91 / 187
2章 人間領へ行くことになりました
9.ヘタレ
しおりを挟む
「猫様、死霊都市に向かう前に一つお願いがあるのですが宜しいでしょうか?」
これから別行動ということで話がついた所でレイスリーネが深刻な表情で言ってきた。
「うん?何だ?」
「一発マナフェアスを殴らせていただけないでしょうか?」
と、真剣な顔で言われてしまう。
あー、そりゃ、意に沿わない命令受けてて鬱憤もたまってたんだろう。
一発くらい殴りたい気持ちもわかる。
「私たちからもお願いします」
と、アルファーとファルティナも頭を垂れる。
「……いや、別にそれは構わないんだけど……。
今レイスリーネのレベル913だから殴ったら一撃で死ぬんじゃないかな……」
「……913ですか!?
猫様はレベルが913もあるのでしょうか!?」
驚くレイスリーネに、何やら魔道具で自分のレベルの確認をはじめる他二名。
うん、そういえば言ってなかったっけ。
「強いとは感じていましたが……まさかレベルが900台とは」
言ってアルファーが自らの剣を召喚すれば、私たちが会った時とは比べ物にならないくらい強そうな剣に変化していた。
基本、守護天使はドロップした武器・防具は装備できないが、自らの装備がレベルアップとともに進化するのだ。
「……これなら……一撃で殺れますね」
何やら怪しげな笑を浮かべるアルファー。
うん。アルファーもやる気満々らしい。
まぁ……ちょっと前の私なら止めたかもしれないが……、既にコロネのカタキをとる気満々の私に止める権利はないわけで。
それにアルファーの記憶もみちゃったせいで止めづらい。
マナフェアスは殺されても仕方ない事をやってしまっているし。
ああ……でもどうなんだろう。
こうやって認めてるうちに自分も感覚おかしくなっていくのかなぁ。
法で裁くならともかく私刑だし……。
でもなぁ……。
「わかった……。3人に任せるけど、でも最終的に処罰を下すのは死霊都市の人間達に任せるから。
裁判の前に殺すのはよくない。ちゃんと生き返らせておいてくれ」
「はっ!!ありがとうございます!!
……これであの子達の無念も少しだけ晴らす事ができます」
言ってレイスリーネが少し悲しげな顔をする。
……うん。かなりひどい事してたもんねあいつ。
てか、やっぱりレイスリーネ達も嫌なことをされてしまったのだろうか。
私の思ったことが思いっきり顔にでてしまったのか、レイスリーネが私の顔を確認し
「猫様。断っておきますが、私達は手出しされてませんので」
と、ジト目で睨まれてしまう。
「あ、いや、別にそんな事考えてたわけじゃ!?」
「それならいいのですが。
それと猫様にも最初に断っておきますが、そういった性関係の命令は守護天使は一切聞くことができません
ご了承ください」
「え?そうなのか?」
「はい。ゲーム時の縛りがそのまま、こちらの世界に適応されています。
そういった命令は聞くことができません。
そうですね。実際試してもらったほうがはやいかと。
猫様私の胸を触ってみてください」
言ってレイスリーネが自分を指さす。
ああ、そういうことか。ゲーム上でも、そういえばそういう行為は禁止で、やろうとすると、触れなくなるんだっけか。
「わかった」
私は言われた通り、遠慮なく胸に手を伸ばし――
むにゅ。
もろに胸が触れてしまう。
っていうか、どうせ弾かれるだろうと思いっきりつかんだせいで、鷲掴み状態だ。
ゲームでは同性でも胸触るとか無理だったのに、何故かこっちの世界では触れてしまった。
うん。柔らかいし、でかいね。
って、触れちゃったよどうしよう。
……。
………。
…………。
一瞬訪れる静寂。そして――
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
レイスリーネが乙女な悲鳴をあげて、慌てて私の手を払いのけて、うずくまる。
「な、ななななな!?なんで触れるんですかっ!???」
顔を真っ赤にしてこちらを睨みつけるレイスリーネちゃん。
やだ。可愛い。気の強そうな女性の涙目顔ってそそるよね。
私、中身女だけど。
にしても、なんで触れるのか、私の方が聞きたい。
「い、いや、悪い。弾かれると思って思いっきりいってしまった」
「そ、そそそそいういう問題じゃなくて!?何故触れるのでしょうか!?
