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何やかんやでウィルから解放された私は、寮に帰る途中だった…はずなんだけど…
ここどこだ?
絶賛迷子中です。
私の名誉のために言っておくと、方向音痴とかでは断じてないですからね!?
これにはもっと別の…人為的な要因が絡んでいるというか…何というか…
ってそんなこと言ってる場合じゃない!
ウィルが送るって言ってきたのを何とか断ってここまでやってきたのに、迷子になったのバレたら…うん、考えただけで恐ろしい。
さっきはウィルに馬鹿にされたけど、私もやる時はやるんです!
てことで、
「君のお遊びには付き合ってられないの。いい加減大人になりなさい。」
側から見たら、何もない空間に喋ってる痛い人だなー
まあここに、私と彼以外いるわけが無いんだけど…
見えない壁の向こうで彼が動くのを感じる
ウィルに釘刺されたし、この辺にしておくか
「私は君が求める存在では無い。過去に縋るのはいい加減やめなさい。」
パリンッ。
ガラスが砕けるような音と共に、景色がガラリと変わり、
気付けば私は寮の脇道立っていた。
「過去に縋るのはやめなさい」って私が言うかって感じだけど…
思わず、自傷的な笑みを浮かべてしまう。
まあ、後半日くらいは出てこれないでしょ。
そんなことより、ハンナのビーフシチュー!楽しみだな~!
最後は食欲が勝つのであった。
真っ白な空間にて
先生はやはり何も変わっていませんね。
昔と変わらずまっすぐで、眩しくて、手を伸ばさずにはいられない…そんな存在だ。
本当はもっとお側にいたいのですが、番犬が少々煩わしく…
まあ、今はこの立ち位置で我慢しておくとしましょう。
最後に先生の隣に立っているのは…この僕ですから。
それにしても…
フッ、相変わらず手厳し人だ。
久しぶりの再会がこれだなんて。
でも、ちゃんと僕が対応できるかできないかのギリギリを狙ってきている…
今の僕もきちんと見てくれているようで、思わず笑みが溢れてしまう。
こんな顔見られてら、きっと「なに?そんなに嬉しいか?じゃあ課題倍増な」なんて先生は言うのでしょうね。
その言葉すら懐かしく。
つい先程まで先生が立っておられた場所を名残惜しく見てしまう。
これは、重症ですね。
僕は今までいったい、どうやって長い時を耐えていたのでしょう…
そんな事考えたところでしょうがない。
明日先生にお会いするためにも、今日は徹夜で頑張るとしましょう。
「ハンナのビーフシチューは最高ね~。いくらでも食べれるわー。」
「ありがとうございます。たくさん作ったので、お代わりもありますよ。」
「そうなのね!でも、今日はちょっと…」
「お嬢様がお代わりを召し上がられないだなんて!もしや…」
あっ…もしかして、ハンナに体調でも悪いのかって心配させちゃった?
「ハンナ、私はだいじょ…」
「また殿下に餌付けされて来ましたね!?ご飯前におやつはダメって、言ってるでしょうが!」
「ぶ…って。えー!?何でハンナ分かるのー!?というか、その言い方!いっつもウィルに餌付けされてるみたいなのやめてー」
「事実でしょう」
「不可抗力だよー」
結局、今日もハンナにお説教されて1日を終えるのであった…
ここどこだ?
絶賛迷子中です。
私の名誉のために言っておくと、方向音痴とかでは断じてないですからね!?
これにはもっと別の…人為的な要因が絡んでいるというか…何というか…
ってそんなこと言ってる場合じゃない!
ウィルが送るって言ってきたのを何とか断ってここまでやってきたのに、迷子になったのバレたら…うん、考えただけで恐ろしい。
さっきはウィルに馬鹿にされたけど、私もやる時はやるんです!
てことで、
「君のお遊びには付き合ってられないの。いい加減大人になりなさい。」
側から見たら、何もない空間に喋ってる痛い人だなー
まあここに、私と彼以外いるわけが無いんだけど…
見えない壁の向こうで彼が動くのを感じる
ウィルに釘刺されたし、この辺にしておくか
「私は君が求める存在では無い。過去に縋るのはいい加減やめなさい。」
パリンッ。
ガラスが砕けるような音と共に、景色がガラリと変わり、
気付けば私は寮の脇道立っていた。
「過去に縋るのはやめなさい」って私が言うかって感じだけど…
思わず、自傷的な笑みを浮かべてしまう。
まあ、後半日くらいは出てこれないでしょ。
そんなことより、ハンナのビーフシチュー!楽しみだな~!
最後は食欲が勝つのであった。
真っ白な空間にて
先生はやはり何も変わっていませんね。
昔と変わらずまっすぐで、眩しくて、手を伸ばさずにはいられない…そんな存在だ。
本当はもっとお側にいたいのですが、番犬が少々煩わしく…
まあ、今はこの立ち位置で我慢しておくとしましょう。
最後に先生の隣に立っているのは…この僕ですから。
それにしても…
フッ、相変わらず手厳し人だ。
久しぶりの再会がこれだなんて。
でも、ちゃんと僕が対応できるかできないかのギリギリを狙ってきている…
今の僕もきちんと見てくれているようで、思わず笑みが溢れてしまう。
こんな顔見られてら、きっと「なに?そんなに嬉しいか?じゃあ課題倍増な」なんて先生は言うのでしょうね。
その言葉すら懐かしく。
つい先程まで先生が立っておられた場所を名残惜しく見てしまう。
これは、重症ですね。
僕は今までいったい、どうやって長い時を耐えていたのでしょう…
そんな事考えたところでしょうがない。
明日先生にお会いするためにも、今日は徹夜で頑張るとしましょう。
「ハンナのビーフシチューは最高ね~。いくらでも食べれるわー。」
「ありがとうございます。たくさん作ったので、お代わりもありますよ。」
「そうなのね!でも、今日はちょっと…」
「お嬢様がお代わりを召し上がられないだなんて!もしや…」
あっ…もしかして、ハンナに体調でも悪いのかって心配させちゃった?
「ハンナ、私はだいじょ…」
「また殿下に餌付けされて来ましたね!?ご飯前におやつはダメって、言ってるでしょうが!」
「ぶ…って。えー!?何でハンナ分かるのー!?というか、その言い方!いっつもウィルに餌付けされてるみたいなのやめてー」
「事実でしょう」
「不可抗力だよー」
結局、今日もハンナにお説教されて1日を終えるのであった…
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