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第九話「小鳥たちの温もりの中で」
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美虎は、ソファの上で、しばらく優兎に抱きついていた。
優兎は、美虎の高い体温に、日々の疲れ、孤独にささくれた心が満たされていくを感じた。
そして、新しい『小鳥遊組』の若頭として、男として決意する。
「美虎嬢、一生付いていきます」
美虎は含み笑いをすると、
「付いて来てもらわなきゃ困るよ」
優兎の頰を挟んで額をくっつける。
「…今日、一緒に寝てもいいですか?」
「変なことしない?」
「どんなことですか」
優兎はクスクス笑うと、色素の薄い目で、美虎の黒く大きな目を見つめ、
「美虎」
ついに「嬢」を付けず、敬語も辞めた優兎。
「なぁに、優兎」
「愛してる」
「…私も、愛してるよ」
優兎が美虎の額に口付ける。
「あぁ…ずっと、こうだったらいいのになぁ…」
濃い吐息と共に呟く美虎。
「ねぇ、優兎。私が施設に囚われた時、助けに来てくれて、本当に嬉しかったんだよ。何回も言う。優兎、愛してるよ。誰よりも愛してる」
「俺も美虎のこと愛してる。今度、尚虎さんと美弓さんのお墓行こう。挨拶したい」
「今まで、ずっとお父さんの側にいたのに?」
「だめ?」
「ダメじゃないけど…なんか、照れる」
顔を赤らめる美虎に優兎は微笑うと、
「…美虎、疲れてないか?」
美虎はその言葉で自分が疲れていることを実感した。
優兎は、美虎の表情の微かな違いで判ったようだ。
「ちょっと、疲れた、かな?」
照れ隠しのように微笑うと、
「少し休んだ方がいいかもな」
と、美虎の長い髪を指で梳く。
優兎の頭に腕を回し、首筋に顔を埋めて、美虎はゆっくりと目を閉じた。
優兎は、美虎の髪を撫で、美虎はそれに安心する。
いつしか、美虎は眠りに落ちていった。
優兎は、美虎の高い体温に、日々の疲れ、孤独にささくれた心が満たされていくを感じた。
そして、新しい『小鳥遊組』の若頭として、男として決意する。
「美虎嬢、一生付いていきます」
美虎は含み笑いをすると、
「付いて来てもらわなきゃ困るよ」
優兎の頰を挟んで額をくっつける。
「…今日、一緒に寝てもいいですか?」
「変なことしない?」
「どんなことですか」
優兎はクスクス笑うと、色素の薄い目で、美虎の黒く大きな目を見つめ、
「美虎」
ついに「嬢」を付けず、敬語も辞めた優兎。
「なぁに、優兎」
「愛してる」
「…私も、愛してるよ」
優兎が美虎の額に口付ける。
「あぁ…ずっと、こうだったらいいのになぁ…」
濃い吐息と共に呟く美虎。
「ねぇ、優兎。私が施設に囚われた時、助けに来てくれて、本当に嬉しかったんだよ。何回も言う。優兎、愛してるよ。誰よりも愛してる」
「俺も美虎のこと愛してる。今度、尚虎さんと美弓さんのお墓行こう。挨拶したい」
「今まで、ずっとお父さんの側にいたのに?」
「だめ?」
「ダメじゃないけど…なんか、照れる」
顔を赤らめる美虎に優兎は微笑うと、
「…美虎、疲れてないか?」
美虎はその言葉で自分が疲れていることを実感した。
優兎は、美虎の表情の微かな違いで判ったようだ。
「ちょっと、疲れた、かな?」
照れ隠しのように微笑うと、
「少し休んだ方がいいかもな」
と、美虎の長い髪を指で梳く。
優兎の頭に腕を回し、首筋に顔を埋めて、美虎はゆっくりと目を閉じた。
優兎は、美虎の髪を撫で、美虎はそれに安心する。
いつしか、美虎は眠りに落ちていった。
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