本来なら男性は触れないは……」
言いかけて、レイスリーネがはっとなる。
「……もしかして、猫様、魂は女性ですか……?」
レイスリーネの問いに、私はコクりと頷くのだった。
△▲△
「いや、なんだか本当にごめん。悪かった」
私が謝ると、レイスリーネが涙目になりながら、
「い、いえ、触れと言ったのは私です……それに女性の方ならなんとか」
「猫様、気になさらないでください。
よく確認しなかったレイスリーネが悪いのです」
と、ファルティナ。レイスリーネがむぅっとふてくされた顔でファルティナを睨んでいるが、ファルティナは気にした様子はない。
ちなみに……リリとコロネのおせんべい会になぜかアルファーも参加し、三人でおせんべいを食べていた。
どうやら会話に参加しずらかったらしい。
うん。なぜうちの男性陣はヘタレばかりなのだろう。
ってか、私を女性陣に含めると、よく考えたら女性率高いパーティーだな。うん。
これから別行動ということで話がついた所でレイスリーネが深刻な表情で言ってきた。
「うん?何だ?」
「一発マナフェアスを殴らせていただけないでしょうか?」
と、真剣な顔で言われてしまう。
あー、そりゃ、意に沿わない命令受けてて鬱憤もたまってたんだろう。
一発くらい殴りたい気持ちもわかる。
「私たちからもお願いします」
と、アルファーとファルティナも頭を垂れる。
「……いや、別にそれは構わないんだけど……。
今レイスリーネのレベル913だから殴ったら一撃で死ぬんじゃないかな……」
「……913ですか!?
猫様はレベルが913もあるのでしょうか!?」
驚くレイスリーネに、何やら魔道具で自分のレベルの確認をはじめる他二名。
うん、そういえば言ってなかったっけ。
「強いとは感じていましたが……まさかレベルが900台とは」
言ってアルファーが自らの剣を召喚すれば、私たちが会った時とは比べ物にならないくらい強そうな剣に変化していた。
基本、守護天使はドロップした武器・防具は装備できないが、自らの装備がレベルアップとともに進化するのだ。
「……これなら……一撃で殺れますね」
何やら怪しげな笑を浮かべるアルファー。
うん。アルファーもやる気満々らしい。
まぁ……ちょっと前の私なら止めたかもしれないが……、既にコロネのカタキをとる気満々の私に止める権利はないわけで。
それにアルファーの記憶もみちゃったせいで止めづらい。
マナフェアスは殺されても仕方ない事をやってしまっているし。
ああ……でもどうなんだろう。
こうやって認めてるうちに自分も感覚おかしくなっていくのかなぁ。
法で裁くならともかく私刑だし……。
でもなぁ……。
「わかった……。3人に任せるけど、でも最終的に処罰を下すのは死霊都市の人間達に任せるから。
裁判の前に殺すのはよくない。ちゃんと生き返らせておいてくれ」
「はっ!!ありがとうございます!!
……これであの子達の無念も少しだけ晴らす事ができます」
言ってレイスリーネが少し悲しげな顔をする。
……うん。かなりひどい事してたもんねあいつ。
てか、やっぱりレイスリーネ達も嫌なことをされてしまったのだろうか。
私の思ったことが思いっきり顔にでてしまったのか、レイスリーネが私の顔を確認し
「猫様。断っておきますが、私達は手出しされてませんので」
と、ジト目で睨まれてしまう。
「あ、いや、別にそんな事考えてたわけじゃ!?」
「それならいいのですが。
それと猫様にも最初に断っておきますが、そういった性関係の命令は守護天使は一切聞くことができません
ご了承ください」
「え?そうなのか?」
「はい。ゲーム時の縛りがそのまま、こちらの世界に適応されています。
そういった命令は聞くことができません。
そうですね。実際試してもらったほうがはやいかと。
猫様私の胸を触ってみてください」
言ってレイスリーネが自分を指さす。
ああ、そういうことか。ゲーム上でも、そういえばそういう行為は禁止で、やろうとすると、触れなくなるんだっけか。
「わかった」
私は言われた通り、遠慮なく胸に手を伸ばし――
むにゅ。
もろに胸が触れてしまう。
っていうか、どうせ弾かれるだろうと思いっきりつかんだせいで、鷲掴み状態だ。
ゲームでは同性でも胸触るとか無理だったのに、何故かこっちの世界では触れてしまった。
うん。柔らかいし、でかいね。
って、触れちゃったよどうしよう。
……。
………。
…………。
一瞬訪れる静寂。そして――
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
レイスリーネが乙女な悲鳴をあげて、慌てて私の手を払いのけて、うずくまる。
「な、ななななな!?なんで触れるんですかっ!???」
顔を真っ赤にしてこちらを睨みつけるレイスリーネちゃん。
やだ。可愛い。気の強そうな女性の涙目顔ってそそるよね。
私、中身女だけど。
にしても、なんで触れるのか、私の方が聞きたい。
「い、いや、悪い。弾かれると思って思いっきりいってしまった」
「そ、そそそそいういう問題じゃなくて!?何故触れるのでしょうか!?
本来なら男性は触れないは……」
言いかけて、レイスリーネがはっとなる。
「……もしかして、猫様、魂は女性ですか……?」
レイスリーネの問いに、私はコクりと頷くのだった。
△▲△
「いや、なんだか本当にごめん。悪かった」
私が謝ると、レイスリーネが涙目になりながら、
「い、いえ、触れと言ったのは私です……それに女性の方ならなんとか」
「猫様、気になさらないでください。
よく確認しなかったレイスリーネが悪いのです」
と、ファルティナ。レイスリーネがむぅっとふてくされた顔でファルティナを睨んでいるが、ファルティナは気にした様子はない。
ちなみに……リリとコロネのおせんべい会になぜかアルファーも参加し、三人でおせんべいを食べていた。
どうやら会話に参加しずらかったらしい。
うん。なぜうちの男性陣はヘタレばかりなのだろう。
ってか、私を女性陣に含めると、よく考えたら女性率高いパーティーだな。うん。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
空手馬鹿の俺が転生したら規格外の治癒士になっていた 〜筋力Eのひ弱少年治癒士が高みを目指す!?〜
くまみ
ファンタジー
前世は空手部主将の「ゴリラ」男。転生先は……筋力Eのひ弱な少年治癒士!?
「資質がなんだ!俺の拳は魔法を超える!……と、思うけど……汗」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は五里羅門(ごり・らもん) 35歳独身男だ。硬派すぎて女が寄り付かず。強すぎる空手愛と鍛え抜かれた肉体のせいで不本意ながら通称「ゴリラ」と呼ばれていた。
仕事帰りにダンプに跳ねられた俺が目覚めると、そこは異世界だった。だが転生した姿は前世とは真逆。
病弱で華奢。戦闘力最低と言われる職業の「治癒士」(ヒーラー)適正の10歳の少年・ノエル。
「俺は戦闘狂だぞ!このひ弱な体じゃ、戦えねぇ!
「華奢でひ弱な体では、空手技を繰り出すのは夢のまた夢……」
魔力と資質が全てのこの世界。努力では超えられない「資質の壁」が立ちふさがる。
だが、空手馬鹿の俺の魂は諦めることを知らなかった。
「魔法が使えなきゃ、技で制す!治癒士が最強になっちゃいけないなんて誰が決めた?」
これは魔法の常識を「空手の技」で叩き壊す、一人の少年の異世界武勇伝。
伝説の騎士、美少女魔術師、そして謎の切り株(?)を巻き込み、ノエルの規格外の挑戦が今始まる!
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる