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王都の賞金首ハンター
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まさか、急に苦しみ出したのはシリウスが殺気を放ったからか?
魔王なら触れずに人間を殺す事は可能だろう。
でもこんなところで騒ぎになったら、シリウスの目的が難しくなるだろう。
シリウスに「宝玉のために正体は隠さないとダメだ、少しの間だけ…俺のお願い聞いてくれるか?」と言った。
シリウスは魔王だし、命令口調だと怒るかと思ってお願いしてみた。
顔色を伺うように見ると、シリウスは呆気なく頷いていた。
お願いだから聞いてくれたのか?宝玉のためだからだろうけどな。
役所の前に医者が来たからか周りがザワついていた。
俺達が起こしたなんて言ったら役所を出禁になるかもしれないから何事もなかったかのように役所に入り、カウンターに向かう。
壁一面にはいろんな階級の賞金首の写真が貼られていた。
S級賞金首の写真は流石に極秘だから飾られてはいなかった。
カウンターにはメガネのインテリ姿の若い男がいた。
「見ない顔ですね、新人ですか?」
「いえ、リール村の賞金首ハンターのレインです」
「へぇ、あそこの…出稼ぎですか?」
「いや、S級賞金首を倒したから報告です」
俺がそう言うと、役所にいた賞金首ハンター達はいっせいに俺の方を見ていた。
S級賞金首を倒せるハンターは大勢いる中、半分も満たないくらいしかいない。
そして、魔王の配下を倒せるくらい強い賞金首ハンターはその中で指で数えるくらいしかいない。
俺をその指で数える中の一人だと思われているのか、目線が痛い。
この場にいる人が思ってる事はない、配下を倒したわけではない。
インテリ姿の若い男もそう思ってるのか、少しメガネがズレている。
「小さな村でそんな強い賞金首ハンターがいたなんて思わなかった、王都に移住しない?」
「……いや、それは…S級賞金首って言っても恐竜の魔物だし」
「恐竜?種族は?」
「ドラゴンです」
その瞬間、皆が興味なさそうに俺から目線を逸らした。
そんなあからさまにガッカリしなくても、勝手に期待されて疲れた。
賞金首の依頼の写真を見て、あの恐竜の魔物を探す。
隣にいるシリウスもS級賞金首を眺めていた。
シリウスにとって仲間だから、複雑な気分になるよな…顔色一切変えていないけど…
恐竜の魔物の賞金首をインテリ姿の若い男に見せると、ふーんといった感じで依頼終了の手のひらサイズの大きな赤いハンコを押した。
「これでもう大丈夫だよ、ついでに仕事受けていく?」
「えっ…いや」
「そちらの相棒は?」
インテリ姿の若い男はシリウスを見てそう言う。
他の人からしたらシリウスが俺の相棒に見えるのは当然だ、俺の後ろをくっついているからな。
でもなんか不思議な気分だな、俺に今まで相棒と呼べる奴がいなかったからかな。
シリウスは賞金首の紙を置いて、背中を向けて役所を出てしまった。
俺は慌ててインテリ姿の若い男に頭を下げてシリウスの後を追いかけた。
残されたインテリ姿の若い男は呆然と俺達が居なくなった後を眺めていた。
「おい、シリウス…どうかしたのか?」
「…別に」
「別にって、なんか怒ってないか?」
「怒ってない」
「本当か?仲間が賞金首ハンターに狙われて嫌じゃないのか?」
「……仲間?」
シリウスは首を傾げていて、俺…変な事言っただろうか。
賞金首ハンターが狙うのはシリウスの仲間である魔物だ。
だからシリウスは怒って役所を出たんだと思っていた。
でもシリウスは意味が分からないといった顔をしていた。
シリウスは「魔物が全て仲間ではない、レインは人間全てが仲間なのか?」と聞いてきた。
それを言われたら確かにそうかもしれないな。
シリウスは魔王だからと勝手にそう思っていた。
シリウスに謝ると、何故か頭を撫でられて無表情になる。
この行為に意味はなくても子供扱いされたみたいで嫌だ。
シリウスは歩き出して、次は宝玉を取り戻すのだろう。
「シリウス、宝玉の場所分かるのか?」
「レインは体の中の宝玉と反応していないのか?」
シリウスにそう言われて、自分の胸に手を当てて考えてみる。
全然分からない、宝玉同士って反応するものなのか?
集中するために目を瞑ると、トクトクと心臓が高鳴っていた。
その中で微かに感じる熱に気付いて目を見開いた。
もしかして、これが宝玉同士が反応したって事か?
「シリウス!少しだが宝玉が反応した!」
「そうか」
「これって近くにあるって事か?」
「…ない」
魔王なら触れずに人間を殺す事は可能だろう。
でもこんなところで騒ぎになったら、シリウスの目的が難しくなるだろう。
シリウスに「宝玉のために正体は隠さないとダメだ、少しの間だけ…俺のお願い聞いてくれるか?」と言った。
シリウスは魔王だし、命令口調だと怒るかと思ってお願いしてみた。
顔色を伺うように見ると、シリウスは呆気なく頷いていた。
お願いだから聞いてくれたのか?宝玉のためだからだろうけどな。
役所の前に医者が来たからか周りがザワついていた。
俺達が起こしたなんて言ったら役所を出禁になるかもしれないから何事もなかったかのように役所に入り、カウンターに向かう。
壁一面にはいろんな階級の賞金首の写真が貼られていた。
S級賞金首の写真は流石に極秘だから飾られてはいなかった。
カウンターにはメガネのインテリ姿の若い男がいた。
「見ない顔ですね、新人ですか?」
「いえ、リール村の賞金首ハンターのレインです」
「へぇ、あそこの…出稼ぎですか?」
「いや、S級賞金首を倒したから報告です」
俺がそう言うと、役所にいた賞金首ハンター達はいっせいに俺の方を見ていた。
S級賞金首を倒せるハンターは大勢いる中、半分も満たないくらいしかいない。
そして、魔王の配下を倒せるくらい強い賞金首ハンターはその中で指で数えるくらいしかいない。
俺をその指で数える中の一人だと思われているのか、目線が痛い。
この場にいる人が思ってる事はない、配下を倒したわけではない。
インテリ姿の若い男もそう思ってるのか、少しメガネがズレている。
「小さな村でそんな強い賞金首ハンターがいたなんて思わなかった、王都に移住しない?」
「……いや、それは…S級賞金首って言っても恐竜の魔物だし」
「恐竜?種族は?」
「ドラゴンです」
その瞬間、皆が興味なさそうに俺から目線を逸らした。
そんなあからさまにガッカリしなくても、勝手に期待されて疲れた。
賞金首の依頼の写真を見て、あの恐竜の魔物を探す。
隣にいるシリウスもS級賞金首を眺めていた。
シリウスにとって仲間だから、複雑な気分になるよな…顔色一切変えていないけど…
恐竜の魔物の賞金首をインテリ姿の若い男に見せると、ふーんといった感じで依頼終了の手のひらサイズの大きな赤いハンコを押した。
「これでもう大丈夫だよ、ついでに仕事受けていく?」
「えっ…いや」
「そちらの相棒は?」
インテリ姿の若い男はシリウスを見てそう言う。
他の人からしたらシリウスが俺の相棒に見えるのは当然だ、俺の後ろをくっついているからな。
でもなんか不思議な気分だな、俺に今まで相棒と呼べる奴がいなかったからかな。
シリウスは賞金首の紙を置いて、背中を向けて役所を出てしまった。
俺は慌ててインテリ姿の若い男に頭を下げてシリウスの後を追いかけた。
残されたインテリ姿の若い男は呆然と俺達が居なくなった後を眺めていた。
「おい、シリウス…どうかしたのか?」
「…別に」
「別にって、なんか怒ってないか?」
「怒ってない」
「本当か?仲間が賞金首ハンターに狙われて嫌じゃないのか?」
「……仲間?」
シリウスは首を傾げていて、俺…変な事言っただろうか。
賞金首ハンターが狙うのはシリウスの仲間である魔物だ。
だからシリウスは怒って役所を出たんだと思っていた。
でもシリウスは意味が分からないといった顔をしていた。
シリウスは「魔物が全て仲間ではない、レインは人間全てが仲間なのか?」と聞いてきた。
それを言われたら確かにそうかもしれないな。
シリウスは魔王だからと勝手にそう思っていた。
シリウスに謝ると、何故か頭を撫でられて無表情になる。
この行為に意味はなくても子供扱いされたみたいで嫌だ。
シリウスは歩き出して、次は宝玉を取り戻すのだろう。
「シリウス、宝玉の場所分かるのか?」
「レインは体の中の宝玉と反応していないのか?」
シリウスにそう言われて、自分の胸に手を当てて考えてみる。
全然分からない、宝玉同士って反応するものなのか?
集中するために目を瞑ると、トクトクと心臓が高鳴っていた。
その中で微かに感じる熱に気付いて目を見開いた。
もしかして、これが宝玉同士が反応したって事か?
「シリウス!少しだが宝玉が反応した!」
「そうか」
「これって近くにあるって事か?」
「…ない」
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