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受けた痛みは愛になる
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壁に飾られていた剣を借りて、握りしめる。
触手のおかげで触れる事が出来て、準備が出来た。
棚をシリウスと一緒に退かすのと同時に、部屋のドアが壊された。
まるでゾンビ映画のように押し寄せてきて、剣で切り裂いた。
俺がシリウスの武器となり、先に進みながら切り付ける。
シリウスは赤髪の男の気配を辿り、俺にナビゲートしてくれた。
やっぱり、真のラスボスは最上階に行きたがるって言うよな。
傀儡を切り付けて、階段を転がる横を通り過ぎる。
「そういえば、普通の魔物はいないのか?傀儡しか見てないけど」
「レインのようにスライムにされた魔物はいただろうが、ほとんどは傀儡にやられたんだろう」
「……じゃあ、魔王軍の幹部もスライムに?」
「いや、アイツらはスライムにされるほど弱くはないが、俺の力をある程度手にしている奴が相手だと分からない」
一刻も早く終わらせないと、いろいろとヤバいな。
階段を上る足を止めた、このフロアには部屋が一つしかない。
ここが最上階だろう、後ろを見るとシリウス以外はいなかった。
追ってきてはいない、ある程度倒したって事でいいよな。
戦いを邪魔されたくないから、早く行こうとシリウスと共に大きな扉を開いた。
部屋は黒くて少ない装飾で、赤い絨毯と椅子だけが置いてあった。
椅子に座って足を組んでいる赤髪の男がそこにいた。
俺達が来るのが当然かのように、焦った様子はなかった。
「この程度で終わるとは思ってませんよ、シリウス様」
「……これで満足か」
「言ったでしょ、貴方を跪かせるって」
俺が赤髪の男に向かおうとする前に、シリウスが前に出て炎を放った。
しかし、赤髪の男はシリウスの攻撃を片手で払った。
壁にぶつかって、炎は跡形もなく消えてしまった。
シリウスの攻撃を簡単に弾くなんて、それほど力が上回っているのか?
剣を構えて赤髪の男が立ち上がるのを見ていたら、俺の前にシリウスが立った。
シリウスは何も言わずに、後ろを振り返り俺を見つめていた。
まっすぐなその瞳を見つめて、握っていた剣を下ろした。
シリウスは自分で決着を付けるつもりなのか、自分の魔力だからこそシリウスだけが勝てる可能性がある。
さっきまで赤髪の男が座っていた椅子が、大きな音を立てて床に転がっていた。
「俺を無視するなんて、余裕なんですね…シリウス様!!」
シリウスよりも大きな炎を腕にまとわせていた。
不適な笑みを浮かべて、シリウスに向かって炎を放った。
シリウスは自分で炎を受けていて、まだ腕が治っていないのにあんな強い魔力を受けたらシリウスが死んでしまう。
俺がシリウスを守ろうとしたが、シリウスは首を横に振っていた。
シリウスは突然俺の体を抱き上げて、足が地面から離れた。
空気が凍り付いて、赤髪の男が床に手を付いて氷の針が地面に突き刺さった。
シリウスの体を氷が貫いて、口から血を吐いた。
今のシリウスの力で反撃出来ないからって、こんなに攻撃を黙って受けるのは違う。
「シリウス!俺も戦う!黙って見ていられない!」
「見ていろ」
「このままじゃシリウスがっ…」
「俺だけを見ていろ」
シリウスが俺をさっきよりも強く抱きしめて、唇が触れ合った。
微かに血の味がしたが、全然嫌な気はしなかった。
俺の視界にはシリウスが言ったように、シリウスしか視界に映らなかった。
雑音ですら消えて、二人しかいないような空間が出来た。
唇が離れて、今度は俺からシリウスに口付けた。
シリウスにいきなり突き飛ばされて、強制的に離れた。
次の瞬間、シリウスの体が電流で包まれて苦痛に顔を歪めていた。
俺に当たらないように突き飛ばしたんだろう、俺も一緒にその苦痛を受けるのに…
「貴方は変わられた、高貴なあの人は人間によって死んでしまった……もう、いらない…新しい魔王になるのは俺だ、二人まとめて死ねばいい!!」
電流がだんだん広がっていき、俺にまで広がっていきそうだ。
どうせ痛みを味わうなら、シリウスの傍にいたい。
シリウスに腕を伸ばして、身を寄せてしがみついた。
強く瞳を閉じて、痛みに耐える準備をしていた。
しかし、待っていても軽い痺れも感じなかった。
目の前を見ると、シリウスが俺を見つめていた。
いつも通り冷静で、さっきまで攻撃を受けていたとは思えない顔だ。
状況が分かっていなかったのは、俺だけのようだった。
赤髪の男は狂ったように大声を出して怒っていた。
「なんで消えたんだ!!もう一度……って」
「もう終わりか?」
赤髪の男は腕を伸ばして、次の攻撃を仕掛けようとしていた。
しかし、赤髪の男から出る魔力は小さな炎だった。
なんでいきなり、あの間になにが起こったんだ?
シリウスが手を向けると、だんだん炎の玉が大きくなっていった。
それはさっきシリウスに攻撃した赤髪の男よりも強い力だった。
赤髪の男がシリウスになにか言っていたが、その前に力が放たれた。
部屋の半分が、シリウスの力によって燃えて粉々になった。
触手のおかげで触れる事が出来て、準備が出来た。
棚をシリウスと一緒に退かすのと同時に、部屋のドアが壊された。
まるでゾンビ映画のように押し寄せてきて、剣で切り裂いた。
俺がシリウスの武器となり、先に進みながら切り付ける。
シリウスは赤髪の男の気配を辿り、俺にナビゲートしてくれた。
やっぱり、真のラスボスは最上階に行きたがるって言うよな。
傀儡を切り付けて、階段を転がる横を通り過ぎる。
「そういえば、普通の魔物はいないのか?傀儡しか見てないけど」
「レインのようにスライムにされた魔物はいただろうが、ほとんどは傀儡にやられたんだろう」
「……じゃあ、魔王軍の幹部もスライムに?」
「いや、アイツらはスライムにされるほど弱くはないが、俺の力をある程度手にしている奴が相手だと分からない」
一刻も早く終わらせないと、いろいろとヤバいな。
階段を上る足を止めた、このフロアには部屋が一つしかない。
ここが最上階だろう、後ろを見るとシリウス以外はいなかった。
追ってきてはいない、ある程度倒したって事でいいよな。
戦いを邪魔されたくないから、早く行こうとシリウスと共に大きな扉を開いた。
部屋は黒くて少ない装飾で、赤い絨毯と椅子だけが置いてあった。
椅子に座って足を組んでいる赤髪の男がそこにいた。
俺達が来るのが当然かのように、焦った様子はなかった。
「この程度で終わるとは思ってませんよ、シリウス様」
「……これで満足か」
「言ったでしょ、貴方を跪かせるって」
俺が赤髪の男に向かおうとする前に、シリウスが前に出て炎を放った。
しかし、赤髪の男はシリウスの攻撃を片手で払った。
壁にぶつかって、炎は跡形もなく消えてしまった。
シリウスの攻撃を簡単に弾くなんて、それほど力が上回っているのか?
剣を構えて赤髪の男が立ち上がるのを見ていたら、俺の前にシリウスが立った。
シリウスは何も言わずに、後ろを振り返り俺を見つめていた。
まっすぐなその瞳を見つめて、握っていた剣を下ろした。
シリウスは自分で決着を付けるつもりなのか、自分の魔力だからこそシリウスだけが勝てる可能性がある。
さっきまで赤髪の男が座っていた椅子が、大きな音を立てて床に転がっていた。
「俺を無視するなんて、余裕なんですね…シリウス様!!」
シリウスよりも大きな炎を腕にまとわせていた。
不適な笑みを浮かべて、シリウスに向かって炎を放った。
シリウスは自分で炎を受けていて、まだ腕が治っていないのにあんな強い魔力を受けたらシリウスが死んでしまう。
俺がシリウスを守ろうとしたが、シリウスは首を横に振っていた。
シリウスは突然俺の体を抱き上げて、足が地面から離れた。
空気が凍り付いて、赤髪の男が床に手を付いて氷の針が地面に突き刺さった。
シリウスの体を氷が貫いて、口から血を吐いた。
今のシリウスの力で反撃出来ないからって、こんなに攻撃を黙って受けるのは違う。
「シリウス!俺も戦う!黙って見ていられない!」
「見ていろ」
「このままじゃシリウスがっ…」
「俺だけを見ていろ」
シリウスが俺をさっきよりも強く抱きしめて、唇が触れ合った。
微かに血の味がしたが、全然嫌な気はしなかった。
俺の視界にはシリウスが言ったように、シリウスしか視界に映らなかった。
雑音ですら消えて、二人しかいないような空間が出来た。
唇が離れて、今度は俺からシリウスに口付けた。
シリウスにいきなり突き飛ばされて、強制的に離れた。
次の瞬間、シリウスの体が電流で包まれて苦痛に顔を歪めていた。
俺に当たらないように突き飛ばしたんだろう、俺も一緒にその苦痛を受けるのに…
「貴方は変わられた、高貴なあの人は人間によって死んでしまった……もう、いらない…新しい魔王になるのは俺だ、二人まとめて死ねばいい!!」
電流がだんだん広がっていき、俺にまで広がっていきそうだ。
どうせ痛みを味わうなら、シリウスの傍にいたい。
シリウスに腕を伸ばして、身を寄せてしがみついた。
強く瞳を閉じて、痛みに耐える準備をしていた。
しかし、待っていても軽い痺れも感じなかった。
目の前を見ると、シリウスが俺を見つめていた。
いつも通り冷静で、さっきまで攻撃を受けていたとは思えない顔だ。
状況が分かっていなかったのは、俺だけのようだった。
赤髪の男は狂ったように大声を出して怒っていた。
「なんで消えたんだ!!もう一度……って」
「もう終わりか?」
赤髪の男は腕を伸ばして、次の攻撃を仕掛けようとしていた。
しかし、赤髪の男から出る魔力は小さな炎だった。
なんでいきなり、あの間になにが起こったんだ?
シリウスが手を向けると、だんだん炎の玉が大きくなっていった。
それはさっきシリウスに攻撃した赤髪の男よりも強い力だった。
赤髪の男がシリウスになにか言っていたが、その前に力が放たれた。
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