僕とくまとうさぎ

月乃結海

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お祭り

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山田「大変だ!!」

ミルク「何事だ!みんな集合だ!」

田中「何?何?」

田中は1人だけワクワクしているようだ。

「田中、楽しそうだな。」

田中「うん!楽しい笑」

ミルク「楽しんでる場合じゃないぞ。大変だ。」

「だから何が大変なんだよ?」

ミルク「山田、何が大変なんだ?」

あ、知らなかったんだ?笑

山田「もうすぐバレンタインなんです!」

みんな「え!?」

大変なのはおまえだけだよ。

山田「バレンタインというのは、多くの男子がガッカリするお祭りなんです!」

ミルク「それはおまえと山田だけだ!」

「べ、べつに、が、がっかりしないしー。」

田中「2人には私があげましょう!」

2人「女神さまぁ~!」

ミルク「なんだこれ。早く依頼を持ってこい!」

イチゴ「色んな人にもっと知ってもらう必要があるわね?」

「たしかに。バレンタインだし、ビラ配りする?」

ミルク「いいアイディアだ!」

イチゴ「チョコとビラを配りましょうよ。」

……

「なんでぼくまで作るんだよ。もらう側だよ。」

山田「仕方ない。もらうため、あげるためです!」

もらう気満々だな。おい。

田中「チョコは繊細なの。しっかりキレイに仕上げましょう?」

「はーい。」やる気でねーな。
本当にこれで依頼くんのかな。
ビラ配るとか恥ずかしくなってきた。

……

あ、こういうことね?
顔ばれないためね?

へんな着ぐるみを着させられていた。
ぼくはクマで。
山田はウサギだ。
田中は……着てない。

「おねがいしまーす…。」

山田「声が小さいですよ?」

「だって、恥ずかしいよ。山田さんはウサギじゃん。」

山田「私はウサギずきですから!」

「初めて知ったし。」

しばらく配っていた。

「はぁ、疲れたー。」

ミルク「おつかれ!」

「本当にこれで依頼くんのかよ。」

イチゴ「信じるものはナントカよ!」



なんかどんどんへんな方向に……
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