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夏休みということで久しぶりの帰省である。
課題もないし、ゆっくり休もうと思っていたのだが…
「「「リアー!お帰りー!」」」
シスコンの兄3人である。
1番上からテル兄、ハル兄、セル兄である。
というか…
「お兄様たちお仕事は?」
「「「もちろん休みだよ」」」
…妹を出迎えるために、普通有休取るか?
兄たちが職場でちゃんとやっていけているか心配になるのだが…
とりあえず、
「ただいま」
「「「おかえり!」」」
そんな感じで、私の夏休みは始まって行くのであった。
「テル兄、暑苦しい…」
「そんなことを言うなよリア!俺はお前がいなくてずっと…」
テル兄が私に抱きついてきて全く離そうとしない。
それを見たハル兄が、
「リアに嫌われますよ」
と言ったら、光の速さで私を離した。
「リアが俺のことを嫌いになるわけないだろ!?そうだよな!?」
ハル兄にいいように扱われているテル兄である。
呆れて2人の様子を見ていると、セル兄が私の手を取り、
「あっちにお茶の準備してあるの。ロチアのケーキも。一緒に食べよう?」
「食べる!」
相変わらず、食べ物に釣られてついて行く私であった。
とまあ、大体このパターンである。
最後に美味しいとこを持って行くのはいつもセル兄であった。
「美味しい~!」
「よかった。リアこっちも美味しいよ。ほら、あーん…」
「こら!セル何してる!?」
「抜け駆けはダメですよ」
「ちっ…もう来やがった…」 ぼそっ
「お前今なんて…!」
「お兄様たちも一緒に食べましょう!とっても美味しですよ!」
最後はリアの一言で、みんなでお茶会、これがエトワール家の日常である。
その後もみんなでピクニックをしたり、遠乗りに行ったりと兄弟仲良く過ごしましたとさ。
「リアは俺が一緒に乗せる!」
「テル兄さんは扱いが荒いですから、リアが怪我をします。」
「そうだよ。だから僕が…」
「そんなわけでないだろ!馬の扱いに1番慣れているのは俺で…!」
「お兄様たち、私1人で乗れますわ」
多分?仲良く?
というか、お兄様たち仕事はどうしているのだろう…
ほぼ毎日一緒にいる気がするのだが?
そんなことを思っていた次の日
「あれ?今日はなんだか静かね?」
いつも部屋を出た途端、
暑苦しいくらいお兄様たちが詰め寄って来るのだが…
「お嬢様、食事はお庭の方で」
朝からなんて珍しいなー
と思いながら、庭の方までたどり着くと…
「…ハンナ、引き返すわよ。私は何も見なかった。うん、これで問題なし!」
「問題大有りに決まってるでしょ!」
ハンナがそう叫んで、ズルズル席まで連れて行かれた。
そして、目の前に座るやつは…
「シア、おはよう」
はい、ウィルです。
こんな朝っぱらからアポなしで来るか?
全く常識ってものを…
「今は昼だよ。常識を疑うのは君の方かな?」
「…」
心読まれた上に、私の急所を的確に突いてきた。
だってー、
今までお兄様たちがうるさくて全然二度寝できなかったんだもん…
別にいいじゃん!昼に起きたって!
そんなことを考えてると、食事が運び終わり、
使用人たちが離れて行く。
完全に2人きりだ。
普通、未婚の男女を2人きりにするかな?
まあ、今更なんだけど…
「それで、シスコン兄貴たちとの一週間は楽しかったか?」
こいつ絶対分かってて聞いてるだろ。
ていうか、お兄様たちを仕事に行かせたの絶対ウィルだ。
「いつも通りよ。で、なんのよう?」
「婚約者の元を訪れるのに、理由はいらんだろ」
一般的な婚約者ならそうだけど、私たちは…
「まあ、一応用はある。ルトたちが国に遊びに来ないかって。」
「リーゼたちの国に?」
「ああ、レオとマシューも誘うらしい」
「みんなが集まるなんて懐かしいね」
「学園でも結局バラバラだったからな」
じろっと見られる。
絶対あれ、お前のせいでって言ってる!
仕方ないじゃん!研究してたら時間忘れるじゃん!
というか、この前不問にするって言ったよね!?
「分かった。いつ?」
「今日」
「…はっ?」
「許可は公爵殿にもらったし、準備はお前の侍女にさせといた。これ食べ終わったら出発するぞ。」
「いや!どう考えても急すぎるでしょ!?」
「別にお前は馬車に揺られるだけなんだからいいだろ。どうせ予定も無いんだろうし。」
「…(図星)」
その後もあーだ、こーだ言いながら食事をしていたのだが、
結局、食べ終わってすぐに馬車へ詰め込まれた。
通りで、なんで外出着着せられたんだろ?
って朝(昼)思った。
本当に準備は万端らしい。
課題もないし、ゆっくり休もうと思っていたのだが…
「「「リアー!お帰りー!」」」
シスコンの兄3人である。
1番上からテル兄、ハル兄、セル兄である。
というか…
「お兄様たちお仕事は?」
「「「もちろん休みだよ」」」
…妹を出迎えるために、普通有休取るか?
兄たちが職場でちゃんとやっていけているか心配になるのだが…
とりあえず、
「ただいま」
「「「おかえり!」」」
そんな感じで、私の夏休みは始まって行くのであった。
「テル兄、暑苦しい…」
「そんなことを言うなよリア!俺はお前がいなくてずっと…」
テル兄が私に抱きついてきて全く離そうとしない。
それを見たハル兄が、
「リアに嫌われますよ」
と言ったら、光の速さで私を離した。
「リアが俺のことを嫌いになるわけないだろ!?そうだよな!?」
ハル兄にいいように扱われているテル兄である。
呆れて2人の様子を見ていると、セル兄が私の手を取り、
「あっちにお茶の準備してあるの。ロチアのケーキも。一緒に食べよう?」
「食べる!」
相変わらず、食べ物に釣られてついて行く私であった。
とまあ、大体このパターンである。
最後に美味しいとこを持って行くのはいつもセル兄であった。
「美味しい~!」
「よかった。リアこっちも美味しいよ。ほら、あーん…」
「こら!セル何してる!?」
「抜け駆けはダメですよ」
「ちっ…もう来やがった…」 ぼそっ
「お前今なんて…!」
「お兄様たちも一緒に食べましょう!とっても美味しですよ!」
最後はリアの一言で、みんなでお茶会、これがエトワール家の日常である。
その後もみんなでピクニックをしたり、遠乗りに行ったりと兄弟仲良く過ごしましたとさ。
「リアは俺が一緒に乗せる!」
「テル兄さんは扱いが荒いですから、リアが怪我をします。」
「そうだよ。だから僕が…」
「そんなわけでないだろ!馬の扱いに1番慣れているのは俺で…!」
「お兄様たち、私1人で乗れますわ」
多分?仲良く?
というか、お兄様たち仕事はどうしているのだろう…
ほぼ毎日一緒にいる気がするのだが?
そんなことを思っていた次の日
「あれ?今日はなんだか静かね?」
いつも部屋を出た途端、
暑苦しいくらいお兄様たちが詰め寄って来るのだが…
「お嬢様、食事はお庭の方で」
朝からなんて珍しいなー
と思いながら、庭の方までたどり着くと…
「…ハンナ、引き返すわよ。私は何も見なかった。うん、これで問題なし!」
「問題大有りに決まってるでしょ!」
ハンナがそう叫んで、ズルズル席まで連れて行かれた。
そして、目の前に座るやつは…
「シア、おはよう」
はい、ウィルです。
こんな朝っぱらからアポなしで来るか?
全く常識ってものを…
「今は昼だよ。常識を疑うのは君の方かな?」
「…」
心読まれた上に、私の急所を的確に突いてきた。
だってー、
今までお兄様たちがうるさくて全然二度寝できなかったんだもん…
別にいいじゃん!昼に起きたって!
そんなことを考えてると、食事が運び終わり、
使用人たちが離れて行く。
完全に2人きりだ。
普通、未婚の男女を2人きりにするかな?
まあ、今更なんだけど…
「それで、シスコン兄貴たちとの一週間は楽しかったか?」
こいつ絶対分かってて聞いてるだろ。
ていうか、お兄様たちを仕事に行かせたの絶対ウィルだ。
「いつも通りよ。で、なんのよう?」
「婚約者の元を訪れるのに、理由はいらんだろ」
一般的な婚約者ならそうだけど、私たちは…
「まあ、一応用はある。ルトたちが国に遊びに来ないかって。」
「リーゼたちの国に?」
「ああ、レオとマシューも誘うらしい」
「みんなが集まるなんて懐かしいね」
「学園でも結局バラバラだったからな」
じろっと見られる。
絶対あれ、お前のせいでって言ってる!
仕方ないじゃん!研究してたら時間忘れるじゃん!
というか、この前不問にするって言ったよね!?
「分かった。いつ?」
「今日」
「…はっ?」
「許可は公爵殿にもらったし、準備はお前の侍女にさせといた。これ食べ終わったら出発するぞ。」
「いや!どう考えても急すぎるでしょ!?」
「別にお前は馬車に揺られるだけなんだからいいだろ。どうせ予定も無いんだろうし。」
「…(図星)」
その後もあーだ、こーだ言いながら食事をしていたのだが、
結局、食べ終わってすぐに馬車へ詰め込まれた。
通りで、なんで外出着着せられたんだろ?
って朝(昼)思った。
本当に準備は万端らしい。
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