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第二章 新たなる力と仲間
49.あの日の宣言
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49.あの日の宣言
”ガウールの呪い”に囚われ、
この地から出られなくなったグレイブ。
彼はシャデール国の王族だったのだ。
ずっと行方不明だった王の末弟がやっと帰国し、
シャデール国は歓喜に包まれたそうだ。
事の顛末を知ったシャデール国王は、
その感謝の意を表すため、すぐに
お礼の品を持たせた使者を送ってきたそうだ。
「いや、しかし、これは……」
ジェラルドが困惑しているのは、
彼を救ったのは自分だけではない、と思っているからだ。
そんなジェラルドに、執事が温かい口調で説明する。
「ご安心ください。倒した者の名を
シャデール国は正確に把握しておられます。
ジェラルド様のみが剣士であったため、
貴方様には”騎士の称号”を褒賞としたのです」
そして女性陣に向かってにこやかに述べる。
「お二人には、たくさんの宝飾品や
シャデール特産の”プラチナ・シルク”の生地が届いておりますよ。
ゆうにドレスが仕立てられるくらいの分量で」
「まあ! なんですって!?」
さすがのエリザベートも両手を口に当てて驚く。
シャデールのプラチナ・シルク。
それは”月光を織り上げた”と称されるほど、
なめらかで美しい光沢を持った布地だ。
その値段はもう桁外れの高価なもので、
ハンカチくらいの大きさで家が建つと言われるが、
ドレスを仕立てられるくらい、となれば
王族の婚儀でしか用意されないものだろう。
フィオナも頬を染めて感動している。
「私、一度だけ見た事あるんです。
法皇様に謁見した時に。
天女の羽衣とメタルスライムを混ぜたような感じでした!」
絶対まざりそうにない2つを挙げて、
フィオナはうっとりと顔を傾ける。
「帰りましょう!」
「はい! すぐに見たいです!」
いそいそと帰り支度を始める二人を、
おいおい、と引き留める。
しかしその嬉しそうな様子に、
自分だけが栄誉を得たのではないと知り、
ジェラルドは安堵の笑みを浮かべていた。
ニコニコしていた執事は、俺を向いて続ける。
「レオナルド王子にも届いております」
「え? 俺にも? うーん、何だろ」
砂漠だから……ダメだ、ラクダしか思いつかん。
執事は、口元は笑っているが真剣な面持ちで言った。
「手紙です。それも2通ございます」
「えっ?! シャデール国王から2通も?」
感謝状と……プラチナ・シルクの請求書だったら笑うぞ。
執事は首を横に振って言う。
「1通はシャデール国王様からですが、
もう1通は、ダルカン大将軍とユリウス神官の御連名です」
その答えに、小さな違和感が氷解した。
”騎士の称号”を付与することを
あの二人がシャデール国王に進言してくれたに違いない。
彼らは、理解しているのだ。
俺たちがこの先、一国を相手に戦うつもりだということを。
************
結局、地中のアーログたちは
収穫の時期を迎えた野菜のように掘り出され、
そのまま連行されていった。
暴れないように俺が補助魔法で”スロウ”をかけておく。
これで彼らは、水中のようにゆっくりとしか動けない。
チュリーナ国に送られる手はずだ。
「壊したものや略奪したものの賠償はしてもらいますけどね」
フィオナが鼻息あらく怒っている。
実際はそんなものではすまないだろう。
チュリーナ国の貴賓であるエリザベートが直接、伝令を出したのだ。
間違いなくアーログの”騎士の称号”ははく奪され、
今まで犯した暴行や窃盗で罰せられることになるだろう。
俺たちは別荘に戻り、
シャデール国から贈られた品々を見せてもらう。
”プラチナ・シルク”は本当に素晴らしかった。
艶やかだが上品な光沢、なめらかな手触り。
恐る恐る手にしたフィオナは、
指でつまんだまま動けなくなっていた。
「どうした? フィオナ」
彼女は生地をみつめながらつぶやく。
「なんとなく、さっきのバリアに似てるな、って思って」
「……本当だわ、光沢のある淡いグレー」
エリザベートも同意する。
”闇の霧”と”聖なる守り”が混在した、あのバリア。
魔法攻撃も物理攻撃も同時に防げる、偶然の産物だ。
「ほんとに作っちゃいましたね、”国の盾”」
フィオナが俺を見て笑う。
意味が判らない俺に、彼女はエリザベートの手を取って
上に掲げて言い放つ。
「彼女の膨大な魔力と、聖女の力とを合わせることで
”この国を守る力”を生み出す研究を、
俺たちは今日より始めることにした!
……って宣言したじゃないですか」
「あっ! そういえば!」
俺たちが青い落雷によりこの世界に転生した時。
ちょうど婚約破棄宣言の直前だったと知り、
俺は急遽、みんなのまえでその宣言にすり替えたのだ。
”聖騎士団が国の剣ならば、
この国の”盾”も必要になるだろう”なーんて言って。
俺たちは無言になった。
あれからそこまで月日は過ぎていないのに、
もはやはるか昔のことのようだった。
俺たちは緑板に出た自分たちの末路が
あまりにも残酷で悲惨なものだと知り、
何とかしようと四苦八苦してきて、ここまで来たのだ。
ま、振り返るにはまだ早いが。
俺はふと、ドアの入り口からこちらを見つめる視線に気が付いた。
メアリーが”まだなの? というような、
焦れた顔をしていることに気が付いた。
俺はそれを見て、みんなにニヤリと笑って言う。
「達成した目標は、それだけじゃなさそうだぜ?」
そしてメアリーに目配せをする。
彼女は頬を紅潮させ、嬉しそうに叫んだ。
「あの、完成品とは言えないと思うんだけど……
濃い茶色で、しょっぱくて旨味があるソースなのよね?
……”ショーユ”っぽいもの、出来たみたい」
************
「うんうんうん、この香ばしい匂い!
醤油っぽくないですか?!」
皿についだ褐色の液体の香りをかぎ、
フィオナがたまらず叫んだ。
「ぐっと完成に近づいたな」
俺も腕を組み、うなずいて言う。
普通に考えれば、昨日の今日で醤油ができるわけがない。
通常では”熟成”という長い時間が必要とされる過程があるのだ。
それをどうしたかというと、ここは異世界、
”魔力”や”聖なる力”を乱用させていただいたのだ。
まだ俺たちが知っている醤油ほど濃くはないが、
これから試作を繰り返していけば
きっと満足のいくものができるだろう。
俺たちは”さっそく今夜、夕食で使ってみるか!”
なんて騒いでいた。
横を見るとエリザベートが
小皿のショーユをみながら微笑んでいる。
彼女は俺を見て、次にメアリーに視線を移して言う。
「ね、この別荘を、ゆくゆくは”オーベルジュ”にするのはどう?」
「……オーベルジュって確か、
美味しい料理が自慢のホテル、だよな?」
俺の言葉に、エリザベートがうなずく。
メアリーが興味津々の様子で笑った。
「それは素敵ね! 夢のような場所だわ」
美味しいものが大好きなメアリーにとって、
それは心躍る仕事になるかもしれない。
そうか。エリザベートはメアリーのこれからを
なるべく幸せにしてあげたい、と願っているのだろう。
彼女の優しさに目を細める俺に、
エリザベートはさらに、とんでもない宣言をしたのだ。
「そして近い将来、このガウールを
世界的な高級リゾート地しましょう!」
……エリザベートが突然、
大手ディベロッパーのようなことを言い出した!
驚く俺たちに、頬を赤らめてエリザベートは言う。
「……ごめんなさい、いきなり。
それに勝手なことを言って。
この別荘はロンデルシア国王様のものでしたのに」
「ありがたいことでございます。
この別荘に関しては、国王様もお悩みの御様子でしたので。
以前より売却することもお考えでした」
執事の言葉に、エリザベートはパアッと顔を明るくする。
「まあ! そうなの?!
もしそうでしたら、売主には私を選んでいただきたいわ」
俺は少々面食らっていた。
エリザベートは昔から何かを欲しがったりしなかった。
メアリーのためにこの別荘を、
美味しい料理が楽しめるホテルにして、
彼女が幸せに暮らせるようにしたい気持ちは、わかる。
しかし世界的なリゾート地とは。
なんでそんな、デカい話になるんだ?
俺たちの不思議顔に気付いたエリザベートは
窓の外に広がる景色を見ながら話し出した。
「私たちがガウールへの道程の危険度を下げた後。
ここはきっと、世界の注目を浴びることになるわ」
「それは間違いありませんね。
以前は”知る人ぞ知る”場所だったガウールですが
この地が美しく豊かであることが周知され
一気に人が押し寄せるかもしれません」
ジェラルドも窓の外の景色を眺めながら言う。
……そうか。俺は考え込んだ。
「ここは、どの国にも属さない無主地だからな。
下手すると争いの火種になってしまうだろう」
エリザベートは強くうなずく。
「無主地であり未開発の場所だと、そうなるわよね。
だから”世界規模で共用すべきリゾート地”として公開したいの。
国家間の争いに、ここの人たちを巻き込みたくないから」
……彼女は意外とこの地に思い入れがあるんだな。
俺たち今のところ、
ここで大変な目にしかあってないのだが。
執事は深く礼をして言った。
「この地について深くご配慮いただき心から感謝いたします。
先ほどの件もあり、明日は村の主だったものが集まるので
その旨、ご提案させていただきます」
「あくまでもご提案ですわ。
ご無理はなさらないでくださいね」
エリザベートははにかんで言う。
なごやかに盛り上がる彼らを見ながら、
俺は少し、違和感を感じていた。
エリザベートがここを守りたい理由が、
他にもあるような気がしたのだ。
”ガウールの呪い”に囚われ、
この地から出られなくなったグレイブ。
彼はシャデール国の王族だったのだ。
ずっと行方不明だった王の末弟がやっと帰国し、
シャデール国は歓喜に包まれたそうだ。
事の顛末を知ったシャデール国王は、
その感謝の意を表すため、すぐに
お礼の品を持たせた使者を送ってきたそうだ。
「いや、しかし、これは……」
ジェラルドが困惑しているのは、
彼を救ったのは自分だけではない、と思っているからだ。
そんなジェラルドに、執事が温かい口調で説明する。
「ご安心ください。倒した者の名を
シャデール国は正確に把握しておられます。
ジェラルド様のみが剣士であったため、
貴方様には”騎士の称号”を褒賞としたのです」
そして女性陣に向かってにこやかに述べる。
「お二人には、たくさんの宝飾品や
シャデール特産の”プラチナ・シルク”の生地が届いておりますよ。
ゆうにドレスが仕立てられるくらいの分量で」
「まあ! なんですって!?」
さすがのエリザベートも両手を口に当てて驚く。
シャデールのプラチナ・シルク。
それは”月光を織り上げた”と称されるほど、
なめらかで美しい光沢を持った布地だ。
その値段はもう桁外れの高価なもので、
ハンカチくらいの大きさで家が建つと言われるが、
ドレスを仕立てられるくらい、となれば
王族の婚儀でしか用意されないものだろう。
フィオナも頬を染めて感動している。
「私、一度だけ見た事あるんです。
法皇様に謁見した時に。
天女の羽衣とメタルスライムを混ぜたような感じでした!」
絶対まざりそうにない2つを挙げて、
フィオナはうっとりと顔を傾ける。
「帰りましょう!」
「はい! すぐに見たいです!」
いそいそと帰り支度を始める二人を、
おいおい、と引き留める。
しかしその嬉しそうな様子に、
自分だけが栄誉を得たのではないと知り、
ジェラルドは安堵の笑みを浮かべていた。
ニコニコしていた執事は、俺を向いて続ける。
「レオナルド王子にも届いております」
「え? 俺にも? うーん、何だろ」
砂漠だから……ダメだ、ラクダしか思いつかん。
執事は、口元は笑っているが真剣な面持ちで言った。
「手紙です。それも2通ございます」
「えっ?! シャデール国王から2通も?」
感謝状と……プラチナ・シルクの請求書だったら笑うぞ。
執事は首を横に振って言う。
「1通はシャデール国王様からですが、
もう1通は、ダルカン大将軍とユリウス神官の御連名です」
その答えに、小さな違和感が氷解した。
”騎士の称号”を付与することを
あの二人がシャデール国王に進言してくれたに違いない。
彼らは、理解しているのだ。
俺たちがこの先、一国を相手に戦うつもりだということを。
************
結局、地中のアーログたちは
収穫の時期を迎えた野菜のように掘り出され、
そのまま連行されていった。
暴れないように俺が補助魔法で”スロウ”をかけておく。
これで彼らは、水中のようにゆっくりとしか動けない。
チュリーナ国に送られる手はずだ。
「壊したものや略奪したものの賠償はしてもらいますけどね」
フィオナが鼻息あらく怒っている。
実際はそんなものではすまないだろう。
チュリーナ国の貴賓であるエリザベートが直接、伝令を出したのだ。
間違いなくアーログの”騎士の称号”ははく奪され、
今まで犯した暴行や窃盗で罰せられることになるだろう。
俺たちは別荘に戻り、
シャデール国から贈られた品々を見せてもらう。
”プラチナ・シルク”は本当に素晴らしかった。
艶やかだが上品な光沢、なめらかな手触り。
恐る恐る手にしたフィオナは、
指でつまんだまま動けなくなっていた。
「どうした? フィオナ」
彼女は生地をみつめながらつぶやく。
「なんとなく、さっきのバリアに似てるな、って思って」
「……本当だわ、光沢のある淡いグレー」
エリザベートも同意する。
”闇の霧”と”聖なる守り”が混在した、あのバリア。
魔法攻撃も物理攻撃も同時に防げる、偶然の産物だ。
「ほんとに作っちゃいましたね、”国の盾”」
フィオナが俺を見て笑う。
意味が判らない俺に、彼女はエリザベートの手を取って
上に掲げて言い放つ。
「彼女の膨大な魔力と、聖女の力とを合わせることで
”この国を守る力”を生み出す研究を、
俺たちは今日より始めることにした!
……って宣言したじゃないですか」
「あっ! そういえば!」
俺たちが青い落雷によりこの世界に転生した時。
ちょうど婚約破棄宣言の直前だったと知り、
俺は急遽、みんなのまえでその宣言にすり替えたのだ。
”聖騎士団が国の剣ならば、
この国の”盾”も必要になるだろう”なーんて言って。
俺たちは無言になった。
あれからそこまで月日は過ぎていないのに、
もはやはるか昔のことのようだった。
俺たちは緑板に出た自分たちの末路が
あまりにも残酷で悲惨なものだと知り、
何とかしようと四苦八苦してきて、ここまで来たのだ。
ま、振り返るにはまだ早いが。
俺はふと、ドアの入り口からこちらを見つめる視線に気が付いた。
メアリーが”まだなの? というような、
焦れた顔をしていることに気が付いた。
俺はそれを見て、みんなにニヤリと笑って言う。
「達成した目標は、それだけじゃなさそうだぜ?」
そしてメアリーに目配せをする。
彼女は頬を紅潮させ、嬉しそうに叫んだ。
「あの、完成品とは言えないと思うんだけど……
濃い茶色で、しょっぱくて旨味があるソースなのよね?
……”ショーユ”っぽいもの、出来たみたい」
************
「うんうんうん、この香ばしい匂い!
醤油っぽくないですか?!」
皿についだ褐色の液体の香りをかぎ、
フィオナがたまらず叫んだ。
「ぐっと完成に近づいたな」
俺も腕を組み、うなずいて言う。
普通に考えれば、昨日の今日で醤油ができるわけがない。
通常では”熟成”という長い時間が必要とされる過程があるのだ。
それをどうしたかというと、ここは異世界、
”魔力”や”聖なる力”を乱用させていただいたのだ。
まだ俺たちが知っている醤油ほど濃くはないが、
これから試作を繰り返していけば
きっと満足のいくものができるだろう。
俺たちは”さっそく今夜、夕食で使ってみるか!”
なんて騒いでいた。
横を見るとエリザベートが
小皿のショーユをみながら微笑んでいる。
彼女は俺を見て、次にメアリーに視線を移して言う。
「ね、この別荘を、ゆくゆくは”オーベルジュ”にするのはどう?」
「……オーベルジュって確か、
美味しい料理が自慢のホテル、だよな?」
俺の言葉に、エリザベートがうなずく。
メアリーが興味津々の様子で笑った。
「それは素敵ね! 夢のような場所だわ」
美味しいものが大好きなメアリーにとって、
それは心躍る仕事になるかもしれない。
そうか。エリザベートはメアリーのこれからを
なるべく幸せにしてあげたい、と願っているのだろう。
彼女の優しさに目を細める俺に、
エリザベートはさらに、とんでもない宣言をしたのだ。
「そして近い将来、このガウールを
世界的な高級リゾート地しましょう!」
……エリザベートが突然、
大手ディベロッパーのようなことを言い出した!
驚く俺たちに、頬を赤らめてエリザベートは言う。
「……ごめんなさい、いきなり。
それに勝手なことを言って。
この別荘はロンデルシア国王様のものでしたのに」
「ありがたいことでございます。
この別荘に関しては、国王様もお悩みの御様子でしたので。
以前より売却することもお考えでした」
執事の言葉に、エリザベートはパアッと顔を明るくする。
「まあ! そうなの?!
もしそうでしたら、売主には私を選んでいただきたいわ」
俺は少々面食らっていた。
エリザベートは昔から何かを欲しがったりしなかった。
メアリーのためにこの別荘を、
美味しい料理が楽しめるホテルにして、
彼女が幸せに暮らせるようにしたい気持ちは、わかる。
しかし世界的なリゾート地とは。
なんでそんな、デカい話になるんだ?
俺たちの不思議顔に気付いたエリザベートは
窓の外に広がる景色を見ながら話し出した。
「私たちがガウールへの道程の危険度を下げた後。
ここはきっと、世界の注目を浴びることになるわ」
「それは間違いありませんね。
以前は”知る人ぞ知る”場所だったガウールですが
この地が美しく豊かであることが周知され
一気に人が押し寄せるかもしれません」
ジェラルドも窓の外の景色を眺めながら言う。
……そうか。俺は考え込んだ。
「ここは、どの国にも属さない無主地だからな。
下手すると争いの火種になってしまうだろう」
エリザベートは強くうなずく。
「無主地であり未開発の場所だと、そうなるわよね。
だから”世界規模で共用すべきリゾート地”として公開したいの。
国家間の争いに、ここの人たちを巻き込みたくないから」
……彼女は意外とこの地に思い入れがあるんだな。
俺たち今のところ、
ここで大変な目にしかあってないのだが。
執事は深く礼をして言った。
「この地について深くご配慮いただき心から感謝いたします。
先ほどの件もあり、明日は村の主だったものが集まるので
その旨、ご提案させていただきます」
「あくまでもご提案ですわ。
ご無理はなさらないでくださいね」
エリザベートははにかんで言う。
なごやかに盛り上がる彼らを見ながら、
俺は少し、違和感を感じていた。
エリザベートがここを守りたい理由が、
他にもあるような気がしたのだ。
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