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第二章
53 踏まれた虎の尾
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「さて、どうしたものかな」
レイオウ達は今後の策を練っていた。
いきなり乗り込んで”破邪顕正の剣”を突き付けたとて
それでは周囲や国民を納得させることはできないだろう。
明らかな証拠も無しに丞相たちを断罪すれば
人々にはいきなり”吉祥天の祖父”を
罪人に陥れたかのように見えるだろう。
下手をすれば、こっちが悪人になってしまう。
「ダルアーグ大統領への援助は容易く証明できるが……
”経済支援の一環であり、それを悪用された”
などと言い逃れされたら面倒なことになるからな」
レイオウの言葉にうなずきながら、クーカイが言う。
「ならば”なぜ独裁者へ加担したのか”が狙いめだ。
そこを明らかにする必要があるな」
「それにしても、あの方が悪人に加担したのは
吉祥天様のご降臨よりずっと前ですわよね?
何故そのような人物の血脈に
平和と幸福の象徴である吉祥天様が
お生まれになったのでしょう?」
首をかしげるセーラン。
その時、窓から美しい鳥が飛び込んで来た。
南王門家の王族のみが使用するガルーダだった。
ガルーダ鳥は全ての鳥の中で最も早く飛べ、
さらに長距離も休むことなく最短で進むのだ。
「あら?! お父様から”速達”だわ」
アヤハはそう言って、ガルーダが運んできた書を開く。
呼んでいたアヤハの眉が曇った。
くちびるを尖らせ、苛立ちを隠さずに言う。
「丞相たちから抗議文が届いたそうよ!
……私たちがたいした業績もないのに図に乗っている、
厳しく戒め、大人しく従うように命じろ……
そう書いてあったって!」
ーーーーーーーーーーーー
レイオウが退出時に言った、
”俺の破邪顕正は相手を選ばぬ”と言う言葉に、
丞相も最高位の天命師も
思わず青くなり、震えあがってしまったのだ。
それを訝しむような周囲の視線に気付いた彼らは
大慌てでレイオウ達の無礼や傲慢を
非難してごまかそうとした。
「な、なんと礼儀知らずな。この先が心配ではないか?」
「フン、たかだか武王の小僧ふぜいが!
思い上がりおって!」
焦った天命師が思わず口汚く罵ってしまい、
周りの高官がさらに不快な面持ちになった。
世を守る要である四天王家を
”武王ふぜい”呼ばわりするということは、
この天命師は彼らより自分が上だと思っている、
ということになる。
”本当に思い上がっているのは誰だ?”という空気が流れ
咳払いをする者や、小声で話し合うものまで現れた。
丞相は笑顔を作りつつ、動揺が隠せなかった。
マズい……わずかな時間で、状況がここまで覆るとは。
この数年間、私はここで皆の信頼を集め賞賛され
頂点を極めていたというのに。
私の言葉を全て信じ、
崇め奉るように聞き入れていた彼らは
ほんの数分間、あの男に接しただけで、
まるで人が変わったかのように冷静さを取り戻し
私を客観的に見るようになったのだ。
北王門家の嫡男、怜王。
武においても学においても天才と言われた神童。
それが久しぶりに姿を見せたと思ったら、
とてつもない威厳を備えていたのだ。
あたかも、天帝のような。
自分の考えにゾッとした丞相の横で
天命師は真っ赤な顔で文官に命じていた。
「すぐに! できるだけ早くだ!
四天王家に抗議の文を出せ!」
困惑する文官が尋ねた。
「あの、内容は……何についてでしょうか?」
その質問がまるで”彼らのふるまいに何か問題があったか?”
と責められているように感じた天命師は
額に青筋を立ててその文官を叱りつけたのだ。
「愚か者め! 分かりきったことを聞くな!
遊ぶばかりで大した働きもしていないあ奴らを
すぐさま呼び戻し、激しく叱責し罰を与え、
役に立つように躾直せと命じるのだ!」
文官はビックリし伸び上がって、
さすがにそれを拒否しようとしたが。
「いや、天命師様のおっしゃる通りに書けば良い」
高官の一人が、言い放ったのだ。
ザワザワとする中、別の者もうなずいて言う。
「ああ、その通りだ。言われたままお伝えせよ」
丞相はホッとしていた。
自分の威光も、実の弟である天命師の権威も
衰えてなどいなかったのだ、と思って。
しかし、実際はそうではなかった。
さらに別の高官が、皮肉な笑みを浮かべて告げたのだ。
「さあ、早く送るが良い。
ただし、もちろん送り主は天命師様の名で、な」
丞相も、天命師も目を見開いて硬直する。
「当然だろう? そのようなことを思っているのは、
天命師様だけなのだから」
「これを読んだ四天王家の方々の反応を思えば、
この先が思いやられるのはどちらでしょうなあ?」
呆れたような、侮蔑するような言葉が飛び交う。
丞相は膝から崩れ落ちそうになるが、
天命師はさらに激昂して叫び続けた。
「何を言う! こ、これは、天命なのだ!
我は以前より、”若い者が不遜だ、戒めよ”と
て、天命を受けていたのだあ!」
「そのような耄碌した老害のような言葉を、神が?」
誰かのつぶやきに、皆がどっと笑う。
額に汗をにじませて、丞相は震えていた。
ほんの数分、姿を見せただけで人心を掌握し
去った後も場を支配し続ける、あの男。
北王門 怜王。あの男は邪魔だ。
すぐに、出来るだけ早く、始末しなくては。
ーーーーーーーーーーーー
手紙を読んでいたアヤハは
急にフフッと吹き出した。
「でもお父様ったら、すぐにこう返答したそうよ。
”南東で起きた邪鬼の大群を一掃したのも、
多くの村を襲った鬼女を倒したのも我が娘だが?
それをたいした業績ではないというのなら、
今後は自分たちで全て対処するが良い”、ですって」
もともとアヤハは南王が溺愛する愛娘だ。
それに加え、自由と自主自律を貴ぶ彼らに対し、
服従を命じるなどもってのほかだろう。
そして笑顔のまま続ける。
「北も東も同様だって。
”実績について不満があるなら今後は一切戦わせぬ。
そして我が子はすでに、確かな戦闘力と判断力を有している。
全ては本人に任せるから口出しは不要”、
で統一したそうよ。
……まあ、私が先に連絡しておいたからね」
紫禁城での出来事を、アヤハはすぐにガルーダを用いて
父王だけでなく四天王家全てに連絡していた。
彼らはすぐに互いに連絡を取り、
今後の方向性を定めたのだろう。
帝都からの”郵便”はその後届くこととなった。
迅速さにおいては、
ガルーダに敵う連絡手段などないのだ。
「今ごろ慌てているだろうな。
叱ってもらうつもりが、見限られるとは」
クーカイも笑みを浮かべてつぶやく。
四天王家が動かなければ、
帝都の高官など妖魔に対し無力なのだ。
「これまでの数十年、忙しさのあまり
おとなしく従っていたから勘違いしたのであろうな。
……増長したのはどっちだか」
レイオウも鼻で笑う。
もちろん今後も人々のために悪鬼や妖魔は倒すが、
利権や経済的な効果などを含んだ、
帝都からの”討伐指令”には聞くつもりはない。
セーランはうなずきつつ、皆に言う。
「私たち、お父様たちに信頼されているんですわ。
頑張って、必ずや成果をみせましょう」
レイオウはうなずいて言う。
「今、八部衆が北の地を探っている。
やっと民主化されたダルアーグの、その奥の場所だ。
おそらくそこに、何か隠されているのだろう」
やっと入出国できるようになったのだ。
以前よりも捜査しやすくなった。
その時、もう一羽の鳥が飛び込んで来た。
これはアヤハが帝都内で使っている伝書鳥だったのだが。
「……侍従からだわ。何かしら」
アヤハはそれを開き、息をのんでレイオウを見た。
「どうした? 何と書いてる?」
尋ねるレイオウに、アヤハは眉をひそめたまま
その書を手渡した。
ざっと目を通し、レイオウは小さくつぶやいた。
「……そう来たか。さすがは老獪な知謀家。
俺には手が出せぬ故、そちらを狙うか」
アヤハが代わりに皆に告げる。
「丞相がアイレン様を、孫娘の侍女に指名したそうよ。
由緒正しき天満院家のご息女であると同時に、
母君が瑠璃寺家の御出身で、縁があるからって」
丞相の家は晩国寺。
どちらも”寺”で名が終わるとおり僧家の、しかも同門だった。
「何にせよ、理由は後付けだな。
……”人質”にするつもりなのだろう!」
怒りながらクーカイが叫ぶと、
セーランもうなずいて言う。
「相手がどのようなおつもりでしょうが、
アイレン様に手出しはさせませんわ!
私も一緒に参ります!」
え、いや、大蛇の姿では……という言葉をクーカイは飲み込む。
アヤハが慌ててレイオウに言った。
「大丈夫よ。私も必ず同行するし、
私の侍女も連れて行くわ。庭の木いっぱいに」
鳥へと変化できる者を全員、内部に潜入させるつもりなのだ。
しかしレイオウは笑いながら首を横に振った。
「それはありがたいが、案ずることは無い。
向こうが自ら招いてくれるのだ。
虎穴に入らずんば、というではないか」
セーランたちは恐怖で黙り込む。
笑いながらも、その目は殺気に満ちていたからだ。
暗く、深く、そして輝いている。
「丞相は弱点を突いたつもりなのだろうが……」
クーカイが小声でつぶやくと、アヤハもうなずいて言う。
「なんでわざわざ……
”虎の尾を踏む”ような真似をするかしらね?」
レイオウ達は今後の策を練っていた。
いきなり乗り込んで”破邪顕正の剣”を突き付けたとて
それでは周囲や国民を納得させることはできないだろう。
明らかな証拠も無しに丞相たちを断罪すれば
人々にはいきなり”吉祥天の祖父”を
罪人に陥れたかのように見えるだろう。
下手をすれば、こっちが悪人になってしまう。
「ダルアーグ大統領への援助は容易く証明できるが……
”経済支援の一環であり、それを悪用された”
などと言い逃れされたら面倒なことになるからな」
レイオウの言葉にうなずきながら、クーカイが言う。
「ならば”なぜ独裁者へ加担したのか”が狙いめだ。
そこを明らかにする必要があるな」
「それにしても、あの方が悪人に加担したのは
吉祥天様のご降臨よりずっと前ですわよね?
何故そのような人物の血脈に
平和と幸福の象徴である吉祥天様が
お生まれになったのでしょう?」
首をかしげるセーラン。
その時、窓から美しい鳥が飛び込んで来た。
南王門家の王族のみが使用するガルーダだった。
ガルーダ鳥は全ての鳥の中で最も早く飛べ、
さらに長距離も休むことなく最短で進むのだ。
「あら?! お父様から”速達”だわ」
アヤハはそう言って、ガルーダが運んできた書を開く。
呼んでいたアヤハの眉が曇った。
くちびるを尖らせ、苛立ちを隠さずに言う。
「丞相たちから抗議文が届いたそうよ!
……私たちがたいした業績もないのに図に乗っている、
厳しく戒め、大人しく従うように命じろ……
そう書いてあったって!」
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レイオウが退出時に言った、
”俺の破邪顕正は相手を選ばぬ”と言う言葉に、
丞相も最高位の天命師も
思わず青くなり、震えあがってしまったのだ。
それを訝しむような周囲の視線に気付いた彼らは
大慌てでレイオウ達の無礼や傲慢を
非難してごまかそうとした。
「な、なんと礼儀知らずな。この先が心配ではないか?」
「フン、たかだか武王の小僧ふぜいが!
思い上がりおって!」
焦った天命師が思わず口汚く罵ってしまい、
周りの高官がさらに不快な面持ちになった。
世を守る要である四天王家を
”武王ふぜい”呼ばわりするということは、
この天命師は彼らより自分が上だと思っている、
ということになる。
”本当に思い上がっているのは誰だ?”という空気が流れ
咳払いをする者や、小声で話し合うものまで現れた。
丞相は笑顔を作りつつ、動揺が隠せなかった。
マズい……わずかな時間で、状況がここまで覆るとは。
この数年間、私はここで皆の信頼を集め賞賛され
頂点を極めていたというのに。
私の言葉を全て信じ、
崇め奉るように聞き入れていた彼らは
ほんの数分間、あの男に接しただけで、
まるで人が変わったかのように冷静さを取り戻し
私を客観的に見るようになったのだ。
北王門家の嫡男、怜王。
武においても学においても天才と言われた神童。
それが久しぶりに姿を見せたと思ったら、
とてつもない威厳を備えていたのだ。
あたかも、天帝のような。
自分の考えにゾッとした丞相の横で
天命師は真っ赤な顔で文官に命じていた。
「すぐに! できるだけ早くだ!
四天王家に抗議の文を出せ!」
困惑する文官が尋ねた。
「あの、内容は……何についてでしょうか?」
その質問がまるで”彼らのふるまいに何か問題があったか?”
と責められているように感じた天命師は
額に青筋を立ててその文官を叱りつけたのだ。
「愚か者め! 分かりきったことを聞くな!
遊ぶばかりで大した働きもしていないあ奴らを
すぐさま呼び戻し、激しく叱責し罰を与え、
役に立つように躾直せと命じるのだ!」
文官はビックリし伸び上がって、
さすがにそれを拒否しようとしたが。
「いや、天命師様のおっしゃる通りに書けば良い」
高官の一人が、言い放ったのだ。
ザワザワとする中、別の者もうなずいて言う。
「ああ、その通りだ。言われたままお伝えせよ」
丞相はホッとしていた。
自分の威光も、実の弟である天命師の権威も
衰えてなどいなかったのだ、と思って。
しかし、実際はそうではなかった。
さらに別の高官が、皮肉な笑みを浮かべて告げたのだ。
「さあ、早く送るが良い。
ただし、もちろん送り主は天命師様の名で、な」
丞相も、天命師も目を見開いて硬直する。
「当然だろう? そのようなことを思っているのは、
天命師様だけなのだから」
「これを読んだ四天王家の方々の反応を思えば、
この先が思いやられるのはどちらでしょうなあ?」
呆れたような、侮蔑するような言葉が飛び交う。
丞相は膝から崩れ落ちそうになるが、
天命師はさらに激昂して叫び続けた。
「何を言う! こ、これは、天命なのだ!
我は以前より、”若い者が不遜だ、戒めよ”と
て、天命を受けていたのだあ!」
「そのような耄碌した老害のような言葉を、神が?」
誰かのつぶやきに、皆がどっと笑う。
額に汗をにじませて、丞相は震えていた。
ほんの数分、姿を見せただけで人心を掌握し
去った後も場を支配し続ける、あの男。
北王門 怜王。あの男は邪魔だ。
すぐに、出来るだけ早く、始末しなくては。
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手紙を読んでいたアヤハは
急にフフッと吹き出した。
「でもお父様ったら、すぐにこう返答したそうよ。
”南東で起きた邪鬼の大群を一掃したのも、
多くの村を襲った鬼女を倒したのも我が娘だが?
それをたいした業績ではないというのなら、
今後は自分たちで全て対処するが良い”、ですって」
もともとアヤハは南王が溺愛する愛娘だ。
それに加え、自由と自主自律を貴ぶ彼らに対し、
服従を命じるなどもってのほかだろう。
そして笑顔のまま続ける。
「北も東も同様だって。
”実績について不満があるなら今後は一切戦わせぬ。
そして我が子はすでに、確かな戦闘力と判断力を有している。
全ては本人に任せるから口出しは不要”、
で統一したそうよ。
……まあ、私が先に連絡しておいたからね」
紫禁城での出来事を、アヤハはすぐにガルーダを用いて
父王だけでなく四天王家全てに連絡していた。
彼らはすぐに互いに連絡を取り、
今後の方向性を定めたのだろう。
帝都からの”郵便”はその後届くこととなった。
迅速さにおいては、
ガルーダに敵う連絡手段などないのだ。
「今ごろ慌てているだろうな。
叱ってもらうつもりが、見限られるとは」
クーカイも笑みを浮かべてつぶやく。
四天王家が動かなければ、
帝都の高官など妖魔に対し無力なのだ。
「これまでの数十年、忙しさのあまり
おとなしく従っていたから勘違いしたのであろうな。
……増長したのはどっちだか」
レイオウも鼻で笑う。
もちろん今後も人々のために悪鬼や妖魔は倒すが、
利権や経済的な効果などを含んだ、
帝都からの”討伐指令”には聞くつもりはない。
セーランはうなずきつつ、皆に言う。
「私たち、お父様たちに信頼されているんですわ。
頑張って、必ずや成果をみせましょう」
レイオウはうなずいて言う。
「今、八部衆が北の地を探っている。
やっと民主化されたダルアーグの、その奥の場所だ。
おそらくそこに、何か隠されているのだろう」
やっと入出国できるようになったのだ。
以前よりも捜査しやすくなった。
その時、もう一羽の鳥が飛び込んで来た。
これはアヤハが帝都内で使っている伝書鳥だったのだが。
「……侍従からだわ。何かしら」
アヤハはそれを開き、息をのんでレイオウを見た。
「どうした? 何と書いてる?」
尋ねるレイオウに、アヤハは眉をひそめたまま
その書を手渡した。
ざっと目を通し、レイオウは小さくつぶやいた。
「……そう来たか。さすがは老獪な知謀家。
俺には手が出せぬ故、そちらを狙うか」
アヤハが代わりに皆に告げる。
「丞相がアイレン様を、孫娘の侍女に指名したそうよ。
由緒正しき天満院家のご息女であると同時に、
母君が瑠璃寺家の御出身で、縁があるからって」
丞相の家は晩国寺。
どちらも”寺”で名が終わるとおり僧家の、しかも同門だった。
「何にせよ、理由は後付けだな。
……”人質”にするつもりなのだろう!」
怒りながらクーカイが叫ぶと、
セーランもうなずいて言う。
「相手がどのようなおつもりでしょうが、
アイレン様に手出しはさせませんわ!
私も一緒に参ります!」
え、いや、大蛇の姿では……という言葉をクーカイは飲み込む。
アヤハが慌ててレイオウに言った。
「大丈夫よ。私も必ず同行するし、
私の侍女も連れて行くわ。庭の木いっぱいに」
鳥へと変化できる者を全員、内部に潜入させるつもりなのだ。
しかしレイオウは笑いながら首を横に振った。
「それはありがたいが、案ずることは無い。
向こうが自ら招いてくれるのだ。
虎穴に入らずんば、というではないか」
セーランたちは恐怖で黙り込む。
笑いながらも、その目は殺気に満ちていたからだ。
暗く、深く、そして輝いている。
「丞相は弱点を突いたつもりなのだろうが……」
クーカイが小声でつぶやくと、アヤハもうなずいて言う。
「なんでわざわざ……
”虎の尾を踏む”ような真似をするかしらね?」
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