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2章 人間領へ行くことになりました
26. サーカス(2)
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「――さぁ、宴も終焉に差し迫ってまいりました。
ここで皆さんに重要なお知らせがあります」
演目が終わり、おしみない拍手が鳴り響くなか、サーカス団の団長が手を掲げながら、告げる。
その顔はシルクハットのつばに隠れていて見えないが――恐らく悪い笑を浮かべているのだろう。
「皆さんにはレオン様を救うための人質になっていただきます」
団長の言葉に、一瞬サーカス会場に沈黙が走り――すぐにざわめきに変わる。
レオンといえば、国民に一番嫌われていたプレイヤーだったらしいので、そりゃそうだろう。
「ああ、動かないでくださいね。動けばすぐに死ぬことになりますよ」
と、団長が言うと同時。団員達だろうか、観客席に剣をもった男達が舞い降りてきたのだ。
私の隣にも、剣をもった団員が立ち、こちらを睨んできた。
……まぁ、なんと用意のいいことで。
ちなみにリリとレヴィンはトイレに行く振りをして、とっくに居なくなっている。
泣きわめく子供にどよめく大人、なかなかカオスな状態だ。
「皆さん。恨むなら、コロネ・ファンバードとかいうエルフを恨んでください。
エルフのくせに我々人間の領土で我が物顔で振る舞いっ!!
あげくに、レオン様を処刑するなどとーーっ!!」
団長が言いかけたその時。
いきなり会場の明かりが消え、何故か昼間なのにテント内が真っ暗になる。
「――な、なんだ!?」
団長が叫んだその時――。
会場の一番はしの高い骨格部分に、ライトが照らされ――魔法少女の格好をしたリリが姿を表す。
「生まれたばかりの子供を蹴り殺し、女子供を嬲り殺し、男は容赦なく拷問したレオンなどという悪逆非道なプレイヤーを崇拝し!
愛と正義の使徒であるコロネ・ファンバートを馬鹿にしたあげく
人々を人質にしようなど、天が許しても、この魔法少女リンリン?が許さないっ!天にかわって御仕置きっ!!』
キラリン✩とリリがセリフとともに漫画の魔法少女と同じ決めポーズを決める。
……ものすごく、ノッリノリです。ありがとうございます。
てかすごいセリフだな。コロネを褒め称えているところをみるとレヴィンあたりが考えたセリフなのだろう。
よく全部覚えられたねリリちゃん、偉い偉いと、よくわからない母親気分になる私。
静まりまくる会場。訪れる静寂。
……ですよね。
アニメもなにも前知識の何もない皆さんがいきなり魔法少女とか言われても、反応に困りますよね。
ああ、どうしよう。この痛々しい雰囲気、おかーさん耐えられない!!
私が頭を抱えている中、それでも事態は勝手に進み
「なんだ貴様っ!!」
固まっていた団長がやっと声を搾り出した。
「笑止千万!悪に名乗る名前などないっ!!」
と、びしぃっと指を指してリリ。
……いや、さっき思いっきり名乗っていましたが……。
きっと、これも何か別の漫画のセリフを言ってみたかったのだろう。
何故か口調違うし。
突っ込みどころが多すぎてツッコミが追いつかない。
「何をフザケたことをっ!こちらには人質……」
言いかけた団長が気づく。先ほどまで観客に剣を向けていた団員達がいつのまにか、団長の後ろにのびた状態で山積みにされていたのだ。
「……なっ!?」
「人質がどうかしましたか?」
と、一体いつ用意したのか知らないが、リリと同じようなマスクをつけたタキシードのレヴィンがにっこり微笑む。
うん。レヴィンもレベル95だしね。これくらいは余裕でこなせるのだろう。
てか、後でレヴィンもレベルあげてあげようか。コロネ狂信者なところが問題ではあるが。
会場からわーーーっと沸き上がる歓声。
リンリンがんばれー!とかタキシード様すてきーなどの黄色い声があがっている。
おおおう!?意外とこっちの世界の人、寛容だな!?まさかの魔法少女受け入れちゃうの!?
私には無理ゲーなんですけど!?
沸き上がる感性にリリはキラリン✩と手をふると、悪が栄えた試しなしとポーズを決め
「成敗っ!!!」
歓声を背にリリがその一言とともに……ハリセンで団長を吹っ飛ばすのだった。
ここで皆さんに重要なお知らせがあります」
演目が終わり、おしみない拍手が鳴り響くなか、サーカス団の団長が手を掲げながら、告げる。
その顔はシルクハットのつばに隠れていて見えないが――恐らく悪い笑を浮かべているのだろう。
「皆さんにはレオン様を救うための人質になっていただきます」
団長の言葉に、一瞬サーカス会場に沈黙が走り――すぐにざわめきに変わる。
レオンといえば、国民に一番嫌われていたプレイヤーだったらしいので、そりゃそうだろう。
「ああ、動かないでくださいね。動けばすぐに死ぬことになりますよ」
と、団長が言うと同時。団員達だろうか、観客席に剣をもった男達が舞い降りてきたのだ。
私の隣にも、剣をもった団員が立ち、こちらを睨んできた。
……まぁ、なんと用意のいいことで。
ちなみにリリとレヴィンはトイレに行く振りをして、とっくに居なくなっている。
泣きわめく子供にどよめく大人、なかなかカオスな状態だ。
「皆さん。恨むなら、コロネ・ファンバードとかいうエルフを恨んでください。
エルフのくせに我々人間の領土で我が物顔で振る舞いっ!!
あげくに、レオン様を処刑するなどとーーっ!!」
団長が言いかけたその時。
いきなり会場の明かりが消え、何故か昼間なのにテント内が真っ暗になる。
「――な、なんだ!?」
団長が叫んだその時――。
会場の一番はしの高い骨格部分に、ライトが照らされ――魔法少女の格好をしたリリが姿を表す。
「生まれたばかりの子供を蹴り殺し、女子供を嬲り殺し、男は容赦なく拷問したレオンなどという悪逆非道なプレイヤーを崇拝し!
愛と正義の使徒であるコロネ・ファンバートを馬鹿にしたあげく
人々を人質にしようなど、天が許しても、この魔法少女リンリン?が許さないっ!天にかわって御仕置きっ!!』
キラリン✩とリリがセリフとともに漫画の魔法少女と同じ決めポーズを決める。
……ものすごく、ノッリノリです。ありがとうございます。
てかすごいセリフだな。コロネを褒め称えているところをみるとレヴィンあたりが考えたセリフなのだろう。
よく全部覚えられたねリリちゃん、偉い偉いと、よくわからない母親気分になる私。
静まりまくる会場。訪れる静寂。
……ですよね。
アニメもなにも前知識の何もない皆さんがいきなり魔法少女とか言われても、反応に困りますよね。
ああ、どうしよう。この痛々しい雰囲気、おかーさん耐えられない!!
私が頭を抱えている中、それでも事態は勝手に進み
「なんだ貴様っ!!」
固まっていた団長がやっと声を搾り出した。
「笑止千万!悪に名乗る名前などないっ!!」
と、びしぃっと指を指してリリ。
……いや、さっき思いっきり名乗っていましたが……。
きっと、これも何か別の漫画のセリフを言ってみたかったのだろう。
何故か口調違うし。
突っ込みどころが多すぎてツッコミが追いつかない。
「何をフザケたことをっ!こちらには人質……」
言いかけた団長が気づく。先ほどまで観客に剣を向けていた団員達がいつのまにか、団長の後ろにのびた状態で山積みにされていたのだ。
「……なっ!?」
「人質がどうかしましたか?」
と、一体いつ用意したのか知らないが、リリと同じようなマスクをつけたタキシードのレヴィンがにっこり微笑む。
うん。レヴィンもレベル95だしね。これくらいは余裕でこなせるのだろう。
てか、後でレヴィンもレベルあげてあげようか。コロネ狂信者なところが問題ではあるが。
会場からわーーーっと沸き上がる歓声。
リンリンがんばれー!とかタキシード様すてきーなどの黄色い声があがっている。
おおおう!?意外とこっちの世界の人、寛容だな!?まさかの魔法少女受け入れちゃうの!?
私には無理ゲーなんですけど!?
沸き上がる感性にリリはキラリン✩と手をふると、悪が栄えた試しなしとポーズを決め
「成敗っ!!!」
歓声を背にリリがその一言とともに……ハリセンで団長を吹っ飛ばすのだった。
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