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3章 魔獣と神々
16. スキル書掘り
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「エルフの大神殿にまた行かれるのですか?」
リュートがふむと、顎に手をあてながら、私達をみる。
「ああ、守護天使達もパワーアップさせたいし、sionもせっかくだからレベルをあげたいし」
結局あのあと、コロネにも相談して、また大神殿でスキル書堀をすることにした。
守護天使達も硬質化覚えさせたい。
sionもレベルをあげたいか聞いた所、上げたいとの事なのでついでなので連れていく事にした。
とりあえず仲間を強くしておかないと。
「わかりました。国王に話を通しておきます。
に、しても今日も師匠はいないのですね?」
私たちを見て、リュートが小首をかしげる。
「ああ、いまsionを質問攻めにしてるところかな」
と、私。
私がコロネにsionが神話に詳しいと説明してやると、本を片手に、一生懸命sionに質問をしていた。
まるで先生と生徒のような感じでsionが質問にばしばし応えていたのだ。
一旦寝るということで、質問責めをやめさせたが、朝食が終わればまた質問している始末である。
記憶を見せればはやいのかもしれないがsionが恥ずかしいとのことで却下された。
ちなみに裏設定集には天界への道がある位置と、ばっちり魔王のレベルもでていた。
魔王のレベルは1300。
ただ、ゲーム時点でなので300年も経過してしまっている今レベルが上がっていないという保証はない。
とにかく、仲間が死なないように硬質化は全員手に入れたいところである。
守護天使達はザンダグロム以外は使えないし。
sionだって職業的に硬質化のスキルは覚えられないので書で覚えるしかないし。
こうして私たちは再びエルフの大神殿に挑んだのだが――。
正直言って楽勝だった。
sionが戦力外とはいえ、フルメンバーの8人だし。
アルファーが敵のタゲ(敵の攻撃を引き受ける)をとってくれるから、すっごい楽だったのだ。
アルファーマジヘイト(敵対心)管理がうめぇ。
魔法使いで攻撃威力が高いコロネが全力で魔法攻撃あてても、すぐさまコロネに向かった敵のターゲットをアルファーが奪い去っていくという、タンク職の鏡のような存在だ。
そりゃSSですね。やっぱりSSは格が違うわ。タゲとりのスキルが豊富なのがでかい。
楽勝すぎてかなり書もゲット。
sionもレベルが567となり、守護天使達にも硬質化と並行思念を覚えさせた。
鑑定の書も結構でたので、グラッドさんの子供達にも一つずつあげよう。
誰か一人くらいは家業を継ぐかもしれないし。
残りはエルフの国王にプレゼントかな。
書で覚えた人が死んじゃえば、また別の人に覚えさせなきゃだし。
しかし……瞬間移動は……残念ながらドロップしなかった。
最初に2つもでたのはかなりラッキーだったらしい。
もしかして最初にクリアのボーナス的扱いだったのかもしれない。
できればアルファーに覚えさせたかったかな。
いや、だって念話で視界を共有すればその人の前にワープできるわけだし。
護衛にピッタリだよね。
アルファーなら敵の攻撃を盾で防げるし。
なんとかもう一個瞬間移動の書がでないかと、私はもう一度チャレンジするのだった。
▲△▲
「あー。疲れた!結構頑張ったし」
大神殿で狩りを終え、コロネの家に戻ったところで、私は背伸びをした。
うん、さすがに朝から夜まで大神殿に篭っていたのである。
疲れも半端ない。
「そ、そうっすね。さすが猫さん廃人ですよね。
よくあんな超時間篭れますね」
sionが呆れたように言う。
うん。なかなか瞬間移動の書がでないのでムキになっていたところはあるのでそこは反省しないといけないかもしれない。
てか、結局一個もでなかったけどNE!
守護天使達もこころなしかげっそりしている。
「ネコ!今日頑張った!リリ ご褒美に カンナのお菓子食べたい!」
リリちゃんが鍵爪をぶんぶん振り回しながら嬉しげに言う。
「あー。そうだな。今日頑張ったもんな。じゃあご褒美にカンナちゃんのお菓子だそうか」
「やったー」
ぴょんぴょん喜ぶリリ。
「それでは、私は少し休んできます」
と、いそいそ自室に戻っていこうとするコロネ。
帰ってきたらsionに質問責めにするのかと思ったら、どうやら疲れているらしい。
に、してはなぜか顔がややにやけているのだが……。
「sion、コロネに何か渡したりしたか?」
「あー、神話考察スレのログ渡しましたね。ゲーム機ごと」
……それでか。
てか、コロネが某掲示板のノリになっちゃったらどうしよう。
ごばくwwwとか言い出したら泣くよ私。
「コロネ、明後日には天界行くから、徹夜禁止だからな」
私がジト目で言うと、コロネはギクリとして、
「は、はい!!23時には寝ます!」
と、背筋を伸ばす。
うん。こいつ絶対徹夜で読みふけるつもりだ。
「よし、じゃあちゃんと確認にいくからな」
私が睨めばコロネが怒られた子犬のようにしゅんとする。
こいつ、読みふけるつもりだったんじゃないか。
「じゃあ自分も神殿に戻りますね」
と、sion。
「こっちに泊まればいいのに」
「やだなー猫さん。こっち女性が多いでしょ?
昨日はコロネさんに無理やり引き止められたけど。
今日は一人でゲーム機見るみたいだし。
彼女持ちとしては誤解をうけるような事は避けたいっす」
「あー。それもそうか。
じゃあ、また今度遊びに行くよ」
「はい。待ってます。じゃあまた」
軽く会釈するとsionはリュート達のいる神殿に戻っていく。
さて、私たちはどうしよう。
お菓子もそうだけど、やっぱり汗を流したいかな。
今日はリリちゃんと久しぶりにお風呂はいろうか。
リュートがふむと、顎に手をあてながら、私達をみる。
「ああ、守護天使達もパワーアップさせたいし、sionもせっかくだからレベルをあげたいし」
結局あのあと、コロネにも相談して、また大神殿でスキル書堀をすることにした。
守護天使達も硬質化覚えさせたい。
sionもレベルをあげたいか聞いた所、上げたいとの事なのでついでなので連れていく事にした。
とりあえず仲間を強くしておかないと。
「わかりました。国王に話を通しておきます。
に、しても今日も師匠はいないのですね?」
私たちを見て、リュートが小首をかしげる。
「ああ、いまsionを質問攻めにしてるところかな」
と、私。
私がコロネにsionが神話に詳しいと説明してやると、本を片手に、一生懸命sionに質問をしていた。
まるで先生と生徒のような感じでsionが質問にばしばし応えていたのだ。
一旦寝るということで、質問責めをやめさせたが、朝食が終わればまた質問している始末である。
記憶を見せればはやいのかもしれないがsionが恥ずかしいとのことで却下された。
ちなみに裏設定集には天界への道がある位置と、ばっちり魔王のレベルもでていた。
魔王のレベルは1300。
ただ、ゲーム時点でなので300年も経過してしまっている今レベルが上がっていないという保証はない。
とにかく、仲間が死なないように硬質化は全員手に入れたいところである。
守護天使達はザンダグロム以外は使えないし。
sionだって職業的に硬質化のスキルは覚えられないので書で覚えるしかないし。
こうして私たちは再びエルフの大神殿に挑んだのだが――。
正直言って楽勝だった。
sionが戦力外とはいえ、フルメンバーの8人だし。
アルファーが敵のタゲ(敵の攻撃を引き受ける)をとってくれるから、すっごい楽だったのだ。
アルファーマジヘイト(敵対心)管理がうめぇ。
魔法使いで攻撃威力が高いコロネが全力で魔法攻撃あてても、すぐさまコロネに向かった敵のターゲットをアルファーが奪い去っていくという、タンク職の鏡のような存在だ。
そりゃSSですね。やっぱりSSは格が違うわ。タゲとりのスキルが豊富なのがでかい。
楽勝すぎてかなり書もゲット。
sionもレベルが567となり、守護天使達にも硬質化と並行思念を覚えさせた。
鑑定の書も結構でたので、グラッドさんの子供達にも一つずつあげよう。
誰か一人くらいは家業を継ぐかもしれないし。
残りはエルフの国王にプレゼントかな。
書で覚えた人が死んじゃえば、また別の人に覚えさせなきゃだし。
しかし……瞬間移動は……残念ながらドロップしなかった。
最初に2つもでたのはかなりラッキーだったらしい。
もしかして最初にクリアのボーナス的扱いだったのかもしれない。
できればアルファーに覚えさせたかったかな。
いや、だって念話で視界を共有すればその人の前にワープできるわけだし。
護衛にピッタリだよね。
アルファーなら敵の攻撃を盾で防げるし。
なんとかもう一個瞬間移動の書がでないかと、私はもう一度チャレンジするのだった。
▲△▲
「あー。疲れた!結構頑張ったし」
大神殿で狩りを終え、コロネの家に戻ったところで、私は背伸びをした。
うん、さすがに朝から夜まで大神殿に篭っていたのである。
疲れも半端ない。
「そ、そうっすね。さすが猫さん廃人ですよね。
よくあんな超時間篭れますね」
sionが呆れたように言う。
うん。なかなか瞬間移動の書がでないのでムキになっていたところはあるのでそこは反省しないといけないかもしれない。
てか、結局一個もでなかったけどNE!
守護天使達もこころなしかげっそりしている。
「ネコ!今日頑張った!リリ ご褒美に カンナのお菓子食べたい!」
リリちゃんが鍵爪をぶんぶん振り回しながら嬉しげに言う。
「あー。そうだな。今日頑張ったもんな。じゃあご褒美にカンナちゃんのお菓子だそうか」
「やったー」
ぴょんぴょん喜ぶリリ。
「それでは、私は少し休んできます」
と、いそいそ自室に戻っていこうとするコロネ。
帰ってきたらsionに質問責めにするのかと思ったら、どうやら疲れているらしい。
に、してはなぜか顔がややにやけているのだが……。
「sion、コロネに何か渡したりしたか?」
「あー、神話考察スレのログ渡しましたね。ゲーム機ごと」
……それでか。
てか、コロネが某掲示板のノリになっちゃったらどうしよう。
ごばくwwwとか言い出したら泣くよ私。
「コロネ、明後日には天界行くから、徹夜禁止だからな」
私がジト目で言うと、コロネはギクリとして、
「は、はい!!23時には寝ます!」
と、背筋を伸ばす。
うん。こいつ絶対徹夜で読みふけるつもりだ。
「よし、じゃあちゃんと確認にいくからな」
私が睨めばコロネが怒られた子犬のようにしゅんとする。
こいつ、読みふけるつもりだったんじゃないか。
「じゃあ自分も神殿に戻りますね」
と、sion。
「こっちに泊まればいいのに」
「やだなー猫さん。こっち女性が多いでしょ?
昨日はコロネさんに無理やり引き止められたけど。
今日は一人でゲーム機見るみたいだし。
彼女持ちとしては誤解をうけるような事は避けたいっす」
「あー。それもそうか。
じゃあ、また今度遊びに行くよ」
「はい。待ってます。じゃあまた」
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