31 / 82
宝玉の在処
しおりを挟む
近くにあると思って言ったがあっさりシリウスにないと言われた。
まだ微かな反応だからダメなのか、もっと熱くならないとな。
シリウスは城を見つめていて、城になにかあるのではないかと思った。
王都の入り口でも城を見ていた…魔王の宝玉があるとしたら王都の中心にあるって思うのが自然だ。
でも、王都にあるものをどうやって取り返せばいいんだ?
当然城の中に知り合いなんていないし、シリウスはそもそも人間の知り合いは俺だけだろう。
「シリウス、城の中に宝玉があるのか?」
「…ここから気配がする」
「でも、侵入したらバレるしな…なんかいい方法は…」
恐竜の魔物の賞金首をインテリ姿の若い男に見せると、ふーんといった感じで依頼終了の手のひらサイズの大きな赤いハンコを押した。
「これでもう大丈夫だよ、ついでに仕事受けていく?」
「えっ…いや」
「そちらの相棒は?」
インテリ姿の若い男はシリウスを見てそう言う。
他の人からしたらシリウスが俺の相棒に見えるのは当然だ、俺の後ろをくっついているからな。
でもなんか不思議な気分だな、俺に今まで相棒と呼べる奴がいなかったからかな。
シリウスは賞金首の紙を置いて、背中を向けて役所を出てしまった。
俺は慌ててインテリ姿の若い男に頭を下げてシリウスの後を追いかけた。
残されたインテリ姿の若い男は呆然と俺達が居なくなった後を眺めていた。
「おい、シリウス…どうかしたのか?」
「…別に」
「別にって、なんか怒ってないか?」
「怒ってない」
「本当か?仲間が賞金首ハンターに狙われて嫌じゃないのか?」
「……仲間?」
シリウスは首を傾げていて、俺…変な事言っただろうか。
賞金首ハンターが狙うのはシリウスの仲間である魔物だ。
だからシリウスは怒って役所を出たんだと思っていた。
でもシリウスは意味が分からないといった顔をしていた。
シリウスは「魔物が全て仲間ではない、レインは人間全てが仲間なのか?」と聞いてきた。
それを言われたら確かにそうかもしれないな。
シリウスは魔王だからと勝手にそう思っていた。
シリウスに謝ると、何故か頭を撫でられて無表情になる。
この行為に意味はなくても子供扱いされたみたいで嫌だ。
シリウスは歩き出して、次は宝玉を取り戻すのだろう。
「シリウス、宝玉の場所分かるのか?」
「レインは体の中の宝玉と反応していないのか?」
シリウスにそう言われて、自分の胸に手を当てて考えてみる。
全然分からない、宝玉同士って反応するものなのか?
集中するために目を瞑ると、トクトクと心臓が高鳴っていた。
その中で微かに感じる熱に気付いて目を見開いた。
もしかして、これが宝玉同士が反応したって事か?
「シリウス!少しだが宝玉が反応した!」
「そうか」
「これって近くにあるって事か?」
「…ない」
近くにあると思って言ったがあっさりシリウスにないと言われた。
まだ微かな反応だからダメなのか、もっと熱くならないとな。
シリウスは城を見つめていて、城になにかあるのではないかと思った。
王都の入り口でも城を見ていた…魔王の宝玉があるとしたら王都の中心にあるって思うのが自然だ。
でも、王都にあるものをどうやって取り返せばいいんだ?
当然城の中に知り合いなんていないし、シリウスはそもそも人間の知り合いは俺だけだろう。
「シリウス、城の中に宝玉があるのか?」
「…ここから気配がする」
「でも、侵入したらバレるしな…なんかいい方法は…」
強行突破はさすがに無理だし、何処かにいいのはないか考える。
シリウスを見ると、城をずっと見つめていて一歩も動かない。
さすがに怪しく思ったのか、城の門番が俺達の所に歩いてきたからシリウスを引っ張ってその場を離れた。
とりあえず宿屋に行って考えるか、宿屋なら情報の宝庫だしなにかいいアイデアがあるかもしれない。
宿屋に到着して、一泊代のお金を払おうとしたら横からシリウスの手が伸びてきた。
財布を探して荷物に手を入れていた俺は呆然とシリウスを見つめた。
「シリウス、さっき串焼き奢ってくれたんだし…ここは払うよ」
「レインに払わせるわけにはいかない……ここは男が払うべきだと本に書いてあった」
「何の本読んでんだよ、ってか俺も男なんだけど」
「俺に任せろ」
「いや、俺が払うから!」
「……お客さん、どっちでもいいけど早くしてくれませんかね」
宿屋の主人は呆れたような顔をして、先に出していたシリウスの金を受け取っていた。
後でシリウスに返そうと思い、二階への階段を上り部屋に向かった。
部屋の中は二つのベッドとテーブルしかなくて、RPGの世界では当たり前だよな…と思い荷物を部屋の隅に置いた。
早速情報収集をしようと一階のレストランに行こうと思ったらシリウスは外でやる事があると言って部屋を出ようとした。
慌てて、シリウスの腕を掴むとシリウスは不思議そうな顔をしていた。
シリウスを一人にするわけにはいかない、また変なのに絡まれたらいろんな意味で危険だ。
「レイン、寂しいのか?」
「なんでだよ、シリウスが人間の街で一人はいろいろと危険だろ?」
「…俺が人間を殺さないか?」
「あ、いや……その」
「レインは嘘が下手だな」
シリウスを信用していないと言っているみたいで口篭る。
実際シリウスがガラが悪い賞金首ハンターにした事があり、シリウスが直接手を下さなくてもシリウスの感情で人は殺せる。
だからシリウスを一人にしたくない、そう思っていたらシリウスに手を掴まれて部屋から出た。
まだ微かな反応だからダメなのか、もっと熱くならないとな。
シリウスは城を見つめていて、城になにかあるのではないかと思った。
王都の入り口でも城を見ていた…魔王の宝玉があるとしたら王都の中心にあるって思うのが自然だ。
でも、王都にあるものをどうやって取り返せばいいんだ?
当然城の中に知り合いなんていないし、シリウスはそもそも人間の知り合いは俺だけだろう。
「シリウス、城の中に宝玉があるのか?」
「…ここから気配がする」
「でも、侵入したらバレるしな…なんかいい方法は…」
恐竜の魔物の賞金首をインテリ姿の若い男に見せると、ふーんといった感じで依頼終了の手のひらサイズの大きな赤いハンコを押した。
「これでもう大丈夫だよ、ついでに仕事受けていく?」
「えっ…いや」
「そちらの相棒は?」
インテリ姿の若い男はシリウスを見てそう言う。
他の人からしたらシリウスが俺の相棒に見えるのは当然だ、俺の後ろをくっついているからな。
でもなんか不思議な気分だな、俺に今まで相棒と呼べる奴がいなかったからかな。
シリウスは賞金首の紙を置いて、背中を向けて役所を出てしまった。
俺は慌ててインテリ姿の若い男に頭を下げてシリウスの後を追いかけた。
残されたインテリ姿の若い男は呆然と俺達が居なくなった後を眺めていた。
「おい、シリウス…どうかしたのか?」
「…別に」
「別にって、なんか怒ってないか?」
「怒ってない」
「本当か?仲間が賞金首ハンターに狙われて嫌じゃないのか?」
「……仲間?」
シリウスは首を傾げていて、俺…変な事言っただろうか。
賞金首ハンターが狙うのはシリウスの仲間である魔物だ。
だからシリウスは怒って役所を出たんだと思っていた。
でもシリウスは意味が分からないといった顔をしていた。
シリウスは「魔物が全て仲間ではない、レインは人間全てが仲間なのか?」と聞いてきた。
それを言われたら確かにそうかもしれないな。
シリウスは魔王だからと勝手にそう思っていた。
シリウスに謝ると、何故か頭を撫でられて無表情になる。
この行為に意味はなくても子供扱いされたみたいで嫌だ。
シリウスは歩き出して、次は宝玉を取り戻すのだろう。
「シリウス、宝玉の場所分かるのか?」
「レインは体の中の宝玉と反応していないのか?」
シリウスにそう言われて、自分の胸に手を当てて考えてみる。
全然分からない、宝玉同士って反応するものなのか?
集中するために目を瞑ると、トクトクと心臓が高鳴っていた。
その中で微かに感じる熱に気付いて目を見開いた。
もしかして、これが宝玉同士が反応したって事か?
「シリウス!少しだが宝玉が反応した!」
「そうか」
「これって近くにあるって事か?」
「…ない」
近くにあると思って言ったがあっさりシリウスにないと言われた。
まだ微かな反応だからダメなのか、もっと熱くならないとな。
シリウスは城を見つめていて、城になにかあるのではないかと思った。
王都の入り口でも城を見ていた…魔王の宝玉があるとしたら王都の中心にあるって思うのが自然だ。
でも、王都にあるものをどうやって取り返せばいいんだ?
当然城の中に知り合いなんていないし、シリウスはそもそも人間の知り合いは俺だけだろう。
「シリウス、城の中に宝玉があるのか?」
「…ここから気配がする」
「でも、侵入したらバレるしな…なんかいい方法は…」
強行突破はさすがに無理だし、何処かにいいのはないか考える。
シリウスを見ると、城をずっと見つめていて一歩も動かない。
さすがに怪しく思ったのか、城の門番が俺達の所に歩いてきたからシリウスを引っ張ってその場を離れた。
とりあえず宿屋に行って考えるか、宿屋なら情報の宝庫だしなにかいいアイデアがあるかもしれない。
宿屋に到着して、一泊代のお金を払おうとしたら横からシリウスの手が伸びてきた。
財布を探して荷物に手を入れていた俺は呆然とシリウスを見つめた。
「シリウス、さっき串焼き奢ってくれたんだし…ここは払うよ」
「レインに払わせるわけにはいかない……ここは男が払うべきだと本に書いてあった」
「何の本読んでんだよ、ってか俺も男なんだけど」
「俺に任せろ」
「いや、俺が払うから!」
「……お客さん、どっちでもいいけど早くしてくれませんかね」
宿屋の主人は呆れたような顔をして、先に出していたシリウスの金を受け取っていた。
後でシリウスに返そうと思い、二階への階段を上り部屋に向かった。
部屋の中は二つのベッドとテーブルしかなくて、RPGの世界では当たり前だよな…と思い荷物を部屋の隅に置いた。
早速情報収集をしようと一階のレストランに行こうと思ったらシリウスは外でやる事があると言って部屋を出ようとした。
慌てて、シリウスの腕を掴むとシリウスは不思議そうな顔をしていた。
シリウスを一人にするわけにはいかない、また変なのに絡まれたらいろんな意味で危険だ。
「レイン、寂しいのか?」
「なんでだよ、シリウスが人間の街で一人はいろいろと危険だろ?」
「…俺が人間を殺さないか?」
「あ、いや……その」
「レインは嘘が下手だな」
シリウスを信用していないと言っているみたいで口篭る。
実際シリウスがガラが悪い賞金首ハンターにした事があり、シリウスが直接手を下さなくてもシリウスの感情で人は殺せる。
だからシリウスを一人にしたくない、そう思っていたらシリウスに手を掴まれて部屋から出た。
44
あなたにおすすめの小説
【完結】王子様たちに狙われています。本気出せばいつでも美しくなれるらしいですが、どうでもいいじゃないですか。
竜鳴躍
BL
同性でも子を成せるようになった世界。ソルト=ペッパーは公爵家の3男で、王宮務めの文官だ。他の兄弟はそれなりに高級官吏になっているが、ソルトは昔からこまごまとした仕事が好きで、下級貴族に混じって働いている。机で物を書いたり、何かを作ったり、仕事や趣味に没頭するあまり、物心がついてからは身だしなみもおざなりになった。だが、本当はソルトはものすごく美しかったのだ。
自分に無頓着な美人と彼に恋する王子と騎士の話。
番外編はおまけです。
特に番外編2はある意味蛇足です。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
悪役令息に転生した俺は推しの為に舞台から退場する
ユッキー
BL
前世の記憶を思い出したアレクシスは悪役令息に転生したことに気づく。このままでは推しである義弟ノアが世界を救った後も幸せになれない未来を迎えてしまう。それを回避する為に、俺は舞台から退場することを選んだ。全てを燃やし尽くす事で。
そんな俺の行動によってノアが俺に執着することになるとも知らずに。
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される
中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」
夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。
相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる