませて唾液を吸い、口内を蹂躙する。
「んぅ、ぅうん……んんっ……ぅうっ、はあっ」
肩で息をつく京哉の上から霧島は身を起こした。右手指を自らの口に含んでたっぷりの唾液で濡らすと、京哉の先端から溢れ出た蜜も指に絡める。霧島は京哉の膝の間に割って入った。
更に腰の下に枕を押し込む。羞恥から本能的に閉じようとする脚を押さえつけ、再び広げさせてひくつく敏感な処をじっくりと観察した。
「ああん、忍さん、そんな、やだっ……あっふ!」
「だめだ、もっと私に見せてくれ、私だけに……綺麗だな」
「嘘、そんな……もう、や、あん、恥ずかしい、許して!」
「嘘なんか吐かん。もう何度私のこれを受け入れてきたか分からんのに、お前は本当に変わらんな。まっさらのようで目茶苦茶に私を刻み付けたくなる。どうやって私を締めつけるんだ? なあ、もっと恥ずかしいお前を見せつけてくれ……ああ、私は堪らなく感じているぞ」
全てを晒した京哉はあられもない姿態をとらされて、口では拒否しながらも気が遠くなるほど恥ずかしい自分を乞われるままに見せる。
自身でも見えないだけに怖さが余計に羞恥を煽っていた。でも今日は年上の愛し人をとことん酔わせると、二人で存分に酔うと決めたのだ。
羞恥は期待も呼び起こして黒い瞳が潤む。
そして霧島が長い指を触れさせた時、京哉のそこは指先を捉えて吸い込むような動きをした。もう泣きたいくらい京哉は恥ずかしかったが、霧島は愛しげに微笑んで挿し入れてくれる。
京哉を傷つけないよう普段から深爪して整えた指先で内襞を擦り上げられると、煽られ続けていた京哉は快感で思考が真っ白になった。
既に欲望に素直になった躰は勝手に細い腰を浮かせ、淫らに揺らめき始める。
「ああんっ、そこ……いい、はぅん!」
一方で霧島は羞恥の枷から解き放った京哉の躰があまりに素直なので、驚くと共に快感に大きな期待を抱き、早くそれを得たくて夢中になっていた。
狭い入り口を緩めるのも容易で複数の指を挿れられるまであっという間だった。白く華奢な躰が数指を咥え込んでは押し出し、また咥え込んで巻き付く様は淫ら極まりない。
絶え間なく響いている甘い声も京哉からの攻めで、霧島は徐々に余裕を失くしてゆく。淫らな水音がし始めると性急に指を抜いた。快感が途切れて不満を表した細い躰に霧島は先端から蜜を溢れさせている己をあてがう。
二人して普段よりも早く、そして我を忘れるほど強くあの快感を得たい、酔いたい思いでいっぱいだった。
「京哉、入れてくれるか?」
「お願い、我慢できないよ……あっ、ああっ、あぅんっ!」
「うっ……っく――」
先を食い込ませて半ばまで挿入した途端に締めつけられ、霧島は思わず残りを根元まで一息に突き入れてしまっていた。己にも痛みが走って呻き京哉の躰を心配する。
黒い瞳はきつく閉じられて見えず目尻からひとすじの涙が零れていた。
身を埋めたまま上体を倒す。傍で息遣いを聞き涙を指で拭き取ると舐め取って、目を瞑ったままの京哉を窺った。
「すまん、京哉。痛かっただろう?」
「ん……平気だから、動いて。突いて、酔わせて」
返事の代わりに霧島はゆるゆると腰をスライドさせ始める。やがて律動は力強く激しくなって細く白い躰を容赦なく揺らしだした。それでも変わらず京哉は霧島を閉じ込めて離さない。きつく締めつけてくる。
先程の霧島の言葉通りに、まるでまっさらな躰をこじ開けてでもいるようだった。堪らず霧島は呻きと共に声を押し出した。
「っく、京哉、少しでいい、力を抜いてくれ」
「んんぅ、無理、です、はうっ……いい、から、もっと、目茶苦茶にして!」
「うっく……ならば本気で覚悟しろ!」
これまでも激しかった律動がもっと荒々しくなる。きつすぎるそこを霧島は半ば強引に貫いては掻き回しては引き抜き、また突き入れ始めた。霧島がスライドさせるたびに容赦なく収め切って躰同士を擦り合わせるように捩って抉る。
上下感覚も失くすほど京哉は容赦なく細い躰を揺らされた。強すぎる快感に二人は酔い痴れる。思い切り擦り合って快感を与え合い、叫ぶように呼び合った。
「忍さん、あうっ……すご、い……堪んない、忍さん!」
「っく、私も、堪らん……京哉、私の京哉!」
細い躰にのしかかって霧島は京哉を深く深く貫き続けた。いやらしい粘性の水音と京哉の切れ切れな声とに追い上げられながら、何度も繰り返し叩きつけるように突き上げる。京哉は首を振って髪を乱した。零れる涙が枕に染みを作る。
霧島の背に回された手が爪を立てて血が滲みそうなほど掻かれた。その痛みすら甘やかな誘いとなって霧島の攻めを更に激しくさせる。蕩けた場所を抉り掻き回した。
容赦のない攻めに京哉は腕を伸ばすと霧島にしがみついて訴える。
「忍さん、僕、もう……だめ、かも――」
「私も、一緒に、いかせてくれ!」
体内が破れそうなほど京哉は霧島が膨れ上がるのを感じた。その形までくっきりと刻み込まれた時、これ以上はあるまいと思っていた快感の波が信じがたいまでに昂ぶって二人を襲う。耐えきれなくなって京哉は叫び懇願し、解放した。
「お願い、忍さん、早く……早くきて、あああんっ!」
「――あ……っく!」
勢い良く京哉は自らの喉元にまで欲望を放つ。きつく巻きつかれ締めつけられていた霧島も京哉が解放したことで細い躰の奥深くに爆ぜさせていた。京哉は全身から力が抜けてしまってパタリとシーツに両手を落とす。
だが霧島はまだ京哉から去らない。熱いままで粘膜を押し広げていた。愛する男を閉じ込めたまま京哉は酷く綺麗に微笑む。
「いいですよ、忍さん。好きなだけ、僕で酔って……こんなのは嫌い?」
そう言って京哉は霧島の腕を引き寄せると勢いでベッドに押し倒し、自分は逞しく鍛えられた躰に跨った。勢い抜けた熱い霧島を掴んで自分に押し当てる。そのまま腰を落とした。反り返った太い楔で我が身をゆっくり貫きながら首を傾げる。
「嫌いな訳ないだろう。大好きだ」
「じゃあ、頂戴……忍さん、あっ、あっ……はぁんっ!」
「くうっ、京哉、京哉……っく!」
待てずに途中から細い腰をひと息に落とし、霧島の上に座り込むようにして全てを収めた京哉は、自ら穿った楔に貫かれて暫し動けない。
しかし霧島の方が我慢も限界で力強く、そして激しく腰を突き上げ始める。思い切り突き上げては縦に横にと小刻みに巧みに貫き揺らした。
反った霧島が京哉により強く当たって強烈な快感を生む。
「京哉、すごくいい、堪らない!」
「すごく硬い、忍さんが熱いよ……気持ちいい、あぅんっ!」
いつしか二人は両手の指を絡ませ、上下から躰を激しくぶつけ合っていた。一層深くまで霧島が届き、京哉はあまりの快感に全てを忘れて身を揺らす。
「はぅんっ! 僕を、忍さんの形にしていいから……ああんっ!」
「そうか、私の形にか……それならば遠慮なくするからな!」
激しいというより荒っぽくも強引な突き上げられ方をされて、京哉は悲鳴のような高い喘ぎを洩らした。まともにつけなくなる。もう自ら腰を浮かせることもできず、京哉は身を倒して霧島の汗ばんだ逞しい躰に縋りついていた。
掴んだ霧島の腕に幾重も爪痕をつける。すぐ傍から霧島が吐息を乱れさせながら訊いてきた。
「うっ、くっ……京哉、本当に、大丈夫、なのか?」
「大、丈夫、だから……すごくいい、擦れて……あっ、ふ、もっと――」
「そんな顔をしたら、私は……くそう!」
もう抑えることができずに霧島は細い躰を掻き抱く。すくい上げた京哉を跪いた自分の上に乗せ、跨らせて真下から貫いた。苦しいくらい奥まで届かされ思うさま揺らされる。
強烈な攻めに京哉は痛みを感じていたが、あまりに快感が強すぎて危険だと思えない。ただただ意識を保つために悲鳴じみた声で叫んだ。
「ああっ、そんな、ふか、い……忍さん、はぅんっ!」
「京哉、京哉っ! 気持ち良すぎて、止められない!」
激しく霧島は更に奥まで突き上げた。京哉は涙を零しながら霧島の象牙色の肌に縋りつくのみだ。霧島が理性などとっくにとばしているのは京哉にも分かっていた。思い切り掻き混ぜられ、普段は届かない処まで抉られて朦朧とする。
喉から悲鳴じみた喘ぎが洩れていたが、躰は反応して深く挿し貫かれた腰が悶えた。
「い、やあ……忍さん、や、ああんっ!」
「本当に、嫌なのか?」
「あふっ、いや、止めないで……思い切りして、止めないで……あうんっ!」
逞しい躰に縋りつきながら京哉は苦しさと怖くなるくらいの快感に晒されている。揺すり上げられ、突き上げられるたびに気が遠くなり、また快感に引き戻された。
唐突に疼きが突き上がってきて霧島の腹にぱたぱたと熱の塊をぶつけている。同時に抜かぬまま霧島にたっぷりと注ぎ込まれた。けれど霧島はまだ許そうとしない。
自分を止められない霧島は軽い京哉を持ち上げ、突き上げると同時に京哉を貫く危険すぎる行為に至ってしまう。淫ら極まりない水音を立て、霧島は京哉の粘膜から己を離れてしまう寸前まで引き抜いた。
京哉が閉じ込めきれない欲望の残滓が糸を引いてシーツに零れる。次には突き立てた己の上に京哉を落として熱く迸らせた。
「忍さん、だめ、だめ、良すぎて……ああん、すごすぎ、はぁんっ!」
「だめだ、京哉……止められない、私を止めてくれ……壊してしまう!」
叫びつつ霧島は激しい攻めを止めようとしなかった。白く華奢な躰に溺れきってしまっていた。京哉は京哉で快感に狂わされ、こうして酔い痴れていれば霧島もきっと何もかも忘れていられるのだと想い、それなら壊されてもいいと本気で思っていた。
もう何度いかされたか京哉は分からなくなっていた。
けれど京哉は霧島の激情が愛しくてならない。誰よりもプライドの高い男が自分にはのめり込んで我を忘れてくれる。理性を吹き飛ばすほど夢中になってくれるのだ。霧島とブレナムブーケの匂いに酔いながら、愛し人をここまで酔わせる自分を誇らしく思う。
見上げると前髪から汗を滴らせる霧島は凄絶なまでの色気を立ち上らせていた。そんな男をいつまでも見つめていたい、何処までも応えて酔わせ続けてやりたいと思ったのに、意識を保つために喘ぐ声も既に嗄れてしまっている。
おそらくそんな風に色々と思考の半分で冷静に考え始めた時点で既に限界だったのだ。京哉は朦朧としたまま身を振り回され、ぼんやりと自分を呼ぶ声を聞いていた。
「京哉、京哉……愛している!」
やがてはその声も遠ざかり、京哉は心地良くも白い闇に意識を融かしてゆく――。
「んっあっ、ふ……忍さん」
「何だ、どうした?」
相変わらず怜悧さを感じさせる涼しい表情だが京哉にだけに分かる優しい微笑みが頬に漂い、覗き込む灰色の目にも浮かんでいた。そんな霧島に京哉は白状する。
「もう、こんなになっちゃって……僕、少し恥ずかしいかも」
薄地のゆったりとした下衣は京哉の躰の変化をくっきりと露わにしていた。
「隠すな、綺麗だぞ。お前が恥ずかしいなら私はどうする、こんなだぞ」
京哉の上体を支えて上衣の袖を抜かせ、下着ごと下衣も脱がせた霧島は自分も潔く全てを晒す。躰の中心は既に勃ち上がり切っていた。
反り返った己を京哉に見せつつベッドのヘッドボードに置いてあるブレナムブーケを胸に一吹きする。
「はあっ、いい香り……その香り、僕にも下さい」
「ああ。まずは匂いからお前にやる」
身を倒した霧島は京哉の華奢な躰と己の躰を重ねた。すると霧島のものが京哉の太腿に当たり、京哉のものは霧島の引き締まった腹に当たって、互いに擦れて甘い痛みが湧く。
愛しい男の重みを全身で受け止めながら京哉はこの上ない安堵を得ていた。
それと同時に躰のありとあらゆる箇所を肌をゆるゆると擦られ、そこからもたらされる快感が波紋のように広がり、腰に疼きが溜まってゆく。
優しく穏やかな快感に京哉は目を瞑った。
「あっふ、あっ、ああん……っん、あうっ!」
胸の尖りを口に含まれ、舌で転がされて甘噛みされ、思わず鋭い喘ぎを洩らす。そんな京哉の反応を愉しみながら霧島は両方の尖りを丹念に舐めねぶり、薄い肩に顔を埋めた。
華奢な鎖骨から首筋までに舌を這わせる。さっきの仕返しとばかりに鎖骨の下を唇で挟むと強く吸い上げ、幾つも自分の証しを赤く濃く刻み込んだ。
京哉の声がトーンを上げる。
「あぅんっ、はあっ……あぅんっ!」
「もう、ここまで感じているのか」
上半身をまさぐっていた手を下降させて熱いものを握ると細い躰が跳ねた。ゆったりとしたリズムで扱きだす。更に張り詰めて京哉の吐息が浅く速くなった。
「だめ、そんなに、しない、で……はぁんっ!」
「酔っているからか、すごく敏感だな」
耳元で低く甘く囁くと背に回された手に力がこもる。今は見開かれた京哉の目には潤みと情欲が溢れそうに湛えられていた。片手が霧島の黒髪を掻き乱す。
引き寄せられるままに霧島は荒々しく口づけた。唇を捩り合わせ舌を絡ませて唾液を吸い、口内を蹂躙する。
「んぅ、ぅうん……んんっ……ぅうっ、はあっ」
肩で息をつく京哉の上から霧島は身を起こした。右手指を自らの口に含んでたっぷりの唾液で濡らすと、京哉の先端から溢れ出た蜜も指に絡める。霧島は京哉の膝の間に割って入った。
更に腰の下に枕を押し込む。羞恥から本能的に閉じようとする脚を押さえつけ、再び広げさせてひくつく敏感な処をじっくりと観察した。
「ああん、忍さん、そんな、やだっ……あっふ!」
「だめだ、もっと私に見せてくれ、私だけに……綺麗だな」
「嘘、そんな……もう、や、あん、恥ずかしい、許して!」
「嘘なんか吐かん。もう何度私のこれを受け入れてきたか分からんのに、お前は本当に変わらんな。まっさらのようで目茶苦茶に私を刻み付けたくなる。どうやって私を締めつけるんだ? なあ、もっと恥ずかしいお前を見せつけてくれ……ああ、私は堪らなく感じているぞ」
全てを晒した京哉はあられもない姿態をとらされて、口では拒否しながらも気が遠くなるほど恥ずかしい自分を乞われるままに見せる。
自身でも見えないだけに怖さが余計に羞恥を煽っていた。でも今日は年上の愛し人をとことん酔わせると、二人で存分に酔うと決めたのだ。
羞恥は期待も呼び起こして黒い瞳が潤む。
そして霧島が長い指を触れさせた時、京哉のそこは指先を捉えて吸い込むような動きをした。もう泣きたいくらい京哉は恥ずかしかったが、霧島は愛しげに微笑んで挿し入れてくれる。
京哉を傷つけないよう普段から深爪して整えた指先で内襞を擦り上げられると、煽られ続けていた京哉は快感で思考が真っ白になった。
既に欲望に素直になった躰は勝手に細い腰を浮かせ、淫らに揺らめき始める。
「ああんっ、そこ……いい、はぅん!」
一方で霧島は羞恥の枷から解き放った京哉の躰があまりに素直なので、驚くと共に快感に大きな期待を抱き、早くそれを得たくて夢中になっていた。
狭い入り口を緩めるのも容易で複数の指を挿れられるまであっという間だった。白く華奢な躰が数指を咥え込んでは押し出し、また咥え込んで巻き付く様は淫ら極まりない。
絶え間なく響いている甘い声も京哉からの攻めで、霧島は徐々に余裕を失くしてゆく。淫らな水音がし始めると性急に指を抜いた。快感が途切れて不満を表した細い躰に霧島は先端から蜜を溢れさせている己をあてがう。
二人して普段よりも早く、そして我を忘れるほど強くあの快感を得たい、酔いたい思いでいっぱいだった。
「京哉、入れてくれるか?」
「お願い、我慢できないよ……あっ、ああっ、あぅんっ!」
「うっ……っく――」
先を食い込ませて半ばまで挿入した途端に締めつけられ、霧島は思わず残りを根元まで一息に突き入れてしまっていた。己にも痛みが走って呻き京哉の躰を心配する。
黒い瞳はきつく閉じられて見えず目尻からひとすじの涙が零れていた。
身を埋めたまま上体を倒す。傍で息遣いを聞き涙を指で拭き取ると舐め取って、目を瞑ったままの京哉を窺った。
「すまん、京哉。痛かっただろう?」
「ん……平気だから、動いて。突いて、酔わせて」
返事の代わりに霧島はゆるゆると腰をスライドさせ始める。やがて律動は力強く激しくなって細く白い躰を容赦なく揺らしだした。それでも変わらず京哉は霧島を閉じ込めて離さない。きつく締めつけてくる。
先程の霧島の言葉通りに、まるでまっさらな躰をこじ開けてでもいるようだった。堪らず霧島は呻きと共に声を押し出した。
「っく、京哉、少しでいい、力を抜いてくれ」
「んんぅ、無理、です、はうっ……いい、から、もっと、目茶苦茶にして!」
「うっく……ならば本気で覚悟しろ!」
これまでも激しかった律動がもっと荒々しくなる。きつすぎるそこを霧島は半ば強引に貫いては掻き回しては引き抜き、また突き入れ始めた。霧島がスライドさせるたびに容赦なく収め切って躰同士を擦り合わせるように捩って抉る。
上下感覚も失くすほど京哉は容赦なく細い躰を揺らされた。強すぎる快感に二人は酔い痴れる。思い切り擦り合って快感を与え合い、叫ぶように呼び合った。
「忍さん、あうっ……すご、い……堪んない、忍さん!」
「っく、私も、堪らん……京哉、私の京哉!」
細い躰にのしかかって霧島は京哉を深く深く貫き続けた。いやらしい粘性の水音と京哉の切れ切れな声とに追い上げられながら、何度も繰り返し叩きつけるように突き上げる。京哉は首を振って髪を乱した。零れる涙が枕に染みを作る。
霧島の背に回された手が爪を立てて血が滲みそうなほど掻かれた。その痛みすら甘やかな誘いとなって霧島の攻めを更に激しくさせる。蕩けた場所を抉り掻き回した。
容赦のない攻めに京哉は腕を伸ばすと霧島にしがみついて訴える。
「忍さん、僕、もう……だめ、かも――」
「私も、一緒に、いかせてくれ!」
体内が破れそうなほど京哉は霧島が膨れ上がるのを感じた。その形までくっきりと刻み込まれた時、これ以上はあるまいと思っていた快感の波が信じがたいまでに昂ぶって二人を襲う。耐えきれなくなって京哉は叫び懇願し、解放した。
「お願い、忍さん、早く……早くきて、あああんっ!」
「――あ……っく!」
勢い良く京哉は自らの喉元にまで欲望を放つ。きつく巻きつかれ締めつけられていた霧島も京哉が解放したことで細い躰の奥深くに爆ぜさせていた。京哉は全身から力が抜けてしまってパタリとシーツに両手を落とす。
だが霧島はまだ京哉から去らない。熱いままで粘膜を押し広げていた。愛する男を閉じ込めたまま京哉は酷く綺麗に微笑む。
「いいですよ、忍さん。好きなだけ、僕で酔って……こんなのは嫌い?」
そう言って京哉は霧島の腕を引き寄せると勢いでベッドに押し倒し、自分は逞しく鍛えられた躰に跨った。勢い抜けた熱い霧島を掴んで自分に押し当てる。そのまま腰を落とした。反り返った太い楔で我が身をゆっくり貫きながら首を傾げる。
「嫌いな訳ないだろう。大好きだ」
「じゃあ、頂戴……忍さん、あっ、あっ……はぁんっ!」
「くうっ、京哉、京哉……っく!」
待てずに途中から細い腰をひと息に落とし、霧島の上に座り込むようにして全てを収めた京哉は、自ら穿った楔に貫かれて暫し動けない。
しかし霧島の方が我慢も限界で力強く、そして激しく腰を突き上げ始める。思い切り突き上げては縦に横にと小刻みに巧みに貫き揺らした。
反った霧島が京哉により強く当たって強烈な快感を生む。
「京哉、すごくいい、堪らない!」
「すごく硬い、忍さんが熱いよ……気持ちいい、あぅんっ!」
いつしか二人は両手の指を絡ませ、上下から躰を激しくぶつけ合っていた。一層深くまで霧島が届き、京哉はあまりの快感に全てを忘れて身を揺らす。
「はぅんっ! 僕を、忍さんの形にしていいから……ああんっ!」
「そうか、私の形にか……それならば遠慮なくするからな!」
激しいというより荒っぽくも強引な突き上げられ方をされて、京哉は悲鳴のような高い喘ぎを洩らした。まともにつけなくなる。もう自ら腰を浮かせることもできず、京哉は身を倒して霧島の汗ばんだ逞しい躰に縋りついていた。
掴んだ霧島の腕に幾重も爪痕をつける。すぐ傍から霧島が吐息を乱れさせながら訊いてきた。
「うっ、くっ……京哉、本当に、大丈夫、なのか?」
「大、丈夫、だから……すごくいい、擦れて……あっ、ふ、もっと――」
「そんな顔をしたら、私は……くそう!」
もう抑えることができずに霧島は細い躰を掻き抱く。すくい上げた京哉を跪いた自分の上に乗せ、跨らせて真下から貫いた。苦しいくらい奥まで届かされ思うさま揺らされる。
強烈な攻めに京哉は痛みを感じていたが、あまりに快感が強すぎて危険だと思えない。ただただ意識を保つために悲鳴じみた声で叫んだ。
「ああっ、そんな、ふか、い……忍さん、はぅんっ!」
「京哉、京哉っ! 気持ち良すぎて、止められない!」
激しく霧島は更に奥まで突き上げた。京哉は涙を零しながら霧島の象牙色の肌に縋りつくのみだ。霧島が理性などとっくにとばしているのは京哉にも分かっていた。思い切り掻き混ぜられ、普段は届かない処まで抉られて朦朧とする。
喉から悲鳴じみた喘ぎが洩れていたが、躰は反応して深く挿し貫かれた腰が悶えた。
「い、やあ……忍さん、や、ああんっ!」
「本当に、嫌なのか?」
「あふっ、いや、止めないで……思い切りして、止めないで……あうんっ!」
逞しい躰に縋りつきながら京哉は苦しさと怖くなるくらいの快感に晒されている。揺すり上げられ、突き上げられるたびに気が遠くなり、また快感に引き戻された。
唐突に疼きが突き上がってきて霧島の腹にぱたぱたと熱の塊をぶつけている。同時に抜かぬまま霧島にたっぷりと注ぎ込まれた。けれど霧島はまだ許そうとしない。
自分を止められない霧島は軽い京哉を持ち上げ、突き上げると同時に京哉を貫く危険すぎる行為に至ってしまう。淫ら極まりない水音を立て、霧島は京哉の粘膜から己を離れてしまう寸前まで引き抜いた。
京哉が閉じ込めきれない欲望の残滓が糸を引いてシーツに零れる。次には突き立てた己の上に京哉を落として熱く迸らせた。
「忍さん、だめ、だめ、良すぎて……ああん、すごすぎ、はぁんっ!」
「だめだ、京哉……止められない、私を止めてくれ……壊してしまう!」
叫びつつ霧島は激しい攻めを止めようとしなかった。白く華奢な躰に溺れきってしまっていた。京哉は京哉で快感に狂わされ、こうして酔い痴れていれば霧島もきっと何もかも忘れていられるのだと想い、それなら壊されてもいいと本気で思っていた。
もう何度いかされたか京哉は分からなくなっていた。
けれど京哉は霧島の激情が愛しくてならない。誰よりもプライドの高い男が自分にはのめり込んで我を忘れてくれる。理性を吹き飛ばすほど夢中になってくれるのだ。霧島とブレナムブーケの匂いに酔いながら、愛し人をここまで酔わせる自分を誇らしく思う。
見上げると前髪から汗を滴らせる霧島は凄絶なまでの色気を立ち上らせていた。そんな男をいつまでも見つめていたい、何処までも応えて酔わせ続けてやりたいと思ったのに、意識を保つために喘ぐ声も既に嗄れてしまっている。
おそらくそんな風に色々と思考の半分で冷静に考え始めた時点で既に限界だったのだ。京哉は朦朧としたまま身を振り回され、ぼんやりと自分を呼ぶ声を聞いていた。
「京哉、京哉……愛している!」
やがてはその声も遠ざかり、京哉は心地良くも白い闇に意識を融かしてゆく――。
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そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
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