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今日の朝ご飯はハンナが昨日のビーフシチューをアレンジしてくれた。
もうほんっと、うちの子天才!
プロの料理人になれるわ!なんなら私が出資するし、ほんとにレストランでも開いちゃう?
的な事を、冗談で言ったら、
「私は今もこれからもお嬢様の侍女です。」
って言われた。
思わず抱きしめたね。
という事で、私の気分は朝から最高調!
だったはずなんだけど、ただいま気分は急下降…その原因は…
「何故、このような場所にいらっしゃるので?殿下?」
訳:何しに来た。今すぐ帰れ。
ウィルはナチュラルに私の荷物を持ち、腰に手を添えて
「シアと一緒に教室まで行こうと思って。」
訳:おまえが余計な事しないか見張りに来た。
いやー。捕獲されちゃったよー。
ここ女子寮の目の前なんですけど!
すっごい人目集めてるんですけど!?
私の平穏な暮らしがー。
「それじゃあ行こうかシア」
今は一刻も早くここから立ち去りたい。
「はい」
とある女子生徒たち
「朝から素晴らしいものを見させてもらったわ!」
「あの方々のツーショットを間近で見られるなんて…!私、一生分の運を使い果たした…もう死んでも悔いは無い!」
「アルファード殿下の漆黒の髪に、エトワール様の輝くような銀髪!私、神々しすぎて直視できませんでしたわー!」
「皆さん気付きましたか!?お2人ともお互いの瞳の色をしたピアスを、身につけていらっしゃったの!?尊い」
「嘘!?私、見れませんでしたわ…。お互いの色を身に付けるだなんて、なんてロマンチックかしら~」
「しかも、エトワール様のためにわざわざ女子寮まで訪れるなんて…!」
「ほんっとそれ!私なんて婚約者に女子寮まで迎えに来てって頼んだら、「はっ?嫌だよ。あそこに男1人とかすっごい気まずいじゃん」って言われたの!酷くない!?」
「あっ、それ私も言われたー」
「私も」
「あと、ナチュラルに荷物持ってエスコートしてるのも…」
「ほんっとそれ!めっちゃくちゃかっこよかった!」
「やはり、アルファード殿下は別格ですね。これだけのスペックだと、私の方が婚約者に相応しい!などと言い出す馬鹿が出て来てもおかしくないですが…。何と言っても、現婚約者のエトワール様は…!!!」
「あー…エトワール様信者が語り出しちゃったよ…これはしばらく、何話しかけても無駄だなー」
「すごいよねー。お二人とも、入学して数日でファンクラブまでできちゃうんだもん。」
「でもまあ、結局、あのお二人はお似合いだって事だねー」
「「「そうだねー」」」
クシュン。
「大丈夫ですか?リア?風邪でも引いてしまわれたのですか!?」
「大丈夫ですよ。」
これは誰かに噂されてる気がする…。
そりゃあれだけ注目を集めれば、噂の1つや2つ…
それも全ては…
「そういえば、ウィルが女子寮までリアを迎えに行ったって噂になってたぞ。」
ここまで広がっていたー。
「そうだよ。シアのことが心配で…」
おいコラ、そこ!嘘つくな!
「あら、それわたくしも聞きましたわ」
「僕も聞いた」
「俺もー。なんなら学園中が知ってるんじゃね?それにしても、相変わらず、ウィルはリアちゃんのこと溺愛してるねー。」
な・ん・だ・と?
学園中で噂になってるの??
ついさっきの出来事だよ?早すぎない?
あと、絶対溺愛はされてない!
あれは子供扱いされているだけである!
自分で言ってて悲しい…
「そうですわよね…リアは小さい頃、身体が弱かったですし…。いくら身体が成長して丈夫になったと言っても…心配ですわ!入学式の時だって…」
やばい、本気で心配され始めた。
あれだって、元を辿れば…
じゃなくて、このしんみりした空気どうにかしないと。
「今ではこうして、皆さんと一緒に学園に通えてとても嬉しいです。」
ニコッ。
困った時はとりあえず笑っておこう。
「リーアーーーー!!!」
ガバッ。
そして私はいつも通り、リーゼに抱きしめられるのであった…
周りの温かい目が居た堪れない…
てか、ウィル!おまえも便乗するな!
ガラガラ。
「おまえたち何やってるんだ?」
エルが不審そうな目でこっちを見てくる。
これは不可抗力!
確かに、涙目の美女が私に抱きついていて、
その周りを男子どもが囲っているカオスな状況を見たら、
そう言いたくなるのも分かるけど!
とある新入生
「おい!聞いたか?あのう・わ・さ」
「なんのことだい?」
「アルファード殿下とその婚約者様の噂だよ!」
「あー。クラスでも話題になってたね。」
「なんだよー。反応薄いなー。」
「噂自体あまり好きではないからね。どうしても事実と異なることが、当事者が知らないうちに広まってしまう。」
「まあ、そういう事もあるかもだけど、あの方々は絶対噂通りだって!」
「そうあることを祈ってるよ」
「なんだよつれないなー」
「そんなことより席に着かなくていいのかい?先生がすごい形相で君のことを睨んでるけど。」
「ちょっ!それを早く言えよな!じゃっ、また後でな!」
軽く手を振りかえす。
「本当に…噂は当てにならないからね…」 ぼそっ
もうほんっと、うちの子天才!
プロの料理人になれるわ!なんなら私が出資するし、ほんとにレストランでも開いちゃう?
的な事を、冗談で言ったら、
「私は今もこれからもお嬢様の侍女です。」
って言われた。
思わず抱きしめたね。
という事で、私の気分は朝から最高調!
だったはずなんだけど、ただいま気分は急下降…その原因は…
「何故、このような場所にいらっしゃるので?殿下?」
訳:何しに来た。今すぐ帰れ。
ウィルはナチュラルに私の荷物を持ち、腰に手を添えて
「シアと一緒に教室まで行こうと思って。」
訳:おまえが余計な事しないか見張りに来た。
いやー。捕獲されちゃったよー。
ここ女子寮の目の前なんですけど!
すっごい人目集めてるんですけど!?
私の平穏な暮らしがー。
「それじゃあ行こうかシア」
今は一刻も早くここから立ち去りたい。
「はい」
とある女子生徒たち
「朝から素晴らしいものを見させてもらったわ!」
「あの方々のツーショットを間近で見られるなんて…!私、一生分の運を使い果たした…もう死んでも悔いは無い!」
「アルファード殿下の漆黒の髪に、エトワール様の輝くような銀髪!私、神々しすぎて直視できませんでしたわー!」
「皆さん気付きましたか!?お2人ともお互いの瞳の色をしたピアスを、身につけていらっしゃったの!?尊い」
「嘘!?私、見れませんでしたわ…。お互いの色を身に付けるだなんて、なんてロマンチックかしら~」
「しかも、エトワール様のためにわざわざ女子寮まで訪れるなんて…!」
「ほんっとそれ!私なんて婚約者に女子寮まで迎えに来てって頼んだら、「はっ?嫌だよ。あそこに男1人とかすっごい気まずいじゃん」って言われたの!酷くない!?」
「あっ、それ私も言われたー」
「私も」
「あと、ナチュラルに荷物持ってエスコートしてるのも…」
「ほんっとそれ!めっちゃくちゃかっこよかった!」
「やはり、アルファード殿下は別格ですね。これだけのスペックだと、私の方が婚約者に相応しい!などと言い出す馬鹿が出て来てもおかしくないですが…。何と言っても、現婚約者のエトワール様は…!!!」
「あー…エトワール様信者が語り出しちゃったよ…これはしばらく、何話しかけても無駄だなー」
「すごいよねー。お二人とも、入学して数日でファンクラブまでできちゃうんだもん。」
「でもまあ、結局、あのお二人はお似合いだって事だねー」
「「「そうだねー」」」
クシュン。
「大丈夫ですか?リア?風邪でも引いてしまわれたのですか!?」
「大丈夫ですよ。」
これは誰かに噂されてる気がする…。
そりゃあれだけ注目を集めれば、噂の1つや2つ…
それも全ては…
「そういえば、ウィルが女子寮までリアを迎えに行ったって噂になってたぞ。」
ここまで広がっていたー。
「そうだよ。シアのことが心配で…」
おいコラ、そこ!嘘つくな!
「あら、それわたくしも聞きましたわ」
「僕も聞いた」
「俺もー。なんなら学園中が知ってるんじゃね?それにしても、相変わらず、ウィルはリアちゃんのこと溺愛してるねー。」
な・ん・だ・と?
学園中で噂になってるの??
ついさっきの出来事だよ?早すぎない?
あと、絶対溺愛はされてない!
あれは子供扱いされているだけである!
自分で言ってて悲しい…
「そうですわよね…リアは小さい頃、身体が弱かったですし…。いくら身体が成長して丈夫になったと言っても…心配ですわ!入学式の時だって…」
やばい、本気で心配され始めた。
あれだって、元を辿れば…
じゃなくて、このしんみりした空気どうにかしないと。
「今ではこうして、皆さんと一緒に学園に通えてとても嬉しいです。」
ニコッ。
困った時はとりあえず笑っておこう。
「リーアーーーー!!!」
ガバッ。
そして私はいつも通り、リーゼに抱きしめられるのであった…
周りの温かい目が居た堪れない…
てか、ウィル!おまえも便乗するな!
ガラガラ。
「おまえたち何やってるんだ?」
エルが不審そうな目でこっちを見てくる。
これは不可抗力!
確かに、涙目の美女が私に抱きついていて、
その周りを男子どもが囲っているカオスな状況を見たら、
そう言いたくなるのも分かるけど!
とある新入生
「おい!聞いたか?あのう・わ・さ」
「なんのことだい?」
「アルファード殿下とその婚約者様の噂だよ!」
「あー。クラスでも話題になってたね。」
「なんだよー。反応薄いなー。」
「噂自体あまり好きではないからね。どうしても事実と異なることが、当事者が知らないうちに広まってしまう。」
「まあ、そういう事もあるかもだけど、あの方々は絶対噂通りだって!」
「そうあることを祈ってるよ」
「なんだよつれないなー」
「そんなことより席に着かなくていいのかい?先生がすごい形相で君のことを睨んでるけど。」
「ちょっ!それを早く言えよな!じゃっ、また後でな!」
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