23 / 102
第1部 - 第2章 勤労令嬢と魔法学院
第22話 最強の魔法騎士
しおりを挟む
──魔法騎士。
文字通り、剣と魔法を使って戦う者を指す。
その最初の使い手と言われているのが、シェリンガム王家だ。初代シェリンガム王がその技術を4つの家門に授けたのが、魔法騎士団の始まりと言い伝えられている。
「本当に教わりたいのか、ジリアン」
「はい、お父様」
ジリアンが10歳のときのことだ。
剣と魔法を教えて欲しいと、マクリーン侯爵に懇願した。
「扱えるに越したことはないが、扱えなかったとしても何も問題はない」
「私はお父様の後継者を目指します。当主になれば、いずれは魔法騎士団を率いることなりますよね?」
「そのとおりだが……」
戦争が終わったとはいえ、魔法騎士団がなくなるわけではない。規模を縮小しながらも存在し続けるはずだ。後継者を目指すならば、それを率いる魔法騎士にならなければならない。
しかし、侯爵は渋い顔だった。
「君は女の子だ」
「始祖のドーラ・マクリーンも女性でしょう?」
「今のままでも、十分魔法を使えている」
「新しい魔法は、攻撃魔法には向いていません」
新しい魔法とは、すなわち逆算の魔法。そこから生み出される結果は、自分の発想の域を超えることができない。自然現象の持つ神秘性が失われ、人智を超えた力を生み出すことは出来ないのだ。
「覚悟はあるのか?」
「覚悟?」
「戦う力を持つ、人を傷つける力を持つということは、君自身が傷つく可能性があるということだ」
「構いません。やらせてください!」
「……そうか」
ジリアンの決意が固いことがわかったのだろう。それ以上、侯爵がジリアンを止めることはなかった。
それ以降、侯爵が休暇に入る度に剣と魔法を教わった。
そして13歳になる頃には、『十分だろう』と侯爵のお墨付きをもらうことになったのだった。
* * *
「30分経過した。これより、模擬戦を開始する! はじめ!」
合図と同時に、まずAチームが動いた。予想通り、Aチームの王は炎魔法を得意とするアーロン・タッチェル。守備には土魔法を得意とするイライアス・ラトリッジを含む10名。
それ以外の生徒が、一斉にBチームに向かってきた。
「もう少し、もう少し……」
マークがAチームの動きを見ながら指示を出す。十分に引きつけてから、作戦を開始するのだ。
「今だ!」
「はい!」
合図で、風魔法が得意と言っていた女子生徒が魔法を発動。すると、Bチームのメンバーの身体が浮き上がった。
ジリアンを除いた全員が、だ。
「よろしくおねがいします!」
「こっちはこっちで頑張りますけど、急ぎで!」
「待ってます!」
口々にジリアンに声をかけたメンバーたちは、風に乗ってAチームの集団を飛び越えていった。さらに、その内の一人が土魔法を発動する。ジリアンも手伝って、土の壁を築き上げる。
結果、Bチームの王であるジリアン一人が、土の壁の中でAチームに囲まれることになった。
「すぐに負けることになっても、知らないんだから」
ジリアンが土壁の中で敵の多くを相手取っている間に、他のメンバーでAチームの王を攻めるという作戦だ。これなら、Aチームの王をめぐる攻防については、ほぼ同じ戦力同士の戦いとなる。
ただし、この作戦は『この状況でもジリアンが負けない』ということが大前提となっている。しかも、Bチームはこちらを片付けたジリアンが、Aチームの王攻めに合流することを期待しているのだ。
「まあ、やってみましょう」
剣を構える。
『構えと同時に、素早く敵の情報を把握しろ』
侯爵の指導は、いつも実践的だった。魔法を巧みに使うことよりも、勝つこと、負けないことを考えて戦うことを教えられたのだ。
(確かに、負ける気がしないわね)
敵の人数は49名。右手から炎魔法の気配。正面には、剣術の手練がいる。左手には風魔法の使い手がいるらしい。
(連携するつもりはなさそうね)
ならば、話は早い。
『敵が集団なら、手練から倒せ。素早さが命だ』
(まずは、中央の剣術の人!)
足に力をこめると同時に、風魔法を発動。ジリアンの身体の後ろで破裂した空気が、その身体を一気に押し出した。
──バキッ!
その生徒が反応する間もなかった。ジリアンの木剣が、彼の『的』を割る。
「はやっ……!」
(剣術の手練は潰した。次は右の炎魔法の人!)
右手には、今まさに炎魔法を発動しようとしている女子生徒がいた。ダイアナ・チェンバース嬢。チェンバース教授の直系の孫にあたる令嬢で、第四席。
──ジュワッ!
彼女の攻撃が放たれるよりも早く、ジリアンが水魔法を発動した。彼女の頭上に水の塊が発生する。
「はじけろ!」
ジリアンの声を合図に、それが弾け飛んだ。
「キャー!」
ダイアナ嬢の身体に大量の水がかかって、発動しかけていた炎が消える。同時に弾け飛んだ水滴が弾丸の速さで生徒たちを襲って、三人の『的』が壊れた。
しかし、ダイアナ嬢は怯まず、再び剣を構えた。
(さすがチェンバースの直系。面構えが違う)
「『炎の嵐』!」
──ゴォ!
炎が渦を巻きながらジリアンに襲いかかるが、彼女自身の身体が濡れてていたために発動が遅れた。その隙にジリアンは再び水を発生させて、木剣に纏わせている。
──ザシュッ!
水を纏った剣で、襲ってきた炎を切り裂く。そのまま彼女の方へ一気に走り抜けて。
──バキッ!
通り抜けざまに『的』を割った。
──ボッ、ボッ、ボボッ、ボッ!
その勢いのまま、周囲の生徒5人の『的』に『火球』を叩き込む。
(次は左の風魔法の人!)
「ちょこまかと!」
ここで割って入ってきたのは、モニカ嬢だった。
「『氷壁』!」
ジリアンの行く手に氷の壁が立ちふさがる。なかなかの魔法だったが、ジリアンにとっては障害物にもならない。
──ボォ!!
素早く発生させた炎で、あっという間に溶かしてしまった。
「もお! なんなのよ!」
叫びながら、モニカ嬢がジリアンに斬りかかってきた。拙い動きだ。簡単に避けることもできたが、侯爵の教え通りに受けた。
──ボコン!
二人の木剣が、間抜けな音を立てる。そのまま弾こうとしたが、それはできなかった。モニカ嬢が、ジリアンを睨みつけたから。
オニール男爵とそっくりな、あの瞳で。
「いっつもいっつも、あんたばっかり!」
──ジジッ。
一瞬、青い瞳に黒い陰が見えた。
(なに?)
──ブワッ!
その瞬間、背後から襲ってきた風魔法の気配に、はっと意識が戻った。中級の風魔法『疾風』だ。
ジリアンは、それを風魔法で相殺して。
──パンッ!
モニカ嬢の木剣を弾いて懐に飛び込む。
「え!?」
──バキッ!
驚くモニカ嬢を尻目に、手刀で『的』を割った。そのまま地面を蹴って、風魔法の使い手に向かっていく。
(彼女にかまっている暇なんかないわ)
Bチームがジリアンを待っているのだから。
(それにしても……)
ジリアンは、一つ息を吐いた。
(こういうことね)
ここに至るまで、ジリアンに攻撃を当てられた生徒はいない。何人かの生徒が攻撃してきたが、その全てがジリアンの風魔法で吹き飛ばされている。
(この程度の風魔法で飛ばせてしまえる程度の魔法しかないのね)
ジリアンは、ようやくアレンたちの言っていたことがわかった。
(ぜんぜん、レベルが違う)
『攻撃は避けるな。迂闊に動かされれば敵に狙われる。受けるか、弾き飛ばすかの二択だ』
侯爵の凄まじい攻撃を思い出す。彼の攻撃は、もっと重いし疾い。攻撃の属性を見極め、それに対応した魔法を繰り出さなければならない。単純な風魔法だけで弾き飛ばせたことなど、一度もなかった。
ジリアンは記憶の片隅に思いを馳せている間にも、『火球』で7人の『的』を壊して、3人の『的』を木剣で割った。
(私のお父様は、やっぱり最強なんだわ……!)
そして、その最強の魔法使いに認められた後継者こそが、ジリアンなのだ。
模擬戦闘は、約5分で決着がついた。
ジリアンが襲ってきたAチームのメンバーを全員倒すのにかかったのが4分。彼女がAチームの王攻めに加わってから決着までが約1分。
もちろん、勝ったのはBチームだった。
終了後のチェンバース教授の講評は、たったの一言だった。
「……次回から、ジリアン・マクリーンは見学だ」
これには、他の生徒も苦笑いするしかなかったのだった。
たった一人、モニカ・オニール嬢を除いて。
(あの陰は、何だったのかしら……?)
文字通り、剣と魔法を使って戦う者を指す。
その最初の使い手と言われているのが、シェリンガム王家だ。初代シェリンガム王がその技術を4つの家門に授けたのが、魔法騎士団の始まりと言い伝えられている。
「本当に教わりたいのか、ジリアン」
「はい、お父様」
ジリアンが10歳のときのことだ。
剣と魔法を教えて欲しいと、マクリーン侯爵に懇願した。
「扱えるに越したことはないが、扱えなかったとしても何も問題はない」
「私はお父様の後継者を目指します。当主になれば、いずれは魔法騎士団を率いることなりますよね?」
「そのとおりだが……」
戦争が終わったとはいえ、魔法騎士団がなくなるわけではない。規模を縮小しながらも存在し続けるはずだ。後継者を目指すならば、それを率いる魔法騎士にならなければならない。
しかし、侯爵は渋い顔だった。
「君は女の子だ」
「始祖のドーラ・マクリーンも女性でしょう?」
「今のままでも、十分魔法を使えている」
「新しい魔法は、攻撃魔法には向いていません」
新しい魔法とは、すなわち逆算の魔法。そこから生み出される結果は、自分の発想の域を超えることができない。自然現象の持つ神秘性が失われ、人智を超えた力を生み出すことは出来ないのだ。
「覚悟はあるのか?」
「覚悟?」
「戦う力を持つ、人を傷つける力を持つということは、君自身が傷つく可能性があるということだ」
「構いません。やらせてください!」
「……そうか」
ジリアンの決意が固いことがわかったのだろう。それ以上、侯爵がジリアンを止めることはなかった。
それ以降、侯爵が休暇に入る度に剣と魔法を教わった。
そして13歳になる頃には、『十分だろう』と侯爵のお墨付きをもらうことになったのだった。
* * *
「30分経過した。これより、模擬戦を開始する! はじめ!」
合図と同時に、まずAチームが動いた。予想通り、Aチームの王は炎魔法を得意とするアーロン・タッチェル。守備には土魔法を得意とするイライアス・ラトリッジを含む10名。
それ以外の生徒が、一斉にBチームに向かってきた。
「もう少し、もう少し……」
マークがAチームの動きを見ながら指示を出す。十分に引きつけてから、作戦を開始するのだ。
「今だ!」
「はい!」
合図で、風魔法が得意と言っていた女子生徒が魔法を発動。すると、Bチームのメンバーの身体が浮き上がった。
ジリアンを除いた全員が、だ。
「よろしくおねがいします!」
「こっちはこっちで頑張りますけど、急ぎで!」
「待ってます!」
口々にジリアンに声をかけたメンバーたちは、風に乗ってAチームの集団を飛び越えていった。さらに、その内の一人が土魔法を発動する。ジリアンも手伝って、土の壁を築き上げる。
結果、Bチームの王であるジリアン一人が、土の壁の中でAチームに囲まれることになった。
「すぐに負けることになっても、知らないんだから」
ジリアンが土壁の中で敵の多くを相手取っている間に、他のメンバーでAチームの王を攻めるという作戦だ。これなら、Aチームの王をめぐる攻防については、ほぼ同じ戦力同士の戦いとなる。
ただし、この作戦は『この状況でもジリアンが負けない』ということが大前提となっている。しかも、Bチームはこちらを片付けたジリアンが、Aチームの王攻めに合流することを期待しているのだ。
「まあ、やってみましょう」
剣を構える。
『構えと同時に、素早く敵の情報を把握しろ』
侯爵の指導は、いつも実践的だった。魔法を巧みに使うことよりも、勝つこと、負けないことを考えて戦うことを教えられたのだ。
(確かに、負ける気がしないわね)
敵の人数は49名。右手から炎魔法の気配。正面には、剣術の手練がいる。左手には風魔法の使い手がいるらしい。
(連携するつもりはなさそうね)
ならば、話は早い。
『敵が集団なら、手練から倒せ。素早さが命だ』
(まずは、中央の剣術の人!)
足に力をこめると同時に、風魔法を発動。ジリアンの身体の後ろで破裂した空気が、その身体を一気に押し出した。
──バキッ!
その生徒が反応する間もなかった。ジリアンの木剣が、彼の『的』を割る。
「はやっ……!」
(剣術の手練は潰した。次は右の炎魔法の人!)
右手には、今まさに炎魔法を発動しようとしている女子生徒がいた。ダイアナ・チェンバース嬢。チェンバース教授の直系の孫にあたる令嬢で、第四席。
──ジュワッ!
彼女の攻撃が放たれるよりも早く、ジリアンが水魔法を発動した。彼女の頭上に水の塊が発生する。
「はじけろ!」
ジリアンの声を合図に、それが弾け飛んだ。
「キャー!」
ダイアナ嬢の身体に大量の水がかかって、発動しかけていた炎が消える。同時に弾け飛んだ水滴が弾丸の速さで生徒たちを襲って、三人の『的』が壊れた。
しかし、ダイアナ嬢は怯まず、再び剣を構えた。
(さすがチェンバースの直系。面構えが違う)
「『炎の嵐』!」
──ゴォ!
炎が渦を巻きながらジリアンに襲いかかるが、彼女自身の身体が濡れてていたために発動が遅れた。その隙にジリアンは再び水を発生させて、木剣に纏わせている。
──ザシュッ!
水を纏った剣で、襲ってきた炎を切り裂く。そのまま彼女の方へ一気に走り抜けて。
──バキッ!
通り抜けざまに『的』を割った。
──ボッ、ボッ、ボボッ、ボッ!
その勢いのまま、周囲の生徒5人の『的』に『火球』を叩き込む。
(次は左の風魔法の人!)
「ちょこまかと!」
ここで割って入ってきたのは、モニカ嬢だった。
「『氷壁』!」
ジリアンの行く手に氷の壁が立ちふさがる。なかなかの魔法だったが、ジリアンにとっては障害物にもならない。
──ボォ!!
素早く発生させた炎で、あっという間に溶かしてしまった。
「もお! なんなのよ!」
叫びながら、モニカ嬢がジリアンに斬りかかってきた。拙い動きだ。簡単に避けることもできたが、侯爵の教え通りに受けた。
──ボコン!
二人の木剣が、間抜けな音を立てる。そのまま弾こうとしたが、それはできなかった。モニカ嬢が、ジリアンを睨みつけたから。
オニール男爵とそっくりな、あの瞳で。
「いっつもいっつも、あんたばっかり!」
──ジジッ。
一瞬、青い瞳に黒い陰が見えた。
(なに?)
──ブワッ!
その瞬間、背後から襲ってきた風魔法の気配に、はっと意識が戻った。中級の風魔法『疾風』だ。
ジリアンは、それを風魔法で相殺して。
──パンッ!
モニカ嬢の木剣を弾いて懐に飛び込む。
「え!?」
──バキッ!
驚くモニカ嬢を尻目に、手刀で『的』を割った。そのまま地面を蹴って、風魔法の使い手に向かっていく。
(彼女にかまっている暇なんかないわ)
Bチームがジリアンを待っているのだから。
(それにしても……)
ジリアンは、一つ息を吐いた。
(こういうことね)
ここに至るまで、ジリアンに攻撃を当てられた生徒はいない。何人かの生徒が攻撃してきたが、その全てがジリアンの風魔法で吹き飛ばされている。
(この程度の風魔法で飛ばせてしまえる程度の魔法しかないのね)
ジリアンは、ようやくアレンたちの言っていたことがわかった。
(ぜんぜん、レベルが違う)
『攻撃は避けるな。迂闊に動かされれば敵に狙われる。受けるか、弾き飛ばすかの二択だ』
侯爵の凄まじい攻撃を思い出す。彼の攻撃は、もっと重いし疾い。攻撃の属性を見極め、それに対応した魔法を繰り出さなければならない。単純な風魔法だけで弾き飛ばせたことなど、一度もなかった。
ジリアンは記憶の片隅に思いを馳せている間にも、『火球』で7人の『的』を壊して、3人の『的』を木剣で割った。
(私のお父様は、やっぱり最強なんだわ……!)
