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第四幕~あなた自身の手で堕ろしてくださいな⑬~
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「……えっ?」
ウルスラの言葉に、ユーリスは呆けたような声を上げた。
その反応はある意味当然で、今の流れからどうして来いと言われるのか、分かるわけがない。ウルスラとユーリスは敵同士。そういう認識のはずだ。少なくともユーリスはそう思っている。
もちろんウルスラは最初からそんな認識していない。ユーリスが敵などと、過大評価もいいところだ。敵と見るような脅威など、どこにも無いのだから。
ユーリスの頬に添えたウルスラの手が滑る。肌を撫でる感触に、くすぐったそうに眼を細めた。
「私の下に来なさい、ユーリス。あんな男ではなく、私があなたを大事にするわ」
「そ…ん……」
「ねぇ、一番つらいときにそばにいてくれない男に、価値はあるの?」
「…………」
「あなたのことを平然と殴る男が、いざという時あなたを守ってくれるのかしら?」
「…………」
「あなたは、自分を殴ったその手が、こうして髪を撫でることを受け入れられるの?」
ウルスラは手をユーリスの頬から髪へと移す。
ぼさぼさの髪は触り心地は良くないが、引っかからないように注意をしながら指で梳いた。
一度、二度……何度も繰り返し梳いていくと、放心したままだったユーリスの顔に涙が戻り始めている。
天涯孤独の彼女。そんな彼女にとって唯一の希望だったモートン。しかしそのモートンからも愛されてない(と思わされた)ことで、ユーリスの心はすき間だらけだ。
そこにウルスラが潜り込む。それはたやすいことで、始めは言い争いをしていたはずのに、今は髪に触れられても何も言わない。それどころか、受け入れ始めてすらいる。
その様子に、護衛として付いてきていたラルフは舌を巻く。こうもたやすく人を絶望に堕とし、その上で今度は簡単に拾い上げる。その手際は、ラルフにはまねできそうにない。
絶望に堕ち、這い上がった者だからこそできる所業。彼は改めて、自らが仕える主人の闇の深さを思い知った。
ユーリスの瞳から流れる涙を、ウルスラは反対の手でハンカチを取り出し、拭っていく。その間も、ユーリスはただただウルスラを見るだけ。
今彼女の心には、徐々にウルスラという存在が染みわたっている。最もひどいことをしてきた相手だけに、それとは正反対の行動というギャップが、ユーリスの脳を激しく勘違いさせた。
「ねぇユーリス。私たちは、本当に男運がないわね」
「………」
ユーリスはこくんと頷いた。ちゃんと言葉が届いていることにウルスラは笑みを浮かべ、さらに続ける。
「うちのお屋敷に来なさい。あなたなら、私の専属侍女にしてあげるわ。そして、あの男なんかいなくても、あなたは十分に幸せになれることを見せつけてあげなさい」
「…………」
「大丈夫。我が家はあなたを歓迎するわ。それとも、あの男が言った嘘を真に受けてるのかしら?」
ユーリスは弱弱しく、首を横に振った。
モートンはユーリスに、ヴィンディクタ家を人をだます悪徳貴族だと説明している。しかし、もうユーリスはモートンの言葉を信じていない。その代わりに、ウルスラの言葉を信じ始めていた。
「おいで、ユーリス」
「………………はい」
やっと絞り出した肯定の返事。それにウルスラはユーリスを抱き締めて応えた。
ついにユーリスはウルスラに堕ちた。ウルスラはユーリスに自分の顔が見えないことを分かった上で、冷酷な笑みを浮かべる。
モートンにとどめの絶望となる、最高のピースを手に入れたことを喜んだ。
(うふふ、これで決まりね。あの男が我が家にいるユーリスを見たとき、どんな顔をするのかが楽しみでたまらないわ)
もちろん、ウルスラはユーリスをただ屋敷に招いて終わりにするつもりはない。
ユーリスを専属侍女にすることも、男なんかいなくたって幸せになれるということも、それ以外にも本人が望むのなら叶えさせてやる。
愛した女が自分の元を離れても幸せになっている。それは、男にはどうしようもないほどに悔しさと悲壮感を煽ることになるのだ。『幸せになることが最高の復讐である』とはよく言ったものである。
あいにく、ウルスラが取ったのは最低の復讐と言わざるを得ない。だが、今更そんなことを気にするつもりもない。最低だろうと最高だろうと、なんと評されようと、自分が望むことをやり遂げると誓ったのだから。
それからウルスラはユーリスを連れてラルフと共に屋敷に帰った。
ユーリスはまずは身を清めさせ、それから屋敷の主治医に診断させた。当然というか、堕胎させた後処置をしていないということもあり、治癒には時間がかかるという。
部屋は使用人用の部屋の一室を与え、治癒するまで静養を命じた。さらに父にユーリスの事情を話し(ウルスラが堕胎を命じた点などはぼやかして)、いずれウルスラの専属侍女とする前提で雇うことを決定。
それからウルスラはたびたびユーリスの元を訪れ、他愛ない話に興じた。驚いたのは、ユーリスは思ったよりも博識だということだ。子爵令嬢として、しっかり教育を受けてきたとのこと。
(これなら、専属侍女となるまでにかかる時間が少なそうね)
酒場で働いていたということもあり、配膳や掃除も慣れている。そのあたりの実務も問題ないだろう。
一月ほどで完全に治癒したユーリスは、早速先輩侍女に付いて、業務を教わり始めていた。
ウルスラとしては、モートンにお披露目するのはユーリスが誰の目から見ても文句ないほどに侍女として完成したときだと決めている。
それまではユーリスが屋敷にいることはモートンに秘密にしておきたい。なので、使用人間にもユーリスとモートンとの関係について周知させ、モートンと関わらせないように指示した。
元々モートンに対し悪感情を持っていた使用人たちは、指示を承諾。モートンが来た時はユーリスを本邸から離れた業務にするなど、連帯感があって結構だ。
***
ウルスラがユーリスを引き取ってわずか3か月後。
その能力をいかんなく発揮したユーリスは、専属侍女になることの実力を認められ、ウルスラに付くことになった。これに一番驚いたのは、指示したウルスラ本人である。
「えっ、もう?」
「はい。本日よりよろしくお願いいたします、ウルスラお嬢様」
完璧に侍女服を着こなすユーリス。
白と黒のツートンカラーの侍女服は、ユーリスの黒髪をよく映えさせる。侯爵家の使用人として、十分な食事に高給、しっかりとした休みも保証されているおかげで、ユーリスの美しさはより一層磨きがかかっている。
ただでさえ艶やかだった黒髪はより一層艶を増し、陽に煌めいている。髪の毛一本一本がそよぎ、前世の記憶で見たシャンプーのCMのモデル並みか、それ以上のサラサラ具合だ。
黒の瞳も、まるでその中に星があるかのように美しい。長いまつげが神秘さを加速させていた。
肌も見違えるように血色良くなり、ふっくらとしている。酒場の水仕事で荒れていた手もすっかり綺麗になり、紅茶を淹れる手つきはすっかりベテランだ。
(いやいや、ここまでになるなんて思いもしなかったんだけど!?というか、ただでさえ綺麗だとは思っていたけど、綺麗になり過ぎよ!…これは、社交界に出たらとんでもないことになりそうね)
早速とばかりにウルスラの身の回りの世話を始めたユーリスを見て、ウルスラは口をへの字に曲げて目を細めた。
ユーリスは実は16歳になったばかりだという。ほんの少し、ウルスラのほうが年上だということだ。
生家が没落し、平民となった彼女に社交界にでる機会はない。しかし、彼女を見た未婚(既婚男性でも危ないかもしれない)は、間違いなくその立場に関わらず求婚してくるだろう。
実際に、同じ屋敷で働く男性使用人の中にはユーリスに言い寄る者も少ないという。今は執事長が目を光らせているが、今後はどうなるか分からない。
(……はぁ。これでは人前に出せないわね。違う意味で)
ユーリスについて、なぜかウルスラのほうが要らぬ不安を抱えることになってしまった。
ウルスラの言葉に、ユーリスは呆けたような声を上げた。
その反応はある意味当然で、今の流れからどうして来いと言われるのか、分かるわけがない。ウルスラとユーリスは敵同士。そういう認識のはずだ。少なくともユーリスはそう思っている。
もちろんウルスラは最初からそんな認識していない。ユーリスが敵などと、過大評価もいいところだ。敵と見るような脅威など、どこにも無いのだから。
ユーリスの頬に添えたウルスラの手が滑る。肌を撫でる感触に、くすぐったそうに眼を細めた。
「私の下に来なさい、ユーリス。あんな男ではなく、私があなたを大事にするわ」
「そ…ん……」
「ねぇ、一番つらいときにそばにいてくれない男に、価値はあるの?」
「…………」
「あなたのことを平然と殴る男が、いざという時あなたを守ってくれるのかしら?」
「…………」
「あなたは、自分を殴ったその手が、こうして髪を撫でることを受け入れられるの?」
ウルスラは手をユーリスの頬から髪へと移す。
ぼさぼさの髪は触り心地は良くないが、引っかからないように注意をしながら指で梳いた。
一度、二度……何度も繰り返し梳いていくと、放心したままだったユーリスの顔に涙が戻り始めている。
天涯孤独の彼女。そんな彼女にとって唯一の希望だったモートン。しかしそのモートンからも愛されてない(と思わされた)ことで、ユーリスの心はすき間だらけだ。
そこにウルスラが潜り込む。それはたやすいことで、始めは言い争いをしていたはずのに、今は髪に触れられても何も言わない。それどころか、受け入れ始めてすらいる。
その様子に、護衛として付いてきていたラルフは舌を巻く。こうもたやすく人を絶望に堕とし、その上で今度は簡単に拾い上げる。その手際は、ラルフにはまねできそうにない。
絶望に堕ち、這い上がった者だからこそできる所業。彼は改めて、自らが仕える主人の闇の深さを思い知った。
ユーリスの瞳から流れる涙を、ウルスラは反対の手でハンカチを取り出し、拭っていく。その間も、ユーリスはただただウルスラを見るだけ。
今彼女の心には、徐々にウルスラという存在が染みわたっている。最もひどいことをしてきた相手だけに、それとは正反対の行動というギャップが、ユーリスの脳を激しく勘違いさせた。
「ねぇユーリス。私たちは、本当に男運がないわね」
「………」
ユーリスはこくんと頷いた。ちゃんと言葉が届いていることにウルスラは笑みを浮かべ、さらに続ける。
「うちのお屋敷に来なさい。あなたなら、私の専属侍女にしてあげるわ。そして、あの男なんかいなくても、あなたは十分に幸せになれることを見せつけてあげなさい」
「…………」
「大丈夫。我が家はあなたを歓迎するわ。それとも、あの男が言った嘘を真に受けてるのかしら?」
ユーリスは弱弱しく、首を横に振った。
モートンはユーリスに、ヴィンディクタ家を人をだます悪徳貴族だと説明している。しかし、もうユーリスはモートンの言葉を信じていない。その代わりに、ウルスラの言葉を信じ始めていた。
「おいで、ユーリス」
「………………はい」
やっと絞り出した肯定の返事。それにウルスラはユーリスを抱き締めて応えた。
ついにユーリスはウルスラに堕ちた。ウルスラはユーリスに自分の顔が見えないことを分かった上で、冷酷な笑みを浮かべる。
モートンにとどめの絶望となる、最高のピースを手に入れたことを喜んだ。
(うふふ、これで決まりね。あの男が我が家にいるユーリスを見たとき、どんな顔をするのかが楽しみでたまらないわ)
もちろん、ウルスラはユーリスをただ屋敷に招いて終わりにするつもりはない。
ユーリスを専属侍女にすることも、男なんかいなくたって幸せになれるということも、それ以外にも本人が望むのなら叶えさせてやる。
愛した女が自分の元を離れても幸せになっている。それは、男にはどうしようもないほどに悔しさと悲壮感を煽ることになるのだ。『幸せになることが最高の復讐である』とはよく言ったものである。
あいにく、ウルスラが取ったのは最低の復讐と言わざるを得ない。だが、今更そんなことを気にするつもりもない。最低だろうと最高だろうと、なんと評されようと、自分が望むことをやり遂げると誓ったのだから。
それからウルスラはユーリスを連れてラルフと共に屋敷に帰った。
ユーリスはまずは身を清めさせ、それから屋敷の主治医に診断させた。当然というか、堕胎させた後処置をしていないということもあり、治癒には時間がかかるという。
部屋は使用人用の部屋の一室を与え、治癒するまで静養を命じた。さらに父にユーリスの事情を話し(ウルスラが堕胎を命じた点などはぼやかして)、いずれウルスラの専属侍女とする前提で雇うことを決定。
それからウルスラはたびたびユーリスの元を訪れ、他愛ない話に興じた。驚いたのは、ユーリスは思ったよりも博識だということだ。子爵令嬢として、しっかり教育を受けてきたとのこと。
(これなら、専属侍女となるまでにかかる時間が少なそうね)
酒場で働いていたということもあり、配膳や掃除も慣れている。そのあたりの実務も問題ないだろう。
一月ほどで完全に治癒したユーリスは、早速先輩侍女に付いて、業務を教わり始めていた。
ウルスラとしては、モートンにお披露目するのはユーリスが誰の目から見ても文句ないほどに侍女として完成したときだと決めている。
それまではユーリスが屋敷にいることはモートンに秘密にしておきたい。なので、使用人間にもユーリスとモートンとの関係について周知させ、モートンと関わらせないように指示した。
元々モートンに対し悪感情を持っていた使用人たちは、指示を承諾。モートンが来た時はユーリスを本邸から離れた業務にするなど、連帯感があって結構だ。
***
ウルスラがユーリスを引き取ってわずか3か月後。
その能力をいかんなく発揮したユーリスは、専属侍女になることの実力を認められ、ウルスラに付くことになった。これに一番驚いたのは、指示したウルスラ本人である。
「えっ、もう?」
「はい。本日よりよろしくお願いいたします、ウルスラお嬢様」
完璧に侍女服を着こなすユーリス。
白と黒のツートンカラーの侍女服は、ユーリスの黒髪をよく映えさせる。侯爵家の使用人として、十分な食事に高給、しっかりとした休みも保証されているおかげで、ユーリスの美しさはより一層磨きがかかっている。
ただでさえ艶やかだった黒髪はより一層艶を増し、陽に煌めいている。髪の毛一本一本がそよぎ、前世の記憶で見たシャンプーのCMのモデル並みか、それ以上のサラサラ具合だ。
黒の瞳も、まるでその中に星があるかのように美しい。長いまつげが神秘さを加速させていた。
肌も見違えるように血色良くなり、ふっくらとしている。酒場の水仕事で荒れていた手もすっかり綺麗になり、紅茶を淹れる手つきはすっかりベテランだ。
(いやいや、ここまでになるなんて思いもしなかったんだけど!?というか、ただでさえ綺麗だとは思っていたけど、綺麗になり過ぎよ!…これは、社交界に出たらとんでもないことになりそうね)
早速とばかりにウルスラの身の回りの世話を始めたユーリスを見て、ウルスラは口をへの字に曲げて目を細めた。
ユーリスは実は16歳になったばかりだという。ほんの少し、ウルスラのほうが年上だということだ。
生家が没落し、平民となった彼女に社交界にでる機会はない。しかし、彼女を見た未婚(既婚男性でも危ないかもしれない)は、間違いなくその立場に関わらず求婚してくるだろう。
実際に、同じ屋敷で働く男性使用人の中にはユーリスに言い寄る者も少ないという。今は執事長が目を光らせているが、今後はどうなるか分からない。
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