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初めてのプレゼント
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「 なっちゃん、なっちゃん、起きて 」
「 ん?あかりちゃん? 」
まだ外は薄暗い明け方……
あかりちゃんが、私を呼んでいる。
「 一緒に来てほしい場所があるの。お願い! 」
私は、そう言われて起き上がりベッドから降りた。
洗面所へ行き、用意を始めた。
タオルで顔を拭き、鏡を見る。
最近、色々あったせいか疲れきった顔をしている。
ふぅ……私は、自分に気合いを入れるように深呼吸をしてあかりちゃんの元へ向かった。
カタカタカタ……
「 あかりちゃん、どこへ行きたいの? 」
「 なっちゃんが帰ってしまう前に、どうしても一緒に行きたい場所があるんだー 」
あかりちゃんは、行き先を告げることは無く隠したがってるようにも見えた。
あかりちゃんは、私の背後に周り車椅子を押して玄関へ向かう。
みんなを起こさないように私達は、息をひそめるように静かに外に出た。
カタカタカタ……
外に出た瞬間、あかりちゃんは話始めた。
「 なっちゃん、今日帰っちゃうんだよね? 」
「 うん、ごめんね。一緒にあまり遊べなかったね 」
それでもあかりちゃんは、元気を取り戻したような声で私に、こう言った。
「 なっちゃん、手を出して 」
私は言われた通りに手を差し出し、あかりちゃんは私の前に立った。
「 なっちゃん、これあげる! 」
私の手の上に乗せられていたのは……ピンク色をした桜の花びらの形をしていたキャンディだった。
「 わぁ!可愛いキャンディだね 」
あかりちゃんは、嬉しそうな顔をして自慢気に答えた。
「 なっちゃん、桜が好きって聞いて。キャンディを見つけたからプレゼントだよ! 」
「 ありがとう、嬉しいなー 」
あかりちゃんが初めてくれたプレゼント。
桜の花びらの形をしたキャンディ……
それは、嬉しくて、嬉しくて食べられずに大事にポケットにしまった。
「 なっちゃん、まだプレゼントあるから楽しみにしててね!」
そう言って、あかりちゃんはまた車椅子を押し始めた……
「 ん?あかりちゃん? 」
まだ外は薄暗い明け方……
あかりちゃんが、私を呼んでいる。
「 一緒に来てほしい場所があるの。お願い! 」
私は、そう言われて起き上がりベッドから降りた。
洗面所へ行き、用意を始めた。
タオルで顔を拭き、鏡を見る。
最近、色々あったせいか疲れきった顔をしている。
ふぅ……私は、自分に気合いを入れるように深呼吸をしてあかりちゃんの元へ向かった。
カタカタカタ……
「 あかりちゃん、どこへ行きたいの? 」
「 なっちゃんが帰ってしまう前に、どうしても一緒に行きたい場所があるんだー 」
あかりちゃんは、行き先を告げることは無く隠したがってるようにも見えた。
あかりちゃんは、私の背後に周り車椅子を押して玄関へ向かう。
みんなを起こさないように私達は、息をひそめるように静かに外に出た。
カタカタカタ……
外に出た瞬間、あかりちゃんは話始めた。
「 なっちゃん、今日帰っちゃうんだよね? 」
「 うん、ごめんね。一緒にあまり遊べなかったね 」
それでもあかりちゃんは、元気を取り戻したような声で私に、こう言った。
「 なっちゃん、手を出して 」
私は言われた通りに手を差し出し、あかりちゃんは私の前に立った。
「 なっちゃん、これあげる! 」
私の手の上に乗せられていたのは……ピンク色をした桜の花びらの形をしていたキャンディだった。
「 わぁ!可愛いキャンディだね 」
あかりちゃんは、嬉しそうな顔をして自慢気に答えた。
「 なっちゃん、桜が好きって聞いて。キャンディを見つけたからプレゼントだよ! 」
「 ありがとう、嬉しいなー 」
あかりちゃんが初めてくれたプレゼント。
桜の花びらの形をしたキャンディ……
それは、嬉しくて、嬉しくて食べられずに大事にポケットにしまった。
「 なっちゃん、まだプレゼントあるから楽しみにしててね!」
そう言って、あかりちゃんはまた車椅子を押し始めた……
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