僕とくまとうさぎ

月乃結海

文字の大きさ
上 下
19 / 19

依頼5つ目②

しおりを挟む
ぼくと山田さん、ミルクイチゴは田中さんと。
それぞれ事情を探りべく、ペア行動をした。

「山田さん、どこからいきます?」

山田「まずは身辺調査からですかね、ミルクさんは、とりあえずふるさと巡りをするそうですよ!」

ふるさと巡りってツアーみたいだな。ふざけてる。

「双子なのにバラバラになってしまうのは、なんか辛いな。」

山田「人はそれぞれ抱えていきてるものですよ。いい事も悪い事も。」

「山田さん、、いいひとですね!」

山田「あ、見えてきましたよ。」

「うん、あの白い家が姉の方の家ですね!」
あんまり生活感のない家だな。

山田「まずは、ご近所の方に。」

「すみません。隣の方について聞かせてもらえませんか?」

隣人「はい。仲のいいご家庭ですよ?最近、旦那さんみないけど。」

夫は不在なのか。

ぼくと山田さんは、友人などにも会い色々調べて持ち帰った。

ミルク「そっちも、色々調べてきたようだな?」

「あんまり悪い評判はなかったよ、ふるさと巡りどうだった?」

ミルク「こっちは、弟やらを見つけたが、悪い奴らといる。近寄れないな。」

山田「私にお任せください。」

…次の日。

山田「連れてまいりました。」

「え、もう!?弟怪我してるけど山田さん何したんだよ。」

山田「それは言えません。」
ミルク「よし、弟よ、姉に会え!」
弟「そんなことできない。姉なんていない。」

ワケがありそうだった。

「教えてもらえませんか?お姉さんが会いたがってますよ!」

弟「そんなはずない。姉は怖い女です。」

話がだいぶ変わってきたな。

弟「姉は外ヅラはいいのでしょう。暴力をぼくらに。そんな風には見えないっしょ?」

たしかに、どっちかというと弟のほうが。
それで施設に避難させたのか。でも依頼を成立するには、会わせないと。

「少しでいい、会ってもらいます。」

少し強引だが、会わせることにした。

姉「会いたかったわ!」
弟「姉ぶるな、お前のせいだろ!」
姉「何を言ってるの?」
弟「この人達はすべて知ってるんだよ!」

姉は急変したように目つきが変わった。

姉「みんなあんたらが馬鹿だからよ!」

なんか女の怖い部分を見てしまった気がした。
あんなに人は変わるのか。
まさに二重人格だ。
旦那さんもそれで出て行ったのか。やっぱりあの家は家庭の感じがあんまりしなかったんだ。
真面目な人ほど怖かったりもする。

依頼シューリョー!



今回の依頼は、すっごく疲れた。
人の嫌な部分、信用できなくなりそうだった。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...