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Ⅰ 豚王子、覚醒す
1-12.
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「カミナの族長テムレンの娘、ヒナ。それがわたしの名です」
「ネイバラス東の平原の名だね。ヒナは、遊牧民だったのか」
黒髪黒目の種族……世界史の本で読んだことがある。もしやと思っていた通りだった。あの狩りに向いているスキルも納得がいく。
「三か月ほど前だと思います。わたしたちの天幕が夜、突然兵団に襲われて……父が……族長が人質に取られて。降伏はあっという間でした」
そこまで手際がいいと、当然、手引きをした者がいるはず。こういう時は、身内が一番の敵。うかつに口には出せないけど……他人事とは思えない話だ。
「攻めてきたのが、どこの連中かは知ってるの?」
「傭兵です。あとわかっているのは『魔銃』を使っていたことぐらい。すごい威力で……父は見せしめに……」
彼女の太腿の上、震える握りこぶしに、ぽとりと涙が落ちる。僕はその手を、そっと握った。
「それから、奴隷商人に」
「はい……港町シュドから、海の向こうへ売られる予定で、運ばれていました。その途中、野盗に襲われて──あっ」
もう聞いていられなくて、思わず、抱きしめた。
なぜ彼女が、こんなにひどい目に遭わなきゃならないのか。ただただ胸の奥からこみ上げる、哀しみと怒りだけが、僕の心を覆い尽くした。
ヒナも、ぎゅっと僕を抱き寄せる。泣いている。涙が枯れることなく、泣き続けている。
ずっと黙って、抱きしめ合い……数分か、もっと過ぎただろうか。
<<きゅきゅぅ……>>
チラが寂しそうに、僕の耳元で小さく鳴く。気が付けば、ヒナは泣き疲れ、僕の腕の中で眠っていた。そっと抱き上げて、フキの横で寝かせる。家族かそれ同然のつながりかはわからない。いずれにせよ、彼女の大事な人は、僕の大切なものだ。
「それにしても、魔銃だなんて……」
これからの戦を変えると言われる最新の武器。魔力を込めさえすれば、誰でも魔法矢を撃てる。王城で試し撃ちがあったとき、父王がいつになく神妙な顔をしていたのを思い出す。
そんな恐ろしいもので、ヒナの父上は……
彼女の話が、ただ単に境遇が似ているとか、それだけではない何かを僕に想わせる。このざわめく感じを、気のせいだと放ってはいけない気がする。
窓の外が、赤く染まる。その向こうをじっと見据えながら、僕は強く拳を握りしめた。
◆
「……なつかしい、いいにおい……」
ヒナがむっくりと起き上がってきた。
「よく寝ていたね。今、久しぶりに『神のきのこシチュー』を作っているんだ。ヒナが元気になったときと同じものにしようと思って」
宿の主に、非礼のお詫びかたがた事情を話したら、鍋と魔道コンロを貸してもらえた。
レードルでゆっくりかき回して、味見をする。うん、イケてる。セントルで買った食材でも【反転】で同じものができ上がるって……我ながらこのスキル、本当に〝ずるい〟。
ヒナはフキの頭をそっと撫でている。
「さすが、エル様のエリクサーですね。もう血色が戻ってる」
「そうだね、ヒナの時も早かったよ」
「毎日忘れていませんよ。神様はいたんだって。それがエル様だとわかって。それに、あの時……」
顔を赤くして口ごもる。何だろう……っと。シチューがいい具合に煮えたようだ。
ほどなくして、フキが目を開けた。
「フキ、気分はどう?」
「ヒナ様……夢じゃねえんだ。本当に、ヒナ様が……」
まだ少し混乱しているようだ。当然か。
ヒナが落ち着かせてあげようと、再び抱きしめる。安心からか……彼の、肩越しに僕を見る目が、少しずつしっかりとしてきた。
「助けてもらって、ありがとうございます」
「元気になりそうで、安心したよ。お腹は空いてない? シチューがあるよ」
「い、いただきます!」
きのこを少しよけながら汁を木のボウルにそそぎ、パン粥に仕立てる。
ふうふうとしながら、スプーンごしに口へ入れるフキ。
「うっ……うんめえぇ! こんなうめえの、初めて食った!」
「くすっ。わたしの反応が一緒だ。でもフキ、〝素〟が出てるよ」
「──あ! す、すんませんっす。つい」
「構わないよ。ゆっくりと食べてね。まだ胃が丈夫じゃないだろうから」
それから調子よくお代わりを繰り返すフキ。ヒナの部族って、みんなお腹が丈夫なのか、それともエリクサーがよく効いているのかわからないけど。みるみる内に完食してしまった。
ひとしきり落ち着いたところで、フキはしっかりとした口調で話し始めた。
「あれから……おれと他の生き残った何人か、この町に運ばれてきたんっす。毎日、魔物肉の解体をさせられて。けど……まともに食わせてもらえなくて」
仲間もどんどん倒れる中、それでも踏ん張ってきたというフキ。力ない握り拳を震わせている。
「作業してるところでぶっ倒れちまって。邪魔だとか言って放り出されたんすけど」
「……それでふらついていたところを、男とぶつかったんだね」
「っす」
「ひどい! なんでそこまで……」
僕も気になった。奴隷だってそう安い買い物じゃない。それを使い捨てるように扱うなんて、商い以前の倫理の問題だ。
でも……逆にそれで、彼は助かった。これはきっと彼の強運で、大切にすべき僕の縁だ。そうと決まれば……
「フキ、僕たちと一緒に来る気はあるかい」
「──えっ! それ、マジっすか」
「エル様、それは……」
「商会で捨てるも同然にされたんだ。もう自由じゃないか。それなら、僕が君の主になって守るよ。ヒナの大事な弟分なら、なおさらだ」
フキは一瞬目を輝かせたものの……すぐにしょんぼりと肩を落とした。
「ダメです……っすよ。おれ、もう奴隷紋を刻まれてるから。これがある限り、ぜったい迷惑をかけます」
「気にしなくていい。そのことで、試してみたいことがあるんだ。ちょっと左肩を見せてくれるかい」
ヒナの奴隷紋を見た時から、ずっと思っていた。これも、うまくいけば【価値反転】できるんじゃないかと。
生きているものには使えない。その制約がずっと頭をもたげていた。だけどこの紋は、後から人為的にほどこしたもの。ならば、その価値を書き換えるのは、僕の領域じゃないのか。
『何を、何にしたいのか』──
森で魔狼に襲われた時に、どこからか聞こえてきた言葉。その可能性に、僕はもっと挑んでいくべきなんだ。
ひと呼吸、落ち着きをはらいつつ、フキの左肩に手を置く。すると頭の中に、予想外の文言が躍った。
[コレストン商会奴隷紋 >>> エルヴィンの聖印:邪気を退ける加護を得る]
「僕の、聖印だって?」
驚きのあまり、思わず声に出す。17年ほどしか生きていない、元・豚王子が聖なる印なんて……ちょっと、おこがましすぎやしないか。
「エル様、どうなさったんですか」
「うん……反転はできる。だけど、これにはフキの同意が必要だ。何せ、僕の加護が付与されるそうだから」
きょとんとするヒナとフキに、僕は一から説明をした。すると彼は意外にも、あっさりと話を受け入れた。
「難しいことはわかんないんっすけど、とにかくこの忌々しいのが消えるんっすよね。その上、さっきのうんめえシチューを作ってくれたエルヴィン様のご加護が得られる。いいことずくめじゃないっすか」
あっけらかんと宣うさまに、僕もヒナもつい笑ってしまう。
「わかった。じゃあ、覚悟はいいね」
「はい! お願いしまっす!」
再び左肩に手を置き、スキルを念じる。手の隙間からぱあっと光が漏れ……【反転】は無事終了。奴隷紋は黒から金色に。禍々しい意匠も、どこか敬虔さと重厚さを思わせるものへと変わった。
「うおぉ……めちゃんくそカッコいい! 戦士の入れ墨みてえだ!」
「そ、そう。気に入ってもらえてよかった」
ふと、ヒナと目を合せる。フキで試した格好になったのは申し訳ないけど、できれば今すぐ、ヒナのものも取り除いてあげたい。せめて濃度を変えて、消すだけでも。
ヒナは少しの間をおいて、真剣な眼差しを向けた。
「エル様。奴隷紋を消さずに、エル様の加護だけをいただくことは、できますか」
「おそらく可能だけど……どうして」
「まだ、忘れるわけにはいかないんです」
自分の左肩に手を添え、思いを募らせる。
「どうして、こんなことになったのか。全部はっきりさせて、亡くなった父と民に報い……踏みにじられた誇りを取り戻す。それが族長の娘である、わたしの使命じゃないかって」
「取り戻す」。ヒナの覚悟を聞いて、心が打ち震えた。
父親を目の前で殺されて。それでも、ここまで気高くあろうとしている。僕は……まだ父王の生死はわからない。それでも、進むべき道、志は彼女と同じ。彼女と一緒に歩むことに、もはや何のためらいもない。
「……わかった。でも、僕の加護は必須だからね。君を守るためにも、それは譲れない」
「もちろんです! 何でしたら右肩でも胸でも、お尻でもいいですよ!」
「ヒナ様ぁ、嫁入り前の娘が、それはちょっとないんじゃねっすかね」
興奮気味に返すヒナに、しれっと突っ込むフキ。三人同時に顔を見合わせ、吹き出すようにして笑う。その真ん中へ、チラがぴょっこりと躍り出た。
<<きゅ!>>
「──な! なんすかこの、めちゃんくそかわいいの! やべえ!」
チラをすくい上げ、遠慮なくもふもふとし始めるフキ。
いい雰囲気を作ってくれる、新しい仲間。善い力はいくつあってもいい。僕と彼らの運命が、決して悪意に屈しないためにも。
「ネイバラス東の平原の名だね。ヒナは、遊牧民だったのか」
黒髪黒目の種族……世界史の本で読んだことがある。もしやと思っていた通りだった。あの狩りに向いているスキルも納得がいく。
「三か月ほど前だと思います。わたしたちの天幕が夜、突然兵団に襲われて……父が……族長が人質に取られて。降伏はあっという間でした」
そこまで手際がいいと、当然、手引きをした者がいるはず。こういう時は、身内が一番の敵。うかつに口には出せないけど……他人事とは思えない話だ。
「攻めてきたのが、どこの連中かは知ってるの?」
「傭兵です。あとわかっているのは『魔銃』を使っていたことぐらい。すごい威力で……父は見せしめに……」
彼女の太腿の上、震える握りこぶしに、ぽとりと涙が落ちる。僕はその手を、そっと握った。
「それから、奴隷商人に」
「はい……港町シュドから、海の向こうへ売られる予定で、運ばれていました。その途中、野盗に襲われて──あっ」
もう聞いていられなくて、思わず、抱きしめた。
なぜ彼女が、こんなにひどい目に遭わなきゃならないのか。ただただ胸の奥からこみ上げる、哀しみと怒りだけが、僕の心を覆い尽くした。
ヒナも、ぎゅっと僕を抱き寄せる。泣いている。涙が枯れることなく、泣き続けている。
ずっと黙って、抱きしめ合い……数分か、もっと過ぎただろうか。
<<きゅきゅぅ……>>
チラが寂しそうに、僕の耳元で小さく鳴く。気が付けば、ヒナは泣き疲れ、僕の腕の中で眠っていた。そっと抱き上げて、フキの横で寝かせる。家族かそれ同然のつながりかはわからない。いずれにせよ、彼女の大事な人は、僕の大切なものだ。
「それにしても、魔銃だなんて……」
これからの戦を変えると言われる最新の武器。魔力を込めさえすれば、誰でも魔法矢を撃てる。王城で試し撃ちがあったとき、父王がいつになく神妙な顔をしていたのを思い出す。
そんな恐ろしいもので、ヒナの父上は……
彼女の話が、ただ単に境遇が似ているとか、それだけではない何かを僕に想わせる。このざわめく感じを、気のせいだと放ってはいけない気がする。
窓の外が、赤く染まる。その向こうをじっと見据えながら、僕は強く拳を握りしめた。
◆
「……なつかしい、いいにおい……」
ヒナがむっくりと起き上がってきた。
「よく寝ていたね。今、久しぶりに『神のきのこシチュー』を作っているんだ。ヒナが元気になったときと同じものにしようと思って」
宿の主に、非礼のお詫びかたがた事情を話したら、鍋と魔道コンロを貸してもらえた。
レードルでゆっくりかき回して、味見をする。うん、イケてる。セントルで買った食材でも【反転】で同じものができ上がるって……我ながらこのスキル、本当に〝ずるい〟。
ヒナはフキの頭をそっと撫でている。
「さすが、エル様のエリクサーですね。もう血色が戻ってる」
「そうだね、ヒナの時も早かったよ」
「毎日忘れていませんよ。神様はいたんだって。それがエル様だとわかって。それに、あの時……」
顔を赤くして口ごもる。何だろう……っと。シチューがいい具合に煮えたようだ。
ほどなくして、フキが目を開けた。
「フキ、気分はどう?」
「ヒナ様……夢じゃねえんだ。本当に、ヒナ様が……」
まだ少し混乱しているようだ。当然か。
ヒナが落ち着かせてあげようと、再び抱きしめる。安心からか……彼の、肩越しに僕を見る目が、少しずつしっかりとしてきた。
「助けてもらって、ありがとうございます」
「元気になりそうで、安心したよ。お腹は空いてない? シチューがあるよ」
「い、いただきます!」
きのこを少しよけながら汁を木のボウルにそそぎ、パン粥に仕立てる。
ふうふうとしながら、スプーンごしに口へ入れるフキ。
「うっ……うんめえぇ! こんなうめえの、初めて食った!」
「くすっ。わたしの反応が一緒だ。でもフキ、〝素〟が出てるよ」
「──あ! す、すんませんっす。つい」
「構わないよ。ゆっくりと食べてね。まだ胃が丈夫じゃないだろうから」
それから調子よくお代わりを繰り返すフキ。ヒナの部族って、みんなお腹が丈夫なのか、それともエリクサーがよく効いているのかわからないけど。みるみる内に完食してしまった。
ひとしきり落ち着いたところで、フキはしっかりとした口調で話し始めた。
「あれから……おれと他の生き残った何人か、この町に運ばれてきたんっす。毎日、魔物肉の解体をさせられて。けど……まともに食わせてもらえなくて」
仲間もどんどん倒れる中、それでも踏ん張ってきたというフキ。力ない握り拳を震わせている。
「作業してるところでぶっ倒れちまって。邪魔だとか言って放り出されたんすけど」
「……それでふらついていたところを、男とぶつかったんだね」
「っす」
「ひどい! なんでそこまで……」
僕も気になった。奴隷だってそう安い買い物じゃない。それを使い捨てるように扱うなんて、商い以前の倫理の問題だ。
でも……逆にそれで、彼は助かった。これはきっと彼の強運で、大切にすべき僕の縁だ。そうと決まれば……
「フキ、僕たちと一緒に来る気はあるかい」
「──えっ! それ、マジっすか」
「エル様、それは……」
「商会で捨てるも同然にされたんだ。もう自由じゃないか。それなら、僕が君の主になって守るよ。ヒナの大事な弟分なら、なおさらだ」
フキは一瞬目を輝かせたものの……すぐにしょんぼりと肩を落とした。
「ダメです……っすよ。おれ、もう奴隷紋を刻まれてるから。これがある限り、ぜったい迷惑をかけます」
「気にしなくていい。そのことで、試してみたいことがあるんだ。ちょっと左肩を見せてくれるかい」
ヒナの奴隷紋を見た時から、ずっと思っていた。これも、うまくいけば【価値反転】できるんじゃないかと。
生きているものには使えない。その制約がずっと頭をもたげていた。だけどこの紋は、後から人為的にほどこしたもの。ならば、その価値を書き換えるのは、僕の領域じゃないのか。
『何を、何にしたいのか』──
森で魔狼に襲われた時に、どこからか聞こえてきた言葉。その可能性に、僕はもっと挑んでいくべきなんだ。
ひと呼吸、落ち着きをはらいつつ、フキの左肩に手を置く。すると頭の中に、予想外の文言が躍った。
[コレストン商会奴隷紋 >>> エルヴィンの聖印:邪気を退ける加護を得る]
「僕の、聖印だって?」
驚きのあまり、思わず声に出す。17年ほどしか生きていない、元・豚王子が聖なる印なんて……ちょっと、おこがましすぎやしないか。
「エル様、どうなさったんですか」
「うん……反転はできる。だけど、これにはフキの同意が必要だ。何せ、僕の加護が付与されるそうだから」
きょとんとするヒナとフキに、僕は一から説明をした。すると彼は意外にも、あっさりと話を受け入れた。
「難しいことはわかんないんっすけど、とにかくこの忌々しいのが消えるんっすよね。その上、さっきのうんめえシチューを作ってくれたエルヴィン様のご加護が得られる。いいことずくめじゃないっすか」
あっけらかんと宣うさまに、僕もヒナもつい笑ってしまう。
「わかった。じゃあ、覚悟はいいね」
「はい! お願いしまっす!」
再び左肩に手を置き、スキルを念じる。手の隙間からぱあっと光が漏れ……【反転】は無事終了。奴隷紋は黒から金色に。禍々しい意匠も、どこか敬虔さと重厚さを思わせるものへと変わった。
「うおぉ……めちゃんくそカッコいい! 戦士の入れ墨みてえだ!」
「そ、そう。気に入ってもらえてよかった」
ふと、ヒナと目を合せる。フキで試した格好になったのは申し訳ないけど、できれば今すぐ、ヒナのものも取り除いてあげたい。せめて濃度を変えて、消すだけでも。
ヒナは少しの間をおいて、真剣な眼差しを向けた。
「エル様。奴隷紋を消さずに、エル様の加護だけをいただくことは、できますか」
「おそらく可能だけど……どうして」
「まだ、忘れるわけにはいかないんです」
自分の左肩に手を添え、思いを募らせる。
「どうして、こんなことになったのか。全部はっきりさせて、亡くなった父と民に報い……踏みにじられた誇りを取り戻す。それが族長の娘である、わたしの使命じゃないかって」
「取り戻す」。ヒナの覚悟を聞いて、心が打ち震えた。
父親を目の前で殺されて。それでも、ここまで気高くあろうとしている。僕は……まだ父王の生死はわからない。それでも、進むべき道、志は彼女と同じ。彼女と一緒に歩むことに、もはや何のためらいもない。
「……わかった。でも、僕の加護は必須だからね。君を守るためにも、それは譲れない」
「もちろんです! 何でしたら右肩でも胸でも、お尻でもいいですよ!」
「ヒナ様ぁ、嫁入り前の娘が、それはちょっとないんじゃねっすかね」
興奮気味に返すヒナに、しれっと突っ込むフキ。三人同時に顔を見合わせ、吹き出すようにして笑う。その真ん中へ、チラがぴょっこりと躍り出た。
<<きゅ!>>
「──な! なんすかこの、めちゃんくそかわいいの! やべえ!」
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