病めるときも健やかなるときも、お前だけは絶対許さないからなマジで

あだち

文字の大きさ
55 / 92
第五章 星の血統

55 祝福の贈り物

しおりを挟む
 
 グィードは、窓から現れた元主へ剣を向けかけたことを詫びたが、フェリータはまったく気にしていなかった。

 そんなことより、固まる母の膝に取りすがって泣き喚くのに忙しかったからだ。

「も、もう、もう、わたくしがどんだけの恥と屈辱と葛藤を乗り越えて思いを告げたと思って、それを、あの男はあっさりと~~~~」

 運河から魔力をバネに直接バルコニーへと飛び移ってきたフェリータは、涙ながらに数時間前の出来事の顛末を語った。
 リカルドの罠から、ロレンツィオと思いを通じ合わせ、そして置いていかれたことまで、つぶさに。

 部屋の窓が、魔術師の嗚咽に合わせてカタカタと揺れた。

「あの男はわたくしの価値をまっったくわかってない!! なまじ労せず結婚できたものだからありがたみがうっすいんですわ!! 許せない、このわたくしをおろそかにすることの罪深さ、出家してわからせてやらねば気が済みませ、っぶ!!」

 そこまで話すと、突如、妹からの遠慮ない平手打ちが見舞われた。

「ななな何するの!?」

「いえ……なんか、なんかすごいムカついてしまいまして。そんな理由で出家だなんて言ういい加減さもそうなのですけど、何? こちらの心配なんてまったく無駄だったということ? お姉様はあの垂れ目とイチャつくためにヴァレンティノ様が危機に陥っていてもいいと?」

「あなたもロレンツィオも考えすぎですわ、リカルドは報復なんてしませんもの!」

 今にも舌打ちしそうな妹に、フェリータが泣きべそで睨み返す。

「リカルドが執着して極端な行動を起こすのはわたくしが絡んでるときだけ! 疑うならパパにお聞き、彼が脱走したかどうか!」

「それはそれで、裏切られた割にすごい自信だねあんた……」

 母の苦笑いに、フランチェスカはふんと鼻を鳴らした。

「それでも今回に限ってはロレンツィオ殿が正しいです。リカルド様に殺されかけたのならなおさら、ご友人を心配されるでしょう。……あのお二人、大層仲がよろしいそうですし」

「妻はわたくしなのに!?」

「愛妻歴数時間のくせして、七年越しのご友人に張り合います……?」

 呆れかえった妹の指摘を受けて、フェリータは濡れた頬を母の膝に押し付けたまま、しばし考えた。

 そして、少し自分の言動を反省した。

「……確かに、ヴァレンティノ様がロレンツィオに協力してくださったことには感謝しなくてはいけませんけど」

「当たり前です」

 フランチェスカは手厳しかった。フェリータはむっとしながら、床に転がる未開栓の酒瓶を適当に拾った。それを見た母が何気なく問いかける。

「このお酒、勝手にカヴァリエリさんちから取ってきたの?」

「……主寝室に置かれていたのを片っ端から。どうせ飲まないならと」

 落ち着いたのに加え、夫の友人たちからの贈り物を勝手に飲んでいたことに罪悪感が沸いてきた。

「ああ、だからメッセージカードが付いてるのね。いいじゃない、少し飲んでから帰れば。形式上はフェリータへのお祝いでもあるんだし、カードとボトルを一緒にしておけば、誰が何くれたかはわかるんだからお礼もできるでしょ」

 ジーナはそう言ってフェリータを膝からはがすと、立ち上がって、すっかり放って置かれたチェス台を迂回して部屋の隅のテーブルに向かった。そこには高級な酒類やグラスが常備されている。

「そういえばパパは?」

 酒を眺めて、ふと思ったことを呟くと、フランチェスカが肩を竦めた。

「リカルド様のことで、残業がさらに長引いて帰れないそうです。なんでも容疑を一部お認めにならないとか」

「一部?」

「オルテンシア様への呪詛とコッペリウスを使っての護衛騎士の襲撃はやっていないと。要はママの呪詛しか認めてないそうです。……私室から、先に回収された頭部とぴったり合うコッペリウスの体が見つかったと言うのにね」

「……そうなの」

 フェリータは床の上の、自分が持ってきた酒のボトルに視線を落とした。

(確かに、オルテンシア様を呪詛したと言われると違和感がありますわね)

 彼は王女との婚約を利用しただけで、別に恨んではいなかったように思う。以前はその言動に眉を顰めてはいたが。

(それにしても、いくらわたくしを突き放すためとはいえなぜよりによって王女様と婚約を――)

 考えて、“もしや、利用しても心が痛まない相手だからか?”と可能性が浮かんで顔をしかめた。
 そしてオルテンシアもそれを知りながら、フェリータを『何もわかっていない』と笑いとばしたのだとしたら、もう二人の関係は理解の範疇を超えている。リカルドは人の心がないし、オルテンシアは献身的なんだか狂っているんだか。

「……あらこれ、メッセージカードがない」

 そこで我に返り、フェリータは他より小さな、美しい青のラベルのボトルが誰からの贈り物かわからないことに気がついた。なくしてしまったのだろうか。

 カシスの酒だとしか書かれていないそれを前に、フェリータは慌てた。後でお礼を贈らないといけないのに、これは本当にロレンツィオに呆れられる。

 しかしそこへ、グラス三つと水差しを手に戻ってきたジーナが「あら、夫婦酒だ。かわいいラベル」と口を挟んだ。

「……は?」

「婚約期間が無かったフェリータは知らないか。昔は身分の高い人の結婚のお祝いって言ったら、新郎用と新婦用の、小さい瓶のお酒を二本セットで贈るのが習いだったんだって」

 グラスを一つずつ娘たちに渡すと、ジーナは床に並んだ他の酒瓶から、同じくらい小ぶりの瓶を選んで手に取った。
 フェリータが持つものと様子が似ていて、ラベルの色が赤だ。ボトルの首に、紐で通されたメッセージカードがぶら下がっている。

「大昔は、初夜にベッドに入る前に、お互いにお酒を半分ずつ飲んで、ことがすんだら残りを交換して飲んで眠るって流れだったんだって」

 フランチェスカが目を剥いたが、フェリータは「ふーん」で済ませた。

「新郎用には滋養強壮剤が混ぜられていて、新婦用にはうすーい催眠効果のある薬が混ぜられてたんだって。あからさまだよねー」

「催眠?」

「夢見心地の間に済ませてもらえってことでしょ」

 さすがにこれにはフェリータもぎょっとして、フランチェスカは低く「最低……」と呟いた。

「やーねぇ昔の話っていったじゃん。これにはさすがに薬とか入ってないでしょ。まだ戦争とかしてて、とにかく子どもをさっさと作らなきゃいけなかったり、政略結婚が今より顕著で昨日まで敵だった相手と結婚しなきゃいけなかったりしたから……」

 そこでジーナもぷつっと黙った。“昨日まで敵だった相手”と結婚した娘が目の前にいることに気がついたのだろう。

 しかし本人から「なんで半分交換するの?」と嫌悪半分興味半分で尋ねられ、結局、気まずい半笑いで続けた。

「……終わったら、新郎は嫁に無理させずさっさと寝て、新婦は自分の疲労を回復させろってこと。とっくに形骸化して、あたしのときもこんな感じの、二本セットの美味しいお酒いっぱいもらったし贈ったけどね……フェリータ、それ開けちゃうの?」

「開けますわよ。初夜なんて、うちの場合いつ来るかわかりませんもの。ママ、それも開けて。小さいから三人だとすぐなくなりますわね」

 生々しい由来を一蹴するべく、この二本はこの部屋で中身をなくすとフェリータは決意した。

 けれど開栓と同時に、カシスの芳醇な香りが立ち上って、嫌悪感とともに開けたことをすぐに申し訳なく思った。香りだけでも気分の華やぐ、上質な酒だとすぐにわかった。

「初夜初夜って繰り返さないでください、不快です……あ、いい香り。苺のお酒ですね、色もきれい」

 フランチェスカも母から「あんたはちょっとだけね」と注がれた酒に、それまでのしかめっ面を消して表情を明るくした。

「別になんも入ってない、ただのお祝いの、いいお酒よぉ。きっとこっちがフェリータ用だったんじゃない? 新郎新婦の髪色に合わせたのかな、そっち黒っぽいもんね」

 ジーナの言うとおり、フェリータの持つ酒はグラスに注ぐと濃い紫色で、並々注ぐと黒に近い色味になった。

「さ、さっさと飲んで帰るのよ、空けるの手伝ってあげるから!」

「ママったら自分が飲みたいだけでしょうに……」

 フランチェスカと同じものを己のグラスに注いだジーナは、乾杯するようにそれを掲げたが、フランチェスカはぶつぶつ呟いて先にグラスに口をつけた。

 フェリータも妹に続こうとしたが、直前で『あっ』と思い出して母に顔を向けた。

「これは、どなたからの贈り物でしたの?」

「んー、これはねぇ……」

 グラスを半端に掲げたまま、ジーナが赤いラベルのボトルを引き寄せたとき。

「きゃっ、……グィード!? 何をして、っ!」

 突然、フェリータは自分の横を前触れ無くすり抜けていった騎士に驚いて声を上げた。
 そして男が間一髪、椅子から床に倒れ伏そうとしていたフランチェスカを寸前で抱きとめたことに、顔色を変えた。

「フランチェスカ!?」

 フェリータは叫び、グラスを放り投げて母とともに騎士の腕の中の妹に飛びついた。

 まさか、また呪詛か。嫌な動悸に、胸元のレリカリオを握りしめたとき。

「……眠っておられます」

「……へ」

 グィードの言葉に、フェリータは間抜けな声を漏らした。

 確かに、フランチェスカは顔色も変えず、健やかな寝息を立てて目を閉じていた。脈も変わらず、変な汗もかいていない。ちらっと胸元の服を持ち上げて肌を覗いたが、何も浮かんではいなかった。

「……ず、ずいぶん疲れていたのかしら?」

「ま、まあ真面目な子だし、あたしのことで心配もかけたから、夜眠れてなかったのかもしれないけど」

 拍子抜けする母子だったが、眠るフランチェスカを寝台に素早く運んだグィードの気難しげな視線がジーナの手の中のボトルに向かったのに、フェリータは気がついた。

「ま、まさか」

 ――新婦用にはうすーい催眠効果のあるものが……。

 催眠どころか、熟睡であるが。

「…………さ、さいってーーーですわ!! 誰がこんなものを! いえそれなら、カシスの方にも下劣な混ぜものがっ、……」

 叫び、ついさっき投げ捨てたグラスを振り返ってみる。

 ――そこでは、転がるグラスからこぼれた赤黒い液体が絨毯に広がり、ジュウウウウッという音と白い煙を上げていた。

「…………え?」

 予想外の光景に絶句したフェリータは、「お嬢様」と固い声で呼ばれて、蒼白の顔を騎士に向けた。

「こちらは毒です。致死性の、即効性のもの」

 険しい顔のグィードの手には、さっきフェリータが栓を抜き、中身の一部を手ずからグラスに注いだボトルがある。

「……ママ、これ、誰から?」

 真っ青になったジーナは答えず。

 ただ、赤いラベルの小さなボトルの首に、流麗な文字で綴られたメッセージカードが揺れていた。








 “どうか二人のこれから先の未来に、永遠の幸福が訪れますように。

 ――ヴァレンティノ・チェステ”

しおりを挟む
感想 32

あなたにおすすめの小説

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~

魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。 ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!  そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!? 「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」 初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。 でもなんだか様子がおかしくて……? 不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。 ※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます ※他サイトでも公開しています。

【完結】婚約者は私を大切にしてくれるけれど、好きでは無かったみたい。

まりぃべる
恋愛
伯爵家の娘、クラーラ。彼女の婚約者は、いつも優しくエスコートしてくれる。そして蕩けるような甘い言葉をくれる。 少しだけ疑問に思う部分もあるけれど、彼が不器用なだけなのだと思っていた。 そんな甘い言葉に騙されて、きっと幸せな結婚生活が送れると思ったのに、それは偽りだった……。 そんな人と結婚生活を送りたくないと両親に相談すると、それに向けて動いてくれる。 人生を変える人にも出会い、学院生活を送りながら新しい一歩を踏み出していくお話。 ☆※感想頂いたからからのご指摘により、この一文を追加します。 王道(?)の、世間にありふれたお話とは多分一味違います。 王道のお話がいい方は、引っ掛かるご様子ですので、申し訳ありませんが引き返して下さいませ。 ☆現実にも似たような名前、言い回し、言葉、表現などがあると思いますが、作者の世界観の為、現実世界とは少し異なります。 作者の、緩い世界観だと思って頂けると幸いです。 ☆以前投稿した作品の中に出てくる子がチラッと出てきます。分かる人は少ないと思いますが、万が一分かって下さった方がいましたら嬉しいです。(全く物語には響きませんので、読んでいなくても全く問題ありません。) ☆完結してますので、随時更新していきます。番外編も含めて全35話です。 ★感想いただきまして、さすがにちょっと可哀想かなと最後の35話、文を少し付けたしました。私めの表現の力不足でした…それでも読んで下さいまして嬉しいです。

いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!

夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。 しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。 ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。 愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。 いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。 一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ! 世界観はゆるいです! カクヨム様にも投稿しております。 ※10万文字を超えたので長編に変更しました。

【完結】何もできない妻が愛する隻眼騎士のためにできること

大森 樹
恋愛
辺境伯の娘であるナディアは、幼い頃ドラゴンに襲われているところを騎士エドムンドに助けられた。 それから十年が経過し、成長したナディアは国王陛下からあるお願いをされる。その願いとは『エドムンドとの結婚』だった。 幼い頃から憧れていたエドムンドとの結婚は、ナディアにとって願ってもいないことだったが、その結婚は妻というよりは『世話係』のようなものだった。 誰よりも強い騎士団長だったエドムンドは、ある事件で左目を失ってから騎士をやめ、酒を浴びるほど飲み、自堕落な生活を送っているため今はもう英雄とは思えない姿になっていた。 貴族令嬢らしいことは何もできない仮の妻が、愛する隻眼騎士のためにできることはあるのか? 前向き一途な辺境伯令嬢×俺様で不器用な最強騎士の物語です。 ※いつもお読みいただきありがとうございます。中途半端なところで長期間投稿止まってしまい申し訳ありません。2025年10月6日〜投稿再開しております。

死を望まれた王女は敵国で白い結婚を望む。「ご安心ください、私もあなたを愛するつもりはありません」

千紫万紅
恋愛
次期女王として王位継承が内定していたフランツェスカ。 だが戦況の悪化を理由に父王に争いの最前線に送られた。 それから一年、命からがら王都へ戻った彼女を待っていたのは労いの言葉ではなく、敵国・シュヴァルツヴァルトの王太子への輿入れ命令。 しかも父王は病弱な異母妹アリーシアを王妃に据え、フランツェスカの婚約者レナードを王にするという。 怒りと絶望の中フランツェスカはかつて敵将であったシュヴァルツヴァルト王太子・フリードのもとへお飾りの妻として嫁ぐことを決意する。 戦地での過去を封じ、王族としての最後の務めを果たすために。

辺境伯へ嫁ぎます。

アズやっこ
恋愛
私の父、国王陛下から、辺境伯へ嫁げと言われました。 隣国の王子の次は辺境伯ですか… 分かりました。 私は第二王女。所詮国の為の駒でしかないのです。 例え父であっても国王陛下には逆らえません。 辺境伯様… 若くして家督を継がれ、辺境の地を護っています。 本来ならば第一王女のお姉様が嫁ぐはずでした。 辺境伯様も10歳も年下の私を妻として娶らなければいけないなんて可哀想です。 辺境伯様、大丈夫です。私はご迷惑はおかけしません。 それでも、もし、私でも良いのなら…こんな小娘でも良いのなら…貴方を愛しても良いですか?貴方も私を愛してくれますか? そんな望みを抱いてしまいます。  ❈ 作者独自の世界観です。  ❈ 設定はゆるいです。  (言葉使いなど、優しい目で読んで頂けると幸いです)  ❈ 誤字脱字等教えて頂けると幸いです。  (出来れば望ましいと思う字、文章を教えて頂けると嬉しいです)

今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました

四折 柊
恋愛
 子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)

処理中です...