2 / 21
〜Machinery city〜
第二話「転移」part1
しおりを挟む
ピピピッ ピピピッ ピピピッ
目覚まし時計の甲高いアラームが、ユウキの深い眠りを無理やり覚醒させる。
ピピピッ ピピピッ ピピピッ
「うるさい…」
ユウキは毛布にくるまった状態で手だけを出し、手探りで目覚まし時計を探した。
ピピピッ ピピピッ ピピピッ
目覚まし時計による耳障りなアラーム音が続いている。
目覚ましどこだよ…
手探りで数秒の間探した後ーーー
ピピピッ ピピ…ピ!
ーーー目覚まし時計をやっとの思いで止めることが出来た。
「はぁー…」
ユウキは深いため息をつき、手を目覚まし時計に乗せたまましばらくの間力尽きる。
…今何時?
ユウキは毛布の中から顔を出し時計を見たが、眠りから覚めたばかりの視界はぼやけと目の悪さから時計の長針と短針に目の焦点が合わない。
ユウキは時計を目の近くまで持って来て凝視した。
6時24分か…起きなきゃ…
ユウキは起床するべく、布団から出ようとするが…
外寒い~起きたくねぇ~…
今もそうだが、ひんやりとした空気が顔と片方の手に伝わってきており、ユウキはこの寒さから逃れるべく再び毛布の中に潜り込んだ。
…何か凄い悪い夢見たような気がするんだけど…
目が覚めてからというもの、心臓が高鳴り、緊張状態になっていた。
どんな夢だったけ…
だがすぐに「まぁいいや」と思うと、大きく背伸びをした。
どっちにしろ目は覚めたんだし、覚えてないならそれでいいや。
それにしても毛布の中はとても心地が良い。特に今日みたいな寒い日にはとても最高だ。
毛布にくるまっていると、布団から良い匂いが鼻に伝わってきた。
何でだろう…この匂いとても懐かしく感じる…
その匂いはユウキに安らぎを与え、そして何故か懐かしさを感じさせる匂いだった。
そんな匂いに包まれていると、再びユウキに眠気が襲った。
起きなきゃいけないと思っているのに、眠りの誘惑には逆らえず体を動かすことすらできない。
ユウキの意識が深い底の中に沈みかけたその時、急に耳元から大音量の音楽が聞こえてきた。
その音量の大きさにびっくりしてユウキは慌てて飛び起きた。
うわっ!何々!どこから―――って…
飛び上がった衝撃で耳から何かが外れ、その瞬間に音楽が聞こえなくなる。布団のすぐ横に置いてある眼鏡をかけ、視線を下に落とすと、そこにはイヤホンが落ちていた。
ああ…
ユウキはイヤホンの線を引っ張ると、毛布の中にある枕の下から音楽プレーヤーを取り出した。そして画面を見てみると、アニメの壁紙と一緒に『6時30分 アラーム停止』と表示されている。今の時刻を見ると、同じく6時30分だった。
やっぱアラームか…心臓止まるかと思った…
ユウキは停止を押し、布団の上に置こうとした。だが置く前に手が止まり、一度じっと音楽プレーヤーを見つめる。それはある事を思ったからだ。
ユウキは一旦音楽プレーヤーから目を離し、部屋の周りを見渡した。
何だろう…部屋の中もこれも、何だかとても懐かしく感じる…別に昨日は…
何も感じなかったはずだと、ユウキは昨日までの事を思い出そうとした。だが…
…え?あれ?何で?昨日の事を何も思い出せない…
それだけではない。
ユウキは昨日までの記憶を何も思い出せなかった。
だが、ここが何処なのか、誰の家なのか、自分は誰なのか、今いる場所は自室と言う事、手に持っている音楽プレーヤーが自分の物ということは、はっきりと分かる。
だが昨日までのエピソード記憶が無い。
ユウキは最初、寝ぼけてるんじゃないかと思った。
だが今のアラームで完全に目は覚めて意識もはっきりしている。だがユウキは大して気にしなかった。
まぁ別に大丈夫か…な?取り敢えず今は…
そろそろ下に行かないと―――が待ってる。今はド忘れしているだけで、その内思い出すだろうと思ったユウキは、自室を後にした。
目覚まし時計の甲高いアラームが、ユウキの深い眠りを無理やり覚醒させる。
ピピピッ ピピピッ ピピピッ
「うるさい…」
ユウキは毛布にくるまった状態で手だけを出し、手探りで目覚まし時計を探した。
ピピピッ ピピピッ ピピピッ
目覚まし時計による耳障りなアラーム音が続いている。
目覚ましどこだよ…
手探りで数秒の間探した後ーーー
ピピピッ ピピ…ピ!
