また会えたのは嬉しいんだけど…これ、どうすれば?

フリージア

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一度寮に戻って休んだ私たちは、再びカフェに集まった。
のんびりお茶を楽しむ…と言うわけにもいかず、

「そろそろ教えてくれてもいいと思うんだが?」

ルトが切り出す。

「そうだねー。無理にとは言わないけど、ちょっと寂しいなー。」

レオが同調。

「僕は何でも…」

そんなことを言いながらこちらをチラチラ見てくる。

「わたくしはリアが嫌なら…いや、でも…」

リーゼがすごい思い悩んだ表情をしている。
まあ、そうなるよね。
むしろ、今まで聞かないでいてくれたことに感謝しかない。
さて、どうしたものか…

「それについては僕の方から話すよ」

ウィルが突然言い出す。
ちょ、待て、何を言うつもりで…!

「僕らは前世の記憶を持っているんだ。」

「「「「…」」」」

わー!ウィルのやつが直球で言いやがったー!
どう考えても頭がおかしい奴の発言…

「そうか」
「なるほど」
「納得ですわ」
「だねー」

あっさり受け入れられてしまった…
えっ?納得したの?今ので?

「なるほどですわ。シアに対する執着心は相当年季の入ったもので…」
「リーゼ嬢?何か言いたいことがあるのかな?」
「あー。シアとウィルは前世からの知り合いってことか?」
「そうだよ」
「わー!再び巡り会うなんて君たちって運命の糸で…」
「レオやめろ。リーゼが切れる。」

私そっちのけで、いつも通りの会話が始まる。
もっと色々言われると思っていたため、拍子抜けだ。
ウィルが近づいて来て、

「案外何とかなるだろ」 ぼそっ

確かに何とかなったはなったが…
事前に相談くらいして欲しかった。

「ねえねえ。この際だからさー、他にも言ってないことあったら言っちゃおうよー」

レオがそんなことを言い出す。
言ってないことって…

「私、極度のめんどくさがり屋なんです」
「「「「それは知っている(るー)(ますわ)」」」」
「…えっ?」
「侍女にいっつも怒られてるだろ」
「あと、口調も崩れてるよな」
「そうなんですの!わたくしもリアとタメ口で話してみたい…!」

何がなんだか分からないが、
私の猫被りはとっくにみんなにバレていたらしい。
まあ確かに、みんなの前でもハンナに怒られて…うん、結構な頻度で怒られてた。

「みんなにはお見通しだったと言うわけだね」

ウィルが笑顔でそんなことを言ってくるが、
なんでおまえの猫被りはバレないんだ!?
年季が入っているからか!?
とにかく、

「みんな、ありがとう?」
「なんでそこでリアちゃん疑問系なのー?」
「大丈夫ですわ!わたくしはどんなリアでも大歓迎ですわ!」
「まあ、別に何も変わらないだろ」
「今まで通りだな」

どこまでも優しい友人たちである。
私は…そんな友人たちに嘘をつき続ける。
全てが終わるその時まで。







ウィル視点

結局シアは全てを話さなかったな。
俺が知っているのも、彼女のほんの一部でしかない。
無理やり聞き出す手もあるが…
そんなことをすれば、彼女は俺の手の届かない場所へと去って行くだろう。
力で言えば、彼女の方が断然上だ。
俺になされるがままなのも、単純に面倒ごとを嫌ってだ。
そんな彼女にも絶対に触れられたくない場所がある。
誰の手にも触れられない…可能性があるとすれば…
全く、死んだ偉人に嫉妬するなんて見っともないな。
今彼女の側にいるのは俺だ。
俺は必ず彼女の心を手に入れてみせる。
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