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「国外追放……!?」
私は聞きなれない言葉に、ぽかんと口を開く。
冤罪の果てにこの国から追い出されるなんて!
ケーキをぐちゃぐちゃに混ぜたように、自分の感情が分からなくなる。
「エミリアさん。あなたのこと一生許さないから」
ミラの眼には怒りの炎が灯っている。
天井に吊り下げられたシャンデリアの灯りよりも、強く濁っていた。
私、本当に国外追放されてしまうの?
しかも冤罪だというのに?
どうして……どうしてこんなことに!!
自然と私は目を四方八方に向けていた。
アリアを見つけると、彼女の名を叫ぶ。
「アリア!」
今までずっと私の傍にいてくれた、かけがえのない親友。
きっと彼女なら、私のことを……。
「レイブン様。本当に申し訳ありませんでした」
すっと群衆から出てきたアリアは、冷たい声でレイブンに頭を下げた。
「いや、君が謝ることはない。いくら親友といえども悪いのはエミリア本人だ。悪い行いをしたのなら、それ相応の責任を取る。至極当たり前のことだ」
「しかし、彼女は私の親友、いや元親友です。私には最期を見届ける責任があります」
「最期……?」
一体アリアは何を言っているのだろうか。
一度もこちらを見ることなく、レイブンと話をしている。
アリアは声に力を込めた。
「エミリアの断罪は私に一任してください」
「「……え?」」
偶然にも、私とレイブンは同時に声をあげた。
彼は舌打ちをすると、アリアに問いかける。
「君に親友を裁くことができるのかい? いくら悪女といえども、今まで同じ時を過ごしてきた……」
「できます」
アリアは即答した。
そして彼女は私を蔑むような目で見つめる。
「実を言うと、ずっと鬱陶しく思っていたのです。同じ男爵令嬢という身分でありながら、愚鈍で何の努力もしないエミリアが。生まれ持った才は確かにあると思いますが、それでも人は生きる努力をしなくてはいけない」
「ふむ」
レイブンが考えこむように腕を組む。
アリアは再び言葉を並べた。
「エミリア。今までの恨みつらみ、晴らしてあげるわ」
「そんな……アリア……」
ああ、私、親友にも裏切られたんだ。
その事実が胸を突き、絶望をひしひしと感じる。
「よし、アリアさん。君の考えは十分に理解した。エミリアの処遇は君に一任することにしよう。ミラもそれでいいかい?」
「私はお兄様に従います。アリアさん、どうかあの悪女に凄惨な罰を」
「ええ、もちろんでございます」
「嘘よね、アリア……」
私は一歩、また一歩とアリアへ近づいていく。
すぐ近くにいるのに、彼女までの道がとても遠く思えた。
足が重い、錘をつけたように重い。
「私たち親友でしょ……たくさん、話をしたじゃない……お互い助け合って……乗り越えて……同じ時を……私たち……うっ……嘘だよね……アリアぁ!」
やっとのことでアリアの眼前まで移動した。
救いを求めるようにアリアに手を伸ばす。
「さわらないでくれる!?」
しかしアリアにパシッと手をはたかれた。
彼女は不機嫌そうに口を開く。
「もうあなたとは親友ではない。大人しく罪を償いなさい」
「あっ……あぁ……あぁぁ!」
足の力が抜けて、その場に崩れ落ちる。
両目から涙が溢れ出して、私は顔を手で覆った。
婚約七年目、愛する人と親友に裏切られました。
私は聞きなれない言葉に、ぽかんと口を開く。
冤罪の果てにこの国から追い出されるなんて!
ケーキをぐちゃぐちゃに混ぜたように、自分の感情が分からなくなる。
「エミリアさん。あなたのこと一生許さないから」
ミラの眼には怒りの炎が灯っている。
天井に吊り下げられたシャンデリアの灯りよりも、強く濁っていた。
私、本当に国外追放されてしまうの?
しかも冤罪だというのに?
どうして……どうしてこんなことに!!
自然と私は目を四方八方に向けていた。
アリアを見つけると、彼女の名を叫ぶ。
「アリア!」
今までずっと私の傍にいてくれた、かけがえのない親友。
きっと彼女なら、私のことを……。
「レイブン様。本当に申し訳ありませんでした」
すっと群衆から出てきたアリアは、冷たい声でレイブンに頭を下げた。
「いや、君が謝ることはない。いくら親友といえども悪いのはエミリア本人だ。悪い行いをしたのなら、それ相応の責任を取る。至極当たり前のことだ」
「しかし、彼女は私の親友、いや元親友です。私には最期を見届ける責任があります」
「最期……?」
一体アリアは何を言っているのだろうか。
一度もこちらを見ることなく、レイブンと話をしている。
アリアは声に力を込めた。
「エミリアの断罪は私に一任してください」
「「……え?」」
偶然にも、私とレイブンは同時に声をあげた。
彼は舌打ちをすると、アリアに問いかける。
「君に親友を裁くことができるのかい? いくら悪女といえども、今まで同じ時を過ごしてきた……」
「できます」
アリアは即答した。
そして彼女は私を蔑むような目で見つめる。
「実を言うと、ずっと鬱陶しく思っていたのです。同じ男爵令嬢という身分でありながら、愚鈍で何の努力もしないエミリアが。生まれ持った才は確かにあると思いますが、それでも人は生きる努力をしなくてはいけない」
「ふむ」
レイブンが考えこむように腕を組む。
アリアは再び言葉を並べた。
「エミリア。今までの恨みつらみ、晴らしてあげるわ」
「そんな……アリア……」
ああ、私、親友にも裏切られたんだ。
その事実が胸を突き、絶望をひしひしと感じる。
「よし、アリアさん。君の考えは十分に理解した。エミリアの処遇は君に一任することにしよう。ミラもそれでいいかい?」
「私はお兄様に従います。アリアさん、どうかあの悪女に凄惨な罰を」
「ええ、もちろんでございます」
「嘘よね、アリア……」
私は一歩、また一歩とアリアへ近づいていく。
すぐ近くにいるのに、彼女までの道がとても遠く思えた。
足が重い、錘をつけたように重い。
「私たち親友でしょ……たくさん、話をしたじゃない……お互い助け合って……乗り越えて……同じ時を……私たち……うっ……嘘だよね……アリアぁ!」
やっとのことでアリアの眼前まで移動した。
救いを求めるようにアリアに手を伸ばす。
「さわらないでくれる!?」
しかしアリアにパシッと手をはたかれた。
彼女は不機嫌そうに口を開く。
「もうあなたとは親友ではない。大人しく罪を償いなさい」
「あっ……あぁ……あぁぁ!」
足の力が抜けて、その場に崩れ落ちる。
両目から涙が溢れ出して、私は顔を手で覆った。
婚約七年目、愛する人と親友に裏切られました。
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