そして、その最強の魔法使いに認められた後継者こそが、ジリアンなのだ。
模擬戦闘は、約5分で決着がついた。
ジリアンが襲ってきたAチームのメンバーを全員倒すのにかかったのが4分。彼女がAチームの王攻めに加わってから決着までが約1分。
もちろん、勝ったのはBチームだった。
終了後のチェンバース教授の講評は、たったの一言だった。
「……次回から、ジリアン・マクリーンは見学だ」
これには、他の生徒も苦笑いするしかなかったのだった。
たった一人、モニカ・オニール嬢を除いて。
(あの陰は、何だったのかしら……?)
352
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
【完結】胃袋を掴んだら溺愛されました
成実
恋愛
前世の記憶を思い出し、お菓子が食べたいと自分のために作っていた伯爵令嬢。
天候の関係で国に、収める税を領地民のために肩代わりした伯爵家、そうしたら、弟の学費がなくなりました。
学費を稼ぐためにお菓子の販売始めた私に、私が作ったお菓子が大好き過ぎてお菓子に恋した公爵令息が、作ったのが私とバレては溺愛されました。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
子供が可愛いすぎて伯爵様の溺愛に気づきません!
屋月 トム伽
恋愛
私と婚約をすれば、真実の愛に出会える。
そのせいで、私はラッキージンクスの令嬢だと呼ばれていた。そんな噂のせいで、何度も婚約破棄をされた。
そして、9回目の婚約中に、私は夜会で襲われてふしだらな令嬢という二つ名までついてしまった。
ふしだらな令嬢に、もう婚約の申し込みなど来ないだろうと思っていれば、お父様が氷の伯爵様と有名なリクハルド・マクシミリアン伯爵様に婚約を申し込み、邸を売って海外に行ってしまう。
突然の婚約の申し込みに断られるかと思えば、リクハルド様は婚約を受け入れてくれた。婚約初日から、マクシミリアン伯爵邸で住み始めることになるが、彼は未婚のままで子供がいた。
リクハルド様に似ても似つかない子供。
そうして、マクリミリアン伯爵家での生活が幕を開けた。
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜
四葉美名
恋愛
「危険です! 突然現れたそんな女など処刑して下さい!」
ある日突然、そんな怒号が飛び交う異世界に迷い込んでしまった橘莉子(たちばなりこ)。
竜王が統べるその世界では「迷い人」という、国に恩恵を与える異世界人がいたというが、莉子には全くそんな能力はなく平凡そのもの。
そのうえ莉子が現れたのは、竜王が初めて開いた「婚約者候補」を集めた夜会。しかも口に怪我をした治療として竜王にキスをされてしまい、一気に莉子は竜人女性の目の敵にされてしまう。
それでもひっそりと真面目に生きていこうと気を取り直すが、今度は竜王の子供を産む「運命の花嫁」に選ばれていた。
その「運命の花嫁」とはお腹に「竜王の子供の魂が宿る」というもので、なんと朝起きたらお腹から勝手に子供が話しかけてきた!
『ママ! 早く僕を産んでよ!』
「私に竜王様のお妃様は無理だよ!」
お腹に入ってしまった子供の魂は私をせっつくけど、「運命の花嫁」だとバレないように必死に隠さなきゃ命がない!
それでも少しずつ「お腹にいる未来の息子」にほだされ、竜王とも心を通わせていくのだが、次々と嫌がらせや命の危険が襲ってきて――!
これはちょっと不遇な育ちの平凡ヒロインが、知らなかった能力を開花させ竜王様に溺愛されるお話。
設定はゆるゆるです。他サイトでも重複投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる