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鬼将軍との戦い
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あれから特に何事もなく、俺は平和に過ごしていた。
目の前にいる脅威を除いて…
何故俺の前にいるんだ?今すぐにでも俺を殺してしまいそうな殺気だ。
「人間、若様に止められているから今は殺さない」と安心出来ない恐ろしい顔をしている。
目を覚ましたら鬼将軍が剣を構えながら、こちらを睨んでいる。
何しに来たのか、シリウスはいないし…部屋から出たら魔物が沢山いるから部屋の中でどうにかしなければいけない。
さすがにこんなところで暴れはしないだろうが、「今」は殺さないという事に引っかかる。
今って事はいつか殺る気まんまんという事じゃないか?
ベッドから抜け出して、壁に張り付いて目線だけで銃を探す。
相手も武器を持ってるんだから、護身用に俺も武器を持っていいよな。
そう思いながら探していたら、鬼将軍は地響きを鳴らしていてビクッとした。
「お前はずっと若様の傍にいる気だな、人間に寝返ったら真っ先に八つ裂きにしてやる」
「俺は覚悟を決めて、シリウスと一緒にいると決めたんだ」
「なら、もっと強くなれ!若様に守られる事だけはするな」
「……分かってる」
シリウスに守られる事はしたくはない、俺は自分の足で立って共に歩む事を決めたんだ。
ベッドのすぐ近くにあった銃を見つけて、手に取った。
あの戦いでボロボロになったが、やっぱり手に馴染む。
強く握りしめると、突然鬼将軍の剣が俺に向かってきたから条件反射でしゃがんだ。
剣はシリウスの部屋を傷付ける事なく、鞘に戻った。
「…こ、殺さないんじゃないのかよっ」
「この程度避けられないのなら、死んでも文句は言えまい」
「………」
なんというか、本気で殺そうとしてるのが伝わってくるな。
俺を殺さない保証なんて何処にもない、シリウスは怒るだろうけどシリウスだって死んだ人間に対してずっと怒っているとも思えない。
銃を構えると、鬼将軍の眉がピクリと動いた。
これはあれだ、やるな…とかではなく怒りで動いた感じだ。
鬼将軍の剣が振り下ろされたから、足がもつれながら避ける。
銃で受け止めたりなんてしたら、確実に銃がぶっ壊れる。
「貴様、なんだその銃は!!そんなもので身を守れると思っているのか!!」
「うるさい!大事なもんなんだよ!俺は何があってもこの銃を手放す気なんてない!」
他人からしたらただの銃でも、俺が賞金首ハンターをしていた頃からの相棒なんだよ。
どんな事があっても俺はこの銃と共にいる!
たまに、他の武器に浮気した事はあるが…それは許してくれ。
鬼将軍の剣が迫って来たから引き金を引いた。
俺は確かに引き金を引いたが、銃からは何も出ていない。
あれ?弾はまだ入っているはずなのにどういう事なんだ?
まさか本当に壊れたとか、鬼将軍の攻撃を避けながら銃を見つめた。
そして鬼将軍の剣はなにかによって遮られた。
さっきまで怒りに任せていた鬼将軍の顔がみるみる青くなった。
「俺の部屋でいったい何をしているんだ?」
「わ、若様!?」
「…シリウス」
シリウスが鬼将軍の剣を片手で受け止めていた。
シリウスのオーラは右腕と呼ばれるほど強い力を持つ鬼将軍でさえ震え上がるものだった。
すぐにシリウスは剣を引いて、シリウスに向かって膝を付いていた。
シリウスは一瞬だけ鬼将軍を見てから俺の方を見ていた。
このままずっと逃げる事しか出来なかったから助かった。
銃さえちゃんと弾丸が出れば、まともに戦えたのに…
「反撃しないのか?」
「したくても銃が壊れてて」
「武器も手入れをしないとダメだ」
「……ごもっとも」
シリウスにもっともな事を言われて、何も言えない。
シリウスは俺の銃を掴んだから、渡すといろいろ見ていた。
シリウスの武器はシリウスしか触れる事が出来ないから自分の武器の手入れをしているのだろう。
シリウスは「俺がまた使えるようにする、それとレオナルド」と後ろにいる鬼将軍を見ていた。
鬼将軍は謝っていたが、シリウスが図体デカい鬼将軍を引きずって何処かに行った。
部屋に残された俺はシリウスに銃を預けたから、丸腰になってしまった。
銃が帰ってくるまで何事もなければいいんだけどな。
鬼将軍が来てからずっとベッド下に隠れていた触手はニョロニョロとやって来た。
シリウスと違って触手は鬼将軍が怖いのか。
俺の足に絡まって来たから、振り払って窓を見つめた。
窓の向こう側には街があった、ここは魔界だ当然だ。
でも、俺が一度行った王都とは明らかに違う事がある。
活気のない無法地帯のようだ、住んでいるのは魔物だから当然か。
人の形をしていても、ツノがあったり羽根が生えてたり、人ではない。
何だか不思議な気分だな、人間の俺が魔界の街を見下ろしているのは…
後ろに下がると、触手を踏みつけた…また俺の足を狙ってたのかよ。
シリウスが食事を持ってやってきて、俺はシリウスの姿に驚いた。
「シリウス!その血どうしたんだ!?」
「安心しろ、返り血だ」
安心出来る要素は何処にあるんだ?シリウスは怪我していないみたいだけど…
朝食は相変わらず美味しそうな匂いをしているけど…
シリウスの服は黒いから服に血が付いているのかは分からない。
でも頬にはガッツリ血が付いているから驚いた。
血って誰の血だ?まさか短時間で人間と戦ったのか?、
シリウスは血に関しては何も言わず、俺の銃の話しかしなかった。
かなり部品が傷んでいたみたいで、数日は掛かるみたいだ……シリウスは忙しいだろうし、それはいいけど…
「どうした?レイン」
「いや、別に…」
「レオナルドについては気にするな、もう勝手に部屋に入る事はない」
「……あ、その血…鬼将軍のなのか」
「切られて死ぬような男ではない」
シリウスは涼しそうな顔をして、鬼将軍を切った事を言っていた。
俺の力を試したかっただけのように思えるが、なんか悪い事をしたな。
俺の銃が使えるようになったら、また戦おう…今度は広い場所で…
俺が生半可な気持ちでシリウスの傍にいるわけじゃないと証明するために…
鬼将軍に勝てるほど俺の力が強くなったら、きっと部屋の中にずっと閉じこもっている必要もなくなる。
部屋にいるだけで、シリウスに守ってもらっているのと変わりはないからな。
「シリウス、鬼将軍に俺に手を出すなって言ってたのか?」
「レオナルドにはレインの事を気付かれたからな、俺のものに手を出す事は許さない」
「……そ、そうか…嬉しいけど、俺はシリウスの負担にはなりたくない、自分の身は自分で守る」
「レインはレオナルドの本気を知らないからな、加減したあの程度ではない」
確かにシリウスの部屋を傷付けない戦い方ではあった。
だから、気兼ねなく戦える場所だったら剣の一振りで俺は木っ端微塵かもな。
でも、そうでないと俺だって倒し甲斐がない。
シリウスに分かっているから戦う事を伝えた。
男にはやらなきゃいけない時があるんだ、それが今だ!
シリウスは近付いてきた触手に腕を絡ませていた。
「分かった、ただ…レインはまだレオナルドと互角に戦う力はない…だから俺がレインを鍛える」
「シリウスが?」
「レインならもっと強くなれる、俺が惚れた男だからな」
シリウスは俺に期待してそう言って笑っていた。
俺がもっと強く、シリウスと共に上を目指すのもいいかもな。
こうして俺は、打倒鬼将軍・レオナルドに向けて過酷な修行を始めた。
ゲームとは違い、コンテニューがない生死をかけた一発勝負だ。
賞金首ハンターになるための修行よりも過酷になる事は覚悟している。
俺とシリウスは甘い日々とは無縁の同棲生活を送っている。
いや、する時はするし…雰囲気は甘いがそれが掻き消えるような殺伐とした時間の方が長い。
まぁ、元々シリウスはラスボスだから仕方ないといえば仕方ない。
いつもシリウスのエロゲーも真っ青な媚薬体液で堕ちてるし…
普通の幸せが忘れつつあるが、これがバッドエンドの先にあるストーリーだ。
「レイン、沢山体力をつければ俺の体力についてこれるぞ」
「うっ……まぁ、そうだな」
「人間の時間で24時間も不可能ではないな」
シリウス、さすがにノンストップは死ぬって…
目の前にいる脅威を除いて…
何故俺の前にいるんだ?今すぐにでも俺を殺してしまいそうな殺気だ。
「人間、若様に止められているから今は殺さない」と安心出来ない恐ろしい顔をしている。
目を覚ましたら鬼将軍が剣を構えながら、こちらを睨んでいる。
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「……分かってる」
シリウスに守られる事はしたくはない、俺は自分の足で立って共に歩む事を決めたんだ。
ベッドのすぐ近くにあった銃を見つけて、手に取った。
あの戦いでボロボロになったが、やっぱり手に馴染む。
強く握りしめると、突然鬼将軍の剣が俺に向かってきたから条件反射でしゃがんだ。
剣はシリウスの部屋を傷付ける事なく、鞘に戻った。
「…こ、殺さないんじゃないのかよっ」
「この程度避けられないのなら、死んでも文句は言えまい」
「………」
なんというか、本気で殺そうとしてるのが伝わってくるな。
俺を殺さない保証なんて何処にもない、シリウスは怒るだろうけどシリウスだって死んだ人間に対してずっと怒っているとも思えない。
銃を構えると、鬼将軍の眉がピクリと動いた。
これはあれだ、やるな…とかではなく怒りで動いた感じだ。
鬼将軍の剣が振り下ろされたから、足がもつれながら避ける。
銃で受け止めたりなんてしたら、確実に銃がぶっ壊れる。
「貴様、なんだその銃は!!そんなもので身を守れると思っているのか!!」
「うるさい!大事なもんなんだよ!俺は何があってもこの銃を手放す気なんてない!」
他人からしたらただの銃でも、俺が賞金首ハンターをしていた頃からの相棒なんだよ。
どんな事があっても俺はこの銃と共にいる!
たまに、他の武器に浮気した事はあるが…それは許してくれ。
鬼将軍の剣が迫って来たから引き金を引いた。
俺は確かに引き金を引いたが、銃からは何も出ていない。
あれ?弾はまだ入っているはずなのにどういう事なんだ?
まさか本当に壊れたとか、鬼将軍の攻撃を避けながら銃を見つめた。
そして鬼将軍の剣はなにかによって遮られた。
さっきまで怒りに任せていた鬼将軍の顔がみるみる青くなった。
「俺の部屋でいったい何をしているんだ?」
「わ、若様!?」
「…シリウス」
シリウスが鬼将軍の剣を片手で受け止めていた。
シリウスのオーラは右腕と呼ばれるほど強い力を持つ鬼将軍でさえ震え上がるものだった。
すぐにシリウスは剣を引いて、シリウスに向かって膝を付いていた。
シリウスは一瞬だけ鬼将軍を見てから俺の方を見ていた。
このままずっと逃げる事しか出来なかったから助かった。
銃さえちゃんと弾丸が出れば、まともに戦えたのに…
「反撃しないのか?」
「したくても銃が壊れてて」
「武器も手入れをしないとダメだ」
「……ごもっとも」
シリウスにもっともな事を言われて、何も言えない。
シリウスは俺の銃を掴んだから、渡すといろいろ見ていた。
シリウスの武器はシリウスしか触れる事が出来ないから自分の武器の手入れをしているのだろう。
シリウスは「俺がまた使えるようにする、それとレオナルド」と後ろにいる鬼将軍を見ていた。
鬼将軍は謝っていたが、シリウスが図体デカい鬼将軍を引きずって何処かに行った。
部屋に残された俺はシリウスに銃を預けたから、丸腰になってしまった。
銃が帰ってくるまで何事もなければいいんだけどな。
鬼将軍が来てからずっとベッド下に隠れていた触手はニョロニョロとやって来た。
シリウスと違って触手は鬼将軍が怖いのか。
俺の足に絡まって来たから、振り払って窓を見つめた。
窓の向こう側には街があった、ここは魔界だ当然だ。
でも、俺が一度行った王都とは明らかに違う事がある。
活気のない無法地帯のようだ、住んでいるのは魔物だから当然か。
人の形をしていても、ツノがあったり羽根が生えてたり、人ではない。
何だか不思議な気分だな、人間の俺が魔界の街を見下ろしているのは…
後ろに下がると、触手を踏みつけた…また俺の足を狙ってたのかよ。
シリウスが食事を持ってやってきて、俺はシリウスの姿に驚いた。
「シリウス!その血どうしたんだ!?」
「安心しろ、返り血だ」
安心出来る要素は何処にあるんだ?シリウスは怪我していないみたいだけど…
朝食は相変わらず美味しそうな匂いをしているけど…
シリウスの服は黒いから服に血が付いているのかは分からない。
でも頬にはガッツリ血が付いているから驚いた。
血って誰の血だ?まさか短時間で人間と戦ったのか?、
シリウスは血に関しては何も言わず、俺の銃の話しかしなかった。
かなり部品が傷んでいたみたいで、数日は掛かるみたいだ……シリウスは忙しいだろうし、それはいいけど…
「どうした?レイン」
「いや、別に…」
「レオナルドについては気にするな、もう勝手に部屋に入る事はない」
「……あ、その血…鬼将軍のなのか」
「切られて死ぬような男ではない」
シリウスは涼しそうな顔をして、鬼将軍を切った事を言っていた。
俺の力を試したかっただけのように思えるが、なんか悪い事をしたな。
俺の銃が使えるようになったら、また戦おう…今度は広い場所で…
俺が生半可な気持ちでシリウスの傍にいるわけじゃないと証明するために…
鬼将軍に勝てるほど俺の力が強くなったら、きっと部屋の中にずっと閉じこもっている必要もなくなる。
部屋にいるだけで、シリウスに守ってもらっているのと変わりはないからな。
「シリウス、鬼将軍に俺に手を出すなって言ってたのか?」
「レオナルドにはレインの事を気付かれたからな、俺のものに手を出す事は許さない」
「……そ、そうか…嬉しいけど、俺はシリウスの負担にはなりたくない、自分の身は自分で守る」
「レインはレオナルドの本気を知らないからな、加減したあの程度ではない」
確かにシリウスの部屋を傷付けない戦い方ではあった。
だから、気兼ねなく戦える場所だったら剣の一振りで俺は木っ端微塵かもな。
でも、そうでないと俺だって倒し甲斐がない。
シリウスに分かっているから戦う事を伝えた。
男にはやらなきゃいけない時があるんだ、それが今だ!
シリウスは近付いてきた触手に腕を絡ませていた。
「分かった、ただ…レインはまだレオナルドと互角に戦う力はない…だから俺がレインを鍛える」
「シリウスが?」
「レインならもっと強くなれる、俺が惚れた男だからな」
シリウスは俺に期待してそう言って笑っていた。
俺がもっと強く、シリウスと共に上を目指すのもいいかもな。
こうして俺は、打倒鬼将軍・レオナルドに向けて過酷な修行を始めた。
ゲームとは違い、コンテニューがない生死をかけた一発勝負だ。
賞金首ハンターになるための修行よりも過酷になる事は覚悟している。
俺とシリウスは甘い日々とは無縁の同棲生活を送っている。
いや、する時はするし…雰囲気は甘いがそれが掻き消えるような殺伐とした時間の方が長い。
まぁ、元々シリウスはラスボスだから仕方ないといえば仕方ない。
いつもシリウスのエロゲーも真っ青な媚薬体液で堕ちてるし…
普通の幸せが忘れつつあるが、これがバッドエンドの先にあるストーリーだ。
「レイン、沢山体力をつければ俺の体力についてこれるぞ」
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