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シリウスの状態
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「レイン、大丈夫だ…早くアイツを消滅させて君をスライムから戻さないと、今後も危険だ」
「シリウスはスライムになったのか?」
俺の言葉を聞いて、シリウスは小さな声で「違う」と言った。
宝玉を盗まれても、シリウスの魔王の力は衰えていない。
一緒にいて、分からされた…人間の姿になってもシリウスは魔王だった。
だから俺と同じスライムにされたからなのかと思った。
冷静に考えれば、シリウスの血が緑色じゃないからスライムではないのかもしれない。
赤い血のスライムがいたら分からないけど、シリウスが違うと言うなら違うんだろう。
俺達の前に傀儡が大勢集まってきて、道を塞いでいた。
本当に城を乗っ取るほど大量に傀儡をあの男は用意したのか。
シリウスが無事な片手で攻撃する前に、俺が銃を撃ち道を開いた。
鬼将軍の時は油断してしまって、シリウスに無駄な魔力を使わせてしまった。
今度は俺がシリウスを守る、誰にも触れさせない。
「シリウス!俺の後ろから絶対に離れるなよ!!」
「…あぁ」
先に走って、道を塞ぐ奴らを倒しながら俺の部屋に向かって走った。
普段も魔物に襲われる事はあっても、そこまでの数ではなく気にはならなかった。
こんなに遠かったのか、それともスライムになったから体力がなく疲れやすいだけなのかもしれない。
いくつ傀儡を倒したのかなんて考えている暇はなく、無我夢中で走り続けて部屋の前に到着した。
周りに傀儡がいない事を確認してから部屋に入った。
シリウスの結界のおかげで、部屋の中に傀儡はいなかった。
シリウスをベッドに座らせて、救急箱を手にした。
「痛かったら言ってくれ」
「この程度痛みでも何でもない、それよりレインは休んだ方がいい」
「俺だってこの程度なんともない」
シリウスの傷口を消毒していると、廊下の方から足音が響いていた。
誰かが俺達を追って部屋まで来たって事なのか?
でも、ここはシリウスの結界が張っていて大丈夫な筈だ。
そう思っていたら、シリウスが手をかざして結界の力を強めていた。
その瞬間に、大きな音と共にドアが大きく揺れた。
慌てて近くにあった棚を思いっきり動かして入り口を防いだ。
気休めしかならないけど、少しは安心だ。
シリウスの手当てに戻ろうと、シリウスの前に跪いた。
「今の俺はレインを守る力すらない、悪かった」
「謝らなくていいよ、でも…スライムになったわけじゃないならシリウスになにがあったんだ?魔力の宝玉を盗まれたにしてもこんなになるなんて」
「盗まれたのは宝玉ではなく、俺の魔力そのものだ」
シリウスの言葉に、包帯を巻いていた腕が一瞬止まった。
すぐに巻き始めたけど、なんで魔力を奪われる事になったのか分からなかった。
シリウスの魔力は普通に奪えるほど少なくない。
ここまで奪われたら、その前に赤髪の男が耐えられなくなる筈だ。
簡単に奪えるとも思えないが、今のシリウスの状況を見たら納得出来る事もある。
「シリウスの力は簡単に奪えないだろ、なのになんで…」と口にすると、手当てした方の手で俺の頬に触れられた。
そのまま唇が軽く触れ合って、すぐに離れた。
シリウスは自分の手をジッと見つめていた。
「傀儡の血は魔物を弱らせて魔力を奪うものだ、戦えば戦うほど魔力を奪うものだ……そう分かっていても戦わなくてはいけない」
「でも、こんなに魔力を奪ってあの男だってただでは済まない筈だ」
「アイツ一人で俺の力をものに出来るわけがない、傀儡に与えているんだろう…だからこんなに増え続けている」
シリウスの力があの傀儡で、傀儡を倒すとまた力が奪われる。
ずっとやり続けていても、シリウスだけが不利になるだけだ。
早く倒さないと、シリウスの魔力がなくなる前に…
俺には魔力がないから関係ない、傀儡を倒すのは俺だ。
シリウスが立ち上がり、激しく叩かれているドアの前に立った。
まるでホラーゲームのようだ、ゲームを間違えていないか?
ドアが開いた瞬間に大量に傀儡が押し寄せてくる筈だ。
シリウスに「俺の後ろにいて、手出しはいらないから」と言った。
今のシリウスを考えたら、アイツを倒す魔力を取っておくのが一番いい。
「レイン、無茶だけはするなよ…なにかあったら俺を置いていく事も考えろ」
「シリウスだって、なにかあったら俺を置いていけよ」
シリウスと目線を合わせて、小さく笑みを見せた。
口にはしたが、そんな事お互いが一度も考えていないという顔だった。
銃だと弾切れするかもしれないから、他の武器に変えよう。
周りを見渡すと、この部屋には武器がいろいろとある。
でも今の俺はスライムで、シリウスの武器に触れるとさっきみたいな火傷を負う。
普通の武器はないかとシリウスに聞いたら、ベッドの下に手を入れていた。
そんなところに隠していたのか?やましいものでもないと思うけど…
シリウスが手にしていたものは、見覚えがある青紫色の触手だった。
千切ったのか、短くて武器になりそうもない。
「シリウス、それをどうするつもりだ?まさか武器にするつもりか?」
「これは俺の力が込められている、レインが手に被れば俺の武器が使える」
「被るっていったい…」
嫌な予感がしつつもシリウスに聞くと、千切れた触手を持ちながら俺に近付いてきた。
俺の腕を掴んだと思ったら、そのまま手袋のように嵌められた。
千切られても触手は生きているのか、俺の手を飲み込んだ。
ぬるぬると気持ち悪くて、背筋がぞわぞわと悪寒が走った。
でも我慢だ、俺にはもっと強い武器が必要なんだ。
もう片方の手も同じように触手を嵌められて、強く手を握りしめた。
「シリウスはスライムになったのか?」
俺の言葉を聞いて、シリウスは小さな声で「違う」と言った。
宝玉を盗まれても、シリウスの魔王の力は衰えていない。
一緒にいて、分からされた…人間の姿になってもシリウスは魔王だった。
だから俺と同じスライムにされたからなのかと思った。
冷静に考えれば、シリウスの血が緑色じゃないからスライムではないのかもしれない。
赤い血のスライムがいたら分からないけど、シリウスが違うと言うなら違うんだろう。
俺達の前に傀儡が大勢集まってきて、道を塞いでいた。
本当に城を乗っ取るほど大量に傀儡をあの男は用意したのか。
シリウスが無事な片手で攻撃する前に、俺が銃を撃ち道を開いた。
鬼将軍の時は油断してしまって、シリウスに無駄な魔力を使わせてしまった。
今度は俺がシリウスを守る、誰にも触れさせない。
「シリウス!俺の後ろから絶対に離れるなよ!!」
「…あぁ」
先に走って、道を塞ぐ奴らを倒しながら俺の部屋に向かって走った。
普段も魔物に襲われる事はあっても、そこまでの数ではなく気にはならなかった。
こんなに遠かったのか、それともスライムになったから体力がなく疲れやすいだけなのかもしれない。
いくつ傀儡を倒したのかなんて考えている暇はなく、無我夢中で走り続けて部屋の前に到着した。
周りに傀儡がいない事を確認してから部屋に入った。
シリウスの結界のおかげで、部屋の中に傀儡はいなかった。
シリウスをベッドに座らせて、救急箱を手にした。
「痛かったら言ってくれ」
「この程度痛みでも何でもない、それよりレインは休んだ方がいい」
「俺だってこの程度なんともない」
シリウスの傷口を消毒していると、廊下の方から足音が響いていた。
誰かが俺達を追って部屋まで来たって事なのか?
でも、ここはシリウスの結界が張っていて大丈夫な筈だ。
そう思っていたら、シリウスが手をかざして結界の力を強めていた。
その瞬間に、大きな音と共にドアが大きく揺れた。
慌てて近くにあった棚を思いっきり動かして入り口を防いだ。
気休めしかならないけど、少しは安心だ。
シリウスの手当てに戻ろうと、シリウスの前に跪いた。
「今の俺はレインを守る力すらない、悪かった」
「謝らなくていいよ、でも…スライムになったわけじゃないならシリウスになにがあったんだ?魔力の宝玉を盗まれたにしてもこんなになるなんて」
「盗まれたのは宝玉ではなく、俺の魔力そのものだ」
シリウスの言葉に、包帯を巻いていた腕が一瞬止まった。
すぐに巻き始めたけど、なんで魔力を奪われる事になったのか分からなかった。
シリウスの魔力は普通に奪えるほど少なくない。
ここまで奪われたら、その前に赤髪の男が耐えられなくなる筈だ。
簡単に奪えるとも思えないが、今のシリウスの状況を見たら納得出来る事もある。
「シリウスの力は簡単に奪えないだろ、なのになんで…」と口にすると、手当てした方の手で俺の頬に触れられた。
そのまま唇が軽く触れ合って、すぐに離れた。
シリウスは自分の手をジッと見つめていた。
「傀儡の血は魔物を弱らせて魔力を奪うものだ、戦えば戦うほど魔力を奪うものだ……そう分かっていても戦わなくてはいけない」
「でも、こんなに魔力を奪ってあの男だってただでは済まない筈だ」
「アイツ一人で俺の力をものに出来るわけがない、傀儡に与えているんだろう…だからこんなに増え続けている」
シリウスの力があの傀儡で、傀儡を倒すとまた力が奪われる。
ずっとやり続けていても、シリウスだけが不利になるだけだ。
早く倒さないと、シリウスの魔力がなくなる前に…
俺には魔力がないから関係ない、傀儡を倒すのは俺だ。
シリウスが立ち上がり、激しく叩かれているドアの前に立った。
まるでホラーゲームのようだ、ゲームを間違えていないか?
ドアが開いた瞬間に大量に傀儡が押し寄せてくる筈だ。
シリウスに「俺の後ろにいて、手出しはいらないから」と言った。
今のシリウスを考えたら、アイツを倒す魔力を取っておくのが一番いい。
「レイン、無茶だけはするなよ…なにかあったら俺を置いていく事も考えろ」
「シリウスだって、なにかあったら俺を置いていけよ」
シリウスと目線を合わせて、小さく笑みを見せた。
口にはしたが、そんな事お互いが一度も考えていないという顔だった。
銃だと弾切れするかもしれないから、他の武器に変えよう。
周りを見渡すと、この部屋には武器がいろいろとある。
でも今の俺はスライムで、シリウスの武器に触れるとさっきみたいな火傷を負う。
普通の武器はないかとシリウスに聞いたら、ベッドの下に手を入れていた。
そんなところに隠していたのか?やましいものでもないと思うけど…
シリウスが手にしていたものは、見覚えがある青紫色の触手だった。
千切ったのか、短くて武器になりそうもない。
「シリウス、それをどうするつもりだ?まさか武器にするつもりか?」
「これは俺の力が込められている、レインが手に被れば俺の武器が使える」
「被るっていったい…」
嫌な予感がしつつもシリウスに聞くと、千切れた触手を持ちながら俺に近付いてきた。
俺の腕を掴んだと思ったら、そのまま手袋のように嵌められた。
千切られても触手は生きているのか、俺の手を飲み込んだ。
ぬるぬると気持ち悪くて、背筋がぞわぞわと悪寒が走った。
でも我慢だ、俺にはもっと強い武器が必要なんだ。
もう片方の手も同じように触手を嵌められて、強く手を握りしめた。
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