【完結】リライト成功!〜クズ王子と悪役令嬢は、偽聖女と底辺兵士と共に、最低最悪のシナリオを書き換える〜

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第二章 新たなる力と仲間

32.強欲な商人の強引な商法

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 32.強欲な商人の強引な商法

「おかしいですね、こんなに出現するなんて」
 律義で親切な青年商人ハンス君が
 回復効果のある飲み水を差し出しながら首をかしげる。
 俺はありがたく受け取って飲んだ。

「不自然なのは数だけじゃないわ。
 本来、敵対しあう種類の魔獣が同時に出るなんて」
 エリザベートが言う通りだ。

 例えば捕食の関係であるウサギとキツネが一緒に飛び出てきたり、
 トラとライオンに同時に襲われる、なんてことはないだろう。
 これが、この街道では起こっているのだ。

「まあ間違いなく、こいつらは誘い出されたってことだ」
 進むうちに気が付いたのだ。

 漂う腐肉が焼ける臭いや煙。
 時おり遙か前方で鳴り響く笛の根。
 または点滅する光。

が、”街道を通る時のタブー”をことごとく実施してるな」
 俺はそう言って、馬車の上から街道の先を眺める。
 こうして見ているだけでも、
 ウジャウジャと魔獣が現れてくるのが見える。

 しかし俺は思わず笑みがこぼれてしまう。
 ずっと待っていた地形を見つけたから。

「エリザベート、休めたか?」
「ええ、大丈夫よ」
 まあ頑張り屋の彼女は、絶対に弱音を吐いたりしないのだが。

 俺は横に立つ彼女に言う。
「見ろ。ここからは当分、直進の道になる」
「そうね、ずっと曲がりくねった道だったのが……じゃあ!」

 俺が彼女にうなずくと、エリザベートはぱあっと嬉しそうに笑い。
、やって良いのね?」
 俺は御者席から先に降りて、彼女に手を差し出して言う。
「ああ、頼むよ…最大級に補助つけるからさ」

 そうして彼女は道の真ん中で構え、俺はその背後に立つ。

「大丈夫です。人の姿は見えません」
 馬車の上に立ったジェラルドが叫んだ。
 俺は”レベル9の階乗”の攻撃力を、エリザベートに付加する。
 エリザベートの全身がぶわっと発光する。

 エリザベートは少しながら
 片手を前に伸ばし、手のひらを正面に向けて。

 そして道へ真っ直ぐに放出したのだ。
 ”強化された炎の槍ファイヤーランス”、またの名を”なんちゃって煉獄”。

 手の平の真ん中から吹き出した深紅の光線は
 大蛇グローツラングを丸焼きにした時と同じく、
 2mに近い幅をキープしつつ、回転しながら直進の道を進んでいった。
 そしてそこにいた魔獣や魔物は、瞬時に消し炭と化していく。

 うーん、やっぱりスゴイな。
 って、感心してる場合じゃねえ!

 振り返ったエリザベートの腕をつかみ、
 俺は馬車へと走り出した。
 そして荷台に乗り込むと、ジェラルドに叫ぶ。

「いいぞ! 最高速度で走れ!」
 馬のいななきがひびき、俺たちの馬車は走り出した。

 煙と、焼けた魔獣の出す嫌な臭いを吸い込みながら
 俺たちはその道をばく進したのだ。
 何十メートル、何百メートル先へと。

 そしてとうとう、魔獣がとぎれる場所へとたどり着く。
 そこにいたのはもちろん。

 俺は街道横の獣道にいた犯人そいつに声をかけた。
「やっぱお前か。強欲もここまで来たら職人レベルだな」

 俺たちが食事している間に小型の馬車で獣道を進み、
 俺たちがなかなか進めないように、
 ”街道のタブー魔獣寄せの方法”しながら先を急いだ犯人。

 そいつは目をまんまるくしながら俺たちを見ていた。

「な! なっ、なんでいきなりここまで来れたんだ!?」
 そう言って強欲な商人クピダスは信じられないものを見るように
 ところどころ焼け焦げた街道をぼうぜんと眺めている。

 街道にあふれる魔獣が、煙や匂い、
 音などで誘い出されていることには気付いていた。
 その犯人が、俺たちに先を急がせた
 あの性悪商人クピダスだということも。

 ”陸の孤島”であるガウールは、
 どうやら医者と薬が不足しているらしい。
 だからクピダスはそれにつけこんで、
 薬草を法外な高値で売りつけようと思っているのだ。

 しかし薬草は萎れてダメになりそうな上、
 まっとうな商人であるハンスが
 ”自分は正規の値段で売る!”と宣言したために
 彼らに先んじて進む必要性にかられたのだろう。

「こんな大技使える奴が、あんなチマチマ戦うなんて……」
 小さな馬車の御者席に座ったまま、クピダスは悔しそうに言う。

 チマチマ上等じゃねえか。

「旦那様、もうおしまいです!」
 俺たちの後ろから現れた従者らしき男が、真っ青な顔で叫ぶ。

 自分の主人が犯人であることを知っていたのだろう。
 他の荷物を大きな馬車に乗せて従者に預け、
 クピダス自身は小さな荷馬車で薬草のみを運んだのだ。

 俺はうなずき、クピダスに言い渡す。
「その通り。お前のやったことは犯罪だよ」
「言いがかりは止めてもらおう。証拠がないだろ?」

 そう言った後、何が面白いのかヒヒヒと笑って
「俺は魔獣を避けて獣道を進んでいただけだ。
 あまりにも失礼なことを言うなら慰謝料を要求するぞ?」
 クピダスは勝ち誇ったように返す。

「まあ、その馬車の荷物を改めれば、
 すぐにでも魔笛や焼けた腐肉が出てくるだろう」

 そう言って近づく俺に向かって
 クピダスは苦虫を嚙み潰したような顔で怒鳴ってきた。
「うるさい! お前のような若造に商売の何がわか……」

 急に日光が遮られ、辺りが暗くなった。
 それと同時にジェラルドが叫ぶ。
「上から狙っています! 伏せてください!」

 ドラゴンの頭、コウモリの羽、鷲のような足。
 魔獣ワイバーンが空から現れたのだ。
 何かに狙いをつけたかのように頭上を旋回している。
 小型だが、油断はできない。

 その禍々しい姿を見て、クピダスは恐怖の表情となり
 とっさに焼けた腐肉をこちらに向かってほおり投げてきた!
 ……やっぱお前じゃねえか!

 しかしワイバーンはこちらには向かわず、
 旋回する輪の直径を狭めていく。
 その輪の中心点に何があるか気が付き、俺はクピダスに叫んだ!

「狙いは薬草だ! 荷馬車から離れろ!」
「そうよ! ワイバーンは香りの強い草を好んで食べるわ!」
 エリザベートも声をあげる。

 それを聞いたクピダスは大慌てで荷馬車から降り、
 こちらに向かって転がるように向かってきた。

 急降下で降りてきたワイバーンは
 荷馬車の荷台に積まれた袋を両足てガッチリとつかみ、
 再び飛び上がろうとする。
 しかし重すぎて、中空で羽をばたつかせるだけだった。

 クピダスはそれを見て、俺たちに怒鳴った。
「おい! 何を見ている、さっさと倒せ!
 積み荷を奪わせるな、グズでのろまな奴らめ!」

「……なんでその物言いで、助けてもらえると思うんだ?」
 俺の返事に、クピダスはぐっ、と言葉に詰まる。

「今、私の心はワイバーンを応援する気持ちでいっぱいです」
 フィオナも不機嫌そうにそうつぶやく。

 クピダスは唾を吐き、俺たちに向かって叫ぶ。
「あのワイバーンを倒すのはいくらで請け負う?
 いくら出せばいい?! 早く答えろ!」

 俺は彼に笑顔で言う。
「ワイバーンを倒す? それなら1Gで良いよ」
 クピダスは驚いた後、嬉しそうに笑った。
「ははは1Gか! では頼んだぞ!
 すぐにあのワイバーンを倒せ!」

「おお、じゃあ、出来るだけ離れて見てろ」
 俺はうなずき、自分の攻撃力をあげ、
 ”火炎耐性のステータス”をつけておく。

 そして荷馬車を掴んだままのワイバーンに向かい
 俺は飛び上がって、その羽を片方切り落とした。

「殿下! それは……」
 ジェラルドがこちらに向かおうとしてエリザベートに止められる。
 さすがは我が婚約者殿、
 俺が何をしようとしているかお見通しのようだ。

 荷馬車を離し、ワイバーンは狂ったようにのたうち回る。
 さらに俺は、もう一枚の羽を切り落とし
 荷馬車の陰へと隠れた。

 ゴォォォォォォォ!

 俺を追いかけるように、
 怒り狂ったワイバーンが炎を吐き出し、
 荷馬車を積み荷ごと燃やし尽くしたのだ。

「うわあああ! 薬草がああ!」
 ”できるだけ離れて”と言った俺の優しさを無視し
 積み荷を取り返そうと戻って来たクピダスに
 火が付いた木片が降り注ぐことになった。

「あああ熱い! 熱い熱い!」
 地面に転がりまくるクピダス。

 羽を切られたワイバーンがどうするか、
 知っていたからこその作戦だ。

 俺は丸焼けの荷馬車の横をすり抜ける。
 完全な耐火の特性を付けておいたので、
 ワイバーンの炎は日向ぼっこ程度のものだった。

 炎を吐き出し続けるワイバーンの首を
 俺は横から切り落とす。
 そして地面でヒイヒイ言っているクピダスに向かって尋ねる。

「請け負った”ワイバーンの討伐”、終わったぞ」
「馬鹿者があ! 積み荷が台無しじゃないかあ!」
 クピダスは寝っ転がったまま叫ぶ。

 俺は困った顔で首をかしげた。
「積み荷がどうした?
 確か、ワイバーンを倒す契約だったが」

「ふざけるな! なぜワイバーンを倒せと言ったのか
 その理由を考えたらわかるだろうが!」

 俺は笑って答えた。
「知るかよ。ワイバーンが嫌いなのかと思ったぜ。
 まあもし”積み荷を守れ”って契約なら、
 1億G出されても断ったがな」

 俺の言葉を聞き、クピダスはもう呻き声しか出せなかった。

 ************

 あくどい商売をするための薬草は丸焦げになり
 彼は体のあちこちに火傷を負ってしまった。

 呆れた目で見ていたハンスを見つけ
 クピダスは偉そうな態度で命じた。
「おい! お前、薬草を持っていたよな?
 買ってやるからさっさと持って来い!」

 ハンスは眉をしかめて断ろうとするが、
 根が優しく親切な彼は
 怪我人の申し出を断ることが出来ずに黙り込む。

 俺が代わりに答えてやる。
「もちろん、売るよな?
 確か……1000Gだったぞ」
 それを聞いてハンスの顔が明るくなる。

 そうだ、このクピダスはハンスに言ったのだ。
 困っている奴は高値でも買うから
 定価で売るのは馬鹿のすることだ、と。

「確かにそう言いましたね!
 では1束1000G、お願いします」
 ハンスが笑顔で手を出し、
 クピダスは顔を真っ赤にして怒り狂う。
「50Gの定価で売ると言ったじゃないか!」

「貴方が決めた価格だ。それ以外では絶対に売らない」
 ハンスが厳しい声で返す。
 人の窮状に付け込む奴にはそのくらいの罰が必要だ。

 クピダスは憤怒の表情で睨んでいたが、
「……ガウールで買うから良い!」
 と言い捨てて去って行った。

「ま、自業自得だな」
 俺たちはそれぞれ、自分の馬車へと戻っていった。

 ************

「あんまり無茶しないで?」
 馬車に揺られながら、エリザベートに言われる。
「そうですよ。どうしてさっきのワイバーンは
 任せていただけなかったんです?」
 ジェラルドが笑顔のまま、俺にたずねる。

 俺は自分たちの後ろに続く商隊を見ながら答えた。
「さっきのあれは、騎士らしくない振る舞いだったからな。
 あんな倒し方をしたんじゃ、お前の名誉は得られない」

 積み荷をわざと魔獣に燃やさせるなんて、
 騎士のすることじゃない。

「名誉なんて、そんなものは……」
「いや、要るよ。目標が出来たから」
 俺はかねてから温めていた計画をみんなに話した。

「ジェラルド。世界中の”騎士の称号”を全て集めるんだ」

「ぜ、全部、ですか……」
 あまりの大望に、ジェラルドが絶句する。

 この異世界は基本的に王族が支配し、貴族制度で成り立っている。
 そして名誉ある”騎士ナイトの称号”は、
 騎士団を持つおもだった国5か国が授与している。

 これは主だった活躍や貢献をした者が
 その国の王族から与えられるもので、
 兵士にとっては1つでもあれば、とんでもなく名誉なものだ。

 これを全て集めた者は、今のところ一人もいない。

「うちの国の聖騎士団なんて入っても、単なる黒歴史になるだけだ。
 もし俺たちが元の世界に戻った時、
 オリジナル・ジェラルドに残してあげられる本物の名誉になるぜ?」

「いいですね、全部ですか!
 将棋の”八大タイトル全冠制覇”みたい」
 フィオナがいうと、エリザベートも笑ってうなずく。
「テニスのグランドスラムかしら。世界的だし」

 ジェラルドは黙っているが、その頬を紅潮させている。
 とてつもない名誉。燦爛さんらんたる誇り。

「達成しようぜ、絶対に」
 俺の言葉に、ジェラルドはうなずき。

 そして真剣なまなざしで言ったのだ。
「そしてその剣を必ず、貴方に捧げましょう」
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