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侯爵令嬢カルロッタの場合・2
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他の令嬢たちのように、綺麗に婚約破棄ができるだろうか。
カルロッタの心配は、そのことだ。
マウロとは親戚であり、父も母も、カルロッタが彼に恋をしていたことを知っている。今回のことでさえ、ちょっとした仲違いだとしか思われない可能性がある。
でもカルロッタはもう、彼の婚約者であることがたまらなく嫌だった。両親をどう説得するか考えていると、背後から声がした。
「待ってくれ!」
マウロが、立ち去ろうとしている彼女に追いすがってきた。今まで一度もこんなことはなかったのに、どういうつもりなのだろう。
以前なら、喜んだかもしれない。でも今のカルロッタには、そんな彼の態度を煩わしいとしか思わなかった。
伸ばされた手を避けるように、背後に下がる。
「どうしたの? マウロ。そんなに取り乱して。あなたの大切な人が驚いているわよ」
ここからでも、腕を払われたグロリアが呆然として立ち尽くしている姿が見えた。まさかマウロがカルロッタを追うとは、彼女も思わなかったのだろう。
その言葉を否定するように、彼は首を振る。
「愛しているのは君だけだ。知っているだろう?」
いつものお決まりのセリフだ。それを聞いて、カルロッタは思わず笑う。
「そんな言葉に騙されるのは、幼い頃のわたくしだけよ。本当に愚かだったわ。そんな上辺だけの言葉を信じて、待ち続けるなんて」
「……カルロッタ?」
マウロは今までと同じように、愛しているという言葉で簡単に騙せると思ったのだろう。だがもう、そんな言葉は聞き飽きた。
信じられないとでも言うように、唖然として自分を見つめるマウロに、カルロッタは首を傾げる。
「どうしてあなたがそんな顔をしているの? わたくしを裏切り、軽視していたのはあなたの方なのに」
「裏切ってなどいない。俺はカルロッタを……」
愛していると、口にしようとしたのだろう。それを阻止する。
「やめて。もうその言葉を口にしないで。わたくしの愛は、あなたほど軽くないの」
そして彼はもう、その愛を捧げる存在ではなくなっていた。
「……カルロッタ」
自分を見つめるカルロッタの視線が今までとはまったく違うことに、マウロも気が付いたのだろう。せわしなく視線を動かしながら、必死に言葉を探している。
いつもなら平気で嘘を言う彼が、どうしてそんなに言葉に詰まっているのか。不思議に思ったが、もうカルロッタには関係ない。興味もなかった。
「この婚約を、破棄しようと思っています」
さらに追い打ちを掛けるように、そう言った。
「考えてみれば身内同士の結婚なんて、あまり利がないわ。あなたにもわたくしにも、もっとふさわしい人がいるでしょう」
「婚約を……。破棄?」
「ええ。わたくしもあなたも望んでいない身内同士の結婚なんて、意味がないもの。もちろんマウロも同意するでしょう?」
「君は、俺を愛していたのではないのか?」
縋るような言葉を、はっきりと否定する。
「そうね。子どもの頃はそうだったわ。でもあれほどの仕打ちを受けて、まだあなたを愛するほど、わたくしは愚かではないの」
ふたりで育てた愛ならば、少しくらい不安があっても揺らぐことはないのかもしれない。でも片方だけの愛は脆く儚くて、泡沫のように簡単に壊れてしまう。そして一度壊れてしまったものは、もう二度と戻らない。
「マウロが他の女性と一緒にいる姿を見るたびに、苦しかった。とても悲しかったわ。でも、もうあなたがどこで何をしようと、まったく気にならないの。だから今、わたくしはとてもしあわせよ」
そう言って、マウロを見上げる。
悠然と微笑むカルロッタに、マウロは震える声で言った。
「俺は……。俺はただ、君が嫉妬すると、愛されていると実感できて、嬉しくて……。本当に、愛しているんだ。カルロッタ。婚約を破棄しないでくれ」
そんなことを言いながら、彼はカルロッタの足もとに跪く。まさか彼がそんなことを言うとは思わず、さすがに驚いた。
でも、もう何を言われても、どんなに縋られても、マウロの言葉を信用することなどできない。
「その言葉でさえ、今のわたくしには迷惑なのです。身内同士の婚約ですもの。大袈裟なことはしたくありません。ですから、婚約破棄に同意してください」
だがマウロは承知してくれなかった。
縋られ迫られ、あまりの剣幕に恐ろしくなって、カルロッタはその場から逃げ出してしまった。あの場できちんと婚約を破棄することができなかったと、少し落ち込む。
(メリッサとルチアは、あんなに鮮やかにやり遂げたのに……)
でも翌日には、あのプレイボーイとして知られているマウロが、婚約者に捨てられて、みっともなく追いすがったという噂が駆け巡っていた。
あれだけ女性を侍らせていた彼は、やはり色々なところで恨みを買っていたのだろう。その噂は学園内だけではなく、社交界にまで広まったようだ。
身内同士の婚約をこれほどの騒ぎにしてしまい、両親に叱られると思っていた。でも、父が叱るより先に、母が庇ってくれた。さすがにマウロの行動は目に余っていたらしい。
こうして母の後押しもあって、マウロとの婚約は正式に破棄されることになった。
マウロはこの噂のせいで王都にいることができず、もうすぐ卒業だった学園も休学して、彼の父によって地方の領地に送られたらしい。マウロは宰相にとって唯一の息子だったが、もう王都に戻すつもりはないようだ。
ここまでの騒ぎにするつもりはなかった。
さすがに申し訳なくて、彼の父である宰相に謝罪したが、彼は、カルロッタは何も悪くない。むしろ息子が本当に申し訳ないことをしたと頭を下げた。親戚は皆、カルロッタがマウロに夢中だと知っていたので、カルロッタが動かない以上、何もできなかったようだ。
少し我慢をし過ぎてしまったと、カルロッタも反省する。きっと声を上げれば、味方になってくれる人はいたはずだ。
それから恒例のお茶会で、カルロッタはその経緯を仲間の令嬢たちに報告した。
「もっとふたりみたいに、毅然と事を進めたかったのに、こんな感じになってしまって」
薔薇の香りのするお茶を飲み、溜息をついた。
「でも、すごく噂になっていましたよ。あのプレイボーイのマウロ様が、婚約者に捨てられて追い縋ったって」
メリッサの言葉に、ルチアも頷く。
「しかも、その相手がカルロッタ様だもの。噂にもなりますよね」
公爵令嬢のアリーナが、ぽつりとそう言った。
「彼はもしかしたら、本当にカルロッタが好きだったのかもしれないわね」
愛していると言っていた言葉は、カルロッタを誤魔化すためではなく、本心だった可能性もある。
「もしそうだったとしても、わたくしにはもう無理です」
その言葉に、カルロッタは首を横に振る。
嫉妬してしまう自分が嫌で、今までずっと苦しかった。もう誰かを好きになりたくないと思うほどに。
それなのに、嫉妬するカルロッタを見て、マウロは楽しんでいたのだ。
「つらい日々でした。ようやくそれを終えることができて、とても嬉しいです」
笑顔でそう言うカルロッタを慰めるように、アリーナが彼女の手を握る。
「そうね。変なことを言ってしまったわ。ごめんなさい」
「いいえ。それより次は、アリーナ様の番ですね」
「そうね。私で最後。王太子殿下はもちろん、みんなを苦しめた彼女にも、きちんと責任は取ってもらうつもりよ。容赦はしないわ」
アリーナはそう言って、冷たい笑みを浮かべた。
カルロッタの心配は、そのことだ。
マウロとは親戚であり、父も母も、カルロッタが彼に恋をしていたことを知っている。今回のことでさえ、ちょっとした仲違いだとしか思われない可能性がある。
でもカルロッタはもう、彼の婚約者であることがたまらなく嫌だった。両親をどう説得するか考えていると、背後から声がした。
「待ってくれ!」
マウロが、立ち去ろうとしている彼女に追いすがってきた。今まで一度もこんなことはなかったのに、どういうつもりなのだろう。
以前なら、喜んだかもしれない。でも今のカルロッタには、そんな彼の態度を煩わしいとしか思わなかった。
伸ばされた手を避けるように、背後に下がる。
「どうしたの? マウロ。そんなに取り乱して。あなたの大切な人が驚いているわよ」
ここからでも、腕を払われたグロリアが呆然として立ち尽くしている姿が見えた。まさかマウロがカルロッタを追うとは、彼女も思わなかったのだろう。
その言葉を否定するように、彼は首を振る。
「愛しているのは君だけだ。知っているだろう?」
いつものお決まりのセリフだ。それを聞いて、カルロッタは思わず笑う。
「そんな言葉に騙されるのは、幼い頃のわたくしだけよ。本当に愚かだったわ。そんな上辺だけの言葉を信じて、待ち続けるなんて」
「……カルロッタ?」
マウロは今までと同じように、愛しているという言葉で簡単に騙せると思ったのだろう。だがもう、そんな言葉は聞き飽きた。
信じられないとでも言うように、唖然として自分を見つめるマウロに、カルロッタは首を傾げる。
「どうしてあなたがそんな顔をしているの? わたくしを裏切り、軽視していたのはあなたの方なのに」
「裏切ってなどいない。俺はカルロッタを……」
愛していると、口にしようとしたのだろう。それを阻止する。
「やめて。もうその言葉を口にしないで。わたくしの愛は、あなたほど軽くないの」
そして彼はもう、その愛を捧げる存在ではなくなっていた。
「……カルロッタ」
自分を見つめるカルロッタの視線が今までとはまったく違うことに、マウロも気が付いたのだろう。せわしなく視線を動かしながら、必死に言葉を探している。
いつもなら平気で嘘を言う彼が、どうしてそんなに言葉に詰まっているのか。不思議に思ったが、もうカルロッタには関係ない。興味もなかった。
「この婚約を、破棄しようと思っています」
さらに追い打ちを掛けるように、そう言った。
「考えてみれば身内同士の結婚なんて、あまり利がないわ。あなたにもわたくしにも、もっとふさわしい人がいるでしょう」
「婚約を……。破棄?」
「ええ。わたくしもあなたも望んでいない身内同士の結婚なんて、意味がないもの。もちろんマウロも同意するでしょう?」
「君は、俺を愛していたのではないのか?」
縋るような言葉を、はっきりと否定する。
「そうね。子どもの頃はそうだったわ。でもあれほどの仕打ちを受けて、まだあなたを愛するほど、わたくしは愚かではないの」
ふたりで育てた愛ならば、少しくらい不安があっても揺らぐことはないのかもしれない。でも片方だけの愛は脆く儚くて、泡沫のように簡単に壊れてしまう。そして一度壊れてしまったものは、もう二度と戻らない。
「マウロが他の女性と一緒にいる姿を見るたびに、苦しかった。とても悲しかったわ。でも、もうあなたがどこで何をしようと、まったく気にならないの。だから今、わたくしはとてもしあわせよ」
そう言って、マウロを見上げる。
悠然と微笑むカルロッタに、マウロは震える声で言った。
「俺は……。俺はただ、君が嫉妬すると、愛されていると実感できて、嬉しくて……。本当に、愛しているんだ。カルロッタ。婚約を破棄しないでくれ」
そんなことを言いながら、彼はカルロッタの足もとに跪く。まさか彼がそんなことを言うとは思わず、さすがに驚いた。
でも、もう何を言われても、どんなに縋られても、マウロの言葉を信用することなどできない。
「その言葉でさえ、今のわたくしには迷惑なのです。身内同士の婚約ですもの。大袈裟なことはしたくありません。ですから、婚約破棄に同意してください」
だがマウロは承知してくれなかった。
縋られ迫られ、あまりの剣幕に恐ろしくなって、カルロッタはその場から逃げ出してしまった。あの場できちんと婚約を破棄することができなかったと、少し落ち込む。
(メリッサとルチアは、あんなに鮮やかにやり遂げたのに……)
でも翌日には、あのプレイボーイとして知られているマウロが、婚約者に捨てられて、みっともなく追いすがったという噂が駆け巡っていた。
あれだけ女性を侍らせていた彼は、やはり色々なところで恨みを買っていたのだろう。その噂は学園内だけではなく、社交界にまで広まったようだ。
身内同士の婚約をこれほどの騒ぎにしてしまい、両親に叱られると思っていた。でも、父が叱るより先に、母が庇ってくれた。さすがにマウロの行動は目に余っていたらしい。
こうして母の後押しもあって、マウロとの婚約は正式に破棄されることになった。
マウロはこの噂のせいで王都にいることができず、もうすぐ卒業だった学園も休学して、彼の父によって地方の領地に送られたらしい。マウロは宰相にとって唯一の息子だったが、もう王都に戻すつもりはないようだ。
ここまでの騒ぎにするつもりはなかった。
さすがに申し訳なくて、彼の父である宰相に謝罪したが、彼は、カルロッタは何も悪くない。むしろ息子が本当に申し訳ないことをしたと頭を下げた。親戚は皆、カルロッタがマウロに夢中だと知っていたので、カルロッタが動かない以上、何もできなかったようだ。
少し我慢をし過ぎてしまったと、カルロッタも反省する。きっと声を上げれば、味方になってくれる人はいたはずだ。
それから恒例のお茶会で、カルロッタはその経緯を仲間の令嬢たちに報告した。
「もっとふたりみたいに、毅然と事を進めたかったのに、こんな感じになってしまって」
薔薇の香りのするお茶を飲み、溜息をついた。
「でも、すごく噂になっていましたよ。あのプレイボーイのマウロ様が、婚約者に捨てられて追い縋ったって」
メリッサの言葉に、ルチアも頷く。
「しかも、その相手がカルロッタ様だもの。噂にもなりますよね」
公爵令嬢のアリーナが、ぽつりとそう言った。
「彼はもしかしたら、本当にカルロッタが好きだったのかもしれないわね」
愛していると言っていた言葉は、カルロッタを誤魔化すためではなく、本心だった可能性もある。
「もしそうだったとしても、わたくしにはもう無理です」
その言葉に、カルロッタは首を横に振る。
嫉妬してしまう自分が嫌で、今までずっと苦しかった。もう誰かを好きになりたくないと思うほどに。
それなのに、嫉妬するカルロッタを見て、マウロは楽しんでいたのだ。
「つらい日々でした。ようやくそれを終えることができて、とても嬉しいです」
笑顔でそう言うカルロッタを慰めるように、アリーナが彼女の手を握る。
「そうね。変なことを言ってしまったわ。ごめんなさい」
「いいえ。それより次は、アリーナ様の番ですね」
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