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狼心狗肺の報
86. 籠城の準備
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セイファー歴 756年 10月14日
館へと戻ってからは目が回るほどの忙しさであった。まずは、館の強化。これに関してはダリルフェルドとダナが率先して行っている。
ジョルトとジョイは水や食料などの兵糧と薪などの燃料の用意だ。ヴェルグとボルグには矢や石などの消耗品の確認だ。矢は既にビビダデに発注してある。
それからセルジュは各村を回り、村人たちをリベルトのいるサーヤラ村とティモテ子爵やベルドレッド南辺境伯の村々へ移動させる手はずを整えている。セルジュたちの戦の準備は着々と進んでいた。
そんな中、セルジュ達の元に一団が向かって来ていた。南辺境伯の旗を掲げていることからモパッサの兵だろう。しかし、数が多い。
「おい! 領主は居るか?」
一団の戦闘を進んでいた女性が前へと歩み出て大声で叫ぶ。それに対応したのはダリルフェルドであった。
「なん……アンタはこの間の」
「お前は確か、レグニスのとこの元兵士だったな」
「今はこのアシュティア領の隊長を務めているがな。それで、何の用だ?」
「モパッサに言われて兵一五〇を預けに来た」
そう言うと一五〇名の兵が前へと進み出た。この兵のうち七〇名をダリルフェルドが、そして八〇名をバルタザークが率いることになっていた。そして子飼いの兵たちはセルジュが率いることになっている。
「確かに。じゃあ、南にある砦は好きに使ってくれ」
「承知。死ぬんじゃないぞ? 挟み撃ちは御免だからな」
「そりゃ、こっちのセリフだ」
ソフィアはそれだけを言い残すと砦へと進軍していく。ダリルフェルドはそれをずっと眺めていた。
館へと戻ってからは目が回るほどの忙しさであった。まずは、館の強化。これに関してはダリルフェルドとダナが率先して行っている。
ジョルトとジョイは水や食料などの兵糧と薪などの燃料の用意だ。ヴェルグとボルグには矢や石などの消耗品の確認だ。矢は既にビビダデに発注してある。
それからセルジュは各村を回り、村人たちをリベルトのいるサーヤラ村とティモテ子爵やベルドレッド南辺境伯の村々へ移動させる手はずを整えている。セルジュたちの戦の準備は着々と進んでいた。
そんな中、セルジュ達の元に一団が向かって来ていた。南辺境伯の旗を掲げていることからモパッサの兵だろう。しかし、数が多い。
「おい! 領主は居るか?」
一団の戦闘を進んでいた女性が前へと歩み出て大声で叫ぶ。それに対応したのはダリルフェルドであった。
「なん……アンタはこの間の」
「お前は確か、レグニスのとこの元兵士だったな」
「今はこのアシュティア領の隊長を務めているがな。それで、何の用だ?」
「モパッサに言われて兵一五〇を預けに来た」
そう言うと一五〇名の兵が前へと進み出た。この兵のうち七〇名をダリルフェルドが、そして八〇名をバルタザークが率いることになっていた。そして子飼いの兵たちはセルジュが率いることになっている。
「確かに。じゃあ、南にある砦は好きに使ってくれ」
「承知。死ぬんじゃないぞ? 挟み撃ちは御免だからな」
「そりゃ、こっちのセリフだ」
ソフィアはそれだけを言い残すと砦へと進軍していく。ダリルフェルドはそれをずっと眺めていた。
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はじめまして、最初の数話は読むのに根性が必要でしたが、まぁここは無いと後の話が分からんくなるのでは? と思い頑張って読み進め、嬉しい事に思った通りスルスルと今は44話目《閑話ー美味しい御飯計画》をまで読み進めたところです。
ここで…誤字を(誤記入?)発見、どうしようかと思いましたが、このままだと折角の良い感じが勿体ないので、感想欄に報告する事にしたしだい。
冒頭『セルジュが領主になってから、数週間が過ぎ、1年が過ぎーー』となっています。
さて、ではまた続きを読まねば(WAKWAK)
引き続き読ませて頂いてます。引き込まれる展開に心が躍ります。ありがとうございます。
ツイッターで知り、タイトルが興味深かったので読みに参りました。
設定も丁寧かつ読みやすく、内容に引き込まれました。
『必ず最悪を想定して準備しろ』、含蓄のある良い言葉に感じました!
壮大な物語なのでゆっくり楽しもうと思います。
更新、頑張ってください!応援してます。