37 / 46
第37話 狂信者
しおりを挟む
「キルディスの従えた第八皇子の強さは予想以上だ。あのジャルガを単騎で倒した」
四天王の集う円卓の間で、狂炎のガルフが水晶に映した第八皇子の映像を見せる。
「たしかにキルディスといい闇の紋章もちの人間のコンビは少々か厄介じゃの」
濁水のグーンが言う。
「厄介で済む話か!?仮に本当にエルフの大賢者を倒してしまったらどうする!我々ではたちうちできんかもしれんぞ!?」
憤土のデウウが言う。
「それこそ愚門じゃの。現状でわれわれを凌ぐというのなら、手を出したら滅びるのはこちらじゃ。あやつらが我々を強いと勘違いしている間に協力させて、魔王様復活まで利用したほうが賢い」
濁水のグーンが葉巻をふかしながらふぉふぉふぉと笑う。
「そ、それはそうだが」
「まぁ、手をこまねいて見ているのもあれじゃな。どうせなら我々が危険すぎて手をださなかったあれに相手をさせてみるのはどうじゃ?」
濁水のグーンが笑う。
「あれ?あれとはなんだ?」
狂炎のガルフが濁水のグーンを見た。
濁水のグーンは地図を取り出すと、聖教都市ティアラを指さす。
「聖教都市にある神の古代兵器。【聖光のゴーレム】じゃ。【神時のゴーレム】など比べ物にならないほどの戦闘能力を誇る。あれは我々の手にもあまるためいままで封じてきたが、魔王様の魂吸収範囲が広くなったいまなら、暴走させても構わぬじゃろう。うまく行けばキルディスも大賢者も両方滅ぼして魔王様復活に必要な魂も集めてくれるはずじゃ」
そう言って濁水のグーンはにんまりと笑うのだった。
★★★
聖教都市ティアラ。
光の神ネロスを祭る神官達の都市。
光の神ネロスの神託を告げる聖女が国を治め、信仰深い人々の集まる地でもある。
そして今日はその聖教都市ティアラは豊穣の祈りの日でもあった。
城の外に集められた市民たちは今か遅しと、聖女のありがたい神託を聞くために集まっていたのだ。
よく見える位置にあるバルコニーに、神官達に守られた聖女の姿が現れると、信徒たちから「わーっ!!」と歓声があがった。
その姿を聖女は一望したあとにっこり微笑む。
「みなさん、よく集まってくださいました。聖王国ディランの砦が破壊され、帝国においても、知将と知られ信心深かったカンドリア辺境伯が帝国の汚き刃に敗れ、獣人の国ドルガまで堕ち、世界は戦乱に染まろうとしています」
城の外にあつまった人々に魔法で拡張したよく通る声で聖女が告げる。
「聖女様お救いください聖女様!」
聖女の言葉とともに、信徒たちが、一心不乱に聖女に祈りだした。
ここ最近の帝国の横暴はすさまじく、人々はいつ自分たちの国が戦火に巻き込まれるのではないかという不安と常に戦っているのだ。その不安をぬぐってくれる神託を期待して、人々は聖女に祈りを捧げにきていた。みな祈りながら熱心に聖女の言葉に耳を傾ける。
「光の神ネロス様はこう告げました――そう遠くない未来。
我々の不安を払拭、世界に平等の平和をもたらす天使が現れるだろうと!
さぁ、祈りなさい!!我々をお救いくださる光の神ネロス様に!!!」
その声に「わーっ!!!」と歓声があがった。
自らの言葉で喜び勇む民衆を見つめて聖女はにっこり微笑むのだった。
「お疲れ様です聖女様」
城の中に入ってきた途端、神官の中でも最高位にあたる大神官が聖女にタオルを差し出した。
「民の不安を払拭するのは聖女の務めですわ。それより大神官様がわざわざ私の前に来るなんてなにかありましたか?」
聖女はタオルを受け取りながらにっこり微笑む。
「それなのですが……濁水のグーン様から指令がきました。ついに神の機械を動かす時がきたと」
大神官の言葉にその場に居合わせた神官達からざわめきがおきる。
「ああ、やっとですわ。神の機械に蹂躙される帝国兵。すべてが希望に満ち満ちたその瞬間。迷い子たる我が国の国民も下界より開放し、救われるのですね」
そう言って、神の機械が自国民を無慈悲に殺していく姿を想像して聖女はうっとりとする。
この世界はまがい物だ。
弱肉強食という不条理を生き物すべてに課したせいで、皆平等という理念は幻想にすぎなく、真の平和などありえない。ならば生き物などいなくなれば?
そうすれば皆平等だ。誰もいなくなるのだから。
理想の世界のために魂が吸収されてしまう彼らも幸せだろう。
理想の世界に逝けるのだから。
そして神はそれを望んでいる――滅びを与える魔王と称されている存在は【救済の天使】であり神の意志なのだ。神の忠実な使徒だからこそ、何度でも蘇り、何度でも世界を滅ぼす。
そしていま、【救済の天使】が望んだ世界がもう少しで実現する。
★★★
「さぁ、民を救済しましょう!みな救済の天使様に魂を捧げ真の平和を!幸福を得るのです!」
いかれた聖女の言葉に神官達から歓声が沸き起こる。
「……あの人達は、あれを本気で言っているのですか!?」
物陰に隠れていたアレキアがぐぐぐぐと壁をめきめき壊しながら言う。
「ええ、ああいう集団です。……まぁアレキアはそういう反応をするからエルフの大賢者様がこの国の攻略に一度も連れてこなかったのですが……」とシャルロッテ。
「アレキアが正義厨なのはあいかわらずじゃの」と、ジャルガ。
「おい、アレキア、目的を間違えるなよ。俺たちの目的はこの城の地下にある「天聖のダンジョン」に眠る 【創造主の宝珠】だ」
俺は分体のカルナの通信で3人の会話に割り込んだ。
結局あのあと、【創造主の宝珠】をとりにいって、世界の権限に触れようぜ!となったのだが、創造主の宝珠があるところには英霊しか入れないらしい。
そのため前世ではジャルガが、ガッツで(本人がこういった)英霊化して一人で取りに行ったらしいのだ。確かに死を間際に、守りたいという気持ちで英霊化になる例はゲームでもあったが、「英霊になりたい!だからなる!」とガッツで無理やり英霊化するとか、ジャルガはいろいろおかしい。ある意味俺以上におかしい。俺って実はまともなんじゃないかと錯覚を覚えるほどジャルガはおかしい。
話がそれたが、そのため今回は英霊化三人組に【創造主の宝珠】をとりにいってもらい、俺とキルディスは魔族に操られてるふりをして聖教都市ティアラへの攻略に乗り出すことになった。
「わかっています。このように神の名をかたり、世界に混沌をまき散らす者たちを成敗するために、私は全力をつくすまで!」
ぐっとポーズをとるアレキアの口をシャルロッテがふさいで、とことこ歩き出す。
うん。その方がいいだろう。
つーか、ジャルガの話を聞いた今、どっちかっていうと忠実に神の意志を汲み取って行動しているのは聖女の方な気もするが。
濁水のグーンがこの都市に動けと命じたということは【聖光のゴーレム】あたりをもちだして、俺とキルディスを殺して、ついでにそのゴーレムを暴れさせて人類も滅ぼそうという魂胆だろう。
魔王の魂の吸収範囲が広まった今なら、人間を無差別に殺戮しまくっても問題ないと、動かすことを決定したのだろうが、俺にとっても魔王に迷宮の魂を送りこむのに都合がいい。
ジャルガの話で――ある程度全貌が見えてきた。
記憶をなくす前のエルフの大賢者の狙いも、何故俺が選ばれたのかも。
さぁ、そろそろ このペテン劇の終章だ。
レイゼル。――そして前世のエルフの大賢者ファンバード・ロッドウェル。
ここまで、お前たちの計算通りだった。
……そう、俺の推測通りなら、決着はもうすぐだ。
神も魔王も、世界をも全てをひっくり返してやる。
最後に笑うのは、誰でもないこの『俺』だ。
四天王の集う円卓の間で、狂炎のガルフが水晶に映した第八皇子の映像を見せる。
「たしかにキルディスといい闇の紋章もちの人間のコンビは少々か厄介じゃの」
濁水のグーンが言う。
「厄介で済む話か!?仮に本当にエルフの大賢者を倒してしまったらどうする!我々ではたちうちできんかもしれんぞ!?」
憤土のデウウが言う。
「それこそ愚門じゃの。現状でわれわれを凌ぐというのなら、手を出したら滅びるのはこちらじゃ。あやつらが我々を強いと勘違いしている間に協力させて、魔王様復活まで利用したほうが賢い」
濁水のグーンが葉巻をふかしながらふぉふぉふぉと笑う。
「そ、それはそうだが」
「まぁ、手をこまねいて見ているのもあれじゃな。どうせなら我々が危険すぎて手をださなかったあれに相手をさせてみるのはどうじゃ?」
濁水のグーンが笑う。
「あれ?あれとはなんだ?」
狂炎のガルフが濁水のグーンを見た。
濁水のグーンは地図を取り出すと、聖教都市ティアラを指さす。
「聖教都市にある神の古代兵器。【聖光のゴーレム】じゃ。【神時のゴーレム】など比べ物にならないほどの戦闘能力を誇る。あれは我々の手にもあまるためいままで封じてきたが、魔王様の魂吸収範囲が広くなったいまなら、暴走させても構わぬじゃろう。うまく行けばキルディスも大賢者も両方滅ぼして魔王様復活に必要な魂も集めてくれるはずじゃ」
そう言って濁水のグーンはにんまりと笑うのだった。
★★★
聖教都市ティアラ。
光の神ネロスを祭る神官達の都市。
光の神ネロスの神託を告げる聖女が国を治め、信仰深い人々の集まる地でもある。
そして今日はその聖教都市ティアラは豊穣の祈りの日でもあった。
城の外に集められた市民たちは今か遅しと、聖女のありがたい神託を聞くために集まっていたのだ。
よく見える位置にあるバルコニーに、神官達に守られた聖女の姿が現れると、信徒たちから「わーっ!!」と歓声があがった。
その姿を聖女は一望したあとにっこり微笑む。
「みなさん、よく集まってくださいました。聖王国ディランの砦が破壊され、帝国においても、知将と知られ信心深かったカンドリア辺境伯が帝国の汚き刃に敗れ、獣人の国ドルガまで堕ち、世界は戦乱に染まろうとしています」
城の外にあつまった人々に魔法で拡張したよく通る声で聖女が告げる。
「聖女様お救いください聖女様!」
聖女の言葉とともに、信徒たちが、一心不乱に聖女に祈りだした。
ここ最近の帝国の横暴はすさまじく、人々はいつ自分たちの国が戦火に巻き込まれるのではないかという不安と常に戦っているのだ。その不安をぬぐってくれる神託を期待して、人々は聖女に祈りを捧げにきていた。みな祈りながら熱心に聖女の言葉に耳を傾ける。
「光の神ネロス様はこう告げました――そう遠くない未来。
我々の不安を払拭、世界に平等の平和をもたらす天使が現れるだろうと!
さぁ、祈りなさい!!我々をお救いくださる光の神ネロス様に!!!」
その声に「わーっ!!!」と歓声があがった。
自らの言葉で喜び勇む民衆を見つめて聖女はにっこり微笑むのだった。
「お疲れ様です聖女様」
城の中に入ってきた途端、神官の中でも最高位にあたる大神官が聖女にタオルを差し出した。
「民の不安を払拭するのは聖女の務めですわ。それより大神官様がわざわざ私の前に来るなんてなにかありましたか?」
聖女はタオルを受け取りながらにっこり微笑む。
「それなのですが……濁水のグーン様から指令がきました。ついに神の機械を動かす時がきたと」
大神官の言葉にその場に居合わせた神官達からざわめきがおきる。
「ああ、やっとですわ。神の機械に蹂躙される帝国兵。すべてが希望に満ち満ちたその瞬間。迷い子たる我が国の国民も下界より開放し、救われるのですね」
そう言って、神の機械が自国民を無慈悲に殺していく姿を想像して聖女はうっとりとする。
この世界はまがい物だ。
弱肉強食という不条理を生き物すべてに課したせいで、皆平等という理念は幻想にすぎなく、真の平和などありえない。ならば生き物などいなくなれば?
そうすれば皆平等だ。誰もいなくなるのだから。
理想の世界のために魂が吸収されてしまう彼らも幸せだろう。
理想の世界に逝けるのだから。
そして神はそれを望んでいる――滅びを与える魔王と称されている存在は【救済の天使】であり神の意志なのだ。神の忠実な使徒だからこそ、何度でも蘇り、何度でも世界を滅ぼす。
そしていま、【救済の天使】が望んだ世界がもう少しで実現する。
★★★
「さぁ、民を救済しましょう!みな救済の天使様に魂を捧げ真の平和を!幸福を得るのです!」
いかれた聖女の言葉に神官達から歓声が沸き起こる。
「……あの人達は、あれを本気で言っているのですか!?」
物陰に隠れていたアレキアがぐぐぐぐと壁をめきめき壊しながら言う。
「ええ、ああいう集団です。……まぁアレキアはそういう反応をするからエルフの大賢者様がこの国の攻略に一度も連れてこなかったのですが……」とシャルロッテ。
「アレキアが正義厨なのはあいかわらずじゃの」と、ジャルガ。
「おい、アレキア、目的を間違えるなよ。俺たちの目的はこの城の地下にある「天聖のダンジョン」に眠る 【創造主の宝珠】だ」
俺は分体のカルナの通信で3人の会話に割り込んだ。
結局あのあと、【創造主の宝珠】をとりにいって、世界の権限に触れようぜ!となったのだが、創造主の宝珠があるところには英霊しか入れないらしい。
そのため前世ではジャルガが、ガッツで(本人がこういった)英霊化して一人で取りに行ったらしいのだ。確かに死を間際に、守りたいという気持ちで英霊化になる例はゲームでもあったが、「英霊になりたい!だからなる!」とガッツで無理やり英霊化するとか、ジャルガはいろいろおかしい。ある意味俺以上におかしい。俺って実はまともなんじゃないかと錯覚を覚えるほどジャルガはおかしい。
話がそれたが、そのため今回は英霊化三人組に【創造主の宝珠】をとりにいってもらい、俺とキルディスは魔族に操られてるふりをして聖教都市ティアラへの攻略に乗り出すことになった。
「わかっています。このように神の名をかたり、世界に混沌をまき散らす者たちを成敗するために、私は全力をつくすまで!」
ぐっとポーズをとるアレキアの口をシャルロッテがふさいで、とことこ歩き出す。
うん。その方がいいだろう。
つーか、ジャルガの話を聞いた今、どっちかっていうと忠実に神の意志を汲み取って行動しているのは聖女の方な気もするが。
濁水のグーンがこの都市に動けと命じたということは【聖光のゴーレム】あたりをもちだして、俺とキルディスを殺して、ついでにそのゴーレムを暴れさせて人類も滅ぼそうという魂胆だろう。
魔王の魂の吸収範囲が広まった今なら、人間を無差別に殺戮しまくっても問題ないと、動かすことを決定したのだろうが、俺にとっても魔王に迷宮の魂を送りこむのに都合がいい。
ジャルガの話で――ある程度全貌が見えてきた。
記憶をなくす前のエルフの大賢者の狙いも、何故俺が選ばれたのかも。
さぁ、そろそろ このペテン劇の終章だ。
レイゼル。――そして前世のエルフの大賢者ファンバード・ロッドウェル。
ここまで、お前たちの計算通りだった。
……そう、俺の推測通りなら、決着はもうすぐだ。
神も魔王も、世界をも全てをひっくり返してやる。
最後に笑うのは、誰でもないこの『俺』だ。
0
あなたにおすすめの小説
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
嫁に来た転生悪役令嬢「破滅します!」 俺「大丈夫だ、問題ない(ドラゴン殴りながら)」~ゲームの常識が通用しない辺境領主の無自覚成り上がり~
ちくでん
ファンタジー
「なぜあなたは、私のゲーム知識をことごとく上回ってしまうのですか!?」
魔物だらけの辺境で暮らす主人公ギリアムのもとに、公爵家令嬢ミューゼアが嫁として追放されてきた。実はこのお嫁さん、ゲーム世界に転生してきた転生悪役令嬢だったのです。
本来のゲームでは外道の悪役貴族だったはずのギリアム。ミューゼアは外道貴族に蹂躙される破滅エンドだったはずなのに、なぜかこの世界線では彼ギリアムは想定外に頑張り屋の好青年。彼はミューゼアのゲーム知識をことごとく超えて彼女を仰天させるイレギュラー、『ゲーム世界のルールブレイカー』でした。
ギリアムとミューゼアは、破滅回避のために力を合わせて領地開拓をしていきます。
スローライフ+悪役転生+領地開拓。これは、ゆったりと生活しながらもだんだんと世の中に(意図せず)影響力を発揮していってしまう二人の物語です。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
ゲームちっくな異世界でゆるふわ箱庭スローライフを満喫します 〜私の作るアイテムはぜーんぶ特別らしいけどなんで?〜
ことりとりとん
ファンタジー
ゲームっぽいシステム満載の異世界に突然呼ばれたので、のんびり生産ライフを送るつもりが……
この世界の文明レベル、低すぎじゃない!?
私はそんなに凄い人じゃないんですけど!
スキルに頼りすぎて上手くいってない世界で、いつの間にか英雄扱いされてますが、気にせず自分のペースで生きようと思います!
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる