足立たまこ

足立たまこ

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恋愛 連載中 長編
「罪など犯しておりません!」  そう叫んだ声は誰にも拾われないまま、王太子の妃候補だったレダリカは、その王太子を呪った“魔女”として追放されてしまった。  何が起きたのか、レダリカ自身にもわからなかった。彼女はただ、妹ルゼの自由奔放さを羨みながらも、王太子の婚約者として栄光と努力を積み重ねていただけだったのに。  それなのに、ある朝突如『王太子を呪った魔女』という濡れ衣を着せられ、投獄された。そして僻地“日没の森”へと、身ひとつで送られてしまった。  残してきた妹ルゼの身を心配しながらも、森の城に住む魔法使いフラウリッツに助けられたレダリカ。しかし連れてこられた魔法使いの城で、よりにもよって王太子とルゼが共謀して、自分を裏切っていたことを知ってしまう。  悲嘆にくれたレダリカは決意した。このまま本当に魔女となって、自分を陥れた者たちに報復してやろうと。  というわけで。 「弟子にして、フラウリッツ」  カールロット公爵令嬢レダリカ、この時をもって王家に仇なす魔女を志すこととする。  ……それにしても、このフラウリッツとかいう魔法使いとその仲間たちの、ゆるいことといったら。
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文字数 137,259 最終更新日 2021.01.17 登録日 2020.10.10
 大好きだった恋人が、自殺した。知らない女への遺書を残して。  ……そんなわけで傷心中の、成り上がりの貴族令嬢シャーロット。彼女の恋は公爵令息である相手との格差ゆえに、世間に隠していたため、そうとは知らない叔母の夜会に引きずり出されてしまう。  そこで名門伯爵家の当主・ヴィクターと出会うと一転、眉目秀麗な彼の立ち姿に、シャーロットの目は釘付けとなった。  ――正しくは、彼が持つ、『シャーロットが亡き恋人に贈ったはずの懐中時計』に。  なぜ彼が持っているのか? そう考えたとき、シャーロットの頭は、恐ろしい結論にたどり着いてしまう。――伯爵が、死んだ彼から奪ったのだと。 「許せない……。誰も気がつかないと思ったら大間違いよヴィクター・ワーガス!」  怒りに任せて、シャーロットはその夜とんでもない行動に出たのであった。 ◇  共通する目的のため、世間を欺き婚約したシャーロットとヴィクター。かたや向こう見ずですぐ手が出る成り上がり男爵の令嬢、かたや冷静で毒舌な名門の伯爵。家格も性格も何かと噛み合わないふたりが抱える、秘密と醜聞と、ままならなかった恋の傷。……ただ感傷に浸るには、彼らはちょっと喧嘩が多くて、騒がしい。
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文字数 235,312 最終更新日 2020.10.02 登録日 2020.09.16
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