ーーー目覚まし時計をやっとの思いで止めることが出来た。
「はぁー…」
ユウキは深いため息をつき、手を目覚まし時計に乗せたまましばらくの間力尽きる。
…今何時?
ユウキは毛布の中から顔を出し時計を見たが、眠りから覚めたばかりの視界はぼやけと目の悪さから時計の長針と短針に目の焦点が合わない。
ユウキは時計を目の近くまで持って来て凝視した。
6時24分か…起きなきゃ…
ユウキは起床するべく、布団から出ようとするが…
外寒い~起きたくねぇ~…
今もそうだが、ひんやりとした空気が顔と片方の手に伝わってきており、ユウキはこの寒さから逃れるべく再び毛布の中に潜り込んだ。
…何か凄い悪い夢見たような気がするんだけど…
目が覚めてからというもの、心臓が高鳴り、緊張状態になっていた。
どんな夢だったけ…
だがすぐに「まぁいいや」と思うと、大きく背伸びをした。
どっちにしろ目は覚めたんだし、覚えてないならそれでいいや。
それにしても毛布の中はとても心地が良い。特に今日みたいな寒い日にはとても最高だ。
毛布にくるまっていると、布団から良い匂いが鼻に伝わってきた。
何でだろう…この匂いとても懐かしく感じる…
その匂いはユウキに安らぎを与え、そして何故か懐かしさを感じさせる匂いだった。
そんな匂いに包まれていると、再びユウキに眠気が襲った。
起きなきゃいけないと思っているのに、眠りの誘惑には逆らえず体を動かすことすらできない。
ユウキの意識が深い底の中に沈みかけたその時、急に耳元から大音量の音楽が聞こえてきた。
その音量の大きさにびっくりしてユウキは慌てて飛び起きた。
うわっ!何々!どこから―――って…
飛び上がった衝撃で耳から何かが外れ、その瞬間に音楽が聞こえなくなる。布団のすぐ横に置いてある眼鏡をかけ、視線を下に落とすと、そこにはイヤホンが落ちていた。
ああ…
ユウキはイヤホンの線を引っ張ると、毛布の中にある枕の下から音楽プレーヤーを取り出した。そして画面を見てみると、アニメの壁紙と一緒に『6時30分 アラーム停止』と表示されている。今の時刻を見ると、同じく6時30分だった。
やっぱアラームか…心臓止まるかと思った…
ユウキは停止を押し、布団の上に置こうとした。だが置く前に手が止まり、一度じっと音楽プレーヤーを見つめる。それはある事を思ったからだ。
ユウキは一旦音楽プレーヤーから目を離し、部屋の周りを見渡した。
何だろう…部屋の中もこれも、何だかとても懐かしく感じる…別に昨日は…
何も感じなかったはずだと、ユウキは昨日までの事を思い出そうとした。だが…
…え?あれ?何で?昨日の事を何も思い出せない…
それだけではない。
ユウキは昨日までの記憶を何も思い出せなかった。
だが、ここが何処なのか、誰の家なのか、自分は誰なのか、今いる場所は自室と言う事、手に持っている音楽プレーヤーが自分の物ということは、はっきりと分かる。
だが昨日までのエピソード記憶が無い。
ユウキは最初、寝ぼけてるんじゃないかと思った。
だが今のアラームで完全に目は覚めて意識もはっきりしている。だがユウキは大して気にしなかった。
まぁ別に大丈夫か…な?取り敢えず今は…
そろそろ下に行かないと―――が待ってる。今はド忘れしているだけで、その内思い出すだろうと思ったユウキは、自室を後にした。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる