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1章 異世界に召喚されました
33話 ガチ廃人
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「見て 見て ネコ これすごい!
大きくなったり小さくなったりするよー!!」
次の日。
新しく装備した武器を鍵爪状にしたり篭手状態にしたりして遊ぶリリ。
食堂で朝食を食べ終わると、早速リリとコロネにレベル900装備の武器防具を渡したのだ。
ちなみにリリとコロネはまだレベル800台なのでレベル900の装備はできない。
なのでリリとコロネの腕にはもちろん進化の腕輪が輝いている。
コロネも興味深そうに進化の腕輪を装備し、渡した指輪を眺めていた。
「使い心地もあとで試さないとな」
私が言うとリリが嬉しそうに頷き
「うん!試したい!」
言って敵を倒すポーズを真似しようとしたのか 軽く鍵爪を振り――
ずががががががが
鍵爪の風圧が、天井を切り裂いた。
「「「はぁっ!?」」」
思わずあがったすっとんきょんな声が三人でハモる。
そりゃそうだ。何気なしにふった鍵爪の風圧だけで建物が壊れたのだ。
がらがらと崩れ落ちそうになる天井を見上げ
「くっ!!『防御壁!!』」
コロネが私達――というより、後ろに控えていた侍女達を守ろうとし、魔法を発動した。
途端、光の壁が私たちを包み込み……
ぐわしゃぁぁぁぁぁ!!
物凄い爆音とともに。 はじけた。
そりゃ盛大に建物が吹っ飛んだ。
もともと天井から侍女を守ろうと放った魔法だったため、展開された魔法の壁が、天井や壁なども敵と認定し、弾き飛ばしたのだろう。
以前そこに建物のあった場所は、食堂のテーブルと椅子だけを残し――あとは跡形もなく消し飛びきれいに野ざらしとなっている。
ひゅう~
野ざらしになったおかげか、そよ風が心地よい。
え、えーっと……。
チラリとコロネを見やれば、魔法を使った本人が一番呆然とした表情をしている。
「え、えーと ネコ」
リリがおずおずと私の名を呼び
「武器の威力 凄すぎ……
練習しないと 使えない……」
リリの言葉にコロネも黙ってコクコクと頷くのだった。
△▲△
「さて、どうしたものか」
食卓と椅子だけ残して野ざらしになったコロネの家を見て私がつぶやいた。
侍女達は全員後ろに控えていたため無事だったので被害は建物だけである。
コロネが大きくため息をついて
「こうなってしまっては仕方ありません。私のミスです。
リュートに頼んでどこか空いている建物を借りましょう」
と、提案する。
「これ、リリのせい コロネごめん」
しゅんとするリリにコロネが微笑えんで
「いえ、吹き飛ばしたのは私ですから。
本来私が使った魔法はこんな効果はないはずなのですが……。
魔力があがったせいでしょうか?それとも頂いた装備の効果でしょうか?」
と考え込む。
「そういえば魔力が22000超えると付加効果がつくってどこかで言われていたような」
私の言葉にコロネが眉根をよせて
「22000……信じがたい数字ですね……
あまりにも短時間で急激にレベルが上がりすぎたので実感がわきません……」
ぐったりと項垂れた。
それはともかく、問題は家だよなぁ。
私はアイテムボックスから洋館をつくるスクロールを取り出した。
ゲーム内では課金すれば、土地が借りられる。
その土地にやはり課金で買ったスクロールで好きなだけ建物を建てる事ができるのだ。
城から館、ログハウスなど種類はいろいろあり、土地の大きさによって課金額は異なる。
城が建てられる土地となると、月々10万もするのだ。
私が借りていた土地は丁度コロネの別荘と同じくらいの大きさで、月々1万だった。
たぶんこの洋館のスクロールなら丁度いいはず。
「コロネ、家なら自分が建てられるけど、建ててみてもいいか?」
「……猫様が今からですか?」
「まぁ、みててくれ」
テーブルと椅子を片付けると私はスクロールを土地の中心に投げた。
ぼんっ!!
音とともに、洋館はその場で完成した。
以前あったコロネの洋館は2階建てだったので、三階建ての建物は以前よりかなり大きい。
その洋館が一瞬でででんとその場に現れたのである。
「わーすごい! ネコ これどうやったの?」
無邪気に喜ぶリリ。コロネは「流石猫様!」と目を輝かせ、それとは対照的に侍女のエルフ一同は唖然とした表情で館を見つめ――侍女の一人が卒倒した。
うん。ちゃんと説明してからやったほうがよかったのかな……なんかごめん。
△▲△
「しかし猫様、本当にこの建物をいただいてもよろしいのでしょうか?
以前教えていただいた電子レンジや冷蔵庫まで完備されていますが」
一通り全員に建物内部の設備などを説明している所でコロネに聞かれる。
そう、この建物、現代人が使うと言うことでやっぱりIHから冷蔵庫やら完全完備なのだ。
特に私の場合、いつも一緒にゲームで行動していたギルメンのカンナちゃんが料理スキルを上げていたということもあって、キッチン関係は設備ばっちりなのである。
何故かこっちの世界でも電気・水道は使えるっぽいので、かなり便利になるはずだ。
ちなみにメイドさんたちはキッチンの電化製品や洗濯機にやたら感動していた。
照明器具もつけるたびいちいち驚くほどの感動っぷりだったのだ。
「ああ、いいよ、これくらい。同じようなスクロール他にも15本ほどもってるし」
そう、わりとその時の気分で外観を変えていたので同じような内装の同じくらいの規模の建物のスクロールが結構ある。
スクロールに戻せばまた何度でも使えるため、気分で外観やらを変えて楽しんでいた。
土地さえあれば、建物は交代し放題なのだ。
「じゅ、十五本ですか……あの猫様一つお伺いしても?」
「うん?」
「前々から思っていたのですが……
猫様はプレイヤーの中でもかなり特別な存在だったと考えてよろしいでしょうか?」
「特別?どういう意味での特別だ?」
「以前お聞きした所持金といい、この屋敷といい、他の召喚されたプレイヤーの情報と比べても抜きん出ているといいましょうか……」
「コロネ、ネコ ガチ廃人。
ゲームにすべてをかけてる
だから 他の人より すごい」
「ああ、なるほど」
リリの答えにコロネがあっさり頷く。
おぉい。お前たちの中で私はどういう評価なんだよ!?
……いや、まぁ間違ってはいないんだけどさ。
「まぁ、確かに他のプレイヤーよりゲーム通貨は持っているかな」
レアドロップ運もよかったし、何より人口の少ないサーバーでやってたからボス待ちもなかった。
そのくせ、プレイヤー同士の売り買いを仲介してくれるマルティナ商店は、ガイアとアテナ共有だったのだ。
おかげでガイアサーバーの小金持ちプレイヤーがたくさん買ってくれたので、ゲーム通貨はたくさん手に入った。
プレイヤーの金くい虫といわれ一番金のかかるPvPも「瞬間移動と罠がチート級だから参加禁止」と、参加お断りされたので金の使いどころがなかったのだ。
そのため所持金は増えていく一方だったのである。
リアルマネーもそこそこ……というかガチ上位陣程ではないが結構つぎ込んでいる方だと思う。
ガチ上位の人は平気で月100万とかつぎ込んでるって話だしね……さすがに私は無理だわ。
うん。元が貧乏性だからね……。
やべぇ、コロネとリリの評価そのままじゃん自分。
私はがっくりと項垂れるのだった。
大きくなったり小さくなったりするよー!!」
次の日。
新しく装備した武器を鍵爪状にしたり篭手状態にしたりして遊ぶリリ。
食堂で朝食を食べ終わると、早速リリとコロネにレベル900装備の武器防具を渡したのだ。
ちなみにリリとコロネはまだレベル800台なのでレベル900の装備はできない。
なのでリリとコロネの腕にはもちろん進化の腕輪が輝いている。
コロネも興味深そうに進化の腕輪を装備し、渡した指輪を眺めていた。
「使い心地もあとで試さないとな」
私が言うとリリが嬉しそうに頷き
「うん!試したい!」
言って敵を倒すポーズを真似しようとしたのか 軽く鍵爪を振り――
ずががががががが
鍵爪の風圧が、天井を切り裂いた。
「「「はぁっ!?」」」
思わずあがったすっとんきょんな声が三人でハモる。
そりゃそうだ。何気なしにふった鍵爪の風圧だけで建物が壊れたのだ。
がらがらと崩れ落ちそうになる天井を見上げ
「くっ!!『防御壁!!』」
コロネが私達――というより、後ろに控えていた侍女達を守ろうとし、魔法を発動した。
途端、光の壁が私たちを包み込み……
ぐわしゃぁぁぁぁぁ!!
物凄い爆音とともに。 はじけた。
そりゃ盛大に建物が吹っ飛んだ。
もともと天井から侍女を守ろうと放った魔法だったため、展開された魔法の壁が、天井や壁なども敵と認定し、弾き飛ばしたのだろう。
以前そこに建物のあった場所は、食堂のテーブルと椅子だけを残し――あとは跡形もなく消し飛びきれいに野ざらしとなっている。
ひゅう~
野ざらしになったおかげか、そよ風が心地よい。
え、えーっと……。
チラリとコロネを見やれば、魔法を使った本人が一番呆然とした表情をしている。
「え、えーと ネコ」
リリがおずおずと私の名を呼び
「武器の威力 凄すぎ……
練習しないと 使えない……」
リリの言葉にコロネも黙ってコクコクと頷くのだった。
△▲△
「さて、どうしたものか」
食卓と椅子だけ残して野ざらしになったコロネの家を見て私がつぶやいた。
侍女達は全員後ろに控えていたため無事だったので被害は建物だけである。
コロネが大きくため息をついて
「こうなってしまっては仕方ありません。私のミスです。
リュートに頼んでどこか空いている建物を借りましょう」
と、提案する。
「これ、リリのせい コロネごめん」
しゅんとするリリにコロネが微笑えんで
「いえ、吹き飛ばしたのは私ですから。
本来私が使った魔法はこんな効果はないはずなのですが……。
魔力があがったせいでしょうか?それとも頂いた装備の効果でしょうか?」
と考え込む。
「そういえば魔力が22000超えると付加効果がつくってどこかで言われていたような」
私の言葉にコロネが眉根をよせて
「22000……信じがたい数字ですね……
あまりにも短時間で急激にレベルが上がりすぎたので実感がわきません……」
ぐったりと項垂れた。
それはともかく、問題は家だよなぁ。
私はアイテムボックスから洋館をつくるスクロールを取り出した。
ゲーム内では課金すれば、土地が借りられる。
その土地にやはり課金で買ったスクロールで好きなだけ建物を建てる事ができるのだ。
城から館、ログハウスなど種類はいろいろあり、土地の大きさによって課金額は異なる。
城が建てられる土地となると、月々10万もするのだ。
私が借りていた土地は丁度コロネの別荘と同じくらいの大きさで、月々1万だった。
たぶんこの洋館のスクロールなら丁度いいはず。
「コロネ、家なら自分が建てられるけど、建ててみてもいいか?」
「……猫様が今からですか?」
「まぁ、みててくれ」
テーブルと椅子を片付けると私はスクロールを土地の中心に投げた。
ぼんっ!!
音とともに、洋館はその場で完成した。
以前あったコロネの洋館は2階建てだったので、三階建ての建物は以前よりかなり大きい。
その洋館が一瞬でででんとその場に現れたのである。
「わーすごい! ネコ これどうやったの?」
無邪気に喜ぶリリ。コロネは「流石猫様!」と目を輝かせ、それとは対照的に侍女のエルフ一同は唖然とした表情で館を見つめ――侍女の一人が卒倒した。
うん。ちゃんと説明してからやったほうがよかったのかな……なんかごめん。
△▲△
「しかし猫様、本当にこの建物をいただいてもよろしいのでしょうか?
以前教えていただいた電子レンジや冷蔵庫まで完備されていますが」
一通り全員に建物内部の設備などを説明している所でコロネに聞かれる。
そう、この建物、現代人が使うと言うことでやっぱりIHから冷蔵庫やら完全完備なのだ。
特に私の場合、いつも一緒にゲームで行動していたギルメンのカンナちゃんが料理スキルを上げていたということもあって、キッチン関係は設備ばっちりなのである。
何故かこっちの世界でも電気・水道は使えるっぽいので、かなり便利になるはずだ。
ちなみにメイドさんたちはキッチンの電化製品や洗濯機にやたら感動していた。
照明器具もつけるたびいちいち驚くほどの感動っぷりだったのだ。
「ああ、いいよ、これくらい。同じようなスクロール他にも15本ほどもってるし」
そう、わりとその時の気分で外観を変えていたので同じような内装の同じくらいの規模の建物のスクロールが結構ある。
スクロールに戻せばまた何度でも使えるため、気分で外観やらを変えて楽しんでいた。
土地さえあれば、建物は交代し放題なのだ。
「じゅ、十五本ですか……あの猫様一つお伺いしても?」
「うん?」
「前々から思っていたのですが……
猫様はプレイヤーの中でもかなり特別な存在だったと考えてよろしいでしょうか?」
「特別?どういう意味での特別だ?」
「以前お聞きした所持金といい、この屋敷といい、他の召喚されたプレイヤーの情報と比べても抜きん出ているといいましょうか……」
「コロネ、ネコ ガチ廃人。
ゲームにすべてをかけてる
だから 他の人より すごい」
「ああ、なるほど」
リリの答えにコロネがあっさり頷く。
おぉい。お前たちの中で私はどういう評価なんだよ!?
……いや、まぁ間違ってはいないんだけどさ。
「まぁ、確かに他のプレイヤーよりゲーム通貨は持っているかな」
レアドロップ運もよかったし、何より人口の少ないサーバーでやってたからボス待ちもなかった。
そのくせ、プレイヤー同士の売り買いを仲介してくれるマルティナ商店は、ガイアとアテナ共有だったのだ。
おかげでガイアサーバーの小金持ちプレイヤーがたくさん買ってくれたので、ゲーム通貨はたくさん手に入った。
プレイヤーの金くい虫といわれ一番金のかかるPvPも「瞬間移動と罠がチート級だから参加禁止」と、参加お断りされたので金の使いどころがなかったのだ。
そのため所持金は増えていく一方だったのである。
リアルマネーもそこそこ……というかガチ上位陣程ではないが結構つぎ込んでいる方だと思う。
ガチ上位の人は平気で月100万とかつぎ込んでるって話だしね……さすがに私は無理だわ。
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