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そんなこんなで、リーゼから引き離された私は今ウィルの執務室にいる。
えっ?なんで学園に執務室なんて存在するのかって?
そりゃー。過去にも今にも王族たちがたくさん通ってきているわけで、学生の彼らにもそれなりに仕事があるわけですよ。
しかも、たまーに国家機密とかやばい案件扱っている人たちもいるんです。
学園としてはトラブル避けたい、というのが本音ですよねー。
そこで、セキュリティー対策バッチリ!下手したら要塞レベルにガッチガッチの執務室の貸し出しを始めたんですよー。
いやー、このセキュリティーシステムはすっごい複雑で、
今では見ることが出来ないような古い魔法式が大量に組み込まれていて、
外部からの侵入なんてもっての外、
それはもちろん内部からも同様で…全ての権限は執務室の主が持つという、超優秀…
なんて言うと思ったか!ただの鬼畜仕様だろ!
執務室連れ込まれたら、身動き一つ出来ないってことじゃん!?
こんなクソシステム作ったのどこのどいつだ!
なんて現実逃避しているけど、現状何も変わらないわけで…。
とりあえず、現状を整理しよう。
ウィルに半ば強制的に連れられて執務室にやってきた私は、勧められるがままソファに座った。
いったい今から何が始まるんだろう…と半ば諦めながら立ったままのウィルを見上げる。
すると、いきなり肩を押さえられ、気が付けばウィルの顔が目の前に…って。
んっ?私、押し倒されてる?
とまあ、この体勢になってからかれこれ10分くらい経とうとしています。
その間一切会話はなく。
ただ、髪触られたり、ほっぺ摘まれたりしてる…
そりゃ、現実逃避もしたくなりますよねー。
というか、まじでなんなんだ…言いたいことがあるならはっきり言え!
えっ?私から何か言えばいいのでは?って?
言いませんよー。
だって、何言っても怒られるのわかってるもん。
現状維持が最適解なのでは?と思考力が鈍ってきたとこで、
突然ウィルに引き寄せられた。
何事?と思うまでもなく、2人仲良くソファに横になりましたとさ。
って、ちょっ!ウィル、狭いんですけど!
子供の頃ならいざ知らず、この歳でソファに2人はきついでしょ!
抗議の声を挙げようとすると、ウィルがようやく口を開いた。
「こんな事ならさっさと自分のものにしておくべきだったか。どうせ、先か後かの違いだけだし。」
ウィルはどことなく暗い目をしながら、私の腰を強く抱く
「はっ?何言ってるの?ていうか、狭いからさっさと退いて!」
私はウィルから逃れようと身じろぎするが、全く拘束の手が緩まない…むしろ、ますます強くなってない?
「じゃあこのまま一緒にベット行くか。」
いや、何故そうなる???
退いてくれるだけで十分なんだが?
そもそも寝るにはまだ早い。
「いーやーよ。ハンナの手料理が待っているから私は寮に帰るわ!」
朝「行きたくないー」
って駄々捏ねていたら、ハンナが
「夕食はビーフシチューにしましょう」
って言ってくれた!
やっぱり持つべきものは有能な侍女!
「…っぷ、あはははっ。」
なんて朝のことを思い出してたら、ウィルが突然笑いだした。
え?今の笑いどころあった?
「シアの話を聞いてると、悩んでる俺方が馬鹿らしくなる。」
「ちょっと、その言い方だと私は何も悩みのない能天気野郎になるんだけど。」
「そんなことは言ってない。ただ、やっぱりシアには花より団子って言葉がお似合いだってことだ。」
「私にも花を愛でる心ぐらいあるわよ」
「花と団子なら団子を取るだろ?」
「…(図星)」
「まあこの調子なら、しばらくは大丈夫だとは思うが…やっぱりこの学園に入れたのは間違いだったか?」
はっ?こいつは何を言っているんだ?
行きたくないって駄々を捏ねていた私を、無理矢理入学させたのはどこのどいつだ?
顰めっ面で睨んでやると
「そんな顔するなよ。俺だって出来ることなら、誰にも見つからないよう、大事に閉じ込めておきたかったさ。」
閉じ込めるって…。ウィルにそんな趣味があったとは。
まあ、個人の自由だから否定はしないけど、私を巻き込まないでほしいなー。
「なんか失礼なこと考えてるな。」
「考えてませーん。」
しばらく疑いの目で見られたが、
「まあ、いい。」
よし勝った!
って喜んでいると、
ウィルが私の腰を抱いたまま起き上がり、自分の膝の上に私を乗せた。
何故に私そこ?
「ちょっとー。おろしてよ。」
抗議の声を上げるが
「さっきと今の体勢どっちがいい?」
「どっちもいや…」
「どっちも嫌ならベットな」
「じゃなくて、今の体勢でよろしくお願いします!」
口でウィルに勝てた試しがない…
えっ?なんで学園に執務室なんて存在するのかって?
そりゃー。過去にも今にも王族たちがたくさん通ってきているわけで、学生の彼らにもそれなりに仕事があるわけですよ。
しかも、たまーに国家機密とかやばい案件扱っている人たちもいるんです。
学園としてはトラブル避けたい、というのが本音ですよねー。
そこで、セキュリティー対策バッチリ!下手したら要塞レベルにガッチガッチの執務室の貸し出しを始めたんですよー。
いやー、このセキュリティーシステムはすっごい複雑で、
今では見ることが出来ないような古い魔法式が大量に組み込まれていて、
外部からの侵入なんてもっての外、
それはもちろん内部からも同様で…全ての権限は執務室の主が持つという、超優秀…
なんて言うと思ったか!ただの鬼畜仕様だろ!
執務室連れ込まれたら、身動き一つ出来ないってことじゃん!?
こんなクソシステム作ったのどこのどいつだ!
なんて現実逃避しているけど、現状何も変わらないわけで…。
とりあえず、現状を整理しよう。
ウィルに半ば強制的に連れられて執務室にやってきた私は、勧められるがままソファに座った。
いったい今から何が始まるんだろう…と半ば諦めながら立ったままのウィルを見上げる。
すると、いきなり肩を押さえられ、気が付けばウィルの顔が目の前に…って。
んっ?私、押し倒されてる?
とまあ、この体勢になってからかれこれ10分くらい経とうとしています。
その間一切会話はなく。
ただ、髪触られたり、ほっぺ摘まれたりしてる…
そりゃ、現実逃避もしたくなりますよねー。
というか、まじでなんなんだ…言いたいことがあるならはっきり言え!
えっ?私から何か言えばいいのでは?って?
言いませんよー。
だって、何言っても怒られるのわかってるもん。
現状維持が最適解なのでは?と思考力が鈍ってきたとこで、
突然ウィルに引き寄せられた。
何事?と思うまでもなく、2人仲良くソファに横になりましたとさ。
って、ちょっ!ウィル、狭いんですけど!
子供の頃ならいざ知らず、この歳でソファに2人はきついでしょ!
抗議の声を挙げようとすると、ウィルがようやく口を開いた。
「こんな事ならさっさと自分のものにしておくべきだったか。どうせ、先か後かの違いだけだし。」
ウィルはどことなく暗い目をしながら、私の腰を強く抱く
「はっ?何言ってるの?ていうか、狭いからさっさと退いて!」
私はウィルから逃れようと身じろぎするが、全く拘束の手が緩まない…むしろ、ますます強くなってない?
「じゃあこのまま一緒にベット行くか。」
いや、何故そうなる???
退いてくれるだけで十分なんだが?
そもそも寝るにはまだ早い。
「いーやーよ。ハンナの手料理が待っているから私は寮に帰るわ!」
朝「行きたくないー」
って駄々捏ねていたら、ハンナが
「夕食はビーフシチューにしましょう」
って言ってくれた!
やっぱり持つべきものは有能な侍女!
「…っぷ、あはははっ。」
なんて朝のことを思い出してたら、ウィルが突然笑いだした。
え?今の笑いどころあった?
「シアの話を聞いてると、悩んでる俺方が馬鹿らしくなる。」
「ちょっと、その言い方だと私は何も悩みのない能天気野郎になるんだけど。」
「そんなことは言ってない。ただ、やっぱりシアには花より団子って言葉がお似合いだってことだ。」
「私にも花を愛でる心ぐらいあるわよ」
「花と団子なら団子を取るだろ?」
「…(図星)」
「まあこの調子なら、しばらくは大丈夫だとは思うが…やっぱりこの学園に入れたのは間違いだったか?」
はっ?こいつは何を言っているんだ?
行きたくないって駄々を捏ねていた私を、無理矢理入学させたのはどこのどいつだ?
顰めっ面で睨んでやると
「そんな顔するなよ。俺だって出来ることなら、誰にも見つからないよう、大事に閉じ込めておきたかったさ。」
閉じ込めるって…。ウィルにそんな趣味があったとは。
まあ、個人の自由だから否定はしないけど、私を巻き込まないでほしいなー。
「なんか失礼なこと考えてるな。」
「考えてませーん。」
しばらく疑いの目で見られたが、
「まあ、いい。」
よし勝った!
って喜んでいると、
ウィルが私の腰を抱いたまま起き上がり、自分の膝の上に私を乗せた。
何故に私そこ?
「ちょっとー。おろしてよ。」
抗議の声を上げるが
「さっきと今の体勢どっちがいい?」
「どっちもいや…」
「どっちも嫌ならベットな」
「じゃなくて、今の体勢でよろしくお願いします!」
口でウィルに勝てた試しがない…
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